鎌田教授の論考「神道と音」が『怪』41号に掲載されました
鎌田東二教授の論考「神道と音」が、妖怪マガジン『怪』41号(角川書店/2014年4月2日発行)に掲載されました。
『怪』は年三回発行される妖怪専門ムック本です。「妖怪」をテーマに毎回、多彩な執筆陣が寄稿しています。鎌田教授は、第一特集「『音』異界の音をきく」において、神道と音の密接な関わりについて解説。神を扱った言葉の変遷や数々の『古事記』のエピソードと共に、神道と音と声と歌の結びつきについて考察しています。
特集「音」異界の音をきく 「神道と音」鎌田東二(神道ソングライター/京都大学こころの未来研究センター教授)
神道にとって「音」は決定的に重要である。というのも、「神」の顕現が「雷=神鳴り=神成り」のイメージ複合をもって考えられていたからである。
語源的に言えば、「雷」の古語は「稲妻」であるが、それは神が鳴らすものと考えられたために、「神鳴り=雷」と呼ばれるようになった。その「神鳴り」は、古代人にとって、何よりも、「ちはやぶる神」の神威の表象だったのである。「カミナリ」とは、そうしたちはやぶる神エネルギーの発現であり、発音であり、発生=発声であった。
(記事より抜粋)
神道にとって「音」は決定的に重要である。というのも、「神」の顕現が「雷=神鳴り=神成り」のイメージ複合をもって考えられていたからである。
語源的に言えば、「雷」の古語は「稲妻」であるが、それは神が鳴らすものと考えられたために、「神鳴り=雷」と呼ばれるようになった。その「神鳴り」は、古代人にとって、何よりも、「ちはやぶる神」の神威の表象だったのである。「カミナリ」とは、そうしたちはやぶる神エネルギーの発現であり、発音であり、発生=発声であった。
(記事より抜粋)
『怪』41号:出版社(KADOKAWA)の書籍ページ
『怪』41号:Amazonの書籍ページ
2014/04/22