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鎌田教授のコラムが徳島新聞に掲載されました

 徳島新聞文化面「こころの未来 18」(6月2日付)に鎌田東二教授のコラムが掲載されました。
 5月24日、鎌田教授は東京ドイツ文化センターで開催された国際シンポジウム「老いと踊り」に参加し、「日本の神話と儀礼における翁童身体と舞踊」という演題で講演しました。鎌田教授は、シンポジウム全体での大きなテーマとして、西洋の舞踊世界における「老い」へのまなざしと扱い方について注目し、老いをタブー視する西洋と、それに反して老いと経験と年齢によって名人の境地へと達する非西洋社会における舞踊の世界との隔たりについて具体的な事例を取り上げました。また、現代の日本における「老いと踊り」の関係性が、今後、西洋の舞踊界のみならず、超少子高齢化が進む日本の一般的な社会にもどのように影響するか、「いかなる生存価値を新たに創り出すことができるか見極めていきたい」と綴っています。

1405kamata_tokushima.png「『老いと踊り』国際シンポジウム 西洋は若さが至上価値 日本では経験・年齢重要」鎌田東二 京大こころの未来研究センター教授
 この国際シンポジウムに招待されて、私は「日本の神話と儀礼における翁童身体と舞踊」と題して講演した。日本文化においては、古来、翁(オキナ)と媼(オバア)と童(ワラベ)が最も神に近い存在として、あるいは神の化身としてイメージされ尊重されてきたことを指摘し、脳の「翁」や、沖縄のノロやツカサなどのオバアの霊力について考察した。そしてそこにおいては、老人と子どもが変換可能で、相補的かつ相互侵入的であり、その「翁童身体」の原像が「古事記」に描かれた須佐之男命であることを示し、やなぎ氏の”老女マンダラ”の世界に対して”翁マンダラ”の世界を描いた。「7歳までは神の内」とか「60過ぎれば先祖に還る」などの伝承も、日本の「翁童文化」の一例である。
 このような日本文化における「老いと踊り」が、若さを至上価値としてきた欧米の人間観やダンス哲学にどのようなインパクトを与え、世界最先端を行く日本の超少子高齢化社会のありようにいかなる生存価値を新たに創り出すことができるか見極めていきたい。
(記事より)

2014/06/02

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