河合教授の論文が『日本病跡学雑誌』(日本病跡学会発行)に掲載されました
河合俊雄教授の論文「ユング『赤の書』における近代意識とその超克』が、日本病跡学会の発行する機関誌『日本病跡学雑誌』第87号に掲載されました。
第60回 日本病跡学会総会
●シンポジウム
「ユング『赤の書』における近代意識とその超克」 河合俊雄
病跡学という観点からすると、この『赤の書』がユングの精神的危機をきっかけとして成立してきたことが興味深い。それはユングが書いているように,「精神病」や, あるいはもっと正確にいうと統合失調症のリスクがあったものなのであろうか。あるいはどのような病理的な状態にあったと考えられるのであろうか。(中略)
ユングの体験した精神的危機, またその結果として『赤の書』に示されてきたイメージは, 統合失調症に特徴的なものとして理解されるのであろうか。これについて, 大部分はすでに刊行された拙論によりつつ, それを病跡学の視点からも考察し直し, さらに新たな観点を付け加えていきたい。(論文より)
●シンポジウム
「ユング『赤の書』における近代意識とその超克」 河合俊雄
病跡学という観点からすると、この『赤の書』がユングの精神的危機をきっかけとして成立してきたことが興味深い。それはユングが書いているように,「精神病」や, あるいはもっと正確にいうと統合失調症のリスクがあったものなのであろうか。あるいはどのような病理的な状態にあったと考えられるのであろうか。(中略)
ユングの体験した精神的危機, またその結果として『赤の書』に示されてきたイメージは, 統合失調症に特徴的なものとして理解されるのであろうか。これについて, 大部分はすでに刊行された拙論によりつつ, それを病跡学の視点からも考察し直し, さらに新たな観点を付け加えていきたい。(論文より)
2014/09/01