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鎌田教授のインタビュー「御嶽山 心の痛みに向き合うには」が朝日新聞に掲載されました

 鎌田東二教授のインタビューが朝日新聞(2014年11月10日)に掲載されました。御嶽山で起こった噴火を通し、自然の脅威と共に生きてきた日本人の心をみつめた記事において、鎌田教授は宗教学者、民俗学者の視点から解説。古くから自然への畏怖と畏敬の念を持って暮らしを営んできた日本人の精神的な歴史を振り返り、現代社会に生きる我々も人間中心、文明中心ではなく自然への感謝や謹みの念を持ちながら災害や身近な人の死と向き合うことの大切さを語っています。

IMG_8148.jpg「御嶽山 心の痛みに向き合うには 京大こころの未来研究センター・鎌田東二教授に聞く」
 日本人は自然の大いなる力を「千早振る神」として受け入れてきた。万葉集の枕詞ですね。ものすごいエネルギーで猛烈に早く振動する力。噴火や台風、地震は千早振る神の振る舞いと考えてきた。
 一方、神には穏やかな「ムスヒ」という面もある。生成する力のことで、古事記や日本書紀にタカミムスビやカミムスビの神が出てくる。豊かな恵みや多様性をもたらすムスヒという生命力が日本人の神の考え方の根本にある。(中略)
 明治維新による西洋化や戦後のアメリカナイズで日本人の伝統的な考え方が薄らいだ。百名山ブームのように近代登山はスポーツや自然体験、エンジョイやヘルシーという意識に変わった。山は恐れ、かしこみ、慎みを持って接する場という捉え方が弱まっている。その文化や歴史を踏まえて現代の自由の中で覚悟して山に登る必要がある。
 近年、災害は深刻になり、起きるスパンが早まっている。古代から「草木言問う」といって、山も海も大地もメッセージを発している。どう受け止め、どう生きるか。人間は自然から生み出されているが、人間が自然を生み出せるわけではない。人間中心、文明中心ではなく、自然に対する畏怖や畏敬、感謝、謹みの心を忘れてはいけない。
(記事より)

2015/03/18

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