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2014年度こころの科学集中レクチャー「こころの謎~遺伝から脳、そして主観へ~」を開催しました

1503shuchu.png 2014年度こころの科学集中レクチャー「こころの謎~遺伝から脳、そして主観へ~」が、2015年3月4日から6日にかけて稲盛財団記念館大会議室 (初日、3日目)、南部総合研究1号館(2日目)で開催されました。集中レクチャーは、こころの未来研究センターが2009年度から取り組んでいる教育プロジェクトです。その形式は、3日間に渡ってそれぞれの先生方の講義とディスカッションをおこなうユニークな試みで、従来型の学習スタイルではなく、研究者同士の最先端のディスカッションやそこから生じるアイディアの創発を目の当たりにする、非常にエキサイティングな時間となっています。
 今回のレクチャーでは、「こころの謎~遺伝から脳、そして主観へ~」をテーマに、カリフォルニア工科大学の下條信輔先生、ミシガン大学の北山忍先生、理化学研究所の入來篤史先生を講師に迎え、初日は下條先生による講義1「ポストディクション(後付け再構成)、意識、自由意志」と講義2「クオリア(感覚の絶対質)?とシェアド・リアリティ 〜『感覚代行』を入り口に」、2日目は北山先生による講義3「不協和の社会・生物も出る:脳神経科学と動物行動学からの知見を中心に」と講義4「一般的他者のイメージと不協和:文化脳神経科学のアプローチ」、3日目は入來先生による講義5「ニッチ構築・境界と道具」と講義6「勘と心の曖昧さ・西洋科学と東洋文化の交差」のプログラムで進められ、それぞれの講義の後には1時間のディスカッションが設けられ、活発な議論が繰り広げられました。

■受講者の感想(アンケートより抜粋)
・「たいへん刺激的なセミナーでした。スケールの大きな話題提供でまさに「巨人の肩に乗る」心地でした。 」(大学院生)
・「内容は高度なもので理解出来ない部分もありましたが、先生方の研究に対する熱いスタンスを感じ取れてとてもかっこよかったです。 」(学部生)
・「毎年このイベントに参加する度に思うのですが、こころというテーマに対して様々なアプローチから研究している先生方の話は非常におもしろいと思います。質問やディスカッションの内容や議論は普段とは次元の違うレベルで展開されており非常に刺激を受けます。 」(大学院生)
・「今回は神経科学の話題が中心で、心の研究における潮流を感じました。それと同時に印象的だったのが、話者の先生方が終始示しておられた研究者としての誠実さでした。それというのは常に創るという志向性を持って議論を構築しておられたところです。こうした懐の深い、そして極めて刺激的な議論の場は大変貴重です。」(学部生)

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[DATA]
「2014年度こころの科学集中レクチャーこころの謎~遺伝から脳、そして主観へ~」
▽日時:2015年 3月4日(水)、5日(木)、6日(金)10時〜18時
▽場所:稲盛財団記念館大会議室 (3/4、3/6)、南部総合研究1号館・再生研西館1F共同セミナー室(3/5)
▽講師:
下條信輔(カリフォルニア工科大学生物学・生物工学部/計算神経系教授)専門: 認知科学、神経科学「ポストディクション(後付け再構成)、クオリア、シェアド・リアリティ」
北山忍(ミシガン大学心理学部教授 文化・認知プログラム所長)専門: 文化心理学、文化神経科学「不協和の生物・社会的プロセス:脳・行動・文化を繋ぐ」
入來篤史(理化学研究所脳科学総合研究センター シニアチームリーダー)専門: 神経科学、認知神経生物学「ニッチ構築・ニッチ分化・収斂進化・エピジェネティクス」
▽企画・進行:内田由紀子(こころの未来研究センター准教授)
▽参加者数:45名
主催:京都大学こころの未来研究センター 「こころ学創生:教育プロジェクト」

2015/03/10

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