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鎌田教授が企画・編集した『講座スピリチュアル学 第4巻 スピリチュアリティと環境』が出版されました

1508kamata_spiritual.png 鎌田東二教授が企画・編集をおこない、原田憲一至誠館大学学長、田中克京都大学名誉教授、湯本貴和京都大学霊長類研究所教授、小説家・田口ランディ氏らと執筆した『講座スピリチュアル学 第4巻 スピリチュアリティと環境』が、2015年7月、ビイング・ネット・プレスより出版されました。
 第4巻の刊行にあたって、鎌田教授は、「『スピリチュアリティと環境』をタイトルテーマとする本巻は、風土や環境と人間との関わりを「スピリチュアリティ」の次元と切り結ばせながら総合的・総体的に捉え、考察しようと意図するものである」とし、地質学、生態学、宇宙物理学、文化人類学など様々な分野のエキスパートを迎え、自身も最終章「環境倫理としての場所の記憶と生態智」というタイトルにて執筆しています。

はじめに ー「くらげなす漂える」自然災害の国・日本からの発信 鎌田東二
 「このスピリチュアル学」全七巻の最初の三巻を「スピリチュアルケア」と「スピリチュアリティと医療・健康」と「スピリチュアリティと平和」とし、そして第四巻目を「スピリチュアリティと環境」としたことには理由がある。
 第一巻を「スピリチュアルケア」とした理由は、「心のケア」が社会問題となった一九九五年に起こった阪神淡路大震災から一六年を経て二〇一一年に起きた東日本大震災の後の社会を一人ひとりがどう生きぬいていくかという喫緊の深刻な実存的問題にまず取り組むべきだと考えたからである。「心のケア」から「スピリチュアルケア」への展開がこの一六年で具体的に進行していると考えたからだ。そして第二巻「スピリチュアリティと医療・健康」では、その具体的な進行と展開を主として身体の側から検討した。「心のケア」と「霊的なケア」を踏まえて「体のケア」と、「霊・魂(心)・体」全体のケアを考えようとしたのである。こうして次に、第三巻「スピリチュアリティと平和」において、「社会のケア」あるいは「人間関係や集団間のケア」の問題を考察し、「宗教間の対立」と「文明の衝突」を超えていく宗教間対話や地球倫理や共助や公共とスピリチュアリティとの関係を考察した。
 こうした問いかけのステップの上に、「スピリチュアリティと環境」を課題にする本巻がある。序章では、「環境」が「地球」の中にあることを踏まえて変化する地球の中での生命と人間の位置とワザを確認し、具体的な固有名を持つ「地域」の中でどのようなかたちを形成し思想を生み出していったかを第一部「地球のかたちと思想」で取り上げ、続いて、第二部「環境の位相とグラデーション」で環境の聖性や超越性の次元をさまざまな角度から考察し、終章では日本の環境思想の根幹にある観念や価値を検証する。
『講座スピリチュアル学 第4巻 スピリチュアリティと環境』
企画・編・著:鎌田東二
著:鎌田東二、原田憲一、田中克、湯本貴和、神谷博、磯部洋明、田口ランディ、津村喬、大石 高典
出版社:ビイング・ネット・プレス
初版発行: 2015年7月
四六判並製256頁
定価:1,944(税込)
ISBN 978-4-908055-04-1 C0310

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『講座スピリチュアル学 第1巻 スピリチュアルケア』が出版されました
『講座スピリチュアル学 第2巻 スピリチュアリティと医療・健康』が出版されました
『講座スピリチュアル学 第3巻 スピリチュアリティと平和』が出版されました

2015/08/21

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