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鎌田教授のインタビューが『みずほプレミアムクラブだより』の特集に掲載されました

 鎌田東二教授のインタビューが、みずほ銀行とジェティービーが編集・発行する会員向け広報誌『みずほプレミアムクラブだより 華』2015年冬号(第37号/2015年12月)に掲載されました。「特集/門 〜見える門、見えざる門〜」において、鎌田教授は、古来から日本文化と日本人の心に関わってきた神社と鳥居の持つ意味や成り立ちについて、宗教学、民俗学の視点から解説。京都の伏見稲荷大社や奈良の大神神社の鳥居の持つ役割や意味を例に挙げ、日本文化の特質に深く根ざした「門」について考察しています。

1512kamata_mizuho.png鳥居をくぐり、門をくぐる。門を通じて”奥”を感じる。
 どうして日本人は門にこだわりを持ち、大切にしてきたのでしょうか。その形式や意匠に意味を感じて名前を付け、堀がないところに単独で建てて領域を示し、それをくぐることが重要な体験となるような門。こうして日本における門の特徴を整理すると、似ているものがあることに気づきました。それは鳥居です。(中略)
 もしかしたら、鳥居に対して感じることが、日本人が門に対して感じていることの奥に潜んでいるのかもしれません。そこで、神道や民俗学にくわしい京都大学こころの未来研究センター教授の鎌田東二先生にお話を伺いました。
 「門について、僕は門外漢なのですが…」と笑いながら、鎌田先生は門と鳥居について、次のようなお話をしてくれました。「門というものは、ある平面なり、空間なり、世界というものを切り取り、その奥を示していくための1つの仕掛け、装置ではないかと思います。次元が上がるたびに次の門、その次の門、そのまた次の門となっていくのです。それは、目に見える現実の門も見えない心の門も、どちらもその門を通過することで、内側の奥の方へと入っていく。そういう外と内、外と奥というものを仕分ける仕掛けが門なのです」(鎌田先生)。(中略)
 「日本文化の特質として、すべてを見せることなく、奥を感じさせるということがあるように思います。見せないことによって、それを推し量らせるというやり方です。見えないようにすること、見させないことによって畏怖心を強める。門は日本文化のあり方と深く関わりがあるように思います。だから、海外の門と出入り口という機能は同じでも、日本の門は独特なのではないでしょうか。」

2015/12/28

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