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鎌田教授のコラム「パリ同時多発テロ事件について思う」が徳島新聞に掲載されました

 徳島新聞文化面「こころの未来 36」(2015年12月1日付)に鎌田東二教授のコラム「パリ同時多発テロ事件について思う」が掲載されました。2015年11月13日に起きたパリ同時多発テロによって、世界が危機的な事態に陥ったことを懸念する鎌田教授は、資本主義の資源獲得競争や政治的覇権争いに宗教、信仰が利用されている現状を指摘し、佐藤優氏と 橋爪大三郎氏の対談『あぶない一神教』(小学館新書)を引用しながら宗教の多様性を受容した上で議論することの重要性を説き、平和への道筋をたどる努力の必要性を訴えています。

1512kamata_tokushima.png「パリ同時多発テロ事件について思う 不気味な破局的事態 宗教の宗教の多様性排除が問題」鎌田東二 京大こころの未来研究センター教授
 11月13日の金曜日、パリで大きな変化が起きた。「13日の金曜日」という、フランスや英米などのキリスト教徒にとっては、不吉でいやな日に、パリ市内の6カ所で同時多発テロ事件が起こったのである。
 元号が「平成」に変わった26年前から、「現代大中世論」という「スパイラル史観」を主張し、「乱世」に突入したという歴史観を折に触れて言ってきたので、未来に起こってくるだろうさまざまな破局的な事態はある程度想定してきたが、それが戦争という形を取るのか、地震や火山噴火や台風や豪雪や異常気象の形を取るのか、パンデミック(世界的大流行)をもたらすような疾病の流行という形を取るのか、それともそのどれもが起こるのか具体的には予想し難かった。
 が、いざそれがこのような同時多発テロ事件という具体的な形で実現すると、あらためて暗澹たる気持ちになる。「平成」という元号になって世界が変わったように、このパリ同時多発テロ事件によって世界は変わったのである。(中略)
 このような事態を散見するにつけ、資本主義の資源獲得競争や政治的覇権争いに、宗教的観念や信仰が利用されていると思わざるをえない。佐藤氏が注意を促しているように「一神教は偏狭であるが、多神教は寛容だ」とか、「キリスト教やイスラム教は偏狭で、戦いばかり起こすが、仏教や神道は寛容で、平和愛好的だ」という言説や決めつけが問題だ。キリスト教の中でも寛容な教派はあるし、爆弾闘争を展開している仏教徒もいるし、八百万の神を信仰する神道の中でも排他的で攻撃的な集団はいる。
(記事より)

2015/12/10

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