河合教授が韓国箱庭療法学会で講演しました
河合俊雄教授が2016年12月10日、韓国・ソウル市のソウル市立大学で開催された第19回箱庭療法学会で講演しました。
「Various developmental disorder and sandplay」というタイトルで河合教授は、近年の発達障害の増加とその多様性を、臨床的視点および社会文化的観点から捉えると共に、心理療法での変化のポイントについて話しました。
イメージ機能が弱いとされている発達障害に対してイメージを用いた箱庭療法を行うことは一見、矛盾しているように聞こえるかもしれません。しかし、箱庭療法では、限定された枠組みの中で具体物を通してイメージが現れるために発達障害の事例においても主体性が立ち上がるような動きは生じやすく、抽象的に課題について話すよりもよっぽど有効的なことがあります。この講演ではこうしたことについて、箱庭療法の具体例をあげながらわかりやすく論じられました。
<報告:畑中千紘助教(上廣こころ学研究部門)>
プログラム(表紙)
2016/12/28