1. top
  2. 出版・論文
  3. 上廣こころ学研究部門「発達障害の子どもへの心理療法的アプローチ」プロジェクトの研究成果となる2つの論文が『箱庭療法学研究』に掲載されました

上廣こころ学研究部門「発達障害の子どもへの心理療法的アプローチ」プロジェクトの研究成果となる2つの論文が『箱庭療法学研究』に掲載されました

 上廣こころ学研究部門の臨床心理学領域「発達障害の子どもへの心理療法的アプローチ」研究プロジェクトの研究成果となる2本の論文が、『箱庭療法学研究』第29巻第2号(発行:日本箱庭療法学会)に掲載されました。
 1つは、畑中千紘助教が筆頭著者である「発達障害のプレイセラピーにおける保護者面接の意義と可能性」、もう1つは近年注目されているトピックを扱った「診断を受けながらも発達障害とは見立てられない事例の特徴」です。

1. 「発達障害のプレイセラピーにおける保護者面接の意義と可能性」
畑中千紘、田中崇恵、加藤のぞみ、小木曽由佳、井芹聖人、神代末人、土井奈緒美、長谷川千紘、高嶋雄介、皆本麻実、河合俊雄、田中康裕(2016)発達障害のプレイセラピーにおける保護者面接の意義と可能性. 箱庭療法学研究 第29巻2号 1-12. 
○論文について
本論文は、発達障害の子どものプレイセラピーを行う際に、その保護者についても正しく見立てを行い、子どもの見立てとの組み合わせを理解した上で面接を行うことの重要性を示したもので、原著として掲載されています。
2. 「診断を受けながらも発達障害とは見立てられない事例の特徴」
皆本麻実・畑中千紘・梅村高太郎・田附紘平・松波美里・岡部由茉・粉川尚枝・鈴木優佳・河合俊雄・田中康裕(2016)診断を受けながらも発達障害とは見立てられない事例の特徴. 箱庭療法学研究 第29巻2号 43-54.
○論文について
近年、発達障害の診断を受けていても実際に会ってみるとそうとは見立てられない事例が増えていることを受け、なぜ発達障害と診断を受けたと思われるかによって4つの群に分け、その子どもの特徴の理解につなげようとするものです。
これは、単純に誤診が多いということではなくて、発達障害らしいエピソードがあっても、それが器質的な要因に由来しないと思われるグレーゾーンのケースが増えていることと関連し、注目されているトピックを扱っています。

(報告:畑中千紘助教・上廣こころ学研究部門)

上廣こころ学研究部門・臨床心理学領域
http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/jp/uehiro/p3.php

2017/01/24

これまでのニュース
年別リスト

2021年

2020年

2019年

2018年

2017年

2016年

2015年

2014年

2013年

2012年

2011年

2010年

2009年

2008年

2007年

PAGE TOP