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『ミネルヴァ通信「究」』に河合教授の連載第13回が掲載されました

 ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』9月号に河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。
 今回は「心理療法におけるイニシエーション」がテーマとなっています。
 現代におけるイニシエーションの意味を論じた前回に引き続き、今回はある心理療法事例をとりあげて、具体的にどのように内的なイニシエーションが生じてくるのかについて示しています。
 シャーマンの脱魂のように、自分を上から見るという体験は現実からとても離れているようにも思われますが、実は、自分を離れてみるということは大事なことで、私たちも成長の過程で通ってきているものなのかもしれないということが示唆されています。

(解説:畑中千紘助教・上廣倫理財団寄付研究部門)

1709kawai_kiwameru.pngこころの最前線と古層(一三)
「心理療法におけるイニシエーション」  河合俊雄
 前回において、近代社会において失われたり、形骸化したりしているイニシエーションが、こころの古層では未だに働いている可能性を指摘した。そして社会から隔離されたところで守秘義務を伴って行われる心理療法自体が、イニシエーションの構造を持っており、その特徴が夢にも示されてくることを述べた。
 今回は、ある事例を取り上げて、イニシエーションが心理療法のなかに生じてくることを明らかにしたい。シャーマンのイニシエーションにおいて、動物霊などによってシャーマンの頭が切り離され、それが樹木の上などのような少し高いところに置かれ、残された自分の身体がバラバラに解体されるところを見守るというヴィジョンが生じることがしばしば報告されている。これは根源的な変容であるイニシエーションに欠くべからざる死という体験を示しており、またシャーマンが自分の身体を離れて脱魂する能力の獲得にも関係している。(中略)
 このような体験は、極端なもののように思われるかもしれないけれども、発達的には自意識の獲得にも関係している。….
(論考より)

出版社のページ(ここから『究』の講読が可能です)
https://www.minervashobo.co.jp/book/b310349.html

2017/10/02

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