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鎌田教授の講義録「1910年と南方熊楠と生態智」が『エコ・フィロソフィ研究 第7号 別冊』(東洋大学)に掲載されました

 鎌田東二教授が2013年2月24日、東洋大学で特別講演を行った「円了×熊楠 近代日本のエコ・フィロソフィ/1910年と南方熊楠と生態智」の講演録が、『エコ・フィロソフィ研究 第7号 別冊』(発行:東洋大学「エコ・フィロソフィ」学際研究イニシアティブ(TIEPh)事務局)に掲載されました。

130513kamata.png公開シンポジウム「円了×熊楠 近代日本のエコ・フィロソフィ」
▽日時:2013年2月24日(日)13:30縲鰀17:30
▽会場:東洋大学白山キャンパス
▽主催:東洋大学「エコ・フィロソフィ」学際研究イニシアティブ
特別講演 鎌田東二「1910年と南方熊楠と生態智」
 南方熊楠を一九一〇年(明治四十三年)という時間軸で一コマショットのように切り取ってみよう。すると、その年に、彼がどんなアクションをしたかが、コマ撮りのように印象深く見えてくるだろう。
 この年、南方熊楠は、強烈な神社合祀反対運動を展開して田辺警察署にぶちこまれた。政府の命じた神社合祀運動を積極的に進める和歌山県吏田村和夫に面会を求め、会場となっていた田辺中学校講堂に「家宅侵入」して揉み合いになり、取り押さえられ、十八日間も拘置所に入れられて拘留・訊問されたからである。その真剣ではあるが、いささか滑稽な南方熊楠像が鮮明に映し出されてくる。なぜ南方はそのようなエキセントリックな行為に及んだのだろうか?
 唐突に思えるだろうが、わたしは、その彼の思い詰めた行動にはハレー彗星の影響が幾分かあったと考えるものである。
 この年、一九一〇年五月十九日、地球にハレー彗星が最接近した。その時、世界中で地球滅亡が噂され、パニックとも珍現象ともいえる動きが起こった。(中略)
 この一九一〇年の激震・激動を、わたしは「一九一〇年問題」とか「ハレー彗星インパクト」と呼んでいる。この時初めて、地球史的危機が世界的な希望で意識化されたと考えているので、この年を他の年とは異なった異様性を持った年として位置づけたいのである。その年との大きな違いもしくは特徴は、今日で言う「環境問題」の浮上であった。
 この時、「エコロギー」なるイギリス仕込みの新学問を引っ提げて神社合祀反対運動を展開したのが南方熊楠であったが、その南方の思想と実践をその時代の思想と文化運動の文脈の中で捉え直し、今ここに突き刺さってくるメッセージとして読み解いてみたい。

 鎌田教授は、3月に刊行された『モノ学 感覚価値研究 第7号』において、上記講演会での発表内容を含んだ南方熊楠に関する論考「南方熊楠の『心理学』を中心に」を発表しています。こちらは、全文をダウンロードしてお読みいただけます。興味のある方は下記リンク先にてダウンロードして、お読みください。
□モノ学 感覚価値研究(年報)PDFのページ(※第7号本文をダウンロードしてお読みください)
http://mono-gaku.la.coocan.jp/

2013/05/13

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