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『ミネルヴァ通信「究」』に河合俊雄教授の連載第21回が掲載されました

 ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』2018年5月号に河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。
 今回のテーマは「憑依と解離性障害」です。
 著者は、19世紀末から20世紀始めのフロイトやユングの時代に、頻繁に取り上げられた解離性障害が、一度はほぼ消失したにもかかわらず、1990年代に世界中で復活し、日本でも多く見られるようになったことに着目します。
 近年に流行現象のように頻発したこの解離性障害は、憑依と似た現象ではあるけれども、その背景は全く異なっているのではないかと、著者は考えます。なぜなら、前近代の世界における憑依は、狐、死者の霊など、個人の外から憑依してきていたものであり、近年の解離性障害は、そうしたこころの古層から出てきたものではないからです。
 ではなぜ、様々な形での解離性障害が1990年代に多発し、そしてまた下火になったのか、これについては次回に検討されます。

(解説:粉川尚枝 特定研究員)

201805_Kawai_Minerva.JPGこころの最前線と古層(二一)「憑依と解離性障害」河合俊雄

 本連載でも心身症、発達障害などを取り上げてきたが、久しぶりに症状に焦点を当ててみたい。それは解離性障害で、現実感のなくなる離人症、一時期や全ての記憶が失われる解離性健忘、自分のなかに別の人格(多重人格)が存在して出現する解離性同一性障害などの様々な形のものが含まれ、ICD-10による分類では、ヒステリー(転換性障害)も含まれている。
 一八九九年にクレペリンによって近代精神医学による診断分類が確立され、ほぼ同時期にフロイトによる精神分析がはじまって、近代の精神医学と心理療法の枠組みが決まった。・・・

(論考より)

出版社のページ(ここから『究』の講読が可能です)
https://www.minervashobo.co.jp/book/b358533.html

2018/04/25

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