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河合俊雄教授が編集を務めた『河合隼雄語録 カウンセリングの現場から』が文庫本として出版されました

 河合俊雄教授が編集を務めた『河合隼雄語録 カウンセリングの現場から』が、文庫本として出版されました。
 本書『河合隼雄語録 カウンセリングの現場から』は、2010年、岩波書店より刊行された『生きたことば、動くこころ 河合隼雄語録』を改題したものです。
 本書は、京都大学の臨床心理学教室における心理療法の事例検討会での、河合隼雄先生のコメント(1974-76年)がまとめられたものです。岩波現代文庫化に際し、河合俊雄教授による解題が、「現代文庫版によせて」と「解題」の二つの部分に分け、本書の前後に付されています。
 河合俊雄教授は、本書の成立の経緯を述べた上で、「実際に心理療法に関わっている専門家なら、自分の日頃の臨床に照らし合わせて様々なことが考えられるであろうし、専門家でない人でも、人のこころの動きや人間関係について、様々な示唆やヒントが得られるのではないか」と述べています。
 また、河合俊雄教授は、「解題」で、河合隼雄先生のコメントについて、「様々なコメントを尽くす中で、伝えたいのはむしろ根本的な姿勢であったり、こころの動きやはたらきであったりするのである」と指摘しています。そして、先生のコメントから伝わることとして、「どれだけこころをはたらかせているかが、セラピストにとっていかに大切であるか」や「基本的にどこまでもこころを深めていこうという姿勢」に、言及しています。 

(解説:粉川尚枝 特定研究員)


20180600_Kawai_Book_Goroku.JPG河合隼雄 (2018). 河合隼雄語録 カウンセリングの現場から. 河合俊雄 (編) 岩波現代文庫.

-構成-
『河合隼雄語録』現代文庫版によせて…河合俊雄
河合隼雄語録-事例に寄せて
はしがき
Ⅰ 面接場面の具体的問題
Ⅱ クライエントの内的力動
Ⅲ クライエント-セラピスト関係
Ⅳ セラピストとしての問題
Ⅴ 治療観から人間観へ
『河合隼雄語録』解題…河合俊雄
〔解説〕読むたびに新しい『語録』のことば…岩宮恵子

岩波現代文庫『河合隼雄語録 カウンセリングの現場から』のページです。https://www.iwanami.co.jp/book/b369927.html

2018/06/20

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