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『ミネルヴァ通信「究」』に河合俊雄教授の連載第22回が掲載されました

 ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』2018年6月号に河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。
 今回のテーマは「解離と現代性」です。
 前回の連載では、なぜ憑依現象や解離現象が1990年代に多発し、そしてまた下火になったのか、との問いが立てられましたが、その答えとして、個人のこころの統合性の揺らぎがあげられています。
 著者は、解離性障害の増加の背景として、ハンドルネームやアカウントの使い分けに見られるように、自分の人格の連続性や、個々の対象の重要性がなくなり、また、ブログやインスタグラムとして、個人の「内面」が世界に向けて開かれているような、現代の意識のあり方の変化に言及しています。
 そして、解離現象が再び下火となった理由の一つには、様々な場面で異なる自分であることが、社会に受け入れられ、病理化する必要がなくなったからではないかと考えます。一方で、もう一つの理由として、個人のこころの統合性の弱まりが更に進んでいる可能性にも触れ、それは主体が欠如し、選べないという発達障害の増加といった、新しい事態に反映されていることを指摘しています。

(解説:粉川尚枝 特定研究員)

20180600_Kawai_Minerva01.JPGこころの最前線と古層(二二)「解離と現代性」河合俊雄
 前回において、意識の統合性の高まりで消えてしまったように思われた憑依現象や解離現象はなぜ一九九〇年代に多発するようになり、そしてなぜまた下火になってしまったのであろうかという問いを立てた。その答えを先取りしておくと、それは個人のこころの統合性、クローズドシステムなどの特徴をもつ近代的主体の、揺らぎの進行の程度によると思われるのである。
 一九九〇年代に・・・
 

(論考より)

出版社のページ(ここから『究』の講読が可能です)
https://www.minervashobo.co.jp/book/b369912.html

2018/06/04

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