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『ミネルヴァ通信「究」』に河合俊雄教授の連載第25回が掲載されました

 ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』2018年9月号に河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。
 今回のテーマは「夢と歴史性」です。
 前回から、こころの古層の現象を違和感なく体験できるものとして、夢がテーマに取り上げられています。
 今回の連載では、時代の変遷にも関わらず、夢にはこころの古層が変わらずに保たれていると考えられる一方で、夢に対する態度は、時代とともに大きく変化してきたことが指摘されています。
 著者は、夢に対する態度の歴史的変化が、科学技術の進歩を遂げた西洋だけに限らないことに着目し、中国古代の、史書や小説に記述された夢や、夢占いについて論じています。
 古代中国の史書や小説の記述には、よい夢はほとんどなく、人々も夢を恐れていましたが、時代が下ると、夢を語り、夢の世界を詩や文章に描くことが、楽しまれるようになっていきます。夢は、現実に直結したもの、否定的なもの、との捉え方が変化するプロセスは、日本古代にもうかがわれ、ある程度普遍的なものではないかと、著者は指摘しています。

(解説:粉川尚枝 特定研究員)

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こころの最前線と古層(二五)「夢と歴史性」河合俊雄

 前回において、自分と違う人格になったり、それどころかあの世と行き来したりするようなこころの古層の現象は、現実にはありえないように思われるけれども、夢では違和感なく体験できることを指摘した。その意味で、夢においては時代の変遷にもかかわらず、こころの古層が変わらずに保たれていることになる。しかし昔に比べて意識が変化していっても、夢の内容は変化せずに全く昔のままである、あるいは夢の捉え方や見方は昔と同じであるというわけではない。特に夢に対する態度は、時代とともに大きく変化してきて、西洋では啓蒙主義や科学主義の台頭とともに、夢のもつ意味は歴史的に小さくなってきている。それに対抗して、再び夢を重視しようとした運動がロマン主義であり、またその延長線上にある深層心理学であるといえよう。
 興味深いのは、…

(論考より)

出版社のページ(こちらから『究』の講読が可能です)
https://www.minervashobo.co.jp/book/b377301.html

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