ユング心理学研究 第11巻『ユング心理学と子ども』に、河合俊雄教授の谷川俊太郎さんへのインタビューと国際分析心理学会関連大会印象記が掲載されました

　ユング心理学研究 第11巻『ユング心理学と子ども』（創元社・2019年4月17日刊行）に、河合俊雄教授の谷川俊太郎さんへのインタビューと、国際分析心理学会関連大会印象記が掲載されました。

　河合教授による谷川俊太郎さんへのインタビューは、2018年6月23日に行われた日本ユング心理学会（JAJP）第7回プレコングレス、河合隼雄先生生誕90周年記念行事〈詩の朗読とインタビュー〉での内容をまとめたものです。このインタビューでは、谷川さんによる自身の絵本・詩の朗読とともに、谷川さんが河合隼雄先生との交流の中で知った「コンステレーション」などの言葉に触れながら、河合教授との対談が展開されています。後半にはフロアからの質問を受け、フロアと対話する様子もまとめられています。
　また、国際分析心理学会関連大会印象記では、2018年に開催された国際分析心理学会関連の大会・会議に関する報告と、河合教授自身の発表内容についてまとめられています。特に、通常の大会に加えて開かれた大学との共催大会や、IAAP/IAJS共催の学術大会、学術プレコングレスについて多く触れ、大学共済の大会が地元の研究者との交流を図る場となるなど、国際分析心理学会がアカデミックな世界とのコンタクトを深め、刺激を受けることで、ユング心理学の発展につながることが望ましいと、今年9月に会長職を引き継ぐ中での期待を述べています。

（解説：粉川尚枝　特定研究員）

出版社の書籍ページ

2019/04/10