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2019年第3回こころ研究会で神谷之康教授が発表を行いました

 2019年5 月14日、第3回こころ研究会が稲盛財団記念館3階小会議室Ⅱにて開催されました。本年度の京都こころ会議のテーマ「こころとArtificial Mind(仮)」に沿って、京都大学情報学研究科の神谷之康教授が「脳からイメージを生成する」と題した発表を行いました。

会場の様子

 神谷教授の発表では、まず、被験者が知覚する画像や、想起するイメージ、そして被験者の夢に至るまで、脳の認識する映像を、fMRIを用いて脳画像から解析し予測するという最先端の実験についての解説が行われました。続いて紹介されたのは、以上のような脳画像を人工知能の信号に変換して、コンピュータ上で認識プロセスをシミュレートしながら、脳活動が表現する深層イメージを再構成する技術です。神谷教授は、こうした脳科学技術を用いた現代アーティストによる作品の紹介を通じ、将来的には環境と身体を介さないアートやコミュニケーションが生まれる可能性を示唆しました。発表に続いて行われたディスカッションでは、アーティストや子供、また精神疾患を抱える患者など、様々な脳の特性をめぐって活発な議論が交わされました。

(報告:中谷森 特定研究員)

2019/06/03

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