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第2回こころの未来ワークショップ

第2回 こころの未来ワークショップ 「こころの探求:私たちの課題 Part 2」
 心理学の基礎研究は,社会に広がる多様な”こころの問題”の理解に,どのような貢献ができるのでしょうか?こころの未来ワークショップ「こころの探求:私たちの課題」は,気鋭の若手研究者による研究報告と議論を通して,多様な角度からその解決の手がかりを探るための企画です. 昨年度の第1回に続く,第2回のワークショップ(Part 2)では,遺伝と環境,社会性,自己,関係性,こころの発達などをキーワードに,「こころ」のはたらきの本質に迫りたいと思います.
プログラム(敬称略)
13時00分-13時10分 企画趣旨(吉川左紀子 京都大学大学院教育学研究科)
13時10分-13時50分 山形伸二(東京大学) 「不安と抑うつの行動遺伝学」
13時50分-14時30分 川合伸幸(名古屋大学) 「ヒトは他者の視線にどのように注意を向けるか」
14時30分-14時50分 休憩
14時50分-15時30分 守田知代(京都大学) 「社会の中の自己」
15時30分-16時10分 黒川嘉子(仏教大学) 「こころの可能性空間 ―関係性の視点から―」
16時10分-16時30分 休憩
16時30分-17時10分 指定討論
 ・ 矢野智司(教育人間学 京都大学教育学研究科)
 ・ 木下冨雄(社会心理学 京都大学名誉教授 国際高等研究所)
17時10分-17時30分 総合討論
17時30分 閉会
発表趣旨
1 山形伸二 東京大学 専門:行動遺伝学
 「不安と抑うつの行動遺伝学」
 長年にわたる行動遺伝学的研究は,性格や精神疾患など様々な個人差がどの程度遺伝の影響により,どの程度環境によるのかを明らかにしてきた.では,行動遺伝学はもうその役目を終えたかと言えば,もちろんそうではない.本発表では,行動遺伝学の新しい方向性である
複数の変数間の相関/因果関係の背後にある遺伝と環境の分析,
遺伝と環境の交互作用の分析,のふたつについて,不安と抑うつの研究を例に紹介したい.
2 川合 伸幸 名古屋大学  専門:認知科学
  「ヒトは他者の視線にどのように注意を向けるか」
 私たちは,他者の顔や視線のみならず,その方向にも注意を向けてしまう.顔や視線の方向とターゲットの出現位置が一致しなくても,その方向に現れたターゲットの検出や弁別が早くなるというこれまでの実験結果から,そのような社会的な刺激に対して,「反射的に」注意がシフトすると考えられてきた.本発表では,他者への注意が反射的な性質だけでなく,より高次な認知過程も含むことを示す.具体的には,その視線が「どこを見ているか,あるいは見ることができるか?」ということに影響されることなどを示す.また,このことが発達においてどのような効果を持つかも議論したい.
3 守田知代 科学技術振興機構(京都大学)  専門:認知神経科学
 「社会の中の自己」
 社会的な文脈において生じる罪悪感や恥などの自己意識情動は,社会的動物である我々ヒトの行動を決定するうえで重要な役割を果たしている.これまで心理学・発達心理学の領域で主に研究されてきたテーマであるが,近年は脳機能イメージング手法の発達に伴い,社会性の神経基盤に関する理解が急速に進んでいる.本発表では,自己意識情動と自己認識との関連について,認知神経科学および発達心理学の両視点から検討したい.
4 黒川 嘉子 佛教大学 専門:臨床心理学
 「こころの可能性空間 ―関係性の視点から―」
 言葉をもたない乳児infantは,養育者など他者との関係性の中で,どのように固有のこころの世界を築いていくのだろうか.自分と他者の違いを体験し,一人のまとまりのある自分を築いていく過程は,通常思われているほどあたりまえのものではない.むしろ不確実で心もとない歩みであり,それゆえ,それぞれが自分の道筋を発見的に創造していく可能性を秘めている.この大きな問いに,臨床心理学の立場から,自閉症児の特異な体験世界を通して向き合ってみたい.
指定討論者
・矢野 智司 京都大学大学院教育学研究科 教授 専門 教育人間学
 人間のダイナミックな生成変容を,「純粋贈与」や「蕩尽」あるいは「遊び」といった具体的で個別的な現象の人間学的解明を通して,明らかにすることをめざす.著作に『子どもという思想』(玉川大学出版部,1995年),『ソクラテスのダブル・バインド―意味生成の教育人間学』(世織書房,1996年),『自己変容という物語―生成・贈与・教育』(金子書房,2000年),『動物絵本をめぐる冒険―動物‐人間学のレッスン』(勁草書房,2002年),『意味が躍動する生とは何か―遊ぶ子どもの人間学』(世織書房,2006年)など.
・木下 冨雄 国際高等研究所フェロー 京都大学名誉教授 専門 社会心理学
 京都大学教授を経て,甲子園大学学長および日本社会心理学会,日本リスク研究学会などの会長を歴任.現在,財団法人国際高等研究所フェローとして,うわさの研究,リスク研究,社会的規範研究など,複数の研究プロジェクトを主導している.また, KSP(関西社会心理学)研究会の主催者として,長年にわたって日本の若手社会心理学者の育成に尽力してきた.著作に『流言伝達のモデル』(現代社会心理学の発展,ナカニシヤ出版)『流言』(社会心理学講座,東京大学出版会),『法の行動科学』(共編著,福村出版)『記号と情報の行動科学』(共編著,福村出版)など.
日時・会場
2007年3月4日(日曜日) 13時00分-17時30分
京都大学 本部構内 文学部新棟南側2階 新第3講義室
http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/psy/jpn/map2/campus.htm
参加費
無料
申込み
不要
問い合わせ先
京都大学 大学院教育学研究科 教育認知心理学講座
吉川左紀子
主催 京都大学こころの未来フォーラム実行委員会

2007/03/04

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