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第9回ブータン研究会の報告

【イベント名】第9回京都大学ブータン研究会
【日時】 2014年5月15日(木)16:30~18:00
【場所】 京都大学こころの未来研究センター(稲盛財団記念館2階)225会議室
【発表者】 藤澤道子(京都大学東南アジア研究所・研究員)
【講演題目】「サムテガンBasic Health Unit (BHU)からの報告」
【発表概要】
ブータンの代名詞とも言えるGNH(国民総幸福)には、4つの柱とともに9つの領域が存在しますが、「健康」(Health)はGNHの9領域の1つとして、ブータンの国政における重要なテーマの1つとなっています。今回は、藤澤道子先生に、ブータンの医療事情についてお話頂きました。
 藤澤先生は、西ブータンのワンデュポダン県、ニショ郡、サムテガンのBasic Health Unit(BHU)を拠点として、同BHUの現地スタッフと共同で、高齢者の日常生活の自立維持を目指すべく、サムテガン地域の高齢者の疾患および身体機能の調査を進めてこられました。これまでの調査により、同地域では高血圧や貧血の患者が多いことが分かり、また糖尿病が増加傾向にあるとの疑いも起こってきたそうです。
 今後は、BHUでの検診をさらに進めていかれるとともに、現地スタッフと共同で、調査結果の分析を進めるとともに、地域での高齢者支援システムの構築を進めていかれるとのことで、今後のご研究ならびに現地への成果還元がさらに期待されます。
 質疑応答中には、現地の伝統的な食文化と疾患との関係性や、都市化と肥満・糖尿病などとの関係性について、さらには栄養学的視点からの質問や議論が行われました。
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藤澤道子先生(京都大学東南アジア研究所)
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研究会終了後の集合写真

2014/06/02

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