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2019年

畑中講師が福知山市民交流プラザにて「看護の仕事とこころ その光と影」と題した講演を行いました(2019.7.7)

2019年7月7日(日)に畑中講師が福知山市民交流プラザにて「看護の仕事とこころ その光と影」と題した講演を行いました。

これは京都府北部地域における看護師確保対策事業の一環として行われたもので、新任の方を中心に80名を超える看護師の方を対象に行われました。 講演では、地域医療に長く貢献していただくために、自身のこころの影の側面をどのように理解し、つきあっていけばよいのかについて話されました。

2019/07/10

畑中千紘講師が大阪市で開催された2019年度食育推進支援セミナーで講演を行いました(2019.5.31)

 2019年5月31日、畑中講師が大阪市で開催された2019年度食育推進支援セミナーで講演を行いました。

 本セミナーは公益財団法人大阪府学校給食会・大阪府教育委員会・公益社団法人全国学校栄養士協議会・大阪府学校栄養士協議会の共催で行われたもので、大阪府下の小中学校に勤務する栄養教諭の先生方を対象に行われたものです。現代では、食育がそのままこころのケアとなることも多く、学校現場で働く栄養教諭の先生方の仕事が拡大しています。

  今年度第1回のセミナーとなった今回は、「心理学からみた子ども(1)子どものこころ いま・むかし」と題して、従来の心理学で子どもはどのように理解されてきたかを概説すると共に、今の子どもたちのこころがどのように変化してきているのか、食との関わりでお話ししました。

2019/06/11

畑中千紘講師がユング心理学会第8回大会にて「現代大学生のアグレッションと現実適応」について口頭発表を行いました(2019.6.1-2. 京都大学, 京都市)

 本発表では、現代の若者世代が攻撃性や主張性を出しにくくなってきていることをふまえ、心理検査からその現状を捉えると共に、攻撃性の表出スタイルと心身の健康度の関連について検討しました。その結果、現在・過去の健康状態と攻撃性・主張性の表出/抑制のバランスが関連していることが明らかになりました。本研究成果については、論文として成果を公表していく予定です。

 

畑中千紘「現代大学生のアグレッションと現実適応」(日本ユング心理学会第8回大会. 2019.6.1-2. 京都大学, 京都市)

2019/06/11

畑中千紘講師、河合俊雄教授、粉川尚枝研究員が心理臨床学会第38回大会にて口頭発表を行いました(2019.6.7-10. パシフィコ横浜, 横浜市)

 近年、心理相談においてもSNSを活用する必要性が叫ばれてきましたが、2017年に国の援助を受けつつ、一部の自治体で試験的に導入されたことをきっかけに、少しずつLINEを用いた相談事業が開始されてきています。

 本発表はこれを受け、心理臨床の専門家の集まる心理臨床学会においてその必要性と基本的な姿勢とスキルを示すと共に、初期の事業のデータ分析を通してわかってきた現状と課題について問題提起を行いました。

 当日は会場があふれるほどとなり、SNSカウンセリングについての高い需要と関心が実感されました。本部門でも今後も検討を続けていきたいと考えています。

 

杉原保史・宮田智基・畑中千紘・河合俊雄・田中康裕・梅村高太郎・粉川尚枝・文山知紗「LINEによるいじめ・自殺予防相談の実践(1)SNSを活用した心理学的支援の特徴と可能性について」(心理臨床学会第38回大会. 2019.6.7-10. パシフィコ横浜, 横浜市)

宮田智基・杉原保史・河合俊雄・田中康裕・畑中千紘・梅村高太郎・粉川尚枝・文山知紗「LINEによるいじめ・自殺予防相談の実践(2)SNS相談の進め方・応答技法についての一考察」(心理臨床学会第38回大会. 2019.6.7-10. パシフィコ横浜, 横浜市)

畑中千紘・河合俊雄・杉原保史・宮田智基・田中康裕・梅村高太郎・粉川尚枝・文山知紗「LINEによる自殺予防・いじめ相談の実践(3)ログデータに基づく技法論の構築」(心理臨床学会第38回大会. 2019.6.7-10. パシフィコ横浜, 横浜市)

2019/06/11

畑中千紘講師が一章を執筆した書籍『SNSカウンセリング・ハンドブック』(杉原保史・宮田智基編 誠信書房)が発刊となりました

本書は、SNS(LINE)を用いたカウンセリングについての、本邦初のハンドブックです。いじめ、自殺、虐待など、こころの問題が深刻さを増している一方で、近年のコミュニケーションツールの変化によって、電話相談など、これまでの心理相談窓口の利用者数は減少しつつありました。このような現状を受け、2017年頃より、SNSを使ったカウンセリングが実施されるようになってきました。まだ走り出したばかりのSNSカウンセリングにおいて、相談員が知っておくべき臨床姿勢や技法、知識がまとめられた一冊となっています。

『SNSカウンセリング・ハンドブック』(杉原保史・宮田智基編 誠信書房)

畑中講師はその中で「現代の若者心性と若者文化」という章を担当し、SNS相談を利用することの多い若者世代の心理的・文化的な特徴についての論考を執筆しています。

 

2019/06/10

広井良典教授が上廣倫理財団寄付研究部門の社会還元事業の一環として、京都大学東京オフィスにて「人口減少社会のデザイン」と題する市民講座を行いました

 広井良典教授が、上廣倫理財団寄付研究部門の社会還元事業の一環として、京都大学東京オフィス大会議室(新丸の内ビルディング)にて「人口減少社会のデザイン」と題する市民講座を行いました。
 講座は3月9日、16日の2日間にわたって行われ(各々の日の13時~17時)、企業、行政、NPO、研究機関、一般市民等様々な領域から40数名の方が参加しました。
 テーマの趣旨は以下のとおりで、下記のような話題に沿って講義、関連動画の上映が行われるとともに、参加者との活発な質疑応答・ディスカッションがなされました。

【趣旨】
日本は2011年から本格的な人口減少社会となり、人口や経済など全てが「拡大・成長」を続けた明治以降の100数十年とは質的に異なる時代に入りました。人類史あるいは資本主義/ポスト資本主義という長期的な視点も踏まえつつ、日本が世界の“フロントランナー”として歩んでいく人口減少社会のデザインを、具体的な課題(コミュニティ、社会保障、地域再生など)や思想・理念(含死生観)とともに考えていきましょう。

【内容】
●第一日目(3月9日)
・イントロダクション:AIが示す日本社会の未来―2050年、日本は持続可能か?
・1.人口減少社会の意味:日本・世界・地球
・2.人類史の中の人口減少・ポスト成長社会
・3.資本主義の進化と富の分配・社会保障
・4.どのような社会を目指すのか  ――「持続可能な福祉社会」の可能性

●第二日目(3月16日)
・1.「持続可能な医療」という視点
・2.人口減少・高齢化時代のコミュニティとまちづくり
・3.鎮守の森とローカライゼーション・コミュニティ経済
・4.ターミナルケアと死生観
・おわりに



広井良典教授

講座の様子



[開催ポスター]



[DATA]
京都大学こころの未来研究センター 上廣倫理財団寄付研究部門
2018年度市民講座「人口減少社会のデザイン 」
▽日時:2019年3月9日(土)、16日(土)13:00 – 17:00
▽場所:京都大学 東京オフィス 大会議室
▽参加者数:約40名
▽主催:京都大学こころの未来研究センター 上廣倫理財団寄付研究部門

2019/04/05

清家理特定講師が登壇したシンポジウム「認知症をめぐる『転ばぬ先の杖』-認知症になる前のお話となった時のお話―」が京都新聞で紹介されました

 2019年2月9日、尼崎市総合文化ホールで開催されたシンポジウム「認知症をめぐる『転ばぬ先の杖』-認知症になる前のお話となった時のお話―」で、清家理特定講師が演習講義を行い、パネルディスカッションでモデレーターをつとめました。
 
 このシンポジウムが2019年2月25日の京都新聞に「認知症予防 最新研究を学ぶ」と題した記事で掲載されました。同記事に関連したコラム「風 - 認知症と想像力」もあわせて掲載されました。

 この度、京都新聞社より2つの記事の転載許可を頂きましたので、記事を当ページに掲載します。画像をクリックすると、より大きくPDFページが開き、記事をご覧いただけます。



2019/03/05

「認知症をめぐる『転ばぬ先の杖』-認知症になる前のお話となった時のお話―」 を開催しました

 2019年2月9日、尼崎市総合文化ホールで開催された「認知症をめぐる『転ばぬ先の杖』-認知症になる前のお話となった時のお話―」で、清家理特定講師が演習講義を行い、パネルディスカッションでモデレーターをつとめました。

 誰もがなりうる認知症。
 最近は認知症について、他人事ではなく、「自分ごと」として考える動きが活発化しています。
テレビや書籍で、認知症の予防・治療・ケアについて取り上げられる機会も増え、情報量も豊富になりました。しかし、多くの情報に混乱し、何が正しいのか分からなくなっている方もおられるかもしれません。
 本シンポジウムでは、認知症になる前、そして認知症になった時に一人一人ができることについて、参加者の皆さんと一緒に様々な視点から考えました。

 まず、主催の国立長寿医療研究センターもの忘れセンター櫻井孝センター長、稲村和美 尼崎市長、尼崎市医師会 東文造会長より、開会のご挨拶がありました。


 櫻井孝センター長

 稲村和美市長


 東 文造会長

 会場の様子


 最初の講演は、尼崎市医師会の朝田真司理事と尼崎市健康福祉局 福祉部包括支援担当 寺沢元芳課長が、尼崎市の取り組みについて「転ばぬ先の杖!-私のまちの認知症を巡る活動のエトセトラー」と題して話しました。
 続いて、尼崎市認知症介護者の会の安藤一夫会長と、南條静子副会長より「今、こんなことやっています。思っています」と題した活動紹介がありました。
 休憩をはさんで、厚生労働省老健局 認知症施策推進室 田中規倫室長が「日本の認知症施策の動向」と題した講義をしました。


 朝田真司理事

  寺沢元芳課長


  安藤一夫会長、南條静子副会長

  田中規倫室長


 次に、国立長寿医療研究センターもの忘れセンター櫻井孝センター長が「お医者さんに聞いてみよう!認知症の予防・治療」と題して講義しました。
 最後の講義は、京都大学こころの未来研究センター上廣寄付研究部門 特定講師で、国立長寿医療研究センターもの忘れセンター外来研究員の清家理先生が、「今日から使える知識とワザ:認知症の人と家族の『ココロとくらしのケア』」と題した演習講義を行いました。

 皆さまからの質問表を回収した後、「認知症をめぐるQ&A:ギモンを明らかにしてみよう」と題したパネルディスカッションを行いました。
 これまで登壇した、朝田真司理事、寺沢元芳課長、田中規倫室長、桜井孝センター長に加え、兵庫県看護協会尼崎訪問看ステーションの二宮園子さんと、尼崎市ケアマネージャー協会の北村浩子会長のお二人と、モデレーターの清家理先生、計7名が登壇し、医師、看護師、ケアマネージャー、医療ソーシャルワーカー、大学研究者、そして行政の方々がそれぞれの立場で、
「高齢者の独り暮らしの方はPCがありません。HP以外の情報は市報等の他どのように手に入れたらよいでしょうか?」
「認知症になった時に経済的に厳しいです。何か市や国から補助はありますか?」
「認知症本人への介護について、不適切な環境・ケア・対応を具体的に教えてください。」
「何度も同じ事ばかり言う、同じものを買ってくる、大事な物を失くす(通帳・カード・保険証など)等、認知症の症状が出た家族に対してどう接したらいいですか?」
「軽度認知症の告知について、本人の自覚がない(または、認めようとしない)場合でも告知は可能でしょうか?」
等の会場からの質問に答えました。 
 最後に、清家理先生が、アンケートの作成をした学生を紹介し、今日いただいた皆様からのご意見、ご質問等に関して、現場や研究に反映できるように努めていきます。と話し会を締めくくりました。


 清家理特定講師

 二宮園子さん


 北村浩子会長

  パネルディスカッションの様子



○参加者の感想(アンケートから抜粋)
・尼崎市における認知症の事が、今まで余り良く分からない事がありましたが、今回のセミナーで少し分かったような気がしました。
・親の介護について勉強にきたけど、自分自身の将来の為になりました。
・色々な分野の方の話を聞くことができて良かったです。できることは無理のない範囲でやってみようと思いました。
・何となく日々気になっていた部分が、はっきり分かった気がきます。自分が元気な時に認知症の方に少しでも関わっていければと思いました。
・認知症についてよく分かりました。運動及び人との対話を充分にしていきたいと思います。
・Q&Aでは、それぞれの先生の話が聞けて良かった。
・独居で自分自身の将来を見据えた大きな考察の機会になりました。ありがとうございました。



[DATA]
日 時:2019年2月9日(土)14:00~17:40 
会 場:尼崎市総合文化センター あましんアルカイックホール・オクト
参加費:無料/要事前予約
対 象:どなたでもご参加いただけます
プログラム:
14:00-14:10 
開会挨拶
櫻井孝(国立長寿医療研究センターもの忘れセンター センター長)
稲村和美(尼崎 市長)
東 文造(尼崎市医師会 会長)
14:10-14:40 
転ばぬ先の杖!-私のまちの認知症を巡る活動のエトセトラー
朝田真司(尼崎市医師会理事)
寺沢元芳(尼崎市健康福祉局福祉部包括支援担当課長)
14:40-14:55 
活動紹介 -今、こんなことやっています。思っていますー
尼崎市認知症介護者の会
15:00-15:20 
<講義>日本の認知症施策の動向
田中規倫(厚生労働省老健局 認知症施策推進室 室長)
15:20-16:05 
<講義>お医者さんに聞いてみよう!認知症の予防・治療
櫻井孝(国立長寿医療研究センターもの忘れセンター センター長)
16:05-16:45 
<演習講義>今日から使える知識とワザ:認知症の人と家族の『ココロとくらしのケア』
清家理(京都大学こころの未来研究センター上廣寄付研究部門 講師/国立長寿医療研究センターもの忘れセンター外来研究員)
16:55-17:40 
認知症をめぐるQ&A:ギモンを明らかにしてみよう
モデレーター:清家理
パネラー:朝田真司、寺沢元芳、田中規倫、櫻井孝、二宮園美(兵庫県看護協会尼崎訪問看護ステーション)北村浩子(尼崎市ケアマネジャー協会 会長)

参加人数:480名

主管:国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター
共催:尼崎市、尼崎市医師会、京都大学、京都大学学際融合教育研究推進センター地域連携教育研究推進ユニット、京都大学こころの未来研究センター、京都大学こころの未来研究センター上廣寄付研究部門、京都大学「地域を志向した教育・研究・社会貢献のためのプログラム」、公益財団法人長寿科学振興財団(50音順)

2019/02/22

上廣倫理財団寄付研究部門 2018年度研究報告会 「超高齢社会をよりよく生きる術」を開催しました

 2019年1月13日、京都大学こころの未来研究センター上廣倫理財団寄付研究部門 2018年度研究報告会「超高齢社会をよりよく生きる術」を、稲盛財団記念館大会議室にて開催しました。

 2012年4月に創設した本研究部門は、公益財団法人上廣倫理財団の支援のもと、公共政策、医療福祉、臨床心理学、伝統知、哲学など多様な専門領域の研究者が多種多様なアプローチで「こころと倫理」に関わる学術研究を行っています。2018年度の研究報告会では、研究者による研究報告と共に「超高齢社会をよりよく生きる術」をテーマに実践家と研究者の討論を行いました。

 まず、開催の挨拶で、河合俊雄センター長が「上廣倫理財団寄付研究部門は、いろいろな研究をしているので、テーマを絞り込むのは難しいですが、“超高齢社会”は今、ホットな話題で、今回のように社会とのつながりを大切にしたパネルディスカッションを行うことは、実り豊かなものになると期待しています。またこれらの研究は、上廣倫理財団のご支援で成り立っています。これに深く感謝の意を表します」と話しました。

 続く、来賓ご挨拶では、公益財団法人上廣倫理財団の丸山登事務局長が、センターとの出会いとこれまでの経緯をお話しされ、「こころの未来研究センターの実験、調査、実践、文献に基づく研究活動を見守り、寄り添い、やがて現代における新しい意味での京都学派としての存在と働きをされるようになられることを辛抱強くお待ちしたいと思っています。これからもセンターを末永くご支援をさせていただきたいと願っています」とのお言葉を頂戴しました。


河合俊雄センター長

丸山登事務局長


 プログラム前半の上廣倫理財団寄付研究部門の取組紹介では、広井良典教授が、この部門の基本的なミッションを示しました。本部門は日本人の精神性と倫理観を基盤とし、こころと倫理という視点で探究することで、ポスト成長時代における現代社会の倫理を再構築とすることであり、学術研究と並んで、社会還元・発信、社会へのフィードバックを重視しているのも特徴であると説明しました。

 続くリレー研究報告では、4つのプロジェクトに関して上廣倫理財団寄付部門の5人の研究者がそれぞれの研究活動を報告しました。
プロジェクト1・公共政策・思想領域「ポスト成長時代の経済、倫理、幸福」については、広井良典教授が、GDPに代わる豊かさの指標として、国内の様々な自治体が、地域の豊かさや幸福度に関する指標をつくり、それを政策へフィードバックする活動が活発化している具体例をいくつか紹介しました。幸福は多様なもので1つの尺度では測れないが、幸福は多重層構造で、基盤や基礎条件を整えていくためにも、今後も様々な自治体等での政策展開への助言や連携を進めていくと話しました。

 また同プロジェクトで、松葉ひろ美連携研究員が「日本の福祉思想と生命観」研究について、日本の福祉問題において、財政的な困難を抱えるなかで、哲学的・思想的な試みが行われてこなかったことに触れつつ、日本の近代化の中で生じた社会事業家たちの思想をいくつか例に挙げ、「生命」を原理とする福祉思想の可能性について考察しました。


広井良典教授

松葉ひろ美連携研究員


 プロジェクト2・伝統知・倫理思想領域「アジアと日本の精神性、幸福観、倫理観」については、熊谷誠慈特定准教授が、今年度の研究成果として「インド仏教のこころ観」がどのように発展してきたのか、「ブータン国教の開祖研究」として開祖の生誕地を発見する等、ブータンのルーツを探る研究についての紹介をしました。また研究と同時に市民講座等の社会還元を行い、市民のみなさまからも関心を持ってもらえるような研究を進めたいと話しました。

 プロジェクト3・医療・保健・福祉領域「超高齢社会における、現代日本の医療・保健・福祉にかかる倫理」については、清家理特定講師が、超高齢社会における倫理的課題の具体例を挙げ、これに関して、当事者や関係する人の こころ からだ くらしにおける生きづらさの軽減を目指すために行っているアクションリサーチについて報告しました。


熊谷誠慈特定准教授

清家理特定講師


 プロジェクト4・臨床心理学領域「ポスト成長時代のこころの問題と変容」については、畑中千紘特定講師が、悩みや問題をかかえた人の話を聞きながら寄り添っていくカウンセリングや心理療法等の臨床現場から出てくる問い、「今の社会を生きていく上で、私たちにとって何が課題になっているのか?」「今の人たちのこころはどうなっているのか?」を通して、学術研究を進め社会へ還元していく研究活動について、具体例(現代の若者の心理分析や自治体との連携)を挙げながら報告しました。

畑中千紘特定講師

報告会 会場の様子


 プログラム後半のパネルディスカッションでは研究者と実践者4名のパネリストがそれぞれ話題提供を行いました。
 概要は以下の通りです。

 話題提供① 「超高齢社会への新たな展望-90年代~現在そして未来」
 広井 良典教授が、1990年代に高齢化率世界一になった日本が抱える高齢者医療・福祉に関する議論への疑問や、高齢者ケアへの心理学的アプローチの不足を説明しつつ、“老・壮・青”の関係性の再構築について考察しました。またドイツの高齢者が自然にカフェや市場などでゆっくり過ごす様子と日本の高齢者の現状を比較しながら、超高齢社会は個人の問題でもあるが、街や社会の在り方をかえる発想の転換が必要であると述べ、高齢化をチャンスとして高度成長期とは異なる新たな「豊かさ」のモデルを構想していくべき時期と話しました。

 話題提供②「学びあいから生まれる支えあいの可能性 -認知症を例に」
 清家 理特定講師が、認知症に関わる社会的課題の解決をめざしたアクションリサーチについて、現在実施中の認知症当事者、認知症家族介護者、認知症地域支援推進員への支援実態や効果をデータで示しながら紹介しました。これらのアクションリサーチを通じ、超高齢社会をよりよく生きる術として、お互いさまのつながり(互助)が大切で、そのつながりを創る仕掛けとして、お互いの経験や思いを共有する学びあいの場の創出が重要だと説明しました。

 話題提供③「高齢化率45% 豊田市旭地区での取り組み」
 豊田市社会福祉協議会旭支所の高橋里美係長が、高齢化率(65歳以上人口が総人口に占める割合)45%の旭地区では、老人福祉センターと地域住民とのパイプ役を担う福祉特派員制度が平成27年に創設され、現在は地区人口の1割が、福祉特派員として登録し、活動・活躍している様子について具体例を挙げて紹介しました。

 話題提供④「これからの医療・ケアに関する話し合い(アドバンス・ケア・プランニング)の普及啓発」
 京都府健康福祉部高齢者支援課 吉田 万里子 地域包括ケア担当課長が、「どこで、誰に看取られ、どのような最期を迎えたいのか」という人生の最終章の希望を実現できる社会基盤の構築のため、京都地域包括ケア推進機構に設置された「看取り対策プロジェクト」の取り組みについて具体例を挙げて紹介し、自ら学び、考え、家族や大切な人と話し合い、必要に応じて専門家に相談しながら、最後まで自分らしく生きるために元気な時からアクションをすることが必要であると話しました。


高橋里美係長

吉田万里子課長


 休憩をはさんで最後の全体討論では、指定討論者に東京大学高齢社会総合研究機構の秋山 弘子特任教授をお迎えし、パネリストとの討論を行いました。さらに「核家族化やコミュニティの分断が進む中で、高齢者の生きがいや役割を醸成するにはどんな社会を目指したらいいのか?」「初期認知症を把握するのは難しいと感じているが、家族交流会、当事者の交流会をするために工夫すべきことは?」「ACP(=アドバンス・ケア・プランニング)について、認知症が進んでいる人で、配偶者など家族がいない人はどのようにしたらいいのか?」など、会場からの質疑についてパネリストが答えました。

 締めくくりに、秋山特任教授から、「高齢社会・長寿社会の課題については、理解し、議論されているので、これからは、高齢社会・長寿社会の新しい可能性について追求すべきではないか。また高度成長期と違い、これからの豊かさは“こころの豊かさ”で、今後はこころの課題に焦点をあてるべきだ。研究者だけでなく、生活者と一緒に考えていくことが大切になる。」とのご意見をいただきました。

秋山弘子特任教授

パネルディスカッションの様子


 最後は、司会進行を務めた上廣倫理財団寄付研究部門長の熊谷特定准教授が「研究者だけのコミュニティでなく、市民の皆さまとの情報交換、意見交換をおこなっていく形で今後も研究活動を進めていきます。」と挨拶し、2018年度の報告会を終了しました。


○参加者の感想(アンケートから抜粋)
・義母が、認知症になり、入院しているので、今日のお話はとても有益でした。自分自身のこととしても考えていかねばならないと思っています。
・複数の領域について幅広く説明を聞くことができたので、上廣倫理財団寄付研究部門が全体としてどのような研究を行っているか概括的に理解できたのが有意義であった。特に広井先生の老年期を社会にとって創造的な役割を果たす時期と捉える指摘について、印象的で今後の研究の行方について深く関心をもった。
・パネルディスカッションの全体会議が興味深かった。秋山先生の指定討論がすばらしく、それに対する回答を聞きつつ、今日の報告会のテーマがより深く理解できた。
・高齢化社会には不安や心配が多く、社会的な取り組みや現状について知る機会が欲しかったので、とても良い報告会であったと思います。エビデンスに基づいた研究に頼もしさを感じた。
・私は医療、福祉の分野で働いていますが、いろんな専門分野から高齢社会の生き方について考えていく必要があると改めて思いました。すべてのことはつながっていると思います。



[DATA]
▽日時:2019年1月13日(日) 14:30-17:30
▽場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室
▽参加費:無料
▽プログラム
14:30-14:35 センター長挨拶 河合俊雄(京都大学こころの未来研究センター 教授・センター長)
14:35-14:40 来賓ご挨拶 丸山登(公益財団法人上廣倫理財団・事務局長)
14:40-14:50 上廣倫理財団寄付研究部門の取組紹介 広井良典(京都大学こころの未来研究センター 教授・副センター長・上廣倫理財団寄付研究部門兼任)
14:50-15:10 リレー研究報告
広井良典
熊谷誠慈(上廣倫理財団寄付研究部門長・特定准教授)
畑中千紘(上廣倫理財団寄付研究部門・特定講師)
清家 理(上廣倫理財団寄付研究部門・特定講師)
松葉ひろ美(上廣倫理財団寄付研究部門・連携研究員)

15:10-17:30 パネルディスカッション
イントロダクション
話題提供①「超高齢社会への新たな展望」広井良典
話題提供②「学びあいから生まれる支えあいの可能性-認知症を例に」清家理
話題提供③「高齢化率45%豊田市旭地区での取り組み」
高橋里美(豊田市社会福祉協議会旭支局 係長)
話題提供④「これからの医療・ケアに関する話し合い(アドバンス・ケア・プランニング)の普及啓発」
吉田万里子(京都府健康福祉部高齢者支援課 地域包括ケア担当課長)
全体討論
指定討論者 秋山弘子(東京大学高齢社会総合研究機構・特任教授)
17:30 閉会
▽参加者数: 118名

2019/02/01

2018年

河合俊雄教授、畑中千紘特定講師、粉川尚枝特定研究員らによる共著論文が『箱庭療法学研究』に掲載されました

 河合俊雄教授、畑中千紘特定講師、粉川尚枝特定研究員らによる共著論文が、『箱庭療法学研究』 第31号に掲載されました。

 本論文は、心理臨床現場で指摘される現代の若者の心の構造の変化を受けて、「自己感」という概念に着目し、現代の若者の断片的な自己像や、不安・葛藤が持続しにくい心性と、夢の構造面の関連を、大学生への質問紙調査から検討したもので、原著として掲載されています。


『箱庭療法学研究』

粉川尚枝・松岡利規・田中康裕・河合俊雄・畑中千紘・梅村高太郎 (2018).
夢見手の自己感の様相と夢の構造の関連.
箱庭療法学研究, 31 (2), 3-17.

2018/12/26

清家理特定講師が「認知症をめぐる『転ばぬ先の杖』-認知症になる前のお話と認知症になった時のお話―」に登壇します

 2019年2月9日、清家理特定講師が尼崎市総合文化センター あましんアルカイックホール・オクトで開催される「認知症をめぐる『転ばぬ先の杖』-認知症になる前のお話と認知症になった時のお話―」で演習講義を行い、パネルディスカッションで、モデレーターをつとめます。


誰もがなりうる認知症。
最近は認知症について、他人事ではなく、「自分ごと」として考える動きが活発化しています。
テレビや書籍で、認知症の予防・治療・ケアについて取り上げられる機会も増え、情報量も豊富になりました。
しかし、多くの情報に混乱し、何が正しいのか分からなくなっている方もおられるかもしれません。
本シンポジウムでは、認知症になる前、そして認知症になった時に一人一人ができることについて、参加者の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。午後のひととき、認知症について楽しく学んでみませんか。

[開催案内]
◇概要
日 時:2019年2月9日(土)14:00~17:40 (受付は13:40分から)
会 場:尼崎市総合文化センター あましんアルカイックホール・オクト
(尼崎市昭和通2丁目7-16)
参加費:無料/要事前予約(申込先は下記にご案内しています)
対 象:どなたでもご参加いただけます
定 員:650人

 

◇プログラム
13:40-14:00 開場・受付
14:00-14:10 開会挨拶
       櫻井孝(国立長寿医療研究センターもの忘れセンター センター長)
       尼崎市長
       東 文造(尼崎市医師会会長)
14:10-14:40 転ばぬ先の杖!-私のまちの認知症を巡る活動のエトセトラー
       朝田真司(尼崎市医師会理事)
       寺沢元芳(尼崎市健康福祉局福祉部包括支援担当課長)
14:40-14:55 活動紹介 -今、こんなことやっています。思っていますー
       尼崎市認知症介護者の会
14:55-15:00 休憩
15:00-15:20 【講義】日本の認知症施策の動向
       田中規倫(厚生労働省老健局 認知症施策推進室 室長)
15:20-16:05 【講義】お医者さんに聞いてみよう!認知症の予防・治療
       櫻井孝
16:05-16:45 【演習講義】今日から使える知識とワザ:認知症の人と家族の『ココロとくらしのケア』
       清家理(京都大学こころの未来研究センター上廣寄付研究部門 講師/国立長寿医療研究センターもの忘れセンター外来研究員)
16:45-16:55 休憩
16:55-17:40 認知症をめぐるQ&A:ギモンを明らかにしてみよう
       モデレーター
       清家理
       パネラー
       朝田真司
       寺沢元芳
       田中規倫
       櫻井孝
       二宮園美(兵庫県看護協会尼崎訪問看護ステーション)
       北村浩子(尼崎市ケアマネジャー協会 会長)

◇申込み・問合せ
尼崎市コールセンター
TEL:06-6375-5639
(月―金:08:30-19:00 土日祝:09:00-17:00)
受付期間:2018年11月12日~2019年2月7日
*こころの未来研究センターでは申込受付は行っておりません

主管:国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター

共催:尼崎市、尼崎市医師会、京都大学、京都大学学際融合教育研究推進センター地域連携教育研究推進ユニット、京都大学こころの未来研究センター、京都大学こころの未来研究センター上廣寄付研究部門、京都大学「地域を志向した教育・研究・社会貢献のためのプログラム」、公益財団法人長寿科学振興財団(50音順)

後援:尼崎居宅介護支援事業連絡会、尼崎市ケアマネージャー協会、尼崎市歯科医師会、尼崎市地域包括支援センター、尼崎市特養等施設長会、尼崎市認知症介護者の会、尼崎市薬剤師会、尼崎民間病院協会、関西ろうさい病院、日本ホームヘルパー協会兵庫県支部、阪神南圏域リハビリテーション支援センター(尼崎PTOTST連絡会)、兵庫県栄養士会、兵庫県看護協会、兵庫県歯科衛生士会(阪神南支部尼崎地区)、兵庫県訪問看護ステーション連絡協議会(阪神南ブロック尼崎支部)、兵庫県立尼崎総合医療センター(50音順)

2018/12/11

熊谷誠慈特定准教授がプラハ大学(カレル大学)で招待講演を行いました

熊谷誠慈特定准教授(上廣倫理財団寄付研究部門)が、2018年11月27日に、プラハ大学(カレル大学)にて「チベット仏教の歴史および近隣ヒマラヤ地域への影響」と題した招待講演を行いました。同大学は、1348年に神聖ローマ皇帝カール4世によって創立された、中央ヨーロッパ最古の大学です。



2018/11/29

広井良典教授が「幸せリーグシンポジウム」において基調講演を行いました

広井良典教授が11月12日、東京都荒川区で行われた「幸せリーグシンポジウム」において基調講演を行いました。

「幸せリーグ」とは、幸福度に関する指標づくりや政策展開を進めようとしている全国の市町村が集まり、互いに情報交換や連携を行うネットワークで、荒川区自治総合研究所(RILAC)が事務局を務め、広井教授は顧問の一人となっています。2013年に52の自治体が参加して発足し、現在では99自治体に広がっています。
今回のシンポジウムは、幸せリーグ加入自治体以外の9団体も参加する形で開催され、西川太一郎・荒川区長の冒頭挨拶に続いて広井教授の基調講演「幸せはローカルから――人口減少社会と幸福度指標」が行われました。
これを受けて後半では、佐賀市、酒々井町、奥多摩町、荒川区という4つの自治体からそれぞれ「『暮らしやすいまち』の答えさがし――幸福度調査の結果から」、「安全・安心なまちづくり」、「若者定住化対策について」、「荒川区民総幸福度(GAH)の取り組みについて」と題する報告が行われ、最後にそれらについて広井教授が講評を行いました。
ローカルな地域における幸福度指標の策定については、先進諸国の集まりであるOECD(経済協力開発機構)がHow’s Life in Your Region?: Measureing Regional and Local Well-being for Policy Making (2014) と題する報告書をまとめていますが、自治体が独自の幸福度指標を策定しつつ連携するという試みは世界的に見てもあまり例がなく、先駆的な意義をもつものと言えます。

「幸せリーグ」のウェブページはこちらからご覧いただけます

 

2018/11/19

新潟青陵大学で開催された日本箱庭療法学会第32回大会にて粉川尚枝特定研究員が河合俊雄教授・畑中千紘特定講師らと口頭発表を行いました

 2018年10月20、21日、新潟青陵大学で開催された日本箱庭療法学会第32回大会にて、粉川尚枝特定研究員が河合俊雄教授・畑中千紘講師らと口頭発表を行いました。
 この発表は、「発達障害の子どものプレイセラピーと発達検査の比較検討」という題で、当センターの平成29年度教員提案型連携研究プロジェクトである「子どもの発達障害へのプレイセラピー」プロジェクトにより行われたものです。 発表した研究では、プレイセラピーのプロセスと発達検査の結果を比較するという、数量的な視点を含めた方法で、客観的にセラピーの有効性を検討することを試みました。
 今後もプロジェクトでは、発達上の問題で来談する子どものプレイセラピーについて、実証研究・治療機序の検討を積み重ねていくことを目指しています。 また、今回発表した研究の成果は、論文等の形で発表していきたいと考えています。
 なお、この研究成果は上廣こころ学研究部門(2012-2016年度)、上廣倫理財団寄付研究部門の成果を元にしたものです。

粉川尚枝・畑中千紘・梅村高太郎・皆本麻実・田附紘平・鈴木優佳・西珠美・山﨑基嗣・大場有希子・松岡利規・豊原響子・文山知紗・長谷雄太・水野鮎子・河合俊雄・田中康裕(2018)発達障害の子どものプレイセラピーと発達検査の比較検討(日本箱庭療法学会第32回大会. 2018.10.20-21.新潟青陵大学)

日本箱庭療法学会第32回大会ウェブサイト

2018/10/29

新潟青陵大学で開催された日本箱庭療法学会第32回大会にて畑中千紘特定講師が河合俊雄教授らと口頭発表を行いました

 2018年10月20、21日、新潟青陵大学で開催された日本箱庭療法学会第32回大会にて畑中千紘特定講師が河合俊雄教授らと口頭発表を行いました。

 この発表は「心理療法におけるこころの変容とその波及―心理療法事例のメタ的分析からー」と題され、心理療法の中で「こころが変わる」際に起こってくる動き、抵抗などについて100事例のメタ的分析を通して分析した結果について発表を行いました。

 心理療法についての研究は情報保護等の問題からなかなか数量的に扱われることが少ないのですが本研究では抽象レベルから評定するという方法論の工夫によって臨床的な本質をわかりやすい形でとりだすことを目指しています。成果については論文等の形で今後、発表していく予定です。

畑中千紘・河合俊雄・田中康裕(2018)心理療法におけるこころの変容とその波及 -心理療法事例のメタ的分析から-(日本箱庭療法学会第32回大会.2018.10.20-21.新潟青陵大学)

日本箱庭療法学会第32回大会ウェブサイト

2018/10/29

広井良典教授が岩手県議会において幸福度指標に関する講演を行いました

 2018年9月4日、岩手県盛岡市で広井良典教授が岩手県議会の次期総合計画特別委員会において幸福度指標に関する講演を行いました。
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 同特別委員会は、岩手県議会の全議員45名を構成員とし、今年度に岩手県が策定予定の次期総合計画(2019~2028年度の10年間)に関する調査等を行うことを任務とするものです。
 岩手県においては、一昨年(2016年)から昨年にかけて行われた『「岩手の幸福に関する指標」研究会』(広井教授は研究会のアドバイザー)の検討結果を受けて、幸福度指標の理念や考え方を県の総合計画や政策に反映させていく方向での検討を進めており、今回の議会講演はそうした流れの中で行われたものです。
 広井教授の講演は「幸せはローカルから――幸福度指標をめぐる課題と展望」と題し、幸福度指標への関心が高まっている背景や国際的動向、幸福度指標の策定をめぐる具体的な論点や課題、幸福度指標と人口減少社会・地方創生に関する政策課題等、幅広い内容のもので、これについて各議員との間で活発な質疑応答や意見交換がなされました。
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2018/09/12

畑中千紘特定講師が栄養教職員を対象とした研修会で講演を行いました

 2018年9月1日(土)に大阪市にて開催された 近畿圏内の学校に勤める栄養教職員を対象とした研修会において 畑中千紘特定講師が講演を行いました。
 子どもの食や栄養に関する教育を行う栄養教職員は、 食の課題を通して子どものこころの問題に直面することが多くあります。 そこで講演は「子どもの食とこころの発達:発達障害と現代のこころの課題」と題され、これまでの上廣倫理財団寄付研究部門におけるプロジェクトの成果から、 現代の子どものこころの問題について、発達障害の理解とアプローチの視点を中心にお話しし、100名をこえる参加者が熱心に聴講しました。

2018/09/04

熊谷誠慈特定准教授が字幕監修を務めた映画『ゲンボとタシの夢見るブータン』が京都新聞をはじめ複数のメディアに紹介されました

 熊谷誠慈特定准教授(上廣倫理財団寄付研究部門)が字幕監修を務めた映画『ゲンボとタシの夢見るブータン』が、京都新聞(2018年8月23日付)をはじめ複数のメディアに紹介されました。(協力:京都大学ブータン友好プログラム)
 この度、京都新聞社より転載許可を頂きましたので、記事を当ページに掲載します。画像をクリックするとより大きくPDFページが開きます。
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「2018年8月23日 京都新聞掲載」

*ウェブニュースには一部有料記事がございます
朝日新聞:https://www.asahi.com/articles/ASL8R3VKNL8RPTFC005.html
毎日新聞:https://mainichi.jp/articles/20180730/dde/018/200/043000c
産経ニュース:https://www.sankei.com/entertainments/news/180817/ent1808170011-n1.html
福井新聞:http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/677183
ヤフーニュース:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180708-00000015-nataliee-movi

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▽上映スケジュール
・東京:8月18日(土)よりポレポレ東中野にて上映開始  
・大阪:8月25日(土)より第七藝術劇場にて上映開始 
・京都:9月1日(土)より出町座にて上映開始 
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2018/08/30

熊谷誠慈特定准教授が字幕監修を務めた映画『ゲンボとタシの夢見るブータン』が公開されました(京都公開記念特別講演会)

 熊谷誠慈特定准教授(上廣倫理財団寄付研究部門)が字幕監修を務めた映画『ゲンボとタシの夢見るブータン』が公開されました。協力:京都大学ブータン友好プログラム
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・東京:8月18日(土)~ ポレポレ東中野にて上映開始 https://www.mmjp.or.jp/pole2/
・大阪:8月25日(土)~ 第七藝術劇場にて上映開始 http://www.nanagei.com/movie/data/1261.html
・京都:9月 1日(土)~ 出町座にて上映開始 https://demachiza.com/movies/1817

 2018年9月1日、出町座にて、初回(12時30分~)の上映後(13時50分)、映画『ゲンボとタシの夢見るブータン』の京都公開記念特別講演会が開催され、熊谷特定准教授が「ブータンの伝統と現代」と題した特別講演を行います。
(*12時30分の上映回の鑑賞者が優先となります)https://demachiza.com/event/2064

▽日時
・映画:初回上映は2018年9月1日(水)12時30分~13時50分。9月7日までは1日2回上映。
・講演会:2018年9月1日(水)13時50分~(*映画鑑賞者限定となります)
▽場所:出町座
〒602-0823京都市上京区今出川通出町西入上ル三芳町133(出町桝形商店街内)
▽会場地図:https://demachiza.com/access
▽映画鑑賞料金:https://demachiza.com/price
▽会場TEL: 075-203-9862、FAX: 075-320-2526、E-mail: info@demachiza.com
▽会場HP:https://demachiza.com/

2018/08/21

畑中千紘特定講師がフランクフルトにて開催されたIAAPとIAJSのジョイントカンファレンスで口頭発表を行いました

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 20018年8月2日~5日にドイツ・フランクフルトにて開催されたIAAP(国際分析心理学会)とIAJS(国際ユング研究学会)のジョイントカンファレンスで畑中千紘特定講師が口頭発表を行いました。
 ”The Empirical Research of the Paradoxical Transformation in Psychotherapy”と題されたこの発表は 心理療法においてこころが変わっていくプロセスにみられる逆説性について、実証的に検討を行ったものです。 一般に心理療法は、マイナスの状態からプラスの状態へ変える(変わる)ための ものと考えられています。 しかし実際のところ、そのプロセスではいったん症状が悪くなるように見えることがあることが経験的に知られています。 心理療法は、自分の問題に向き合っていくプロセスであることから それは当然のことでもあるのですが、 一般には、症状が改善する際には一度悪くなることを想定している人はあまりいないでしょう。 しかし、何かを学んだり上達するためには楽しい思いばかりでなく ハードな練習や苦労が必要なように、こころが変わるためにも 単に右上がりのプロセスをたどることが難しいことがあります。 この研究はそうしたことを、数量的にも検討をしたものです。
本発表の成果は、今後論文等で公表する予定です。

2018/08/20

畑中千紘特定講師が佐賀市を訪問し講演を行いました

 2018年3月26日、27日、畑中千紘特定講師(訪問時は特定助教)が佐賀市を訪問し、講演を行いました。
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 佐賀市では発達障害のトータルライフ支援の取り組みをはじめられており、センターでの発達障害関連プロジェクトの成果を共有すべく「発達障害への理解とアプローチ:心理療法の立場からみた現状」と題して講演を行いました。講演には約100名の職員の方が参加し、熱心に聴講されました。
 その後、佐賀市内の発達障害支援施設の視察および各部署の職員の方々との活発な意見交換を行いました。
 上廣倫理財団寄付研究部門では、広井良典教授が顧問を務める荒川区自治総合研究所―幸せリーグを通じて各自治体との交流を深めています。
 2018年の5月には、佐賀市職員の方々がセンターを訪問され、センターの施設を視察されると共に、意見交換を行いました。

2018/08/17

広井良典教授が2018年上廣・カーネギー・オックスフォード会議に参加し報告を行いました

 広井良典教授がニューヨークのカーネギー・カウンシルにて2018年5月17日・18日に行われた2018年上廣・カーネギー・オックスフォード会議に参加し報告を行いました。

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 同会議は上廣倫理財団、米国Carnegie Council for Ethics in International Affairsおよび英国オックスフォード大学Oxford Uehiro Centre for Practical Ethicsの共催で毎年開催されている会議で、今年の会議テーマは「倫理と人工知能の未来(Ethics and the Future of Artificial Intelligence)」でした。
 会議はSession I: Moral Machines、Session II: AI, Robotics, and the Future of Work and Life、Session III: Living with Robots、Session IV: Drones and Killer Robots という4つのセッションにそくして行われ、米国、イギリス、オーストラリア、日本からの研究者や企業、政府関係者が報告を行うとともにワークショップ形式でディスカッションがなされました。日本からは5名が参加し、広井教授はセッション3において”AI, Public Policy and Aging Society”と題する報告を行いました。

[関連サイト]
Carnegie Council for Ethics in International Affairs
Oxford Uehiro Centre for Practical Ethics

2018/05/28

広井良典教授が東京自由大学でのゼミナール「人口減少社会のデザイン」で講義します

 広井良典教授がNPO法人・東京自由大学(鎌田東二初代理事長、島薗進学長)でのゼミナール「人口減少社会のデザイン」で講義します。日時は2018年3月10日・17日の全2回(いずれも13時~17時)で、人口減少社会をめぐる諸課題について、以下のような趣旨のもと幅広い視点から議論を進める予定です。なお本講義は、上廣倫理財団寄付研究部門における社会還元事業の一環としても位置づけられています。

 (東京自由大学ホームページより)
 「日本は2011年から本格的な人口減少社会となり、すべてが「拡大・成長」の下で展開してきた明治以降の百数十年とは全く異なるベクトルの時代に入った。資本主義/ポスト資本主義あるいは人類史的な視座も踏まえつつ、日本が世界の”フロントランナー”として歩んでいく人口減少社会のデザインを、具体的な政策・制度(社会保障、コミュニティ、地域再生など)や思想・理念(含死生観)とともに考えたい。」

[こちらをクリックするとお申込みフォームに移ります](東京自由大学のウェブサイト)

2018/03/05

上廣倫理財団寄付研究部門 2017年度研究報告会「幸せに生きる知恵」を開催しました

 上廣倫理財団寄付研究部門 2017年度研究報告会「幸せに生きる知恵」を2018年1月21日、稲盛財団記念館3階大会議室にて開催しました。
 2012年春に創設した本研究部門では、公共政策、医療福祉、臨床心理学、伝統知、哲学など多様な専門領域の研究者が多種多様なアプローチで「こころと倫理」に関わる学術研究を行っています。今年度の研究報告会では、「幸せに生きる知恵」をテーマに、若手研究者による研究報告、「幸せはローカルから:GNHと日本」を主題にした研究者と実践家による討議を行いました。
 はじめに、吉川左紀子センター長による主催者挨拶、髙口吾郎上廣倫理財団常務理事からの来賓挨拶があり、広井良典教授が本研究部門の取り組みを紹介しました。研究報告では、まず医療・保健・福祉領域より清家理助教が「超高齢社会における現代日本の医療・保健・福祉にかかる倫理-今まで・現在・今後-」と題し、認知症の家族介護者に対する自律支援をめざした介入研究の成果と今後の展望について話しました。続いて、臨床心理学領域より畑中千紘助教が「ポスト成長時代のこころの問題と変容」と題し、2017年度の研究成果から現代大学生のアグレッション研究を取り上げ報告しました。三つ目の研究報告は、伝統知・倫理思想領域より熊谷誠慈准教授が「アジアと日本の精神性、幸福感、倫理観」と題し、本年度のテーマであった仏教の存在論の概要や国際的な活動の成果を紹介しました。
 休憩をはさんで後半は、「幸せはローカルから:GNHと日本」をテーマとしたパネルディスカッションが行われました。パネリストは広井教授、荒川区自治総合研究所の猪狩廣美所長、関西大学の草郷孝好教授の3人がつとめ、指定討論者としてレジリエント・シティ京都市統括監(CRO)の藤田裕之氏に登壇いただき、拡大・成長のグローバリズムの時代からローカルへと視点を転じ、幸福な未来の可能性をローカルに見出すための提言と議論が活発に行われました。
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[開催案内]
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[DATA]
▽日時:2018年1月21日(日) 14:00-17:00 (13:30~受付開始)
▽場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室
▽参加費:無料
▽定員:100名(申込みによる先着順)。定員になり次第、締め切らせていただきます。
▽プログラム
14:00-14:05 センター長挨拶 吉川左紀子(京都大学こころの未来研究センター 教授・センター長)
14:05-14:10 来賓ご挨拶
14:10-14:20 上廣倫理財団寄付研究部門の取組紹介 広井良典(京都大学こころの未来研究センター 教授/上廣倫理財団寄付研究部門兼任)
14:20-14:40 研究報告① 医療・保健・福祉領域 清家 理(上廣倫理財団寄付研究部門 特定助教)
14:40-15:00 研究報告② 臨床心理学領域 畑中千紘(上廣倫理財団寄付研究部門 特定助教)
15:00-15:20 研究報告③ 伝統知・倫理思想領域 熊谷誠慈(上廣倫理財団寄付研究部門長 特定准教授)
15:20-15:30 休憩
15:30-17:00 パネルディスカッション「幸せはローカルから:GNHと日本」パネリスト 広井良典、猪狩廣美(公益財団法人荒川区自治総合研究所・所長)、草郷孝好(関西大学社会学部・教授) 、指定討論者 藤田裕之(レジリエント・シティ京都市統括監(CRO))
17:00 閉会
▽参加者数: 130名(関係者含む)

2018/02/20

広井教授が「いわて 総合計画 県民フォーラム」で基調講演を行いました

 広井良典教授が2018年1月28日に行われた「いわて 総合計画 県民フォーラム――みんなで、幸福を守り育てるために」(岩手県盛岡市)で基調講演を行いました。
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(写真:つくろう!いわて総合計画 Facebookページより)
 同フォーラムは、岩手県が次の総合計画を策定するにあたり、同県において一昨年から昨年にかけて行われた『「岩手の幸福に関する指標」研究会』(広井教授は研究会のアドバイザー)の検討結果を受けて、幸福度指標の理念や考え方を県の総合計画に反映させていくことを趣旨の一つとして開催されたものです。
 フォーラムでは、達増拓也・岩手県知事の主催者挨拶、岩手県政策地域部の趣旨説明を受けて、広井教授が「幸せはローカルから――幸福度指標をめぐる課題と展望」と題する基調講演を行い、さらに達増知事ら4名のパネリストによる「これからの岩手、岩手の幸福」をテーマとするパネルディスカッションがなされ、広井教授がコメンテーターを務めました。
[開催案内]
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※クリックするとPDFが開きます
つくろう!いわての総合計画(岩手県)ウェブサイト
http://www.iwate-nextplan.jp/index.html

2018/02/06

2017年

畑中助教に大阪府学校給食会より感謝状が授与されました

 畑中千紘助教(上廣倫理財団寄付研究部門)が、2017年12月25日に大阪市中央公会堂で開催された公益財団法人大阪府学校給食会設立60周年記念事業食育講演会において同会より感謝状を受け取りました。
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 栄養教諭、学校栄養職員に向けて、心理療法に基づいた心理学の専門知識を食育の現場において活用すること、発達障害への理解とアプローチや子どもの食とこころについてなどの研修を行ったことに対し、大阪府内の学校給食の充実および、学校給食会の事業に貢献したとして評価されたものです。
 今後も研究成果を広く社会に還元するため、こうした活動を行って参ります。
◇参考記事
畑中助教が平成29年度栄養教諭支援セミナー(主催:大阪府学校給食会)で講師を務めました

2017/12/28

河合教授が日本心理臨床学会第36回大会一般公開シンポジウムでシンポジストとして登壇しました

171109kawai_2.jpeg 河合俊雄教授が2017年11月19に横浜パシフィコで開催された日本心理臨床学会第36回大会の一般公開シンポジウム「発達障がいの子どものプレイセラピーと子育て支援」でシンポジストを務めました。

【一般公開】子育て支援合同委員会企画シンポジウム
「発達障がいの子どものプレイセラピーと子育て支援」
シンポジスト:河合俊雄(京都大学)
平井正三(御池心理療法センター)
指定討論者:青木 紀久代(お茶の水女子大学)、吉田弘道(専修大学)
司会者:平野 直己(北海道教育大学)、吉川眞理(学習院大学)

 シンポジウムは、発達障害の子どもへのプレイセラピーの有効性と子育て支援との関連をテーマにしたもので、300人の定員を超える多くの参加がありました。
 河合教授はユング派心理療法の立場と、またこころの未来研究センターにおける発達障害へのプレイセラピーのアプローチの成果から話しました。従来の心理療法が主体を前提にするのに対して、どのようにして発達障害の子どものプレイセラピーにおいて主体が生まれてくるか、また発達障害の増加に関する時代性という背景、さらには通常の親子関係でカバーしきれないものなどについての子育て支援の必要性について話しました。ディスカッションでは、子育て支援、発達臨床の立場の指定討論者と、様々な接点を探りつつ、意義のある意見の交換がなされました。
◇日本心理臨床学会第36回大会 一般公開プログラム(PDF)
https://www.ajcp.info/pdf/36_autumn_ippankoukai.pdf

2017/11/24

畑中助教が平成29年度栄養教諭支援セミナー(主催:大阪府学校給食会)で講師を務めました

hatanaka002.JPG 畑中千紘助教(上廣倫理財団寄付研究部門)が、2017年9月29日、10月27日の両日、公益財団法人大阪府学校給食会が開催した「平成29年度栄養教諭支援セミナー」で講師を務めました。

平成29年度栄養教諭支援セミナー
第1回:2017年9月29日/第2回:10月27日
会場:大阪府学校給食会会議室
テーマ:「児童・生徒に対する指導等における心理療法の有効的な活用方法についての研修」
講師:畑中千紘(京都大学こころの未来研究センター特定助教)

 本研修会では、大阪府内の栄養教諭、学校栄養職員に対して、児童・生徒との関わり方、発達障害の子どもの理解とアプローチ、食とこころのつながり等について本研究部門の成果をもとに2回にわたって講義と演習を行いました。
 受講生の方々はとても熱心に参加されており、それぞれの勤務校でその成果を活かした実践が行われることが期待されました。

(報告:畑中千紘助教・上廣倫理財団寄付研究部門)

2017/11/24

清家助教が第7回日本認知症予防学会学術集会で「浦上賞」を受賞しました

 清家理助教(上廣倫理財団寄付研究部門)が、2017年9月22日から9月24日に岡山コンベンションセンターで開催された「第7回日本認知症予防学会学術集会」において一般演題発表を行い、「浦上賞」を受賞しました。
 浦上賞は、同学術集会で行われた発表のうち、学術の向上に貢献すると認められる優秀なものに授与される賞です。清家助教の発表題目は、「認知症にやさしい街づくりのリーダー養成プログラムの効果検証 -互助・自助強化プログラム開発プロジェクト『くらしの学び庵』中級コースより-」で、平成26年度よりセンターで取り組んでいる研究の成果が評価され、昨年に続いて2年連続での受賞となりました。
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第7回日本認知症予防学会学術集会
◇清家理助教の業績・プロフィールページ
http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/jp/staff/2013/04/Seike.html

2017/11/07

河合教授、畑中助教、梅村研究員らが日本箱庭療法学会第31回大会で研究発表を行いました

1710hakoniwa.png 河合俊雄教授、畑中千紘助教、梅村高太郎研究員らが日本箱庭療法学会第31回大会(2017年10月7日・8日/上智大学四谷キャンパス・東京都千代田区)において、口頭発表を行いました。
1. 研究チームによる共同発表

発表タイトル:発達障害の子どものプレイセラピーにおけるセラピストの積極的働きかけについて
発表者:鈴木優佳・畑中千紘・梅村高太郎・皆本麻実・田附紘平・松波美里・粉川尚枝・西珠美・大場有希子・松岡利規・望月陽子・豊原響子・文山知紗・河合俊雄・田中康裕

 本研究は、「上廣こころ学研究部門」において継続的に行ってきたものを、第二期「上廣倫理財団寄付研究部門」においても引き続き取り組んでいるもののひとつです。今回の発表では、受身的・受容的態度を基本とするのがオーソドックスなプレイセラピーにおいて、発達障害の子どもの場合にはより積極的な関わりが有効である場合があること、また、そうした働きかけに対して子どもはどのように反応し、それはプロセスの中でどのように作用していくのかということを実証的に検討しようとしたものです。
 心理療法の本質に関わる研究を実証的方法を用いて明らかにしようとしている点で学問的な意義があると同時に、当日の発表においては継続的に行ってきている本研究の成果が研究者や臨床家に認知されてきていることも感じられ、有意義な発表となりました。
2. 畑中助教による発表

発表タイトル:現代大学生の不安とアグレッション-不安尺度・怒り尺度とPFスタディの分析-
発表者:畑中千紘

 日本社会では対人的に繊細な人が多く、対人不安やそれに伴う症状や不適応は大きな問題となっています。本研究はそうした不安と他者に対する主張や怒り、攻撃性がどのように関連しているかについて、複数の心理尺度と心理検査の分析を通して検討を行いました。
 怒りを表現してしかるべき場面においてもそれを感じにくくなっている人が増えており、現代社会において攻撃や主張を抑制する傾向が強まっていることがうかがえました。
 これらの研究は、本研究部門の年次報告会(2018年1月開催)にて詳しく報告いたします。

(報告:畑中千紘助教・上廣倫理財団寄付研究部門)

◇一般社団法人日本箱庭療法学会年次大会
http://www.sandplay.jp/conference.html

2017/11/07

河合教授らの編著書『発達の非定型化と心理療法』の書評が『心理臨床学研究』に掲載されました

 河合俊雄教授と教育学研究科の田中康裕准教授が編者を務め、畑中千紘助教(上廣寄付研究部門)らと執筆し、2016年10月に刊行された『発達の非定型化と心理療法』(創元)の書評が、日本心理臨床学会の発行する『心理臨床学研究』第35巻第3号に掲載されました。
 書評は武庫川女子大学の西井克泰教授によるもので、2頁に渡って紹介されています。「発達の非定型化」という視点から数々の事例を検討しながら時代的・社会的要因を探り、「主体」を明らかにあるいは確立するための心理療法の大切さと有効性を提示する本書について、「時代精神に応じたセラピーのあり方を問い」「セラピーの本質を問う試みの書」と評しています。
 なお本書は、「子どもの発達障害への心理療法的アプローチ」および「大人の発達障害への心理療法的アプローチ」プロジェクト(2016年まで上廣こころ学研究部門、現・上廣寄付研究部門)での研究成果等をまとめたものです。

書評:発達の非定型化と心理療法 河合俊雄/田中康裕 編
評者 西井克泰 武庫川女子大学
 本書は, 「こころの未来選書」として創元社から発刊されているシリーズの第4弾である。これまでの3冊は, 『発達障害への心理療法的アプローチ』(2010年), 『話の聴き方からみた軽度発達障害』(2011年), そして『大人の発達障害の見立てと心理療法』(2013年)と, 発達障害者への心理療法的アプローチを扱ったものである。それが本書に至り, 発達の非定型化に注目した心理療法のあり方へとシフトしている。発達の非定型化の特徴が本書には理論編, 事例編において各所に指摘されており, 筆者が児童養護施設児へのプレイセラピーにおいて長年疑問を抱いてきたことが, それらの指摘によって氷解したことが, 本書の書評を認めるきっかけとなっている。
 本書によると, 編者らは京都大学こころの未来研究センターにおいて, 「発達障害への心理療法的アプローチ」というプロジェクトを2008年から実施している。….

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『発達の非定型化と心理療法』(創元社/2016年10月)
河合教授が編集し、畑中助教らと執筆した『発達の非定型化と心理療法(こころの未来選書)』が出版されました

2017/10/31

畑中助教が東大阪市立男女共同参画センターで講演しました

 畑中千紘助教(上廣倫理財団寄付研究部門)が、2017年9月9日、東大阪市立男女共同参画センター・イコーラムで開催された公開学習講座で講演を行いました。
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 東大阪市立男女共同参画センターが主催する講座「正しく知ろう!大人の発達障害~家庭、職場、社会でサポート~」の講師として登壇した畑中助教は、上廣部門の研究プロジェクトでの成果をもとに、大人の発達障害についての基本的な知識と理解、アプローチについてお話ししました。当日は、東大阪市内に在住・在勤・在学する一般の方が集まり、熱心に聴講されていました。

(報告:畑中助教)

◇講座の概要(東大阪市立男女共同参画センター・イコーラムのサイト)
http://www.ikoramu.com/html/event.php?mode=show&seq=187

2017/10/25

熊谷准教授の編著書『ブータン 国民の幸せをめざす王国』の書評が毎日新聞、中外日報に掲載されました

 熊谷誠慈准教授(上廣倫理財団寄付研究部門)が編著者の『ブータン 国民の幸せをめざす王国』(創元社/2017年7月)の書評が、2017年9月10日付の毎日新聞、9月1日付の中外日報に掲載されました。

■毎日新聞(2017.9.10付)
京都・読書之森『ブータン 国民の幸せをめざす王国』
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書評より
「ヒマラヤの王国・ブータンといえば「幸福の国」のイメージが強い。しかし人口14億人の中国と、12億人のインドという大国に挟まれた70万人の小国が独立を維持していく苦労は誰もが想像できるだろう。最近でも3国国境が接する地域に中国軍が一方的に軍用道路の建設を始めたのをきっかけに、インドが国境付近に軍を展開、1960年代の中印紛争以来とされる緊張が走った。リアルなブータンは私たちがイメージしがちな「おとぎの国」では決してない。それでも「国民総幸福(GNH)」を掲げて国づくりを進める姿から学ぶべきことも多い。その実像を知るには打って付けの本である。….」
毎日新聞のウェブサイトで閲覧可能です(無料会員登録が必要)
https://mainichi.jp/articles/20170910/ddl/k26/070/306000c
■中外日報(2017.9.1付)
70万人の仏教国 その姿明らかに『ブータン 国民の幸せをめざす王国』
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書評より
「ヒマラヤ山脈の南麓の王国、ブータン。秘境と呼ばれた人口約70万人の仏教国は、国王主唱のもとに「国民総幸福」を基本理念として国会の近代化を求めてきた。
 本格的なブータン研究は、2012年1月に京都大こころの未来研究センターが王立ブータン研究所と研究協定を結び、「ブータン学研究室」を立ち上げてからスタートした。本書は同センターによる一般向けの「ブータン文化講座」で講演した研究者の論考を、ブータンの歴史、文化、社会、自然・環境の4部構成でまとめたものだ。….」

 書籍の概要、目次などは、下記の記事に詳しくご紹介しています。
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熊谷教授が編著者の『ブータン:国民の幸せをめざす王国』が刊行されました

2017/09/26

2017年度第1回こころの古層と現代の意識研究会を開催しました

 「2017年度第1回こころの古層と現代の意識研究会」を開催しました(2017年4月19日/稲盛財団記念館3F大会議室)。
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 精神病理学者で現代の若者のこころの構造などのご研究で著名な広沢正孝先生(順天堂大学教授)をお迎えし、2つの現代的な事例を素材として検討を行いました。
 多くの臨床の専門家が参加し、発達障害と定型発達の境界について、中間的な事例の理解について議論を深める場となりました。

(報告:畑中千紘助教・上廣倫理財団寄付研究部門)

2017/07/31

畑中助教が日本ユング心理学会第6回大会で研究発表を行いました

17JAJP6th.png 2017年6月18日に鳥取県米子市にて開催された日本ユング心理学会第6回大会において、畑中千紘助教が発表を行いました。
 「分離を後にすること:モノとの分離が難しい女性との心理療法」と題した発表で、発達障害的ともいえるこだわりをもちながらもイメージの変化を軸として変化していった事例を素材に検討が行われました(指定討論者は川嵜克哲学習院大学教授) 。
 発達障害の心理療法において分離の契機は特に重要とされますが、意識的に分離しているだけでは不十分であり、分離という契機自体から分離していくことが必要であることが論じられました。

(報告:畑中千紘助教・上廣倫理財団寄付研究部門)

日本ユング心理学会(JAJP)第6回大会 in 米子
http://psy-shimane.org/jajp2017/index.php/186

2017/07/30

広井教授と熊谷准教授が「幸せリーグ」実務者会議に参加し、講演および意見交換を行いました

 2017年7月19日、東京都荒川区ホテルラングウッドにて、「幸せリーグ」第12回実務者会議(平成29年度第1回実務者会議)が開催され、広井良典教授(上廣倫理財団寄付研究部門・兼任)と熊谷誠慈准教授(上廣倫理財団寄付研究部門)が参加しました。
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 会議の冒頭、幸せリーグの西川太一郎会長(東京都荒川区長・特別区長会会長)の挨拶に続き、幸せリーグ顧問として広井教授が挨拶を行いました。その後、熊谷准教授が「ブータンのGNH(国民総幸福)政策とその思想的背景」と題して基調講演を行いました。
 続けて、以下の6つのグループに分かれ、住民の幸福実感の向上に向けた全国自治体実務者によるグループ討議が行われ、広井教授と熊谷准教授が議論に加わり、全国自治体の実務者と活発な意見交換を行いました。
      1. 幸福度調査結果の政策反映
      2. 幸福度指標の活用、行政評価
      3. 人口減少・少子高齢化・雇用問題
      4. 子育て支援
      5. 町おこし・観光振興
      6. 地方創生・公共施設の総合的管理

(報告:熊谷誠慈准教授/上廣倫理財団寄付研究部門)

幸せリーグ ~住民の幸福実感向上を目指す基礎自治体連合~
http://rilac.or.jp/shiawase/

2017/07/26

広井教授が顧問を務める「幸せリーグ(住民の幸福実感向上を目指す基礎自治体連合)」総会が開催されました

1706arakawafb.png 広井良典教授が顧問を務める「幸せリーグ(住民の幸福実感向上を目指す基礎自治体連合)」第5回総会が2017年6月7日、東京都荒川区で開催されました。
 「幸せリーグ」とは、幸福度に関する指標づくりや政策展開を進めようとしている全国の市町村が集まり、互いに情報交換や連携を行うネットワークで、荒川区自治総合研究所(RILAC)が事務局を務めています。2013年に52の自治体が参加して発足し、現在では94自治体に広がっています。
 今回の総会では、参加自治体がテーマにそくして6つのグループに分かれ(①幸福度等意識調査の政策への反映グループ、②各自治体が実施した幸福度調査結果の比較分析グループ、③行政評価や総合計画等への幸福度指標の反映グループ、④地方創生に関する総合戦略の策定における幸福指標の活用と計画策定後の実践グループ、⑤地域間連携の在り方や実践グループ、⑥少子高齢化対策、雇用対策等グループ)、これまで検討されてきた内容の成果報告が行われるとともに、幸せリーグ顧問の広井教授、坂田一郎東京大学教授、神野直彦東京大学名誉教授から総括的な講評がなされました。またセンターから河合俊雄教授、熊谷誠慈准教授、清家理助教、畑中千紘助教、松葉ひろ美連携研究員が出席するとともに、幸福度指標に関する展開に今後様々な形で連携していくことが確認されました。
 当日の模様は、下記リンク先にある荒川区のウェブサイトにも掲載されています。また、RILAC Newsでは、広井教授による実務者会議での講演録が発表資料と共に掲載されています。
「住民の幸福実感度向上に向けて(6月7日、幸せリーグ第5回総会、サンパール荒川)」 | 荒川区ウェブサイト
http://www.city.arakawa.tokyo.jp/kusei/koho/hodohappyo/20170607.html
RILAC News No.17(発行:荒川区自治総合研究所)
http://rilac.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/04/rilacnews17_thumbnail.pdf

2017/06/13

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