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【令和元年度 一般公募プロジェクト】眼球運動測定を用いた読字障がい児の音読における視線特徴の検討:読字障がい児の支援を目指して

研究課題 眼球運動測定を用いた読字障がい児の音読における視線特徴の検討:読字障がい児の支援を目指して

研究代表者  菊野雄一郎 島根県立大学 講師

本センター担当教員 上田祥行 京都大学こころの未来研究センター 特定講師

学習障がいは、全体的な知的発達の遅れがないため、その診断や支援が遅れることがある。
とりわけ、学習障がいの中でも約8割を占める読字障がい(字を読むことが困難な障がい)の早期診断や支援は喫緊の課題である。近年の眼球運動計測装置を用いた研究では、読字障がい児は音読の際、「有意味単語の逐次的読み(複数の文字形態全体(whole word)をとらえる処理が困難)」が多く出現する(単語1文字あたりの注視時間が長い)という特徴が示されており、読字障がいの客観的評価方法が発見されはじめている(北条ら,2016)一方、このような読字障がい児に特徴的な眼球運動を基にした支援方法は開発されていない。
 上述した研究背景を踏まえ本研究では、読字障がい児に特徴的な「有意味単語の逐次読み」を軽減させる音読課題を課した際の眼球運動を計測し、1文字に対する注視時間の変化から「有意味単語の逐次良き」の改善を評価し、読字障がい支援方法の開発を目指す。

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