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【教員提案型連携研究プロジェクト】快感情の神経基盤 (『負の感情』領域)

研究代表者
船橋新太郎 京都大学こころの未来研究センター 教授
連携研究員
山本 哲也 京都大学・研究員人間・環境学研究科
センター参画
中本若奈 京都大学こころの未来研究センター・教務補佐員
                    (教員提案型)
美術館には絵画、彫刻、工芸品が数多く展示されているが、その全てが気に入るわけではなく、その中のいくつかの前で立ち止まってしばらく見続けることがある。気に入った風景の場所に行けば、何時間でもそこに佇んでいられるし、気に入った音楽ならば何度聞いても飽きない。好きな絵画、好きな風景、好きな音楽は、私たちの情動系に働きかけ、心地よさ、快感、喜びなどのpositiveな感情を生み出す。しかしながら、同じ絵画や彫刻や工芸品であっても、光の当て方や写真の撮り方の違いで表面の状態が微妙に変化し、その結果、見た時に生じる感情も異なることがある。本研究では、質感と呼ばれるこのような視覚刺激の表面の状態変化が刺激に対する好みに与える影響と、好みの変化を生じるメカニズムに注目して研究を実施する。同一刺激の光学的特徴を操作することにより視覚刺激の質感を変化させ、このような変化が刺激の選好性に与える効果を行動学的に検討する。
一方、ヒトの脳機能イメージング研究により、前頭葉眼窩部、前部帯状回が、心地よさ、快感、喜びなどのpositiveな感情に関わっていることが明らかになっている。そこで、質感の変化が刺激の選好性に与える効果に対応する前頭葉眼窩部の活動の変化を検討し、positiveな感情の惹起における前頭葉眼窩部の役割を考察する。

2014/09/01

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