1. top
  2. プロジェクト
  3. 平成25年度のプロジェクト
  4. 【教員提案型連携研究プロジェクト】甲状腺疾患におけるこころの働きとケア (『負の感情』領域)

【教員提案型連携研究プロジェクト】甲状腺疾患におけるこころの働きとケア (『負の感情』領域)

研究代表者
河合俊雄 京都大学こころの未来研究センター 教授
連携研究員
田中美香  隈病院・臨床心理士
金山由美 京都文教大学・教授
桑原晴子 京都文教大学・講師
深尾篤志 茨木市保健医療センター・所長
梅村高太郎 京都文教大学・講師
センター参画
畑中千紘  京都大学こころの未来研究センター 特定助教
長谷川千紘 京都大学こころの未来研究センター 特定研究員
                                    (教員提案型)
近年,身体治療の現場でも,人間を心身不可分な全体的存在とみる姿勢が見直されるとともに,「患者のこころに寄り添う」という臨床心理学的な視点が求められるようになっている。病院での心理臨床に携わるなかで,「身体に病を抱えて来談する人は,心の問題を訴えて来談する人とは,カウンセリングの展開や改善のポイントが異なるのではないか」という印象を抱くようになった。当プロジェクトは,こうした日々の心理臨床を出発点に立ち上げられた。
 甲状腺疾患は代表的な内分泌・代謝疾患のひとつである。同時に,抑うつ・焦燥感といった精神的訴えを伴うケースがあり,そうした場合には心と身体双方のケアが大切になってくる。心のケアの重要性は現場では早くから指摘されてきたが,臨床心理学的な研究としては端緒についたばかりであり,その心理的機序は未だ不明の部分が大きい。本プロジェクトは,臨床事例研究と調査研究という2つのアプローチによって甲状腺疾患患者の心と身体の関連を探求し,医療との連携のなかでより効果的な心理療法的アプローチを探っていくことを目的としている。

2014/09/01

PAGE TOP