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【教員提案型連携研究プロジェクト】コミュニケーションの言語・文化的基盤(『きずな形成』領域)

研究代表者
内田 由紀子 京都大学こころの未来研究センター 特定准教授
連携研究員
吉成 祐子 岐阜大学留学生センター・准教授 言語学
京野 千穂 同志社大学 日本語・日本文化教育センター・非常勤講師 言語学
                                  (教員提案型)
コミュニケーションにおける言語の持つ影響ならびに文化的習慣や価値観がもたらす影響の双方を検証し、文化心理学と言語学の共同的知見の確立を狙う。
1)「サポート提供時の認知研究」と「申し出表現の研究」をもとに、「援助のやりとりに関する意図確認:確認的発言が及ぼす影響」の研究を実施する。特に援助のやりとりにおける言語表現において、意図確認の明示有無という点で文化的な差が見られると思われる日本語母語話者・英語母語話者の言語行動を検証の対象とする。調査参加者には援助をした場面(もしくはされた場面)について記憶再生の自由記述その際の認知・感情の評定をもとめる。具体的には援助場面の描写と援助者・被援助者の状況、そしてそこでなされた会話を自由に記述してもらい、その後、援助行為の最終決定がどこでなされたか、援助のやりとり後の関係性や感情、関係の親しさなどを評定してもらう。これにより、言語表現が関係性の認知に与える影響を検証することが可能になる。
2)表現そのものについての言語学的検証
 援助にまつわる会話表現を上記調査において収集し、日本語における援助表現の特徴を検討する。上記二つの知見をあわせて、日本語の表現と関係性の認知との関連を検証する。また、英語母語話者においても同様の調査を実施し、言語と文化との関係についてよりシステマティックに分析、心理学と言語学の総合的知見の提示を目指す。

2014/09/01

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