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【教員提案型連携研究プロジェクト】 倫理的観点に基づく認知症介護の負担改善 (『負の感情』領域)

研究代表者
清家 理 京都大学こころの未来研究センター 特定助教
共同研究員
金田 伊代 京都大学人間・環境学研究科・大学院生
伊藤 孟  京都大学人間・環境学研究科・大学院生
鳥羽 研二 国立長寿医療研究センター・病院長
櫻井 孝  国立長寿医療研究センターもの忘れ外来部長
鷲見 幸彦 国立長寿医療研究センター脳機能診療部長
武田 章敬 国立長寿医療研究センター脳機能診療部医長
センター参画
カール・ベッカー 京都大学こころの未来研究センター 教授
梶原直美     京都大学こころの未来研究センター 研修員
                                    (教員提案型)
近年、認知症患者は急増の一途である。認知症疾患医療センターの整備や新薬開発等、診療体制や治療内容の進展は目覚ましいが、現時点では完治する疾患ではない。さらに、認知症の症状は、疾患の進行や薬剤の副作用、介護者の対応、生活環境等、様々な要因で変化する。家族介護者は、これらの状況に翻弄され、心身の疲弊を生じる。そして、この疲弊が、患者の状況に合致しない介護内容につながり、病状悪化の悪循環を来す。この悪循環を断ち切るために、患者の行動等を受容できず疲弊している介護者に対し、「介護状況が悪化する一歩手前の一番大変な時」に「必要な内容と量」の支援が求められている。
そこで本研究では3カ年かけ、家族や地域社会に対する日本人の倫理観を考慮し、認知症に特化した介護QOLを把握するスケール開発とスケールの臨床活用マニュアル作成を行う。第一段階である平成25年度は、スケールの構成要素となる、①認知症における介護負担軽減に必要な要素抽出、そして、「介護負担軽減に必要な要素」が、「介護QOL向上につながる要素」と操作的定義を行った上で、②認知症スケールの試作、以上二点を研究目的とする。

2014/09/01

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