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【教員提案型連携研究プロジェクト】ヒマラヤ宗教精神の研究 (『こころ観』領域)

【平成26年度 教員提案型連携研究プロジェクト】ヒマラヤ宗教精神の研究 (『こころ観』領域)
研究代表者
熊谷 誠慈 京都大学こころの未来研究センター 特定准教授(上廣こころ学研究部門)
連携研究員
小西 賢吾  大谷大学・非常勤講師/こころの未来研究センター 非常勤研究員
共同研究員
マルクヘンリ・デロシュ  京都大学白眉センター 助教 
辻村 優英        神戸大学経済経営研究所 助教
山口 周子        京都大学文学研究科 非常勤講師
センター参画
安田 章紀       京都大学こころの未来研究センター 非常勤研究員
松下 賀和       京都大学こころの未来研究センター 非常勤研究員
                                    (教員提案型)
 2008年の北京オリンピック開催直前、国際社会ではチベット問題がにわかに脚光を浴び、わが国のメディアも大きくこれを取り上げた。また、東北大震災がわが国を襲った2011年にはブータン国王が来日、GNH(国民総幸福)を標榜する幸福立国として、大きな興味関心を集めた。このように、昨今わが国にとって、ヒマラヤ地域は以前と比べて身近なものとなり、諸種のメディアを通じて沢山の情報が流流入するようになった。しかし、その大部分は現代の国際社会における政治的側面にのみ焦点を当てたものであって、長い年月をかけてはぐくまれ、深く根を下ろした同地域の文化的特性、とりわけその精神性についての理解はいまだ十分とは言い難い。
 以上の背景から、本プロジェクトでは、ヒマラヤ地域の2大宗教と呼ぶべき「チベット仏教」と「ボン教」を中心として、同地域の宗教および伝統的精神の解明を試みる。なお、チベット仏教は7世紀以後、ブータン、ネパール、シッキム、ラダック、北東インド、中国西部、さらにはモンゴルにまで広汎に伝播し、土着化が進んだ。ボン教も大よそ同様の広がりを見せている。したがって、本研究は、上記2大宗教がどのように他地域に伝播し、地域化していったかという問題にも取り組み、ヒマラヤ文化圏における宗教精神の普遍性と地域性の双方を把捉することを目指す。

2014/10/07

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