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【一般公募型連携研究プロジェクト】自然のもつ文化的・教育的・芸術的価値とは:市民の価値判断を反映したマネジメントに向けて

【平成26年度 一般公募型連携研究プロジェクト】自然のもつ文化的・教育的・芸術的価値とは:市民の価値判断を反映したマネジメントに向けて
研究代表者
伊勢 武史  京都大学フィールド科学教育研究センター 准教授
連携研究員
佐藤 永  名古屋大学大学院環境学研究科 特任准教授
センター受け入れ教員
吉川 左紀子 京都大学こころの未来研究センター 教授
                                    (一般公募型)
自然保護区域はその性質上、環境保全のために利用を制限すべきか、それとも教育や娯楽など市民の福利のために利用を推進すべきか、という対立しがちな二つの目的の両立を迫られている。従来、このバランスは管理者の主観的な判断に委ねられていることが多かったが、本研究では環境意識調査と森林生態系シミュレーションを用いて、市民の享受する「自然の価値」を定量的に評価し、これを最大化するマネジメントの提言を行うことが目的である。自然保護区域における「環境保全」と「利用の推進」という対立しがちな二つの管理目的の両立と科学的根拠の確立を目指し、市民環境意識などの社会科学的調査と森林生態系シミュレーションを、京都大学芦生研究林を対象としたケーススタディとして行う。
本研究に期待される効果は次のとおりである。自然の保護と利用という対立しがちなマネジメント方針の最適なバランスを、客観的・科学的に決定できる。また2015年に予定されている芦生研究林の国定公園化が市民の意識と価値判断にどのような影響を及ぼすかを推定できる。そして、複数のマネジメント方針をシナリオとして用いたシミュレーションを実施し、市民の享受する「自然の価値」を最適化する提言が可能となる。

2014/08/29

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