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【教員提案型連携研究プロジェクト】ヒマラヤの宗教精神とその現代的意義 (『こころ観』領域)

【平成27年度 教員提案型連携研究プロジェクト】ヒマラヤの宗教精神とその現代的意義 (『こころ観』領域)
研究代表者
熊谷 誠慈  京都大学こころの未来研究センター 特定准教授(上廣こころ学研究部門)
共同研究員
マルクヘンリ・デロシュ  京都大学白眉センター 助教 
小西 賢吾  金沢星陵大学 専任講師
辻村 優英  神戸大学経済経営研究所 助教
山口 周子  京都大学文学研究科 非常勤講師
センター参画
安田 章紀 京都大学こころの未来研究センター 非常勤研究員
松下 賀和 京都大学こころの未来研究センター 非常勤研究員
                                   
 (教員提案型)
我が国では近年、諸種のメディアを通じて、ヒマラヤ地域に関する沢山の情報が流入して来るようになった。こうした状況がもたらされたのは、インターネットに代表される世界的な情報網の発達はもちろんのこと、北京オリンピック開催直前のチベット騒乱(2008年)や、東北大震災後ほどなくしてのブータン国王来日(2011年)が我が国のメディアで連日大々的に報道され、国民の大きな関心を集めた経緯が考えられる。かくして、ヒマラヤ地域は我が国にとって身近さを増したと言えるが、関心の方向性の大半は政治的・経済的側面に限定されているのが現状であり、同地域の文化的特性、とりわけ、歴史を通じてはぐくまれ深く根を下ろした地域固有の精神性については、あまり顧みるむきがない。
 このような現況に鑑みて、本プロジェクトは、ヒマラヤ地域の2大宗教である「チベット仏教」と「ボン教」を中心に、同地域の宗教的・伝統的精神の解明を目標とする。なお、「チベット仏教」は7世紀以後、ブータン、ネパール、シッキム、ラダック、インド東北部、中国西部、さらにはモンゴルにまで伝播し、各地域で土着化が進んだ。「ボン教」も大よそ同様の広がりを見せている。したがって、本研究では、2大宗教がどのように他地域に伝播し、地域化していったかという問題にも取り組み、ヒマラヤ文化圏における宗教精神の普遍性と地域性の双方を理解することを目指す。

2015/04/24

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