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【一般公募型連携研究プロジェクト】甲状腺疾患におけるこころの働きとケア

【平成27年度 一般公募型連携研究プロジェクト】甲状腺疾患におけるこころの働きとケア
研究代表者
長谷川 千紘  京都文教大学 講師 
連携研究員
田中 美香  隈病院 臨床心理士
金山 由美  京都文教大学臨床心理学部 教授
桑原 晴子  岡山大学大学院教育学研究科 講師
深尾 篤嗣  茨木市保健医療センター 所長
センター受け入れ教員
河合 俊雄 京都大学こころの未来研究センター 教授
                                    (一般公募型)
甲状腺疾患は糖尿病と並ぶ代表的な内分泌・代謝系疾患である。イライラや情緒不安定など精神症状を伴うことがあり,患者のなかにはそうした症状をきっかけに心理療法に訪れる者が少なくない。これまでの研究から,甲状腺疾患の心理療法は神経症患者とは異なる構造をもち,神経症を対象とした従来的な心理療法をそのまま適用するのでは展開しがたい可能性が指摘されている。
 本プロジェクトは,臨床心理学領域における心身症・身体疾患研究を背景に,心理査定法を用いて甲状腺疾患におけるこころの働きを検討し,どのような心理療法的アプローチが有効であるのかを探ろうとするものである。本年度は心身の関連に焦点づけて,身体治療の過程で見られる心理的ファクターの変化を追う。それによって,医療の実際においてどのような患者に心理療法が必要とされるのか,また心理療法を併用しなくてもどのような変化が患者に生じているのかを検討する。このように具体的な心理的ファクターを明らかにすることで,医療現場に求められる,こころのケアも含めた全人的な治療へ寄与したいと考える。

2015/04/24

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