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【一般公募型連携研究プロジェクト】高齢者の認知能力に及ぼす運動スキルの影響とその神経基盤

【平成27年度 一般公募型連携研究プロジェクト】高齢者の認知能力に及ぼす運動スキルの影響とその神経基盤
研究代表者
積山 薫 熊本大学文学部 教授
共同研究員
鈴木 麻希 熊本大学文学部 研究員
川越 敏和 熊本大学大学院社会文化科学研究科 大学院生
二田 正利 熊本大学大学院社会文化科学研究科 大学院生
センター参画
中井 隆介 京都大学こころの未来研究センター 研究員
大塚 結喜 京都大学こころの未来研究センター 研究員
センター受け入れ教員
阿部 修士 京都大学こころの未来研究センター 特定准教授(上廣こころ学研究部門)
                                    (一般公募型)
 本研究の目的は、高齢期に高機能を維持し認知能力を保つには、学習を継続し脳
の白質を維持することが重要であるという仮説を検証することである。
白質は、脳の通信ケーブルである軸索とよばれる神経線維が多く集まつた場所で
あり、皮質(灰白質)の内側に存在する。幼少期からの発達過程で、絶縁体の役割
を果たす脂肪層が軸索を覆うと(ミエリン化)、神経伝達速度は飛躍的に増大する。
アルツハイマー病による脳萎縮の順序は、幼少期の大脳の成熟順序と逆になつてお
り、早期にミエリン化が始まる部位ほど分厚い脂肪層が軸索をしつかり保護してい
るためではないかという説がある(Gogtay&Thompson,2010)。
本プロジェクトでは、長期にわたつてスポーツ訓練を継続しミエリンを維持して
いると考えられる高齢者と、そうでない高齢者を、行動、脳機能、脳の構造で比較
する。DTIなどの言羊細な構造指標も取り入れることにより、運動スキルが脳の構造
と機能の維持にどのように関連しているか、また、脳機能と構造の加齢変化の関係
を、白質を含めて明瞭にとらえられると期待される。

2015/04/24

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