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【教員提案型連携研究プロジェクト】地域の幸福プロジェクト(『きずな形成』領域)

【平成28年度 教員提案型連携研究プロジェクト】地域の幸福プロジェクト(『きずな形成』領域)
研究代表者
内田 由紀子 京都大学こころの未来研究センター 特定准教授
連携研究員
福島 慎太郎 青山学院大学 助教
                  (教員提案型)
近年、近代化の流れを汲みOECDをはじめとした先進諸国を中心に「個人の幸福」を追求する動向が見受けられる。しかし、幸福の捉え方には洋の東西での違いがあることが文化心理学研究の知見からも明らかにされており、地域の社会や文化の中で共有される「地域の幸福」を捉えることが重要な意義を持つ。特に、日本社会をはじめとした東洋社会においては、西洋社会で優勢な「独立した個人」を単位とした幸福だけでなく、個人を超えて家族・地域・組織の間で共有される幸福とは何かを問い直すことが重要な意味を持つ。実際に、大きな注目が集められているブータンのGNH指標においても、個人の主観的な幸福だけでなく、地域社会や文化、環境の状態を包含した幸福概念の構築ならびに測定が試みられている。東洋文化圏にありながら西洋社会を基盤にした近代化を遂げてきた日本社会が現代において幸福をどのように追求するのか、実証的な知見を世界に発信することが急務である。本研究では「個々人の幸福はどのように達成されるか」という問いと同時に、「幸福な社会は地域を単位として人間・環境の間でどのように相互不可分に共有されるか」という問いに対する実証的な知見を提示する。

2016/04/21

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