2010年5月
他人の痛みを感じる条件
- 2010-05-31 (月)
皆さんは、映像や写真で他人が注射をされている場面を見たとき、まるで自分が注射をされたときのように「イタタッ」となりませんか?
こうした心理現象は「共感」の一つであり、痛みを感じている他者を助けるときの動機になっていると考えられています。
しかも興味深いことに、脳科学研究では、自分が実際に痛みを感じるときに活性化する脳部位が、他者が感じる痛みに対しても同じように活性化することが明らかにされています。
すなわち、他人の痛みは自分にとっても「本当に」痛いわけです。
それでは、こうした痛みの共感はどんな場合にでも生じるのでしょうか。
近年の研究では、相手の性質によって、これが起こる場合とそうでない場合があることがわかってきました。
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