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ベッカー教授と岡部健医師(医療法人爽秋会理事長、東北大学医学部臨床教授)の対談が『文藝春秋 12月号』に掲載されました

121117bunshun.png『文藝春秋 12月号』(発行:文藝春秋、2012月12月1日)の特集「日本人のための宗教」に、こころの未来研究センター カール・ベッカー教授と岡部健医師(医療法人爽秋会理事長、東北大学医学部臨床教授)との対談記事「日本人の魂はどこにいくのか 死の床の医師と宗教学者『感動の対話』」が掲載されました。

岡部健医師は、宮城県を中心に在宅ホスピスを運営する医療グループ「爽秋会」を創設し、長年、末期がんの患者を在宅で看取ってきた緩和ケア医師です。昨今は東北大学実践宗教学寄附講座の創設に尽力し、死期が迫った患者や遺族への心のケアを行う宗教者=臨床宗教師の養成に取り組んでこられました。2010年より自身もがんをわずらい闘病生活を続け、亡くなる直前に対話の相手として選んだのがベッカー教授でした。

日本的死生観の研究を重ね、ターミナルケアについて医療現場と研究現場をつなぎながら日本人の「死と終末期」の迎え方を見つめ続けているベッカー教授は、長年、岡部医師と互いの活動を支え合い、交流を重ねてきました。今回の対談では、自宅で死ぬという日本人本来の死の迎え方を復活させ、「在宅での死の看取りから生まれるタナトロジー(死生学)」の形成に寄与した岡部医師の功績を振り返りながら、日本人の死生観、被災地に宗教が果たす役割、医療者や宗教者が取り組むべき終末期のケアについて深く語り合っています。なお、本記事の対談は本年9月に行われ、その6日後の9月27日に岡部医師は享年62歳で逝去されました。


『文藝春秋 12月号』のホームページはこちら
http://gekkan.bunshun.jp/articles/-/484