アクセス文字の大きさ文字サイズ小文字サイズ中文字サイズ大
英語サイトセンターのツイッターアカウントセンターのfacebookページ

鎌田教授が論考を執筆した『能を読む③ 元雅と禅竹 夢と死とエロス』が出版されました

130517no-wo-yomu.png 鎌田東二教授が論考を執筆した『能を読む③ 元雅と禅竹 夢と死とエロス』(梅原猛・観世清和監修)が2013年5月、角川学芸出版より出版されました。


 『能を読む』は、観阿弥生誕680年・世阿弥生誕650年を記念し、2013年1月より隔月出版が始まった全4巻のシリーズ本です。「新釈の現代語訳で"能を読み"、先鋭な論考で"能を解き"、演者から"能を聞く」をコンセプトに、名作128曲の解説と、識者による論考、演者をまじえた対談・座談録が収められています。


 第3巻で"鎌田教授は「能を解く-論考」にて「元雅と天河」(524~533頁)を執筆しました。世阿弥の長子、元雅が伊勢で客死する2年前の永享2(1430)年、奈良・吉野の天河弁財天を訪ね「唐船」(とうせん)を舞い、阿古父尉の能面を奉納した史実をとりあげ、能と天河、元雅と天河との関係を紐解きながら、元雅の奉じた「心中所願」、元雅の作品性について、奥深く考察しています。


元雅と天河  鎌田東二

 一九八四年四月四日に初めて奈良県吉野郡天川村坪内に鎮座する天河大弁財天社に詣でてから、このほぼ三〇年の間に、おそらく二〇〇回近く天河を訪れている。そのつど天河の遠さを感じるのだが、室町時代、南北朝期の永享二年(一四三〇)に、その奥深い天河に観世元雅が訪ねていって「唐船」を舞い、「尉面」(阿古父尉)の能面を奉納していることを知って以来、元雅の訪問動機が何であったのかとあれこれ想像してきた。もちろん、それを推測する資料が少ないこともあって確かな答えがあるわけではないが、その問いを核に元雅の思想と作品について考えを述べてみたい。


(『能を読む③ 元雅と禅竹』能を解く-論考「元雅と天河」より抜粋)


・発売日:2013年05月23日
・定価(税込):6825円
・A5判
・ISBN 978-4-04-653873-4-C0374
・発行元:角川学芸出版


Amazonの書籍ページはこちら
出版社の書籍ページはこちら