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鎌田教授が序文を執筆した『私の宗教』(ヘレン・ケラー著)が出版されました

1401kamata_helen_keller.png 鎌田東二教授が序文を執筆した書籍『私の宗教』(ヘレン・ケラー著、高橋和夫 鳥田恵 訳)が未来社より2013年12月に出版されました。


 盲ろうあという障害を背負いながらも類いまれな才智と努力により生涯、文筆活動と社会福祉活動を精力的におこなった伝説の人物、ヘレン・ケラーは、科学者・神秘家のスウェーデンボルグを信奉していたことが後に知られるようになりました。本著は、ヘレン・ケラーの宗教観、スウェーデンボルグの思想との出逢いとその教えについて、彼女自身が読者へのメッセージを託しながら記した著書の翻訳本です。鎌田教授は序文「視力を超えた視力」において、スウェーデンボルグの神秘家としての道のりや彼の見たとされる霊的世界と三種の天使について解説し、大乗仏教との類似性にも触れながら、ヘレン・ケラーが「あらゆる視力を超えた視力」で見つめ発したメッセージが、現代の私たちにどのような意味を持つのか深く考察しています。


「視力を超えた視力」鎌田東二


 「三重苦」を克服した偉人ヘレン・ケラーの名を知らない人はいない。とりわけ、サリヴァン先生の指導の下、初めて「水」という言葉を体験した時の話は全世界の人々に名状し難い感動を与えた。
 そのヘレン・ケラーがスウェーデンボルグの深い信奉者であったことを知る人は少ない。かくいう私も本書を読むまでその事実を知らなかった。本書を読んで私は驚き、考えさせられた。感覚世界の中で目に見えない領分をよく知っている人は、真に目に見えない超感覚的世界の実在をよく知ることができるのかと。(略)
 ヘレン・ケラーは述べている。「あらゆる種類の障害は、当人がみずからを開発して真の自由を獲得するように勇気づけるための、愛の笞(むち)ということになります。それらは、石のように堅い心を切り開いて神からの高尚な贈り物を自分の存在の中から見つけ出すために、私たちに手渡された道具なのです」と。
 真の自由と真の知性と真の霊性に到る「愛の笞」や「道具」として「障害」があるというヘレン・ケラーの洞察は、肉体的「障害」のみならず、精神的にも霊的にも環境的にも何重もの「障害」に覆われているかに見えるわれわれ自身と文明のあり方に一条の光明を与えるであろう。そして「あらゆる視力を超えた視力」を通して私たちの全存在が世界を視、世界と関わり始めることを彼女の生涯と本書は強く促し勇気づけるのである。(序文より)


○目次
視力を超えた視力(鎌田東二)
第一章 恩人ヒッツ氏の導きで
第二章 他界を見た天才科学者
第三章 スウェーデンボルグの肖像
第四章 「聖言」の秘められた意味
第五章 天界の生活
第六章 神は愛なり
第七章 歓びこそが生命
第八章 障害は神から与えられた試練
訳者あとがき


・出版社:未来社
・2013年12月25日発行
・単行本 四六判上製 200ページ
・定価:本体1,800円(税別)
・ISBN 978-4-624-10046-9


(出版社の情報より)


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