アクセス文字の大きさ文字サイズ小文字サイズ中文字サイズ大
英語サイトセンターのツイッターアカウントセンターのfacebookページ

河合教授が解説を執筆した『河合隼雄セレクション「出会い」の不思議』が出版されました

1503kawai_deainofushigi.png 河合俊雄教授が解説を執筆した『河合隼雄セレクション「出会い」の不思議』が、2015年3月、創元社より出版されました。河合隼雄京都大学名誉教授の著作6冊が文庫化され、「創元こころ文庫 河合隼雄セレクション」として同時刊行された一冊です。河合教授は解説を執筆すると共に、6冊それぞれの巻末に掲載されている「シリーズ刊行によせて」において、河合隼雄セレクション全体の紹介をおこなっています。


 河合隼雄財団のウェブサイトでは、本書の味わい方やシリーズを読みすすめるポイントなどが分かりやすく紹介されています。下記リンク先にアクセスしてお読みください。


河合隼雄セレクションのご紹介 Part 1 「出会い」の不思議
創元社より〈河合隼雄セレクション〉として6冊の文庫が刊行されました


出会いと別れの不思議
河合俊雄


 本書は、二〇〇二年に出版されたエッセイ集『「出会い」の不思議』の文庫版である。『中央公論』の巻頭言として一九九七年〜一九九九年に連載されていた第Ⅰ章の「言葉との出会い」を中心としつつ、第Ⅱ章では「人との出会い」、第Ⅲ章では「本との出会い」、第Ⅳ章では「子どものこころとの出会い」、第Ⅴ章では「新しい家族との出会い」、最終章では「こころの不思議との出会い」というように、さまざまな形の出会いとして各章がまとまっている。
 心理療法家である著者にとって、出会いというのは非常に本質的なものである。心理療法は、たとえば芸術家が自分の作品を作っていったり、実験をする研究者が実験対象を選んだりするように、自分のほうからクライエントを選ぶわけにいかない。どのようなクライエントと一緒に仕事をしていくかは、その出会いから成り立っている。したがってどれだけセラピストがすぐれていても、相手が何をもたらしてくれるのかによって治療がうまくいかないことがあるし、また逆にいかにセラピストに力がなくても、出会った相手がすぐれていたり、うまく動いてくれたりしてよくなることがある。それどころか組み合わせが絶妙でよくなることさえもある。まさに出会いの不思議であって、これは心理療法の本質に関わるのである。
 したがって本書も、出会ってくる人や本によって著者は驚かされ、それを楽しみ、さらにそれをうまく生かすことによって展開していくのが特徴的である。そして「まえがき」に著者が「オモロイ」という関西弁を用いているように、出会ってくることを著者がこころから楽しみ、おもしろがっていることが、この本を魅力的にしている。


(解説より)


『河合隼雄セレクション「出会い」の不思議』
著者:河合隼雄著
発行:創元社/2015年3月
価格:1,026円(税込)
判型:文庫版並製328頁
ISBN:978-4-422-00056-5


出版社の書籍紹介ページ
Amazon.co.jpの書籍ページ