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鎌田教授、島薗進上智大教授、志村ふくみ氏(染織家)らの講演録が発刊されました

 鎌田東二教授、島薗進上智大教授、志村ふくみ氏(染織家)らが登壇した新日本研究所によるシンポジウム「いのちの恵みを識る心 ー 光・食・音 新日本研究所シンポジウム 世界連邦都市『AYABE』からⅡ」(2015年4月29日)の講演録が、発刊されました。
 綾部市の大本白梅殿で開催されたシンポジウムには、山崎善也綾部市長、金子啓明新日本研究所副代表らの挨拶のほか、料理家の辰巳芳子氏がビデオメッセージを寄せ、志村ふくみ氏が基調講演をおこないました。鎌田教授は第二部のパネルディスカッションに登壇し、島薗教授の司会のもと、志村氏と共に日本人の魂と精神性を根幹とした「光・食・音」をめぐる多彩な話題で語り合いました。 


IMG_0747.jpg「いのちの恵みを識る心 ー 光・食・音 新日本研究所シンポジウム 世界連邦都市『AYABE』からⅡ」


【島薗】今日のテーマは「いのちの恵みを識る心」ということで、私は宗教学に取り組んで参りまして、日本の宗教、日本人の宗教心を考えてきたのですが、この言葉でかなり言えるのではないかと思っています。(中略)
【鎌田】光・食・音というテーマでシンポジウムが行われますが、今日は14年経った四代教主様の鎮魂、御霊のお祭りでもありますので、またネパールでたくさんの人が亡くなっている。また、世界中で非常に困難な思いを持っていらっしゃる方がたくさんいる。そういうことを踏まえたうえで、鎮魂の音としてホラ貝と石笛を最初に奉奏させていただきます。(中略)
出雲文化の根幹にあるもの
 綾部も出雲も私にとっては特別の場所です。その出雲のなかにあるのは一体何なのか?出雲の文化の根幹に一体何があるのか?
 幽世(かくりょ)、隠れるということです。
 皇室や伊勢が陽、辰巳の方角(東南)にあって、まさに朝日が昇ってくる。それが陽の地であれば、出雲は山陰、戊亥の方角(西北)にあって、そして日が沈んでいく方向です。日が沈んでいく方向の神様が大国主命、その先祖にあたるのが素戔嗚尊(スサノヲ)。素戔嗚尊、大国主命と繋がっていく霊統が国譲りをすることによって、日本が丸く収まったというのが日本の神話、文化のひとつの型なのですね。
 ここ2、3年、毎日のように考えていることは、国譲りはどうやって起こったのだろう?その国譲りを起こした譲りの心、出雲の神の心は何であったのかということです。その譲りの心がなければ、日本の国そして日本の文化はこういう形で生まれていないわけです。戦争ばかりしていたかも知れません。戦いがもっと激烈に行われていたかも知れません。しかし皆が仲良く静まっていく過程で、出雲の神々は譲りの働きとして機能していた。その「幽世」とか「譲り」の文化、この国津神の神々の働きを私は大事に考えます。
 それが具体的に何に現れるかというと音なのですよね。


(講演録より)


新日本研究所ウェブサイト