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広井教授の論考が『AERA(アエラ)』 の大特集「宗教と日本人」に掲載されました

 広井良典教授の論考が『AERA』 (アエラ/発行:朝日新聞出版)2017年1月16日号の大特集「宗教と日本人」に掲載されました。同号の特集は「神さま 仏さまはどこにいる」と題して、現代の日本社会における宗教のありようと今後の展望を様々な角度から検討するものです。


 広井教授の論考は、現在の若い世代の間で死生観や伝統的なものへの関心が高まっていることを手がかりとして、もっぱら物質的な富の拡大を追求する傾向の強かった高度成長期からの意識の変化を吟味するとともに、情報技術の展開の中で"現実とは脳が見る(共同の)夢"という世界観が浸透し始めており、それが高齢化の進展とも相まって「リアルとバーチャル」の連続化と呼ぶべき現象に至り、成長の時代には単一で確固たるものに見えた「現実」の多層化が生じていることを論じる内容となっています。


1701hiroi_aera.png○オピニオン 日本人に宗教は必要か


宗教への関心強い若者 夢と現実の新たな地平
広井良典さん [55] 京都大学こころの未来研究センター教授


 私は大学の講義やゼミで死生観をめぐる話題を毎年取り上げている。ここ10年ほど、そうしたテーマへの学生たちの "食いつき" はかなり強く、個人差はあるものの、死生観や宗教についての若い世代の関心の高さを痛感してきた。宗教と幸福、自殺予防との関係や、アニメの聖地などを卒論のテーマにする学生もいる。
 全国に8万ヶ所以上存在する神社を自然エネルギーなどと結びつけ、地域コミュニティーの接点として再生していくーー。私はそんな「鎮守の森コミュニティ・プロジェクト」をささやかながら進めている。ちなみにお寺もほぼ同数で、いずれもコンビニの数(5万強)より多い。各地の神社などを訪れると、意外にも若者の姿を多く見かけることを印象深く思ってきた。
 いわゆるパワースポットブームといったこととも関連するだろうが、現在の若い世代の間に、死生観や宗教を含めて従来は "非科学的" とされてきたような事柄への関心が高まっているのは確かなように思われる。
 こうした状況は、時代の構造的な変化と深く関係している。....


(『AERA』 2017年1月16日号/記事より)


AERA 2017年1月16日号「宗教と日本人 神さま 仏さまは どこにいる」最新号詳細 | 朝日新聞出版ウェブサイト