アクセス文字の大きさ文字サイズ小文字サイズ中文字サイズ大
英語サイトセンターのツイッターアカウントセンターのfacebookページ

広井教授のインタビュー記事「成長神話のその先へ」が毎日新聞に掲載されました

 広井良典教授のインタビュー記事が毎日新聞2017年1月11日付夕刊に掲載されました。同記事は「この国はどこへ行こうとしているのか2017」というシリーズの1回目で、「成長神話のその先へ」と題するものです。


 トランプ現象やイギリスのEU離脱などに新たな解釈を行いつつ、著書『ポスト資本主義』での議論も踏まえながら、人口減少が本格化し、高度成長期とは異なる「ポスト成長」時代の新たな社会像や価値を見出していくポジションにある日本が実現していくべき方向や対応のありようを、「人生前半の社会保障」と若者支援、「地域への離陸(ローカライゼーション)」などの柱にそくして語る内容になっています。


 毎日新聞のニュース・情報サイトに記事が公開されています。下記のリンク先にアクセスしてお読みください(無料会員登録で全文閲覧可能)。


1701hiroi_mainichi.pngこの国はどこへ行こうとしているのか2017 京大教授・広井良典さん
「成長神話のその先へ」


 これからは「ポスト資本主義」の道を探るべきだと主張している広井良典さんが、「拡大・成長」にひた走る社会への漠然とした違和感を自覚したのは、実に中学2年ごろにさかのぼる。時代は1970年代半ばだった。


 ♪恋人よ ぼくは旅立つ 東へと向かう列車で......


 75年末に発売された、太田裕美さんが歌う「木綿のハンカチーフ」(松本隆さん作詞)。華やかな都会に向かって旅立つ恋人との別離の切なさが時代とシンクロし、爆発的にヒットした。だが、岡山県で暮らしていた広井さんは「全てが東京に向かう」社会の空気に同調しきれなかった。「偏差値」や「順位」ばかりが重んじられる、経済成長と表裏一体の教育の有りようにも反発心を覚えた。
 振り返ると、70年代は現代と似ていると思っている。「拡大・成長をひたすら求める流れがある一方、国際的シンクタンク『ローマクラブ』が『成長の限界』というリポートを出し、石油ショックや公害が顕在化していて、経済成長だけで人間は豊かになるのか、という議論が盛んにあった」。それでも情報化、グローバル化などをテコに、80年代以降も社会の成長への渇望は止まらなかった。
 あれから約40年。古都で研究を続ける広井さんは今が時代の転換期にあると感じている。「経済が人口も含めて『拡大・成長』を続けていた時代から、別の豊かさのあり方に方向転換していく岐路に立っています。2016年に起きた個々の事柄は、今後も限りない成長の追求を続けるか、別の豊かさを志向するのか、両者がせめぎ合う時代状況を示しています」(中略)
 このような自身の考えを世に問うたのは、15年に出版した「ポスト資本主義」(岩波新書)。....


(2017.1.11 毎日新聞夕刊/記事より)


この国はどこへ行こうとしているのか2017 京大教授・広井良典さん | 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20170111/dde/012/040/002000c


《記事で紹介された書籍》
hiroi_book2.png
『ポスト資本主義――科学・人間・社会の未来 』(岩波書店/2015年)