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『ミネルヴァ通信「究」』に河合教授の連載第8回が掲載されました

 ミネルヴァ書房の発行する月刊誌『ミネルヴァ通信「究」(きわめる)』4月号に河合俊雄教授の連載「こころの最前線と古層」が掲載されました。


 連載第8回目のテーマは「心身症と心理療法」です。
 前回に引き続き、こころと身体の間とも言える心身症を扱っています。
 ここでは、心身症といっても心理的な要素のみに原因をみるのでも、身体にのみ要因を絞るのでもなく、スペクトラムとしてみると述べられているところがポイントになっています。
 また、純粋な身体病よりもこころに近いものが心身症であるのですが、心身症の人たちは葛藤や内省といった視点が弱い(=こころからの距離が遠い)といった矛盾も指摘されています。
 デカルト的に言えば心身は二分されますが、心身症はそのようにはっきりと分けることへの疑念を呈しているといえるのかもしれません。

(解説:畑中千紘助教・上廣こころ学研究部門)


1704kawai_kiwameru.pngこころの最前線と古層(八)
「心身症と心理療法」  河合俊雄


 前近代の癒しの技法が、こころの病と体の病の区別をせず、いわば全ての病を心身症として扱っていたことからすると、心身症というアプローチには、こころの古層が関わっていると言えよう。ところで、一口に心身症と言っても、その中には様々なものがあり、そもそも心身症ということを認めるかどうかも問題である。実際のところ、現代医学の標準的な診断基準であるICD-10やDSM-5には心身症と言うカテゴリーはない。そこでまず簡単に心理療法と心身症の関わりの歴史を振り返りつつ、心身症について考えたい。
 心身症の歴史において、ハンガリー出身の精神分析家であるフランツ・アレクサンダーの仕事は一九五〇年代頃の趨勢を考える上で重要であろう。....


(論考より)


出版社のページ(ここから『究』の講読が可能です)
https://www.minervashobo.co.jp/book/b283985.html