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センターニュース アーカイブ

第2回京都こころ会議シンポジウムの動画を公開しました

2ndkokoro_initiative.png 第2回京都こころ会議シンポジウム 「こころの内と外」(2016年10月10日開催/於:京都大学芝蘭会館稲盛ホール)の講演動画を公開しました。


 河合俊雄教授からの「こころの内と外」をテーマに開催された4度のこころ研究会の報告、赤坂憲雄学習院大学教授の講演、吉川左紀子センター長、湊長博京都大学理事のスピーチを視聴いただけます。


 下記リンク先にアクセスしてご覧ください。動画サイトの Youtube(ユーチューブ)でも「京都こころ会議」等で検索して視聴可能です。


第2回京都こころ会議シンポジウム 「こころの内と外」動画ページ
http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/jp/KyotoKokoroInitiative/2017/02/2-20161010.php

「第7回 京大おもろトーク:アートな京大を目指して」('17.3.21開催)に吉川センター長、吉岡教授が登壇します

 2017年3月21日、京都大学 百周年時計台記念館にて「第7回 京大おもろトーク:アートな京大を目指して」(主催: 京都大学、後援: 京都大学こころの未来研究センター、京都大学アートサイエンスユニット)が開催されます。

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 第1部では、文化庁の内丸幸喜文化部長と山極壽一総長が対談します。第2部のパネルディスカッションは、「芸術と毒の微妙な関係」というテーマで、国際日本文化研究センタ-の小松和彦所長、ヴォイスギャラリー代表の松尾惠氏、吉岡洋教授がパネリストとして登壇し、吉川左紀子センター長がモデレーターを務めます。ほかに、物質-細胞統合システム拠点の亀井謙一郎准教授が司会を務め、土佐尚子アートサイエンスユニットユニット長が締めの挨拶を行い、幕間には、Duo Nagai Weitzel(永井千恵 氏 ・Joshua Weitzel 氏)インプロビゼーション演奏もあります。


 参加申込は、メールにて受け付けています(定員になり次第締め切り)。下記を参照のうえ、お申し込みください。


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第7回 京大おもろトーク:アートな京大を目指して
日時:平成29年3月21日(火)午後5時〜7時
場所:京都大学 百周年時計台記念館2階 国際交流ホールⅠ,Ⅱ


5時〜5時半
<第1部>対談
内丸 幸喜 氏(文化庁 文化部長)
山極 壽一 氏(京都大学 総長)


5時40分〜6時55分
<第2部>パネルディスカッション「芸術と毒の微妙な関係」
パネリスト
小松 和彦 氏(国際日本文化研究センタ- 所長)
松尾 惠 氏(ヴォイスギャラリー代表)
吉岡 洋 氏(京都大学 こころの未来研究センター特定教授)


モデレーター
吉川 左紀子 氏(京都大学 こころの未来研究センター長)


司会
亀井 謙一郎 氏(京都大学 物質-細胞統合システム拠点 特定准教授)


締めの挨拶
土佐 尚子 氏
(京都大学 アートサイエンスユニットユニット長 教授・2016年度文化庁文化交流使)


幕間のインプロビゼーション演奏
Duo Nagai Weitzel(永井千恵 氏 ・Joshua Weitzel 氏)


対象: どなたでも参加できます
参加費:無料
定員:100名(申し込みによる先着順)
お申し込み:request-kyodaiart@media.kyoto-u.ac.jpへ
お名前、ご所属、連絡先メールアドレス、電話番号を記入して、お申し込みください。


主催:京都大学
共催:京都大学 こころの未来研究センター、京都大学 アートサイエンスユニット


問い合わせ先:request-kyodaiart@media.kyoto-u.ac.jp
電話 075-753-9081(平日 午前10:00 〜 午後5:00)

下條特任教授、内田准教授が平成28年度日本心理学会国際賞を受賞しました

 下條信輔センター特任教授が平成28年度日本心理学会国際賞の特別賞を、内田由紀子准教授が同賞の奨励賞を受賞しました。

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 こころの未来研究センターでは、2015年に北山忍センター特任教授と阿部修士准教授がそれぞれ平成27年度日本心理学会国際賞の特別賞と奨励賞を受賞しており(受賞報告記事はこちら)、2年連続でセンターのスタッフが受賞する栄誉となりました。また、内田准教授は優秀論文賞も前年に受賞しており、2年続けての同学会からの表彰となりました。


 今回、下條特任教授は「国際的に特段に優れた研究業績をあげ心理学の発展に寄与した心理学者」として特別賞を受賞。内田准教授は、文化心理学・社会心理学の立場から、国際比較での実証研究(社会調査や心理学的実験研究)に基づき、心と文化の関係を理解するための研究を行い、数多くの国際誌での論文公刊や国際的な研究活動を展開している功績が認められ、「国際的に優れた業績を持つ中堅・若手心理学者」として奨励賞を受賞しました。


 なお授賞式は、11月5日に日本心理学会事務局(東京都文京区)で開催された平成28年度日本心理学会会員集会において行われました。


国際賞受賞者一覧 | 日本心理学会ウェブサイト
国際賞について | 日本心理学会ウェブサイト

梅村研究員が日本箱庭療法学会第30回大会で「日本箱庭療法学会河合隼雄賞」を受賞しました

IMG_8328.JPG 梅村高太郎研究員が、2016年10月15日・16日に帝塚山学院大学(大阪府堺市)で開催された日本箱庭療法学会第30回大会において「第17回日本箱庭療法学会河合隼雄賞」を受賞しました。


 本賞は,箱庭療法およびこれと関連する諸技法に関する優れた研究および実践活動を奨励する目的で、日本箱庭療法学会の創設者である河合隼雄京都大学名誉教授の名前を冠して設けられた賞です。
 日本箱庭療法学会誌『箱庭療法学研究』に発表された4つの論文と、当学会の木村晴子記念基金による助成を受けて出版された箱庭療法学モノグラフ第1巻『思春期男子の心理療法-身体化と主体の確立』の卓越性を評価されての受賞です。


◇受賞関連書籍
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『思春期男子の心理療法-身体化と主体の確立』(創元社,2014)


◇関連ページ
日本箱庭療法学会 学会賞・河合隼雄賞 | 日本箱庭療法学会
「河合教授、畑中助教、梅村研究員らが日本箱庭療法学会第30回大会で発表しました」 | 京都大学こころの未来研究センター

吉岡教授が美学会会長に就任しました

yoshioka.png 吉岡洋教授が、2016年10月1日付にて美学会(The Japanese Society for Aesthetics)の会長に就任しました。


 美学会は、哲学的美学や芸術哲学、音楽学・演劇学・映画学などの芸術諸学、そして美術史などからなる、 広い意味での美学・芸術学・芸術史の研究促進を目的として1949年に設立された、この分野で最も伝統ある日本全国規模の団体です(美学会サイトより)。 美学会では、和文機関誌『美学』および欧文機関誌『Aesthetics』の発行、 年1回の全国大会および東・西の部会に分かれた各々年5回の研究発表例会の開催などを行っており、その他、特別講演会や各種シンポジウムの開催などにも取り組んでいます。


 吉岡教授は、2016年4月よりセンター教授に着任。「京都ビエンナーレ2003」、「岐阜おおがきビエンナーレ2006」などの展覧会企画、文化庁世界メディア芸術コンベンションの座長(2011〜2013)、日本記号学会会長(〜2016)、第3回京都大学-稲盛財団合同京都賞シンポジウム美術分野担当リーダーなど、学内外で多彩な活動を行っています。


美学会ウェブサイト
http://www.bigakukai.jp/

河合教授がNHKラジオ「英語で読む村上春樹」にゲスト出演します(10/30放送・11/5再放送)

 河合俊雄教授がNHKラジオ第2放送の語学講座「英語で読む村上春樹」の10月30日放送回(11月5日再放送)にゲスト出演します。


 番組は、英語に訳された村上作品の朗読を通して、世界的な文学者・村上春樹の作品の魅力を再発見していく講座番組で、10月30日のテーマは「ハルキをめぐる読みの冒険7」です。『村上春樹の「物語」―夢テキストとして読み解く』(新潮社/2011年)の著書があり、村上春樹作品を分析する論考を数多く執筆している河合教授が、ゲストとして心理療法家のまなざしから村上作品について話します。


 なお、インターネットでもNHKホームページ(NHKゴガク)にて翌週より1週間のストリーミング放送が行われる予定です。


「英語で読む村上春樹 〜ハルキをめぐる読みの冒険7〜」
・NHKラジオ第2放送
・本放送 10月30日(日)午後11:00〜11:30
・再放送 11月5日(土)午後0:10〜~0:40
・番組HP https://www2.nhk.or.jp/gogaku/english/yomu/


◇関連書籍
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『村上春樹の「物語」―夢テキストとして読み解く―』(河合俊雄/著、新潮社/2011年)

清家助教が第6回日本認知症予防学会学術集会で「浦上賞」を受賞しました

1610seike_award.png 清家理助教(上廣こころ学研究部門)が、2016年9月23日から9月25日に東北大学(宮城県仙台市)で開催された「第6回日本認知症予防学会学術集会」において一般演題発表を行い、「浦上賞」を受賞しました。浦上賞は、同学術集会で行われた発表のうち、学術の向上に貢献すると認められる優秀なものに授与される賞です。


 本年度の同学術集会の大会テーマは、「グローバル化する認知症ー予防と先制医療の時代へー」で、清家助教の発表題目は、「自助・互助・近助強化プログラムによる認知症啓発活動―京町家「くらしの学び庵」プロジェクト-」でした。清家助教は、平成26年度よりセンターで研究代表者として取り組んでいる教員提案型連携研究プロジェクト「孤立防止のための自助・互助強化プログラム開発研究―京町家「くらしの学び庵」プロジェクト―(『現代の生き方』領域/センター参画・吉川左紀子教授)について、その取り組み内容、研究成果、展望について紹介しました。


◇参考ページ
「浦上賞」受賞者一覧 | 日本認知症予防学会ウェブサイト
【教員提案型連携研究プロジェクト】孤立防止のための自助・互助強化プログラム開発研究 ―京町家「くらしの学び庵」プロジェクト―


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『京町家 くらしの学び庵』プロジェクト中級第1期
(2016年11月13日から開催) 案内ポスターPDF

福岡県立明善高校の生徒さんがセンターを訪問し、吉岡教授、阿部准教授らのレクチャーを受講しました

 2016年8月3日、福岡県久留米市の福岡県立明善高校の生徒さんがこころの未来研究センターを訪問し、吉岡洋教授と阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)のレクチャーを受け、センター連携MRI研究施設を見学しました。文部科学省SSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定され、その活動の一環として関西研修に訪れた同校の訪問は4度目で、訪問生徒数は62名と、前年の倍になりました。


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 はじめに吉川左紀子センター長が歓迎の挨拶をおこない、センターの特徴や「こころ(Kokoro)」という言葉を含んだ研究所名になったエピソード、研究者らの取り組みを紹介しました。その後、2つの班に分かれた生徒さんたちは、大会議室と連携MRI研究施設のそれぞれでレクチャーを受講しました。


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 大会議室でおこなわれた吉岡洋教授のレクチャー「高校生のための美学入門」は、美学という高校生にとって(一般の人にとっても、ですが)馴染みの薄い学問について、歴史的エピソードや知見をまじえながら、科学、哲学のルーツやそれらとの関係性を紐解く形で解説されました。50分間という短い時間ではありましたが、サイエンスを大きな視野で見つめることの意義に触れる時間となりました。なお、本講義についてより詳しい内容が、吉岡教授の個人ブログに掲載されています。ぜひそちらもご覧ください。
こちら→ 高校生のための美学入門 2016


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 センター連携MRI研究施設でおこなわれた阿部准教授のレクチャーは、fMRIの基礎的な知識や発展の歴史、MRI設備を用いて研究する際に注意すべき点、施設内の設備の説明など、動画や写真を多数示しながら進められました。その後、実際にfMRIを用いた実験がおこなわれ、生徒さんたちは隣室からガラス越しに見学し、終始、興味深い様子で立ち会っていました。

第四回河合隼雄物語賞・学芸賞授賞式・授賞パーティーが開催されました

 河合俊雄教授が代表理事を務める河合隼雄財団による第四回河合隼雄物語賞・学芸賞授賞式・授賞パーティーが2016年7月8日、京都市のホテルオークラで開催されました。

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 (写真左よりいしいしんじ氏、武井弘一氏)


 物語賞はいしいしんじ氏の『悪声』(2015年6月/文藝春秋)、学芸賞は武井弘一氏の『江戸日本の転換点-水田の激増は何をもたらしたか』(2015年4月/NHK出版)が選ばれました。
 授賞式で挨拶に立った河合教授は、「河合隼雄の著作が復刊されているが、それらはバイブルではないので、『物語』というコンセプトがこのように新しいすぐれた作品との出会いを通して発展していくことが大切になっていく」と、同賞の意義について話しました。
 当日の詳しいレポートは、河合隼雄財団のウェブサイトに掲載されています。


第四回河合隼雄物語賞・学芸賞授賞式・授賞パーティーが開催されました! | 河合隼雄財団


 また、選評・受賞のことばは、『考える人 2016年夏号』(新潮社/2016年7月4日発売)に掲載されています。


『考える人 2016年夏号』 | 新潮社

上田助教らの発表が日本心理学会第79回大会で優秀発表賞を受賞しました

 日本心理学会第79回大会の学術優秀発表賞が決定し、上田祥行助教が、教育学研究科の市村賢士郎さん、楠見孝さんらと発表したポスター発表「課題動機づけと努力に及ぼす遂行結果の影響」で、優秀発表賞を受賞しました。

 また、上田助教は2016年6月18日・19日、広島大学で開催された日本認知心理学会第14回大会における前年度の第13回大会優秀発表賞の表彰式において、「総合性評価部門」で表彰を受けました。受賞した発表題目は、「アンサンブル処理によって生じる単純接触効果」でした。


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日本心理学会第79回大会優秀発表賞
発表題目:「課題動機づけと努力に及ぼす遂行結果の影響」
発表者:市村賢士郎・上田祥行・楠見孝
http://www.psych.or.jp/prize/conf.html


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第13回日本認知心理学会優秀発表賞【総合性評価部門】
発表題目:「アンサンブル処理によって生じる単純接触効果」
受賞者:上田祥行(京都大学こころの未来研究センター)
http://cogpsy.jp/event/2016/02/13.html
※受賞コメント記事は こちら

大重潤一郎監督作品上映会が大阪のシアターセブンで開催中です(7/22まで)

1607oshige.png 2015年7月22日に逝去した映画監督、大重潤一郎氏(元センター連携研究員)の5作品が、大阪・十三の淀川文化創造館シアターセブンで2016年7月22日まで上映されています。


 上映作品は「久高オデッセイ第一部 結章」(2006年)、「久高オデッセイ第二部 生章」(2009年)、「久高オデッセイ第三部 風章」(2015年)、「黒神」(1970年)、「光りの島」(1995年)で、7月9日(土)には、久高オデッセイシリーズの製作を担当した鎌田東二京大名誉教授(2016年3月までセンター教授)が来場し、トークイベントもおこなわれます。


 上映スケジュールや料金等は、シアターセブンのウェブサイトをご参照ください。


淀川文化創造館シアターセブン「大重潤一郎監督作品 特集上映」
http://www.theater-seven.com/2016/movie_kudaka.html#tokushu


 1970年代後半、大重さんは1本の未完のシナリオを書きました。
 『かりゆしの海』という題です。
 主人公の母は若くして亡くなりますが、その「母の死」を主人公は後に弟たちにこう語ります。
 「母さんはな、体はああなっても気持は俺達に、あふれ続けとったぞ。最後迄、あふれにあふれて、あふれたおしてしまった。......母さんはすごい人や。人間ちゅうもんはあそこまで強くなれるもんじゃ......忘れるな、俺達も負けんように生きたおさにゃならんぞ。」
 大重さんは、1946年、鹿児島に生まれ、10歳でお母さんを亡くしました。
 シナリオの「母の死」は母享年35歳となっています。
 25歳で長男の大重潤一郎さんを生み、3人の男の子を産み、そして、35歳で亡くなっていったお母さんを思慕する心が大重さんの生涯を貫いています。
 彼にとって、いのちの根源とは「母」だったと思います。
 そんな大重さんの1周忌を偲びながら、多くの方々に「いのちの根源」を問う映画を共有できれば幸いです。


鎌田東二(京都大学名誉教授・宗教哲学者)

 
 また、7月21日から7月24日にかけ、那覇市、南城市、久高島にて「〜故大重潤一郎監督 追悼祭り in 沖縄『風になった大重潤一郎と未来へ原点回帰する旅』が開催されます。興味のある方は、下記リンク先のFacebookページをご覧ください。


「〜故大重潤一郎監督 追悼祭り in 沖縄『風になった大重潤一郎と未来へ原点回帰する旅』
https://www.facebook.com/events/582830945222206/

「支える人の学びの場 医療および教育専門職のためのこころ塾2016」の講義タイトルが決まりました

 こころの未来研究センターでは2016年秋、医療の現場や教育現場で働く専門職の方々を対象に、「支える人の学びの場 "こころ塾"」を、東北大学と京都大学で開講します。このたび、各講義タイトルが次の通り決まりましたのでお知らせします。


 受講申し込みは6月開始の予定です。講義題目などの詳細は、当サイトのイベント欄に後日掲載しますので、今しばらくお待ちください。→イベント欄に掲載しました(6月20日)


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医療および教育専門職のためのこころ塾2016仙台「発達障害の理解と支援:先端の知と実践をつなぐ」


会 場:東北大学文学部第1講義室
開催日時:9月24日(土)9時50分〜17時(受付開始 9時〜)


・講義:「自閉症の診断基準を神経機構から理解する」
    乾敏郎(追手門学院大学心理学部教授・こころの未来研究センター特任教授)
・講義:「子どもが育つ・親も育つ―親性機能の獲得とその神経機構」
    明和政子(京都大学国際高等教育院・大学院教育学研究科教授)
・事例報告:高畑脩平(白鳳短期大学総合人間学科リハビリテーション学専攻作業療法学課程講師)


共催:東北大学大学院文学研究科心理学講座、京都大学大学院医学研究科脳機能リハビリテーション学分野発達障害系研究室


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医療および教育専門職のためのこころ塾2016 「発達障害の理解と支援:先端の知と実践をつなぐ」


会 場:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室
開催日時:10月8日(土)、10月15日(土)、10月22日(土)各日とも10時~17時まで(受付開始 9時30分~)


■10月8日(土)

・講義:「感情と身体性:感情の役割とその神経機構」
    乾敏郎(追手門学院大学心理学部教授・センター特任教授)
・講義:「周産期からの身体感覚と認知機能の発達」
    明和政子(京都大学国際高等教育院・大学院教育学研究科教授))
・実践報告:小川詩乃(人間・環境学研究科)、田村綾菜(愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所)


■10月15日(土)
・講義:「円滑なコミュニケーションを支える神経機構」
    乾敏郎(追手門学院大学心理学部教授・センター特任教授)
・講義:「『社会性』という観点からみた精神科の病気と臨床」
    村井俊哉(医学研究科教授)
・事例報告 山本香織(市立福知山市民病院作業療法士)     


■10月22日(土)
・講義:「言語・非言語コミュニケーションの神経機構」
    乾敏郎(追手門学院大学心理学部教授・センター特任教授)
・講義:「イマドキの思春期の問題を考えるーネットのなかに拡散していくこころー」
    岩宮恵子(島根大学教育学部教授)
・講義:事例報告 小松則登(愛知県 心身障害者コロニー中央病院作業療法士)


共催:京都大学大学院医学研究科脳機能リハビリテーション学分野発達障害系研究室

第1回京都こころ会議シンポジウムの動画を公開しました

kokoro_initiative_banner.png 第1回京都こころ会議シンポジウム 「こころと歴史性」(2015年9月13日開催/於:京都ホテルオークラ)の講演動画を公開しました。全ての講演、総合討論、挨拶を収録しています。


 「こころと歴史性」をテーマに中沢新一明治大学野生の科学研究所長、河合俊雄教授、広井良典千葉大学教授、下條信輔カリフォルニア工科大学教授、山極寿一京大総長ら5名のシンポジストがおこなった講演とディスカッション、吉川左紀子センター長、稲盛和夫稲盛財団理事長らすべての登壇者のスピーチを視聴いただけます。


 下記リンク先にアクセスしてご覧ください。動画サイトの Youtube(ユーチューブ)でも「京都こころ会議」等で検索して視聴可能です。


第1回京都こころ会議シンポジウム 「こころと歴史性」動画ページ
http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/jp/KyotoKokoroInitiative/2016/05/1-2015913-7.php

広井教授がベトナム保健省等の視察団の研修で講義をおこないました

IMG_4883.JPG 広井良典教授が、JICA(国際協力機構)調査の一環で来日したベトナム保健省等の視察団の研修で講義をおこないました。
 現在、ベトナムは公的医療保険制度の整備を進めていますが、日本が医療保険の政策展開において欧米諸国にない独自の経験をもち、また高齢化においても先駆していることから、医療保険の制度運営に関する協力支援を日本に要請することを検討しており、こうした動きを受け、今回のJICA調査(「ベトナム国健康保険制度に係る情報収集・確認調査」)がおこなわれるに至りました。
 本邦招聘プログラムで来日したのはベトナム保健省、財務省、ハノイ市保健局等の14名のメンバーで、広井教授は研修の初日(5月16日)に「日本の社会保障と医療保険」と題する講義・質疑応答をおこないました。一行は厚生労働省、長野県の佐久総合病院等を訪問し24日に帰国しました。


JICA | ジャイカ 独立行政法人 国際協力機構ウェブサイト
http://www.jica.go.jp/index.html


 上記記事に関連する広井教授の著書は次の通りです。


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『アジアの社会保障 』(東京大学出版会/2003年)


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『日本の社会保障』(岩波書店/1999年)


(著書一覧は「スタッフページ:広井良典」の業績欄に掲載)

河合隼雄物語賞・学芸賞が決定しました

1605kawai_prize.png 河合俊雄教授が代表理事を務める河合隼雄財団による「第4回河合隼雄物語賞・学芸賞」の受賞作品が、2016年5月9日に発表されました。物語賞はいしいしんじ氏の『悪声』(2015年6月/文藝春秋)、学芸賞は武井弘一氏の『江戸日本の転換点-水田の激増は何をもたらしたか』(2015年4月/NHK出版)が選ばれました。
 受賞発表は、毎日新聞や時事通信などで報じられました。なお、授賞式は7月8日に京都市内でおこなわれます。


 同賞についての情報は、河合隼雄財団のウェブサイトをご覧ください。


○河合隼雄物語賞・学芸賞 - 一般財団法人 河合隼雄財団
http://www.kawaihayao.jp/ja/prize/

広井教授が監修の一部を担当した日本科学未来館の常設展示がオープンしました

 2016年4月20日、日本科学未来館(東京・お台場/毛利衛館長)が全面リニューアルオープンし、広井良典教授が監修の一部を担当した「未来逆算思考」の常設展示が公開されました。
 50年後の地球が存続するために何をしたらよいかをゲーム形式でアクティブに体験する展示で、温暖化、エネルギー、健康、言語、芸術など8つの領域にそくして構成されています(広井教授が担当したのは経済社会の領域〔不平等や貧困のない地球〕)。従来型の"バラ色の未来を保障する科学技術"といったものではなく、科学技術に対する批判的な視点や価値、社会との関わりに注目する内容となっています。
 なお、リニューアルオープンを記念し、4月24日(日)まで常設展入場とドームシアターの鑑賞が無料となっています。


160420hiroi_kagakumiraikan.png未来逆算思考


50年後に暮らす子孫たちに、どんな地球を贈ることができるのか、ゲーム形式でアクティブに体験する展示です。私たちが暮らす豊かな地球を次世代に受け継いでいくために、なにをしたらよいのでしょうか?さまざまな課題を乗り越えながら、自分が選んだ理想の地球をゴールまで届ける体験を通して、理想の地球を実現していくために必要な科学技術やライフスタイルを考えてみましょう。理想の未来を描き、そこから逆算することで、私たちが今からするべきことが見えてきます。


総合監修:
大垣眞一郎(公益財団法人 水道技術研究センター)
監修:
勝川俊雄(東京海洋大学)
木部暢子(国立国語研究所)
花木啓祐(東京大学大学院)
広井良典(京都大学)
松橋隆治(東京大学大学院)
宮廻正明(東京藝術大学大学院)
山本雄士(株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所、株式会社ミナケア)


日本科学未来館「常設展・未来逆算思考」より)


日本科学未来館ホームページ
https://www.miraikan.jst.go.jp/
常設展・未来逆算思考
https://www.miraikan.jst.go.jp/exhibition/future/innovation/backward.html

センターのスタッフページを更新しました

 こころの未来研究センターのスタッフを紹介するスタッフ一覧のページを更新しました。2016年4月現在のスタッフリストが掲載されています。研究者のリストの右側にある「詳細ページ」というリンクをクリックすると、それぞれのプロフィールと業績のページにアクセスできます。ぜひご覧ください。


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スタッフ一覧 | こころの未来研究センター

教員着任のお知らせ

4月1日付で、4名の教員が着任しました。


広井 良典 教授(公共政策・科学哲学)
小村 豊 教授(神経科学・認知心理学)
吉岡 洋 特定教授(美学・芸術学)
一言 英文 特定助教(文化心理学)


(氏名のリンクをクリックすると、プロフィールページが開きます。)

「支える人の学びの場 医療および教育専門職のためのこころ塾2016」の日程が決まりました

 こころの未来研究センターでは、医療の現場や教育現場で働く専門職の方々を対象に、「支える人の学びの場 "こころ塾"」を開講しています。こころ塾の講義は、認知神経科学、発達科学、精神医学、臨床心理学など広い分野をカバーしており、充実した内容で、毎回受講生の方々から好評をいただいています。
 2016年度のこころ塾の日程と担当講師が下記のとおり、決まりましたのでお知らせします。
 受講申し込みは6月開始の予定です。講義題目などの詳細は、当サイトのイベント欄に後日掲載しますので、今しばらくお待ちください。


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医療および教育専門職のためのこころ塾2016
会場:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室


■10月8日(土)
講師:
乾敏郎(追手門学院大学心理学部・教授/京都大学・名誉教授)
明和政子(京都大学教育学研究科・教授)
実践報告:
小川詩乃(京都大学人間・環境学研究科・日本学術振興会特別研究員PD)
田村綾菜(愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所・リサーチレジデント)


■10月15日(土)
講師:
乾敏郎(追手門学院大学心理学部・教授/京都大学・名誉教授)
村井俊哉(京都大学医学研究科・教授)
事例報告:
山本香織(福知山市民病院・作業療法士)     


■10月22日(土)
講師:
乾敏郎(追手門学院大学心理学部教授/京都大学・名誉教授)
岩宮恵子(島根大学教育学部・教授・臨床心理士)
事例報告:
小松則登(愛知県心身障害者コロニー中央病院・作業療法士)


医療および教育専門職のための
こころ塾2016仙台 
会場:東北大学(川内キャンパス)


■9月24日(土)
講師:
乾敏郎(追手門学院大学心理学部教授/京都大学・名誉教授)
明和政子(京都大学教育学研究科・教授)
事例報告 高畑脩平(奈良県総合リハビリテーションセンター・作業療法士)


※「支える人の学びの場"こころ塾"」は、京都大学大学院医学研究科 脳機能リハビリテーション学分野 発達障害系研究室と共催で実施しています。

阿部准教授がNPO法人ニューロクリアティブ研究会・創造性研究奨励賞を受賞しました

IMG_8328.JPG 阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)が、NPO法人ニューロクリアティブ研究会の2015年度研究者支援「創造性研究奨励賞」2等を受賞しました。
 同賞は、「脳と創造性に関する研究」ならびに「創造的人材の育成」 を目的とし、研究者および開発者の支援をおこなう活動の一環で設けられたもので、2015年度は、「研究者支援」(創造性研究奨励賞) と 「開発者支援」 (開発研究奨励賞)の2部門で募集がありました。阿部准教授の研究テーマ「道徳的意思決定に与える創造性の影響-認知神経科学的研究-」は、「創造性」に関する脳科学的エビデンスの解明、または創造性技法の活用を目指した開発研究として、「研究者支援」(創造性研究奨励賞)の部門で2等を受賞しました。
 なお、授賞式は2016年3月14日に東京でおこなわれる同NPO法人による「第17回NCLセミナー『創造する脳~いのちの始まりの脳科学』」にて開催されます。


○阿部修士准教授のコメント

「自分の研究を評価していただけて、大変嬉しく、光栄に思います。賞の名に恥じぬよう、クリエイティブなこころを持ち合わせて研究を続けたいと思います。」


[受賞DATA]
2015年度 研究者支援「創造性研究奨励賞」
NPO 法人 ニューロクリアティブ研究会(NeuroCreative Lab)
http://www.neurocreative.org/jp/?page_id=1285
研究テーマ:「道徳的意思決定に与える創造性の影響-認知神経科学的研究-」


上田助教が日本認知心理学会と日本基礎心理学会で優秀発表賞を受賞しました

 上田祥行助教が、第13回日本認知心理学会、日本基礎心理学会第34回大会にて優秀発表賞を受賞しました。


 2015年7月4日・5日に開催された第13回日本認知心理学会で、上田助教は「アンサンブル処理によって生じる単純接触効果」という演題で発表をおこない、推薦発表総数62件の中から総合性評価部門において優秀発表賞を受賞しました。また、2015年11月28日・29日に開催された日本基礎心理学会第34回大会では、「注意を向けなくても要約された視覚情報が記憶される」という演題にて発表。35歳未満の若手発表者による発表63件から上田助教の発表を含む8件の発表が優秀発表賞に選ばれました。


 受賞について、上田助教は次のようにコメントしています。


1602ueda.png●2つの優秀発表賞を受賞して/上田祥行 京都大学こころの未来研究センター助教


 昨年、日本認知心理学会と日本基礎心理学会で発表した研究でそれぞれ優秀発表賞をいただくことができました。
 この2つの発表は一連の研究の流れで行われたものであり、教員提案型連携研究プロジェクト(「環境要因が潜在的認知に及ぼす影響」)からサポートをもらったものです。
 この研究の結果は、ヒトが目にする環境からどのような情報を意識的・非意識的に抽出しているのかを明らかにする上で、興味深い示唆が得られたのではないかと思います。研究に協力いただいたアシスタント・参加者の皆さま、まことにありがとうございました。
 今回の受賞を励みに、より一層力を入れて頑張りたいと思います。


[受賞DATA]


第13回 日本認知心理学会優秀発表賞 「総合性評価部門」
http://cogpsy.jp/event/2016/02/13.html
発表題目 :「アンサンブル処理によって生じる単純接触効果」
第13回日本認知心理学会(於:東京大学/2015.07.04)


2015年度 日本基礎心理学会優秀発表賞
http://psychonomic.jp/award/index.html
発表題目 :「注意を向けなくても要約された視覚情報が記憶される」
日本基礎心理学会第34回大会(於:大阪樟蔭女子大学/2015.11.29)

群馬県立太田東高校の生徒さん20名がセンターを訪問しました

 2015年12月14日、群馬県立太田東高校の生徒さんがセンターを訪問し、鎌田東二教授のレクチャーならびに阿部修士准教授によるレクチャーを受講し、センター連携MRI施設における実験見学をおこないました。


 訪問したのは同校一年生から選抜された20名の生徒さんで、文部科学省「平成26年度高等学校普通科におけるキャリア教育の実践に関する調査研究」の一環で、将来の進路を検討する手がかりとしてセンターを訪問しました。当日、鎌田教授からはこころの未来研究センターの研究活動の紹介や、教授が専門とする民俗学、宗教学の研究について、ジブリ映画を題材に文化的、歴史的考察をおこなうレクチャーがあり、高校生のみなさんは、時に笑い声をあげながら、教授に質問を投げかけながら熱心に聴講していました。
 続いて、センター連携MRI研究施設に移動し、阿部修士准教授から認知神経科学の研究がどのようなものか、MRIの歴史や基礎をまじえたレクチャーを受けた後、実際にMRIを用いた実験を見学しました。ほとんどの生徒さんが初めてMRI施設に足を踏み入れたということで、興味深い様子でガラス越しに実験風景を見つめていました。


 センターでは、今後もさまざまな形で研究成果や知見を社会に発信し、次世代と大学をつなぐ取り組みをおこなって参ります。


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[DATA]
日時:2015年12月14日
訪問校名:群馬県立太田東高等学校(一年生20名、教諭2名)
9:00 レクチャー1:鎌田東二教授
(センター全体のご紹介、研究の紹介)
センター連携MRI施設へ移動
10:15 レクチャー2:阿部修士准教授
(連携MRI研究施設での研究紹介、実験見学)

『2015年度ポケットゼミ「沖縄・久高島研究」久高島合宿文集』が完成しました

1510kamata_pocket.png 鎌田東二教授による2015年度ポケットゼミ「沖縄・久高島研究」の久高島合宿文集が完成しました。門前斐紀研究員(上廣こころ学研究部門)が編集し、鎌田教授が巻頭言を寄せています。


 合宿は、2015年9月11日から15日の期間、沖縄県南城市久高島にておこなわれました。文集には、参加した学生たちによるレポートが、写真付で収められています。(右の表紙画像をクリックするとPDFが開きます)


巻頭言 2015 年度ポケゼミ「沖縄・久高島研究」久高島合宿文集に寄せて

 わたしがポケゼミ「沖縄・久高島研究」を始めたのは、2012年度からだった。東日本大震災が起って、文明や社会のあり方、そこでの人間の生き方や学問的探究のあり方などを深く問いかけ、再構築していく必要があると感じていた。
 また、京都大学の中でも非常に小規模なこころの未来研究センターという研究機関に勤めていて、教育学研究科の大学院での「臨床教育学演習」などの授業はあり、大学院生と議論する場はあったものの、学部生、とりわけ1回生と接する機会はほとんどなかった。
 そこで、フレッシュパーソンにぜひ「沖縄・久高島」の存在を通して、民俗学や宗教学や地域研究などフィールドワーク系の研究の面白さや醍醐味を経験してもらいたいと、本ポケゼミを始めたのだった。
 最初から「沖縄・久高島研究」と地域限定しているので、それなりの意識と関心を持つ学生が集まり、1班3~4名の編成にして、途中で2度のミニフィールドワーク体験(5月の葵祭と7月の祇園祭)や、フィールドワーク報告会(祇園祭フィールドワーク報告会)をするので、学生相互に交流も生まれたと思う。1回生の時期にこのような少人数ゼミで親しく交わる経験を持つことはとてもよいことだと思っている。
 わたしは、大重潤一郎監督(1946-2015)と 1998年に出逢い、それから「神戸からの祈り」「東京おひらきまつり」「NPO 法人沖縄映像文化研究所」「NPO 法人東京自由大学」など、いろいろなイベントや探究の場を共にしてきた。
 その大重潤一郎監督が外部講師・現地講師で、わたしが内部講師・引率教員というスタンスで、比嘉康雄著『日本人の魂の原郷―沖縄久高島』(集英社新書、2000年5月)をテキストに全篇をしっかり読み込み、班別に発表してもらいながら、討議していき、それを基盤に現地に繰り出すという手法を取った。そして、その最後の仕上げと新しいスタートが、9月の「久高島大運動会」に合わせて行なう「久高島合宿」であった。


(『2015年度ポケットゼミ「沖縄・久高島研究」久高島合宿文集』巻頭言より)

北山特任教授、阿部准教授が日本心理学会国際賞を、内田准教授が優秀論文賞を受賞しました

 北山忍センター特任教授、阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)が平成27年度日本心理学会国際賞を受賞し、内田由紀子准教授が平成27年度日本心理学会優秀論文賞を受賞しました。


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 日本心理学会では、日本の心理学の国際化を促進するために国際賞を設けており、「特別賞」「奨励賞」「功労賞」の3つのカテゴリで表彰しています。今回、北山特任教授は「国際的に特段に優れた研究業績をあげ心理学の発展に寄与した心理学者」として特別賞を、阿部准教授は「国際的に優れた業績を持つ中堅・若手心理学者」として奨励賞を受賞しました。


 また、優秀論文賞は、同学会が発行するジャーナル2誌に掲載された原著論文の中から学会に対して特に大きな貢献を果たした論文を選んで表彰しています。内田准教授は、2014年に"Japanese Psychological Research"(Vol.56 No.3) に掲載された論文 "You were always on my mind: The importance of "significant others" in the attenuation of retrieval-induced forgetting in Japan"が評価され、共著者らと共に受賞しました。


 3名は、2015年9月21日に名古屋マリオットアソシアホテル(名古屋市)でおこなわれた平成27年度日本心理学会会員集会において表彰を受け、北山特任教授は9月22日、阿部准教授は23日に国際賞受賞講演をおこないました。


国際賞について | 日本心理学会ウェブサイト
優秀論文賞について | 日本心理学会ウェブサイト

広島女学院高校の生徒さんがセンターを訪問し、内田准教授と懇談しました

 2015年8月7日、広島市の広島女学院中学高等学校の生徒さん9名がこころの未来研究センターを訪問しました。同校の卒業生である内田由紀子准教授と対面した生徒さんたちは、内田准教授より京都大学やこころの未来研究センター、心理学研究についての説明を受け、熱心に耳を傾けたり質問を投げかけていました。


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 こころの未来研究センターでは、学問、研究のよろこびを多くの人に伝え、研究成果を社会に発信すべく、引き続き次世代との交流活動を積極的におこなって参ります。


広島女学院中学高等学校ウェブサイト

福岡県立明善高校の生徒さんがセンターを訪問し、MRI施設の見学などをおこないました

 2015年8月4日、福岡県久留米市の福岡県立明善高校の生徒さん31名がこころの未来研究センターを訪問し、鎌田東二教授と阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)のレクチャーを受け、センター連携MRI研究施設を見学しました。文部科学省SSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定され、その活動の一環として関西研修に訪れた同校の訪問は、昨年、一昨年に続き3度目となり、過去最多の人数で来訪されました。


 はじめに一行は、センター連携MRI研究施設に到着し、認知神経科学が専門の阿部准教授のレクチャーを受けました。阿部准教授は、fMRIの基礎的な知識や発展の歴史、MRI設備を用いて研究する際に注意すべき点、施設内の設備の説明など、動画や写真を多数示しながら紹介しました。その後、柳澤邦昭助教が実際に被験者となり、fMRIを用いた簡単な実験をおこない、生徒さんたちは隣室から実験の様子を見学。質疑応答では、「fMRIによる実験は子どもも被験者になれますか?」「先生はいまfMRIを使ってどんな研究をしているのですか?」といったやりとりがあり、最後まで施設内を熱心に眺める姿が印象的でした。


 続いて、こころの未来研究センター本館のある稲盛財団記念館へ移動し、大会議室にて鎌田教授がレクチャーをおこないました。比叡山に向かって颯爽と法螺貝を吹く鎌田教授の姿に生徒さんたちは釘付けに。講義では、新旧のジブリ映画の描き方について、時代、思想、宗教観などさまざまな要素で比較するなど、具体的で分かりやすい題材を用いて、宗教学、民俗学がどのような学問であるか、解説がありました。理系や文系の枠にとらわれず、分野横断的に研究が進んでいるセンターの特徴にふれた高校生のみなさんは、「初めて知る内容でした」「進路を考える参考になりました」など、感想を話していました。


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福岡県立明善高校ウェブサイト

学術広報誌『こころの未来』第14号をウェブページに公開しました

 こころの未来研究センターが発行する学術広報誌『こころの未来』第14号が刊行されました。



kokoro_14.png今号の特集テーマは「里山」です。
「兎追いしかの山、小鮒釣りしかの川......」。日本人にとってのふるさとの原風景は、里山ではないでしょうか。
実際には里山で暮らしたことがない人でも、里山の風景にふるさとのなつかしさを感じるのはどうしてなのか、と以前から不思議に思っていました。もしかすると日本の昔話に描かれる里山のイメージが、こころのふるさととして定着したのではないか、というのが今のわたしの「仮説」です。
私たちの先祖である昔話の登場人物の多くは、里山に暮らしています。
昔話の中の里山が、いつの間にか日本人のこころに共通するふるさと像を作り出してきたのかもしれません。一方、リアルな生活空間としての現代の里山は、里山資本主義、Satoyama Initiativeなどの言葉とともに、最近改めて注目されています。
森、里、海のつながりを見直す学際的な学問領域も生まれています。
日本人にとって里山のもつ意味を、改めて考えてみたいと思います。


京都大学こころの未来研究センター長 吉川左紀子


(『こころの未来』第14号ごあいさつ より) 



 すべてのページをPDFでお読みいただけます。下記ページにアクセスしてご覧ください。

学術広報誌「こころの未来」第14号

阿部准教授らのグループが第17回日本ヒト脳機能マッピング学会で若手奨励賞を受賞しました

1507mapping.png 2015年7月2日・3日に大阪・毎日新聞オーバルホールで開催された「第17回日本ヒト脳機能マッピング学会」において、阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)らのグループによるポスター発表(筆頭発表者:上田竜平京都大学文学研究科修士課程2回生、こころの未来研究センターオフィスアシスタント)が「若手奨励賞」を受賞しました。


【受賞した演題】
前頭前野・報酬系の活動が「無分別な恋愛行動」の個人差を説明する
上田竜平、蘆田宏、阿部修士


 若手奨励賞は、同学会で発表された演題の中から35歳以下の筆頭発表者による優秀な抄録に対して贈られる賞です。研究では、すでに特定の個人と交際している異性に対しても交際してみたいと感じる「無分別な恋愛行動」の個人差が、行動の抑制に関わる「前頭前野」と、報酬情報の処理に関わる「眼窩前頭皮質」という2つの領域における脳活動の個人差によって説明できる可能性が示されました。


 筆頭発表者の上田さんは、「大変光栄に思い、これからの研究生活の励みになります。今後は『我々ヒトが恋愛場面でどのように意思決定をしているか』という大きな問題を、さらに詳細に明らかにしていきたいと考えています」と、コメントしています。なお、本研究は、おもにこころの未来研究センター連携MRI研究施設のfMRI装置を利用して進められました。


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上田竜平さん(京大文学研究科修士2回)

センターのスタッフページを更新しました

 こころの未来研究センターのスタッフを紹介するスタッフ一覧のページを更新しました。2015年4月現在の教員と職員の写真、スタッフリストが掲載されています。研究者のリストの右側にある「詳細ページ」というリンクをクリックすると、それぞれのプロフィールと業績のページにアクセスできます。ぜひご覧ください。


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スタッフ一覧 | こころの未来研究センター

「京都こころ会議(Kokoro Initiative)」が発足し、調印式、記者発表がおこなわれました

 この度、公益財団法人稲盛財団の支援を受け、「京都こころ会議(Kokoro Initiative)」を開催していくはこびとなりました。2015年4月14日、本会議の発足にあたって、京都大学百周年時計台記念館迎賓室にて調印式および記者発表がおこなわれました。


 調印式では、吉川左紀子センター長による京都こころ会議の趣旨説明、山極寿一京都大学総長ならびに稲盛和夫稲盛財団理事長からの挨拶があり、寄付同意書への調印がおこなわれました。報道記者による質疑応答では、河合俊雄教授が本会議の具体的な計画について、記者からの質問に答えました。当日の模様は地元のテレビ局、KBS京都のニュースで報じられたほか、毎日新聞、京都新聞、日刊工業新聞など多数のメディアで取り上げられました。


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 以下、こころの未来研究センターより発表したプレスリリースを記載いたします。


京都こころ会議(Kokoro Initiative)
こころの未来研究センター 河合俊雄(臨床心理学)


1)事業目的
 科学技術の進歩、グローバル化による大きな経済圏の出現、さらには近年の地球環境の変化が加わって、人々の生活や関係は大きく変わってきています。そしてそれらはおのずから人々の「こころ」のあり方に影響を及ぼし、時には「こころ」が変化についていけず、さまざまな問題を引き起こすこともあります。
 こうした現状に対して科学技術を頼りに、あるいは環境を変えることにより解決をはかろうとするのではなく、それに直面している人々の「こころ」そのものに焦点を当てて、より本質的な問題の理解とその解決に到る道筋を、丹念にたどることが必要なのではないでしょうか。
 人類がこれまでどのような「こころ」のあり方で世界と向き合い、「こころ」をどのように捉えてきたのかを踏まえつつ、「こころ」とは何かを探究し、さらにこれからの「こころ」に求められるあり方を明らかにすることが、今の私たちに求められていることではないかと考えます。
 「京都こころ会議」は、古来の「こころ」を踏まえてその未来を問い、また日本語の「こころ」という言葉に含蓄されているような広くて深いニュアンスから、こころの新しい理解を Kokoro Initiative として世界に向けて発信しようとするものです。
 2007年の設立以来、京都大学こころの未来研究センターの活動を通して蓄積されてきた、「こころ」についての学際的な研究とネットワークを生かしつつ、それをさらに広げ、深めていきたいと思います。


2)組織
・運営委員会:こころの未来研究センターを中心とした京都大学の全学的な委員会
・顧問・advisory board:稲盛和夫
・参加者:京都大学の研究者、国内外の招聘研究者、芸術家、企業家など。こころの未来研究センターが中心となってコアメンバーを形成し、研究会を重ねていく。


3)事業内容
1. 年に4回、「こころ研究会」をクローズドで開催する。その年度のテーマに沿って、研究者・芸術家・宗教家などを招聘して行う。
2. 「こころとは何か」を問う「京都こころ会議」、「国際京都こころ会議」を1年交代で行う。「こころ会議」には、稲盛和夫理事長と山極寿一総長の出席をお願いする。「こころ」が持つニュアンスの広がりを、「こころと歴史性」、「こころと共生」、「こころとグローバル社会」のように、様々な視点からこころのもつ多様性をクローズアップし、理解を深める。
3. 1と2の成果を、日本語、英語(Kokoro Initiative)でそれぞれ出版する。日本語の「こころ会議」についても英訳を行い京都大学のHP等を通じて発信する。


4) 事業計画
・2015年度
第1回京都こころ会議(1日間)「こころとは何か? - その歴史性」(仮)を9月13日(日)に京都で開催。講演者として中沢新一、山極寿一、広井良典ほか。稲盛和夫理事長も出席の予定。
こころ研究会を4回開催。
・2016年度
第1回国際京都こころ会議(2日間)
こころ研究会を4回開催。
・2017〜2020年度
第2〜3回「京都こころ会議」、「国際京都こころ会議」を開催。


□掲載媒体
KBS京都 京都新聞ニュース・天気予報(2015年4月15日 11:55〜放映)
「多分野の研究者『こころ』を議論 京大が『会議』設立へ」(京都新聞/2015年4月15日付朝刊23面)
「京都こころ会議 稲盛財団から活動支援寄付 京大」(日刊工業新聞/2015年4月15日19面)
「『こころ』の課題研究 9月に初会議 京大と稲盛財団」(毎日新聞/2015年4月16日22面)
「<京大・稲盛財団>「こころ」の課題、研究 9月に初会議 /京都」(gooニュース・毎日新聞/2015年4月16日)

特任教授が着任しました

 2015年4月、こころの未来研究センターに2名の特任教授が加わりました。


 乾敏郎特任教授は、認知神経科学を専門とし、2015年3月まで京都大学大学院情報学研究科教授を務め、2015年4月、京都大学名誉教授の称号を授与。センターが秋に開催している「支える人の学びの場 こころ塾」では毎年、メイン講師を務めています。


 佐伯啓思特任教授は、2015年3月まで京都大学大学院人間・環境学研究科教授を務め、2015年4月、京都大学名誉教授の称号を授与。共生文明学、現代文明論、現代社会論、社会思想史を研究テーマとし、数多くの著書を出版。政治・経済を中心に幅広く評論活動をおこなっています。


 詳しいプロフィールは、下記のリンク先をご覧ください。


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乾 敏郎 | Toshio Inui | センター特任教授 | 認知神経科学


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佐伯 啓思 | Keishi Saeki | センター特任教授 | 法学・政治学・経済学・社会学


内田准教授が平成26年度日本農業普及学会奨励賞を受賞しました

 内田由紀子准教授と竹村幸祐滋賀大学経済学部准教授(元こころの未来研究センター特定研究員・現連携研究員)が「平成26年度日本農業普及学会奨励賞」を受賞し、2015年3月6日に開催された日本農業普及学会平成26年度春季大会で表彰を受けました。


 内田准教授らは、2012年に農業の普及指導員を対象とした大規模な調査研究の結果をまとめた共著『農をつなぐ仕事 ~普及指導員とコミュニティへの社会心理学的アプローチ~』(発行:創森社)を出版。これら一連の研究と取り組みが高く評価され、今回の受賞となりました。


 内田准教授は、次のように受賞へのコメントを寄せています。
「農業普及指導という、社会心理学者の私たちにとっては未知なる世界での研究をスタートし、普及指導員全国調査、『農をつなぐ仕事』の出版、さらにはこのような受賞にまで至るとは思ってもみないことでした。研究の中には様々な出会いとつながりからもたらせられ、そこから新たな探検が始まることがあるということを学んだ大きな機会でした。関係機関の皆様方、普及指導員の皆様方に心より感謝申し上げます」。


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□関連ページ
日本農業普及学会ウェブサイト
『農をつなぐ仕事 ~普及指導員とコミュニティへの社会心理学的アプローチ~』(創森社)

ダムチョ・ドルジ ブータン王国内務大臣ご臨席のもと、熊谷誠慈准教授の出版記念祝賀会が行われました。

【イベント名】Bhutanese Buddhism and Its Culture出版記念祝賀会
【日時】2015年2月27日(金)10:30~11:30
【場所】王立ブータン研究所(ブータン王国ティンプ市)

 熊谷誠慈特定准教授(上廣こころ学研究部門)の近著『Bhutanese Buddhism and Its Culture』 (Kathmandu: Vajra Publications, 2014)の出版記念祝賀会が、ダムチョ・ドルジ内務大臣臨席のもと、ブータン王国ティンプ市の王立ブータン研究所にて開催されました。
 熊谷准教授が同書の内容を解説し、ブータン仏教研究プロジェクト紹介およびブータン学の展望について講演を行った後に、ダムチョ・ドルジ内務大臣、カルマ・ウラ王立ブータン研究所長、Vajra Publicationのビドゥル・タンゴル社長から祝辞が述べられました。
 なお、出版記念祝賀会の模様は、同日夜9時からのBBS(ブータン国営放送)のニュースで放送され、BBSのホームページには記事が記載されています。


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  BBS(ブータン国営放送)ニュース(2015年2月27日)より


放送された映像はこちらからご覧いただけます。


▽BBS(ブータン国営放送)のウェブ版はこちら
「Book titled "Bhutanese Buddhism and Its Culture" launched」
http://www.bbs.bt/news/?p=48839

内田准教授が「たちばな賞」を受賞しました。3月3日に表彰式・研究者発表がおこなわれます

1502uchida_tachibana_photo.png 内田由紀子准教授が、第7回京都大学たちばな賞(優秀女性研究者賞)を受賞しました。


 京都大学では、若手の女性研究者の優れた成果を讃える制度として、平成20年度より「京都大学たちばな賞(優秀女性研究者賞)」が創設され、毎年表彰しています。この度、内田准教授は京都大学のすべての分野の女性研究者から1名のみに授与される「研究者部門」を受賞。2015年3月3日に楽友会館でおこなわれる表彰式で山極総長から表彰を受け、「文化と幸福:日本における関係志向的幸福についての文化心理学的実証研究」という演題にて研究発表をおこないます。


 表彰式、研究発表の模様は、追って写真と共にご報告します。表彰式の詳細は下記リンク先をご覧ください。


第7回 京都大学「たちばな賞」(優秀女性研究者賞)表彰式 | 京都大学男女共同参画推進センター


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学術広報誌「こころの未来」第13号を公開します

kokoronomirai_vol13.pngセンター発行の学術広報誌「こころの未来」第13号を公開します。以下のリンク先から、全文をPDFファイルでお読みいただけます。
学術広報誌「こころの未来」第13号


目次
P.01 巻頭言 宇宙・螺旋・音楽 (新実徳英)
P.02 向井千秋さんインタビュー 仕事場は宇宙 (向井千秋+鎌田東二+熊谷誠慈)


論考 〈特集 宇宙〉
P.12 宇宙教育の意義と「こころ」研究への期待 (磯部洋明)
P.16 宇宙と宇宙研究(宇宙総合学)の現在―スーパーフレア研究から宇宙線宗教学へ (柴田一成)
P.21 太陽、この不思議なるもの (常田佐久)
P.26 物語と宇宙の謎かけ (竹宮惠子)
P.30 宗教と宇宙 (鎌田東二)
P.34 宇宙人類学の挑戦 (岡田浩樹)


研究報告
P.38 高齢者介護の意味づけと家族介護者の支え方 (ジェイソン・デーンリ+カール・ベッカー)
P.40 日本仏教の未来を探る―僧侶はこころのケアを提供できるのか?  (千石真理+カール・ベッカー)

エッセイ
P.42 ブータンから学ぶこころと幸福 (熊谷誠慈)
P.43 前のめりに議論する (奥井 遼)


研究プロジェクト
P.44 研究プロジェクト一覧(平成25年度)
P.45 快感情の神経基盤 (船橋新太郎)
P.46 甲状腺疾患におけるこころの働きとケア (河合俊雄)
P.47 ストレス予防研究とストレス緩和プログラム開発 (カール・ベッカー)
P.48 倫理的観点に基づく認知症介護の負担改善 (清家 理)
P.49 こころの古層と現代の意識 (河合俊雄)
P.50 不正直な行動の神経生物学的基盤の研究 (阿部修士)
P.51 精神と科学との対話を通じたこころ観の再構築 (熊谷誠慈)
P.52 農業・漁業コミュニティにおける社会関係資本 (内田由紀子)
P.53 治療者・社会・病に関する意識調査 (カール・ベッカー)
P.54 終末期に対する早期支援 (清家 理)
P.55 大人の発達障害への心理療法的アプローチ畑中千紘)
P.56 国民総幸福(GNH)を支える倫理観・宗教観研究 (熊谷誠慈)
P.57 センターの動向(2014年4月~9月)

平成27年度 こころの未来研究センター 一般公募型連携プロジェクトを公募します

詳細は、こちらをご覧ください。
http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/jp/recruitment/2015/01/H27Project.html

岡山操山中学校の生徒さんがセンターを訪問しました

1411umemura.png 11月13日、岡山県立岡山操山(そうざん)中学校の生徒さんが、こころの未来研究センターを訪問しました。


 同校では「未来航路プロジェクト」と名付けた総合学習プロジェクトをおこなっており、京都への研修旅行で様々な機関を訪問し、研究成果発表会と中学の卒論発表に向けた学習を進めています。昨年に続き、こころの未来研究センターには2年生の生徒さん3名が訪れました。当日は、臨床心理学を専門とする梅村高太郎研究員(上廣こころ学研究部門)が調査に応じ、心理学、心理ケア及びストレス改善に関する質問に対してレクチャーをおこないました(写真はレクチャー風景)。


 訪問された生徒さんから送られたお礼状には、「『カウンセリングでは一般的な解決法というものはない』という言葉に深く共感しました。自分の考えたプロジェクトについて多くの助言をいただき勉強になりました」、「心理学には実地での経験が必要、という話が胸に響きました。今回教えていただいたことを生かして、今後の発表につなげたいと思います」という意欲に満ちた嬉しい感想とお礼がしたためられていました。


 こころの未来研究センターでは、今後も未来を担う若い世代との交流を積極的におこなって参ります。


岡山操山(そうざん)中学校「未来航路プロジェクト」(2年生)

鎌田教授らのグループが京都大学学際研究着想コンテストで最優秀賞を受賞しました

 鎌田東二教授、伊勢武史京都大学フィールド科学教育センター准教授らによるグループが「2014京都大学学際研究着想コンテスト」で最優秀賞を受賞しました。


  京都大学学際融合教育研究推進センターが開催した同コンテストは、 京都大学の研究者からなる「分野融合チーム」による研究アイデアを競い合うユニークなイベントです。応募者は研究分野の垣根を越えたメンバーでグループを結成し、オリジナルな研究プランを一枚の概念図(ポンチ絵)にまとめ、書類審査やプレゼンテーション、質疑応答などの審査に挑みました。


 伊勢准教授・鎌田教授らのグループは、「人はなぜ、森で感動するのか。その多面性から本質へ」をキャッチフレーズに、宗教学、生態学、心理学、芸術等から多角的に森林をみつめ、森林が人に及ぼす様々な効果について総合的に研究するプランを提案。この内容が高い評価を受け、最優秀賞(研究支援金100万円)に輝きました。


 受賞にあたって伊勢准教授と鎌田教授は、「この秋から京大演習林の芦生演習林をフィールドに、『芦生遍路』や『芦生修験道』を開発し、異分野の研究者らと共に研究を進めていきたい」と意気込みを話しています。


↓受賞した研究概念図
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2014京都大学学際研究着想コンテストオフィシャルページ - 京都大学学際融合教育研究推進センター

京都大学東京オフィス連続講演会「東京で学ぶ 京大の知」シリーズの講演録が公開されました

1409kyodainochi.png こころの未来研究センターでは、研究拠点のある京都以外の様々な場所に研究者が赴き、研究成果を発信しています。


 2014年5月から6月にかけて、京都大学東京オフィスで4回に渡っておこなわれた連続講演会「東京で学ぶ 京大の知 シリーズ15『こころの未来-私たちのこころは何を求めているのか』」には、吉川左紀子センター長、河合俊雄教授、内田由紀子准教授、阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)、熊谷誠慈准教授(上廣こころ学研究部門)らが参加し、それぞれの研究分野での知見や成果を紹介し、ディスカッションをおこないました。


 この度、各講演会の詳しいレポートが京都大学のウェブサイトに公開されました。満員盛況となったレクチャーの様子をぜひご覧ください。


 以下、それぞれの概要とレポートへのリンクです。


○「日本文化における主体性とは何か -日本人の意識、感情、関係性からの考察」(2014年5月28日 )
講演者:内田由紀子准教授、ディスカッサント:吉川左紀子センター長
写真と詳しいレポート(PDF)


○「自分の意思で決めるとはどういうことか? -心理学と脳科学の視点から こころの未来研究センター」(2014年6月4日)
講演者: 阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)、ディスカッサント:河合俊雄教授
写真と詳しいレポート(PDF)


○「求めるべき幸福とは -ブータンの国民総幸福とその根底に横たわる精神性」(2014年6月11日)
講演者:熊谷誠慈准教授(上廣こころ学研究部門)、ディスカッサント:吉川左紀子センター長
写真と詳しいレポート(PDF)


○「主体性は超えられるのか? -心理療法における揺らぎと超越」(2014年6月25日)
講演者:河合俊雄教授 、ディスカッサント:内田由紀子准教授
写真と詳しいレポート(PDF)

学術広報誌「こころの未来」第12号を公開します。

以下のリンク先から、全文をPDFファイルでお読みいただけます。
学術広報誌「こころの未来」第12号

目次
P.1 巻頭言 いつも心の中に 未来の世界を(日野原重明)
P.2 小柴昌俊先生インタビュー「基礎科学」の意義は、人間がいままで知らなかったことが分かったという喜びにある(小柴昌俊+鎌田東二+阿部修士)
論 考 特集・科学教育と科学研究の未来
P.12 科学教育の推進に向けて(稲葉カヨ)
P.18 未来の学際的な科学を支えるための教育(大隅典子)
P.22 科学研究教育徒然草(海野和三郎)
P.26 心動で結ぶ「音の教育」と「音の研究」―サウンドスケープ概念の科学的活用(小松正史))
P.30 生き方としての科学研究(古谷寛治)
エッセイ
P.34 文系? 理系?(阿部修士)
P.35 科学的思考を養う(上田祥行)
P.36 為末大×下條信輔 対談セミナー 心を奪われること:遊び、夢中、ゾーン
研究報告
P.42 身体感覚からこころを探る(ピーター・スクリバーニック)
P.44 研究プロジェクト
研究プロジェクト一覧(平成24 年度)
負の感情研究―怨霊から嫉妬まで(鎌田東二)
こころ観の思想史的・比較文化論的基礎研究(鎌田東二)
こころとモノをつなぐワザの研究(鎌田東二+ 奥井 遼)
他者理解に関わる感情・認知機能:2 者の「関係」を判断する(吉川左紀子+ 上田祥行)
発達障害へのプレイセラピーによるアプローチ(河合俊雄)
発達障害の学習支援・コミュニケーション支援(小川詩乃+ 吉川左紀子)
こころ学創生:教育プロジェクト(吉川左紀子)
東日本大震災関連プロジェクト―こころの再生に向けて(鎌田東二)
察するコミュニケーションと表すコミュニケーション(宮本百合)
他者を察するこころ、他者から学ぶこころの形成過程:表情認知課題を用いた文化心理学的研究(増田貴彦)
P.58 2013年夏のこころの未来研究センター滞在(キンバリー・ボーウェン)
P.60 2013年度仕事一覧

福岡県立明善高校の生徒さんがセンターを訪問しました

 強い陽射しが照りつける8月1日の午後、福岡県久留米市の福岡県立明善高校2年生の生徒さん19名がこころの未来研究センターを訪問し、鎌田東二教授と阿部修士准教授のレクチャーを受け、センター連携MRI研究施設を見学しました。


 文部科学省SSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定され、その活動の一環として関西研修に訪れた同校は昨年に続いて2度目の訪問です。今回は、昨年の倍以上の生徒さんがやって来ました。まずはじめに鎌田教授が、こころの未来研究センターの取り組みを紹介しました。鎌田教授は、センター開設の経緯を振り返りながら、「こころをテーマにした、かつてないユニークなコンセプトで始まった研究センターです。最先端の脳科学から目に見えない魂の世界までを見つめる宗教学まで、様々な分野で横断的に研究を進めています」と、説明しました。


 また、自身の研究分野である宗教学、民俗学を取り上げ、研究の具体例を示す形で、スタジオジブリの映画「となりのトトロ」と「千と千尋の神隠し」を時代、経済、民俗、宗教、思想など様々な要素で比較し、「生きている人間の心や価値観は変化している。それらを比較しながら人のこころのありようを見つめる研究があることを知ってほしい。こころの未来研究センターには、日本で唯一のブータン学研究室もある。このように、様々な角度から学際研究を進めています」と話し、前半を締めくくりました。


 続いて、一行はセンター連携MRI研究施設に移動し、認知神経科学が専門の阿部准教授がfMRIを用いた心理学実験についてレクチャーしました。阿部准教授は「私はもともと高校では理系、でも大学では文系の学部に進みました。しかし途中で方向を変えて現在の認知神経科学の研究者の道へと到りました」と自己紹介し、現在、センターに設置されているMRIやその周辺設備を紹介しました。パワーポイントを用いて、fMRIの歴史と研究の現状や、MRI設備を用いて研究する際に注意すべき点などをレクチャーしました。その後は、大塚結喜研究員が実際に被験者となり、fMRIを用いた簡単な実験を行い、生徒さんたちは隣室から熱心に見学しました。見学のあと、「fMRIは人体には影響はありませんか?」「将来的にうそ発見器を作るようなことは可能ですか?」「暗記がうまくなるような脳の活用法はありますか?」など、多岐に渡る質問が投げかけられ、終始なごやかな雰囲気で見学時間が過ぎました。


 全てのレクチャーが終了したあと、生徒さんたちからは「生命やこころの大切さを考える研究があることを知ることができた」「鎌田先生の話は、聞いたことのない研究の話だったので新鮮だった」「実験まで見学できたのが面白かった」など、イキイキとした感想が寄せられました。今後も、こころの未来研究センターでは、次代を担う若き人材に対して、様々な形でセンターの取り組みをご紹介して参ります。


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Mapping the Mindの動画公開のお知らせ

 2014年4月11日、12日に京都ホテルオークラにて、ダライ・ラマ法王ご臨席のもと、米国Mind & Life Instituteとの共催にて国際会議Mapping the Mindを開催したことをご報告しましたが、このたび会議の動画をウェブ上で公開する運びとなりました。
 当日は「こころ(mind)」をテーマとして、科学と宗教の垣根をこえて、自由闊達な対話が行われました。対話の内容とともに、会場の和やかな中にも熱気あふれる雰囲気も感じていただければと存じます。関係者一同、動画の公開にあたってご協力くださったみなさまに深謝申し上げます。
 動画は4つのセッションに分かれていますので、以下からご覧下さい。
(講演タイトルは以下のリストをご参照ください。なお、英語での会議となります点ご了承下さい。)


セッション1


セッション2


セッション3


セッション4


セッション1
ダライ・ラマ法王による基調講演
今枝由郎(元フランス国立科学研究センター 研究ディレクター) 
"Buddhism through History and Culture" (「歴史と文化を通した仏教」)  
トゥプテン・ジンパ(マギル大学兼任教授) 
"Buddhist Abhidharma as a Source for Mapping the Mind"
(「こころの再定義の源としての仏教アビダルマ思想」)
リチャード・デヴィッドソン(ウィスコンシン大学教授) 
"Change Your Brain by Transforming Your Mind: Neuroscientific Studies of Meditation"
(「こころを変えて脳を変える:瞑想の脳科学的研究」)
  モデレーター:アーサー・ザイエンス(Mind & Life Institute代表)


セッション2
ジェイ・ガーフィールド(イェールNUS教授)
"Cognitive Illusions: A Yogācāra Perspective" (「認識の錯覚:仏教瑜伽行学派の観点から」)
アーサー・ザイエンス(アマースト大学名誉教授/Mind & Life Institute代表)
"The Role of Mind in Quantum Physics" (「量子物理学におけるこころの役割」) 
森重文(京都大学数理解析研究所教授)
"Mathematics in Comparison with Art: Looking for Applications, Truth or Beauty?"
(「芸術との比較における数学:求めるものは応用か、真理か、それとも美か?」)
モデレーター:入来篤史(理化学研究所 シニア・チームリーダー)


セッション3
北山忍(ミシガン大学教授/京都大学こころの未来研究センター特任教授)
"Cultural Neuroscience: Connecting Culture, Brain, and Genes"
(「文化神経脳科学:文化・脳・遺伝子をつなぐ」)
ジョアン・ハリファックス(ウパーヤ禅センター長・創立者/老師)
"A Process-based Map of Compassion and its Implications on Compassion Training"
(「プロセスベースによる慈悲の位置づけと、慈悲の修練におけるその影響」)
下條信輔(カリフォルニア工科大学教授/京都大学こころの未来研究センター特任教授)
"Implicit Mind, Sympathy, and Shared Reality"
(「潜在的なこころ、共感、そしてリアリティの共有」)
モデレーター:入来篤史(理化学研究所 シニア・チームリーダー)


セッション4
バリー・カーズィン(ヒューマンバリュー総合研究所所長)
"Emotional Plasticity: A Healthy Society"
(「情動の可塑性:健全な社会の構築に向けて」)
松見淳子(関西学院大学文学研究科長/教授)
"Mapping the Mind of Children and Creating a Positive School Environment: Evidence-Based Practice in Psychology"
(「子どものこころを探り、ポジティブな学校環境を創る:心理学におけるエビデンスベースの実践」)
長尾真(京都大学元総長)
"How Close Can Computers Get to Human Beings?"
(「コンピュータはどこまで人間に近づけるか」)
モデレーター:ジョアン・ハリファックス(ウパーヤ禅センター長・創立者/老師)


総合司会:
 熊谷誠慈(京都大学こころの未来研究センター・上廣こころ学研究部門特定准教授)
 マルク=ヘンリ・デロッシュ(京都大学白眉センター・特定助教) 

トップページをリニューアルしました

140603hp.png いつもこころの未来研究センターのウェブサイトをご覧いただき、ありがとうございます。この度、トップページの構成を変更しました。


 新しくなったトップページは、イメージはこれまで通りで、左サイドに関連ページへのアイコンを揃え、中央に最新ニュース記事、右サイドにイベントの案内を掲載しました。さらに中央から下部分には、センターの研究者たちの論文掲載や出版物などの業績をご紹介する「出版・論文情報」の欄を新たに設けました。


 なお、センターではウェブサイトのほか、フェイスブックページ、ツイッターでも情報発信をおこなっています。ぜひ合わせてご覧ください。


□こころの未来研究センター
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https://www.facebook.com/kokoronomirai
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国際会議Mapping the Mindを開催しました【開催レポート】

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 2014年4月11日と12日の2日間、京都ホテルオークラにて、ダライ・ラマ法王ご臨席のもと、米国Mind & Life Instituteとの共催にて国際会議Mapping the Mindを開催しました。会議は「こころ(mind)」をテーマとして、12名のスピーカーがそれぞれの専門分野から4つのセッションに分かれて講演をおこない、モデレーターをまじえてダライ・ラマ法王と対話をおこないました。


 以下、それぞれの講演と法王との対話、および写真をご紹介します。


■開会式
 ・挨拶1 アーサー・ザイエンス(Mind & Life Institute代表)
 ・挨拶2 吉川左紀子(京都大学こころの未来研究センター長)
 ・司会 熊谷誠慈こころの未来研究センター准教授(上廣こころ学研究部門)
 ・マルク・ヘンリ デロッシュ白眉センター助教
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 はじめに、Mind & Life Institute代表のアーサー・ザイエンス氏が登壇し、挨拶しました。運営者、登壇者、来場者、協賛者それぞれに感謝の意を述べ、「Mapping the Mindというテーマは、私たちが人間として何であるかを知るための手掛かりになる。科学や、現代社会の側面から自己を見つめ、よりよく世界に十分に貢献するために、こころを理解するのが、今回のテーマです」とカンファレンスの主旨を説明しました。


 そして、ダライ・ラマ法王が会場全員による大きな拍手と共に登壇され、壇上の椅子におかけになりました。法王を歓迎する形で、こころの未来研究センターの吉川左紀子センター長が挨拶を述べました。吉川センター長は、2012年にロックフェラー大学で催された法王と科学者との対話の場で大きな感銘を受け、同様の集まりを京都で実現したいと強く願い、2013年にザイエンス氏をセンターに迎えて開催を合意し、この会議の開催に向けた長い準備が始まった経緯を話しました。吉川教授は、「科学者たちの持つ思考をいかなる形で宗教や潜在的な感情と関連付けるか、また、科学者の知見を思いやりや共感といった価値観とどう結びつけるべきか、今回の法王との対話は日本の科学者にとって、これら大きなテーマへの関心と理解を深める上でもまたとない機会です」と述べ、支援者や関係者への感謝の意を表しました。


 開催中の司会進行は、熊谷誠慈こころの未来研究センター准教授(上廣こころ学研究部門)と、マルク・ヘンリ デロッシュ白眉センター助教が務めました。


■ダライ・ラマ法王による基調講演
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 盛大な拍手に包まれるなか、壇上にのぼられたダライ・ラマ法王は、笑顔で基調講演にのぞまれました。


 法王は、「このような会議が日本で開かれることを非常に嬉しく思います」と冒頭でお話になり、「こころは、世界とつながっているものです。こころを理解することで人々は協力し合えます。グローバル化や経済発展が続くなか、一方で物質的な価値だけが世界に幸せをもたらす解にはなりません。内なる価値に注目し、科学者と協力し合うことで、こころについての知識が深まれば、それは(世界の幸福にとって)非常に大きな効果をもたらすでしょう。自然を重んじる神道や、仏教という伝統的な宗教がある日本で、このような対話を持つことはとてもふさわしいと思います。こころの研究に対して限定的だった科学の分野も少しずつ変化しています。様々なレベルにおけるこころ、脳の研究を広げていくことによって、知識を世界へと広めていくことはとても重要です」と、本会議の意味、宗教者と科学者が共に手を取り合い、こころの探究を深めることの重要性について述べられました。


■セッション1
 ・今枝由郎(元フランス国立科学研究センター 研究ディレクター)「初期仏教におけるこころ」
 ・トゥプテン・ジンパ(マギル大学兼任教授)「仏教心理学と瞑想実践に関する考察」
 ・チャード・デヴィッドソン(ウィスコンシン大学教授)「こころを変えて脳を変える:瞑想の脳科学的研究」
 ・モデレーター:アーサー・ザイエンス(Mind & Life Institute代表)
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 法王の講演に続いて、セッションが始まりました。ひとつめのセッションでは、Mind & Life Institute代表のアーサー・ザイエンス氏がモデレーター(舞台上での司会進行)を務めました。一番目には、元フランス国立科学研究センター研究ディレクターで、ブータンの国立図書館設立に尽力し、ブータン、チベットの仏教に詳しい今枝由郎氏が「歴史と文化における仏教」という演題で講演しました。今枝氏は、チベット仏教において教典などの教えが体系化されている現状を紹介し、日常の中で知識、価値、慈悲の精神の伝承がおこなわれ、真の仏教の伝統を学術的に発展、維持させていることを長年の研究から得た経験談として語り、日本の仏教の現状と比較しました。法王は、今枝氏の講演に対し、法王ご自身が幼少期から法典の勉強を続け、その後は学位取得に至るまで学問を継続してきたこと、僧侶らへの学問の奨励、学習の体系化に尽力してきた歴史を説明し、教育の重要性を強調されました。


 次に、マギル大学兼任教授で法王の通訳を担当するトゥプテン・ジンパ氏が「仏教心理学と瞑想実践に関する考察」という演題で講演しました。ジンパ氏は、仏教的な側面から" Mapping the mind "研究を進める上でのリソースやその特徴と目的、仏教的な理解と考え方が科学的探究にどのように貢献するかを順を追って解説されました。その中で、瞑想実践、阿毘達磨、プラマーナの各役割を紐解きながら、仏教的実践と科学的探究の両側面からこころを捉えていくことの重要性を強調されました。


 続いて、ウィスコンシン大学教授のリチャード・デヴィッドソン氏が「こころを変えて脳を変える:瞑想の脳科学的研究」という演題で講演をおこないました。デヴィッドソン氏は、慈悲というキーワードを介して新たな脳科学研究、発生遺伝学的研究、乳児に対する心理研究をMRIなどをはじめとする数々の手法によって進め、それにより、瞑想により脳機能、身体機能など様々な部分で変化が生じていること、幼児でも選択肢があるときには利己的よりは愛他的な行動を選ぶなど、こころのトレーニングによって、脳機能の変化のみならず遺伝子在り方も変容すること、感情と注意力の回路が瞑想実践によって向上することなど、最新の研究結果を紹介されました。壇上でしばしば質問を投げかけながら耳を傾けられたダライ・ラマ法王は、「数百年前、50年前には想像できなったことが分かってきています。伝統的な方法論が説得力を持って、新たなスキルの学習方法、マインドトレーニングの有効性を示したのみならず、既に実用化され人々に貢献していることも示してもらえました。科学の手法を借りることで、協力の場が生まれ、問題解決に大いに貢献できるものだと思います。Mind & Life Instituteとしても、その貢献に協力できることを嬉しく思います」とコメントなさいました。


■セッション2
 ・ジェイ・ガーフィールド(イェールNUS教授)「認識の錯覚:仏教瑜伽行学派の観点から」
 ・アーサー・ザイエンス(アマースト大学名誉教授/Mind & Life Institute代表)「量子物理学におけるこころの役割」
 ・森重文(京都大学数理解析研究所教授)「芸術との比較における数学:求めるものは応用か、真理か、それとも美か?」
 ・モデレーター:入来篤史(理化学研究所 シニア・チームリーダー)
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 初日午後におこなわれたセッション2では、入来篤史こころの未来研究センター特任教授がモデレーターを務めました。イェールNUS大学教授のジェイ・ガーフィールド氏が、「認識の錯覚:仏教瑜伽行学派の観点から」という演題で講演をおこないました。ガーフィールド氏は、こころを理解する上での障害となり得る認知の錯覚の事例を数多く紹介し、こころを把握する上で重要な役割を果たす認知機能そのものの仕組みの研究と把握なくしては、こころ自体を理解することは難しいことを強調しました。


 続いて、Mind & Life Institute代表でアマースト大学名誉教授のアーサー・ザイエンス氏が、「量子物理学におけるこころの役割」という演題で講演しました。ザイエンス氏は自然現象を測る上での基礎学問である量子力学がいかにこころの分析と理解と関係しているか、ハイゼンベルグの不確定性原理やアインシュタインなど代表的な研究者や究極のコンピュータとされる量子コンピュータを紹介しながら現代科学はもとよりこころの研究の土台として量子力学の果たす役割について説明しました。


 ザイエンス氏の講演をさらに深める形で、セッション2の最後のスピーカーとして京都大学数理解析研究所 教授の森重文氏が「芸術との比較における数学:求めるものは応用か、真理か、それとも美か?」という演題で講演しました。森氏は数学の証明に到ったとき、アイデアのひらめきを得たときの美しさをピタゴラスの定理の紹介などを用いながら説明。また、アートと数学に通じる美しさについて、幾パターンもの光の重なりから「印象」を絵にしたモネと、代数幾何学で発展的な研究を果たしたグロタンディークの類似性を挙げ、数学とアートの美しさの共通点について話すと共に、「こころ、魂のような、言葉では記述できないものも、周辺に起きる現象を見ることで輪郭を浮き上がらせ理解に到ることが可能ではないか」、と問いかけました。セッション2の終わりには会場の参加者とのディスカッションの時間も設けられました。


■セッション3
 北山忍(ミシガン大学教授/京都大学こころの未来研究センター特任教授)「文化神経脳科学:文化・脳・遺伝子をつなぐ」
 ジョアン・ハリファックス(ウパーヤ禅センター長・創立者/老師)「プロセスベースによる慈悲の位置づけと、慈悲の修練におけるその影響」
 下條信輔(カリフォルニア工科大学教授/京都大学こころの未来研究センター特任教授)「潜在的なこころ、共感、そしてリアリティの共有」
 モデレーター:入来篤史(理化学研究所 シニア・チームリーダー)
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 国際会議Mapping the Mindの2日目の最初のセッションは、ミシガン大学教授・こころの未来研究センターの特任教授の北山忍氏による講演「文化神経脳科学:文化・脳・遺伝子をつなぐ」で始まりました。こころの形成には、文化的背景が大きく影響することを文化的神経科学の視点から説明しました。この分野のパイオニアである北山氏は、数多くの実験結果を紹介し、人間の脳が生態学、環境的、文化的要因によって影響を受け、地域差や文化差が人のこころと大きく関係している点を強調し、こころを理解するためには、脳と文化と遺伝子という様々な要因同士の関連性を考えなければいけない、と話しました。ダライ・ラマ法王は、このテーマに対して強い興味を示され、実験時に世代や性別を考慮する必要はないかといった具体的な質問を次々に投げかけられました。


 続いて、ウパーヤ禅センター長・創立者のジョアン・ハリファックス氏が、「プロセスベースによる慈悲の位置づけと、慈悲の修練におけるその影響」という演題で講演しました。エンド・オブ・ライフ・ケアに従事してきたハリファックス氏は、医療の現場従事者の燃え尽きや自殺が多発している現状を紹介し、患者と医療従事社双方のこころのケアと医療の質の向上を目的とした、慈悲のこころを活用するためのトレーニングの開発成果を報告しました。


 セッション3の最後は、カリフォルニア工科大学教授・こころの未来研究センター特任教授の下條信輔氏が「潜在的なこころ、共感、リアリティの共有」という演題で講演しました。下條氏は、認知神経学者の視点から、個人の個性や意思決定は、脳と社会との間の動的な相互作用が働いており、動的な社会的文脈で理解されるべきであると、自身の実験結果を数多く紹介しながら話しました。人と人は潜在的な意識下において繋がりを持ち、「シェアドリアリティ(リアリティの共有)」が社会的現象へと大きく影響する点についても指摘しました。ダライ・ラマ法王は、下條氏の話の合間にも数々の質問を投げかけ、科学の方面から瞑想集中の研究を進めることなどに強い関心を示され、共感することと慈悲の心を持つことについて「我々は社会的な動物です。自分をより大きな全体の一つとして考え、他者への思いやりを持つことから人類の幸福、悟りがもたらされます。思いやりと知恵を組み合わせることは非常に重要です」と述べられました。


■セッション4
 ・バリー・カーズィン(ヒューマンバリュー総合研究所所長)「情動の可塑性:健全な社会の構築に向けて」
 ・松見淳子(関西学院大学文学研究科長/教授)「子どものこころを探り、ポジティブな学校環境を創る:心理学におけるエビデンスベースの実践」
 ・長尾真(京都大学元総長)「コンピュータはどこまで人間に近づけるか」
 ・モデレーター:ジョアン・ハリファックス(ウパーヤ禅センター長・創立者/老師)
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 最終セッションでは、はじめにヒューマンバリュー総合研究所所長のバリー・カーズィン氏が、「情動の可塑性:健全な社会の構築に向けて」という演題で講演しました。カーズィン氏は、阿毘達磨の観点から感情と情動、心と意識をあらわすアナロジーとして6つのカテゴリー、51の心所を紹介し、こころがどのように機能するかについて仏教における定義と考え方、実践者の体験について解説しました。


 続いて、関西学院大学文学研究科長・教授の松見淳子氏は、「子どものこころを探り、ポジティブな学校環境を創る:心理学におけるエビデンスベースの実践」という演題で講演。地域の学校教育と連携して子どもにやる気を起こさせる教育プログラムの開発をおこなった事例を紹介し、子どもたちに明確な行動指針を持たせ自発的な行動を促すような仕組みの提供の大切さと実際の効果について解説しました。ダライ・ラマ法王は、研究対象となる子どもの年齢層や、プログラムが子どもの注意面と情動面ではどのような関係性があるか、などについて質問を投げかけられました。


 そして、国際会議の最後となる講演は、京都大学元総長で情報工学者の長尾真氏が、「コンピューターはどこまで人間に近づけるか」という演題で講演をおこないました。高齢化が進む日本で介護ロボットのニーズが高まる状況などを紹介しながら、コンピュータによる人工知能が人間と十分にコミュニケーションを取るレベルに達することがいかに困難であるか、情報工学者として言語処理の研究に長年取り組んできた経験から、時に聴衆の笑いを誘うエピソードもまじえ、法王からの数多くの質問に応えながら、コンピュータによる対話システム構築の可能性と課題について解説し、こうした研究は人間の脳機能、ひいてはこころの理解が必須であり、こころのマッピングにつながり得ると考察しました。セッション4の後には、総合質疑応答がおこなわれ、参加者がマイクを持ち法王や登壇者と対話の時間を持ちました。


■閉会式
 ・挨拶1 アーサー・ザイエンス(Mind & Life Institute代表)
 ・挨拶2 山極寿一(京都大学理学研究科教授)
 ・総合司会:熊谷誠慈(京都大学こころの未来研究センター・上廣こころ学研究部門特定准教授)、マルク=ヘンリ・デロッシュ(京都大学白眉センター・特定助教)
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 すべてのセッションが終了し、閉会式がおこなわれました。参加者を代表して、京都大学理学研究科教授の山極寿一氏が挨拶に立ちました。霊長類学者として長くゴリラの生態を研究している山極氏は、「今回の会議で、多くのことを学びました。非概念的な概念、こころのマッピングを進めるために、今後も霊長類学を通して人の行動、こころ、生命の根源を探求する必要性を感じました。素晴らしいダイアログを企画してくださったことに感謝すると共に、ここに参加された皆さんは、今回のディスカッションを持ち帰り、それぞれの分野で次の対話を続けていただき、より実りある活動をおこなっていただきたい」と述べられました。


 続いて、Mind&Life Institute代表のアーサー・ザイエンス氏が、閉会の辞として、「こころのマッピングは、いま始まったばかりです。今回、神経科学者、心理学者、瞑想者、物理学者など、様々な角度から様々なレベルにおいて学ぶことができました。我々の内側にある神秘なものに対し、神経科学で得られたものを重ね合わせることによって、さらに深く探索し、未知なる領域に足を踏み入れることが必要です。法王さまは、世界の70億人に対するケアを、一人一人がお互いに、いかに大切にしなければいけないかということを強調されましたが、私たちは慈悲やケアの重要性を、人類に対し啓発をしていく必要があります」と述べ、会議の開催に尽力した吉川左紀子センター長、熊谷誠慈准教授、白眉センターのマルク・ヘンリ デロッシュ助教をはじめとする運営者に対し、熱く感謝の意を表しました。


 終わりに、尺八奏者であるエイドリアン・フリードマン氏による演奏がおこなわれ、登壇者や寄付者に法王よりカタの授与がおこなわれました。法王のご退場を見送る形で鎌田東二教授が法螺貝を吹奏し、国際会議Mapping the Mindが終了しました。

海外からの研究者がセンターに滞在して研究活動をおこなっています

 こころの未来研究センターでは、本年度も世界各地から研究者を迎え、様々な形で共同研究を進めていきます。現在、滞在中の研究者は次の方たちです。


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Michael Boigerさん | マックス・プランク研究所(ドイツ) 研究員  
滞在期間 2014年4月1日~2014年6月7日
(日本学術振興会外国人特別研究員)
研究テーマ:日独米における感情の共制御モデル
受入教員:内田由紀子准教授


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Lena Buchingerさん | フンボルト大学(ドイツ) 学部生  
滞在期間 2014年4月10日~2014年6月8日
研究テーマ:文化と感情
受入教員:内田由紀子准教授

学術広報誌「こころの未来」第11号を公開します。

kokoronomirai_vol.11_h.png以下のリンク先から、全文をPDFファイルでお読みいただけます。
学術広報誌「こころの未来」第11号


目次
P.01 巻頭言 呪詛としての枕詞(田口ランディ)
P.02 高橋修さんインタビュー 共に生き、共に喜びを得るために(高橋修+吉川左紀子+鎌田東二+内田由紀子)
論考 〈 特集 地域と環境〉
P.12 森は海の恋人―森・里・海のつながりの思想(田中克)
P.16 豊かな海と共に生きる街づくり(安田喜憲)
P.21 旅をしながら考えた―地域と環境、時代と適応(仲野徹)
P.26 震災後に風景を考える(港千尋)
P.30 地域環境と共生の開発学 (草郷孝好)
エッセイ
P.34 臨床と臨地と臨機応変力(鎌田東二)
P.35 認知症患者の家族に対する介護環境改善の処方箋作り(清家理)
調査報告
P.36-39 主体の関係性と重層性に基づいた幸福―ブータンにおけるインタビュー調査を通して―(福島慎太郎)
P.40-41 こころの未来研究センター滞在記(増田貴彦)
研究プロジェクト
P.42 研究プロジェクト一覧(平成24年度) 
P.43 ストレス予防研究と教育(奥野元子+カール・ベッカー)
P.44 快感情の神経基盤 (船橋新太郎)PDF(0.7MB)
P.45 甲状腺疾患におけるこころの働きとケア(河合俊雄)
P.46 メタ認知に関する行動学的および神経科学的研究(船橋新太郎)
P.47 こころの古層と現代の意識(河合俊雄)
P.48 不正直な行動の神経生物学的基盤の研究(阿部修士)
P.49 農業・漁業コミュニティにおける社会関係資本(内田由紀子)
P.50 治療者・社会・病に関する意識調査(駒田安紀+カール・ベッカー)
P.51 新人看護師のストレスとSOC 改善調査(カール・ベッカー)PDF
P.52 大人の発達障害への心理療法的アプローチ(畑中千紘)PDF(0.7MB)
P.53 脳機能イメージングと心理学実験設備の整備と運用体制の構築(阿部修士)
P.54 ブータン仏教研究プロジェクト(鎌田東二+熊谷誠慈)
P.55 1型糖尿病患者の療養に影響する心理的要因の検討(藤本新平)
P.56 被災地のこころときずなの再生に芸術実践が果たしうる役割を検証する基盤研究(大西宏志)
P.57-58 センターの動向(2013年4月〜9月)

ダライ・ラマ法王ご臨席のもと、米国Mind & Life Instituteとの共催にて国際会議Mapping the Mindを開催しました。

 ダライ・ラマ法王ご臨席のもと、米国Mind & Life Instituteとの共催にて国際会議Mapping the Mindを開催しました。センターからは、吉川左紀子センター長、下條信輔特任教授、北山忍特任教授、入来篤史特任教授、熊谷誠慈特定准教授が参加しました。


 2014年4月11日(金)、12日(土)の2日間にわたり、京都ホテルオークラにて、国際会議Mapping the Mindを開催いたしました。同会議では、「こころ(mind)」をテーマとして、ダライ・ラマ法王14世、12名のスピーカー、および1名のモデレーターが各々の専門から講演、およびディスカッションを行いました。会場では、事前に招待された世界各国の財界人や研究者ら約300名が熱心に聴講し、11日夕方の懇談会では講演者と聴講者が親しく情報交換しました。
 本会議の模様は、後日、インターネット放送にて録画配信されることになっています。また、会議の報告レポートを近日中に公表する予定です。本会議の内容は以下のとおりです。


【企画名】 国際会議Mapping the Mind (こころの再定義):科学者・宗教者とダライ・ラマ法王との対話
【日時】 平成26年4月11日(金)8:30~15:30
         4月12日(土)9:00~15:00
【場所】 京都ホテルオークラ4階 暁雲の間


【4月11日(金)】

開会式

 開会挨拶1 アーサー・ザイエンス(Mind & Life Institute代表)
 開会挨拶2 吉川左紀子(京都大学こころの未来研究センター長)

セッション1

 ダライ・ラマ法王14世による基調講演
 今枝由郎(元フランス国立科学研究センター 研究ディレクター)「初期仏教におけるこころ」
トゥプテン・ジンパ(マギル大学兼任教授)「仏教心理学と瞑想実践に関する考察」
 リチャード・デヴィッドソン(ウィスコンシン大学教授)「こころを変えて脳を変える:瞑想の脳科学的研究」
※モデレーター:アーサー・ザイエンス(Mind & Life Institute代表)

セッション2

 ジェイ・ガーフィールド(イェールNUS教授)「認識の錯覚:仏教瑜伽行学派の観点から」
 アーサー・ザイエンス(アマースト大学名誉教授/Mind & Life Institute代表)「量子物理学におけるこころの役割」
  森重文(京都大学数理科学研究所所長/教授)「芸術との比較における数学:求めるものは応用か、真理か、それとも美か?」
※モデレーター:入来篤史(理化学研究所 シニア・チームリーダー)


【4月12日(土)】

セッション3

  北山忍(ミシガン大学教授/京都大学こころの未来研究センター特任教授)「文化神経脳科学:文化・脳・遺伝子をつなぐ」
  ジョアン・ハリファックス(ウパーヤ禅センター長・創立者/老師)「プロセスベースによる慈悲の位置づけと、慈悲の修練におけるその影響」
  下條信輔(カリフォルニア工科大学教授/京都大学こころの未来研究センター特任教授)「潜在的なこころ、共感、そしてリアリティの共有」
※モデレーター:入来篤史(理化学研究所 シニア・チームリーダー)

セッション4

  バリー・カーズィン(ヒューマンバリュー総合研究所所長)「情動の可塑性:健全な社会の構築に向けて」
  松見淳子(関西学院大学文学研究科長/教授)「子どものこころを探り、ポジティブな学校環境を創る:心理学におけるエビデンスベースの実践」
  長尾真(京都大学元総長)「コンピュータはどこまで人間に近づけるか」
※モデレーター:ジョアン・ハリファックス(ウパーヤ禅センター長・創立者/老師)

閉会式

  閉会挨拶1 アーサー・ザイエンス(Mind & Life Institute代表)
  閉会挨拶2 山極寿一(京都大学理学研究科教授)
*総合司会:熊谷誠慈(京都大学こころの未来研究センター・上廣こころ学研究部門特定准教授)、マルク=ヘンリ・デロッシュ(京都大学白眉センター・特定助教)

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詳しい会議のレポート(英文)が、下記HPにて公開されています。
▽ Mapping the Mind - Day 1
http://www.dalailama.com/news/post/1109-mapping-the-mind---day-1
▽ Mapping the Mind - Day 2
http://www.dalailama.com/news/post/1110-mapping-the-mind---day-2
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 本国際会議の開催にあたり、多大なご協力を頂いた、寄附者の皆様方、ならびに関係者各位に記して御礼申し上げます。

報告者:熊谷誠慈(こころの未来研究センター上廣こころ学研究部門・特定准教授)

センタースタッフ人事異動のお知らせ

センタースタッフに人事異動がありました。

○着任
研究員
 西田知史
 望月圭
 梅村高太郎

事務スタッフ 
 大當徳則 事務長
 柏原明

○離職
 森崎礼子 特定助教
 千石真理 研究員
 長谷川千紘 研究員
 前野芳昭 事務スタッフ 課長補佐
 竹内照夫 事務スタッフ 会計担当

「京大生の思い2013」を発表します

 内田由紀子准教授らが担当する「こころの科学1」の授業では、2008年から毎年(2012年度をのぞく)、受講生を対象にアンケートをおこないウェブに公開しています。この試みも本年度で5回となりましたので、過去の結果の比較も合わせて掲載し、学生の意識の変化を追ってみました。2008年から今年にかけて、京大生の思いはどんな風に移り変わってきたのでしょうか?

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 アンケートでは、自分の性格やライフスタイルについて38項目の質問に「はい・いいえ」で回答を集めました。過去5回分、同じ質問ですので、回答数の変化から興味深い結果がみられます。例えば、「モテる」の指数は最低だった初回の2008年度の6.94から倍近い12.00にアップ。「美男・美女」「ほれっぽい」「親友がいる」と答えた人も増加しています。一方で、「勉強好き」「野心がある」「疑い深い」「悲観的」などの項目がこぞって過去最低に。かつて京大生らしいと言われた"critical thinking"な京大生は減少傾向にあるといえます。また、「宗教心がある」という回答も2008年から半分近い減少となり、時代を反映しているのかもしれません。


 内田由紀子准教授は「このようなデータは、長く蓄積していくことに価値があるので、これからも続けていきたいです」とコメントしています。アンケート結果は、下記リンクからご覧ください。


「京大生の思い2013(過去5回の比較も含む)」アンケート結果PDFファイル


>> 2011年度のファイルはこちら
>> 2010年度のファイルはこちら
>> 2009年度のファイルはこちら
>> 2008年度のファイルはこちら

河合教授が「阿留辺畿夜宇和コンサート」にトーク出演します

140312kawai_arubeki.png 河合俊雄教授が、4月13日(日)に開催される「-河合隼雄作「明恵 夢を生きる」より- 阿留辺畿夜宇和コンサート」(於:千麗舞山荘/京都市右京区)にトーク出演します。


 同コンサートは、舞踊家の西川千麗氏(2012年没)が河合隼雄京大名誉教授の著作『明恵 夢を生きる』をモチーフに制作し、海外でも高い評価を得た創作舞踊「阿留辺幾夜宇和(あるべきようは)」の音楽を通して、千麗氏の創作の軌跡をたどるイベントです。河合俊雄教授は当日、「亡き魂の現前‐千麗と河合隼雄」というタイトルで、明恵上人、河合隼雄、西川千麗それぞれが織り成した魂の世界をテーマに講話します。


 詳細は主催者のページをご覧ください(右上の画像をクリックすると当日の案内チラシをご覧いただけます)。


-河合隼雄作「明恵 夢を生きる」より- 阿留辺畿夜宇和コンサート

『身心変容技法研究』第3号、『モノ学・感覚価値研究』第8号を刊行しました

 鎌田東二教授が代表研究者を務める「身心変容技法の比較宗教学-心と体とモノをつなぐワザの総合的研究」の研究年報『身心変容技法研究』第3号ならびに「モノ学・感覚価値研究会」の研究年報『モノ学・感覚価値研究』第8号が刊行されました。年報は全てPDFで公開しています。下記リンクよりダウンロードしてご覧ください。


■『身心変容技法研究』第3号

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ダウンロード:表紙(2MB) 目次(1MB)  本文(8MB) 巻末(1MB)


 身心変容技法研究会は、多彩な研究メンバーによる最新の臨床心理学、精神医学の臨床研究や認知科学、脳神経科学の実験研究等を結びつけ、身体と心との相互的な関わりをワザやモノを媒介として様々な角度から分析し、「心の荒廃の時代」を突破するための理論と実践を提示することを目指しています。2013年度は、9回の定例公開研究会、国際シンポジウム、4回のフィールドワーク、毎月2回の定例分科研究会がおこなわれました。年報では、研究会での発表内容のほとんどが網羅されており、この一年で進められた研究の全容を知ることができます。


□身心変容技法研究会ホームページ
http://waza-sophia.la.coocan.jp/kennkyuukai.htm


■『モノ学・感覚価値研究』第8号

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(表紙:対馬・和多都美神社の海中鳥居、撮影:鎌田東二)


ダウンロード:表紙(2MB) 本文(15MB)


 「モノ学・感覚価値研究会」は、「モノ学の構築―"もののあはれ"および"もののけ"から"ものづくり"までを貫流する日本文明のモノ的創造力と感覚価値を検証する」を正式名称および副題とし、「『モノ』と人間、自然と人間、道具や文明と人間との新しい関係の構築可能性」をみつめ、「人間の幸福と平和と結びつく『モノ』認識と『感覚価値』のありようを探りながら、認識における『世直し』と『心直し』をしていく」ことを大きな目標としています(研究紹介より)。年報は、「第1部:モノ学の展開とこころのワザ学」「第2部:震災とモノ学アートの試み」「第3部:モノ学とコトバ学」の3部に分かれ、第2部には2011年から始まった「震災関連プロジェクトーこころの再生に向けて」の第4回シンポジウムの講演録が収められています。


□モノ学・感覚価値研究会ホームページ
http://mono-gaku.la.coocan.jp

福島慎太郎研究員(上廣こころ学研究部門)が『社会階層と健康 国際会議2013』で優秀演題賞を受賞しました

上半身カラー写真_福島.PNG 福島慎太郎研究員(上廣こころ学研究部門)が、2013年8月31日・9月1日に東京大学で開催された『社会階層と健康 国際会議2013』において、優秀な演題発表をおこなった若手研究者に贈られる「優秀演題賞」を受賞しました。


 『社会階層と健康 国際会議2013』は、文部科学省科学研究費新学術領域「社会階層と健康」に関心を持つ、あるいは関連した研究をおこなう国内外の研究者や学生らが参加し、講演、シンポジウム、一般演題によるポスターおよび口頭発表などが2日間に渡っておこなわれました。


 福島研究員は「The synergy effect of economic and social capital on health: A multilevel analysis in rural areas of northern Kyoto prefecture」という演題で口頭発表をし、日本の農村地域においては、1)個人の経済水準が人々の幸福感を上昇させる効果は人間関係が密に形成されているコミュニティほど増大するとともに、2)コミュニティ全体の経済水準が人々の幸福感を上昇させることを提示しました。この発表が評価され、優秀演題賞を受賞しました。


『社会階層と健康 国際会議2013』概要
抄録集

こころの未来研究センター研究報告会2013「こころの社会性」を開催しました

 こころの未来研究センター研究報告会2013「こころの社会性」が、2013年12月15日(日)、稲盛財団記念館3F中会議室(講演会場)、大会議室(ポスター展示)にて開催されました。


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 満員となった中会議室では、はじめに吉川左紀子センター長がこの1年間のセンターの取り組みについて話しました。上廣倫理財団の寄付により本年新たに開設された「上廣こころ学研究部門」で、「こころと倫理をつなぎ未来をひらく学際研究」をテーマに各種研究プロジェクトが進んでいること、昨年度に設置された連携MRI研究施設が本年度から本格稼働し、fMRIを用いた研究がセンター内外の研究者によって活発におこなわれていること、研究と社会を結ぶ新たな取り組みとして「支える人の学びの場 こころ塾 2013」や「こころを知る、未来を考えるーダイアログBAR in 京都大学こころの未来研究センター」を開催したことを紹介しました。また、センターの活動の方針として、多様性を生かしながら「研究・教育・社会発信」の3つの柱をそれぞれ大切にし、学際センターとして今後も「こころの知」を探求していきたい、と話しました。


 一つ目の報告では、阿部修士准教授が「正直さには意志の力が必要か:脳科学からのアプローチ」という演題で、ヒトの嘘を脳科学的に解明しようと取り組んだ研究成果を紹介しました。fMRIを用いた正直さ・不正直さの脳機能画像研究を取り上げ、「正直に振る舞うためには意志の力が必要か否か」という問いに対して多方面からアプローチする試みを紹介し、脳の報酬系と呼ばれる領域と、意図的な行為のコントロールを行う前頭前野の相互作用に関する最新の実験結果について紹介しました。


 二つ目の報告では、内田由紀子准教授が「地域コミュニティの幸福感:文化心理学からのアプローチ」という演題にて報告。はじめに「なぜ今、幸福感研究なのか?」という、世界的に注目度が高まる幸福感研究の大きな流れを解説し、続いて文化心理学の視点から「日本人と幸福感」の関係について考察。さらに現在、膨大なデータの収集をおこない分析を進めている「地域の幸福感研究プロジェクト」を紹介して、農村地域社会と漁村地域社会、それぞれにおける幸福感の特徴や「人々のつながり」がどのように機能し、地域社会に影響を与えているかを考察しました。


 三つ目の報告では、河合俊雄教授と畑中千紘助教が「発達障害と現代の意識 ―臨床心理学からのアプローチ-」という演題にて報告。近年増え続ける発達障害への心理療法的アプローチに取り組み、現代の意識にまで踏み込んだ研究を進める河合教授と畑中助教は、「主体の弱さ」という発達障害の特徴について解説し、心理臨床によって主体が発生していくプロセスについて、数々のプレイセラピーの実例を取り上げながら紹介しました(本テーマの研究成果につながる書籍『大人の発達障害の見立てと心理療法』が11月に創元社から刊行されています)。


 その後、指定討論がおこなわれ、ディスカッサントとして熊野英介アミタホールディングス株式会社代表取締役会長兼社長・公益財団法人信頼資本財団理事長と三嶋理晃京都大学理事(国際担当)・京都大学医学部附属病院病院長よりそれぞれコメントを頂きました。熊野氏は、阿部准教授の研究報告に対して、先進国に住む人たちのデータと、発展途上国の人たちのデータとを比較したら、結果には違いがみられるのではないかと問いかけ、内田准教授の研究報告には、「安心」を担保としていた日本古来の社会が「信頼」を担保にする近代社会に変化したとき、日本人の幸福とどのように折り合いをつけてゆくべきかと問題提起しました。河合教授と畑中助教の研究に対しては、個を確立することと他者を意識して社会性を身につけることとの間のバランスが重要であり、経済最優先で進行する現代社会と個性が埋没しつつあるこころの在り方を、今後どう変化させていくのがよいのか、脳科学研究への期待感と共に問いを投げかけました。


 続いて三嶋氏は、「呼吸器内科医として死に直面した人々の試練、葛藤をみつめてきた経験があるため、今回の報告会の内容は非常に興味深かった」と感想を述べ、阿部准教授の報告に対して「こころの研究が理系の分析的なサイエンスに近付いている。今後さらに『嘘を言わなければならない人間の葛藤』など複雑な部分での研究にもチャレンジしてほしい」とコメントしました。内田准教授の報告に対しては、「京大ブータン友好プログラムでブータンを訪問し、それを機にブータンと京大で医療交流協定を結んだ。若い医師をに送り、そこでの経験を通じて国際感覚を身につけてもらうとともに幸福とは何かについて学ぶ機会を得ている」と話し、河合教授と畑中助教の報告に対しては、「今の社会にとって非常に大切な研究。発達障害の人は外から見てすぐに障害があるとは分からないので生き辛いところがある。今後も発達障害の人たちのケアのために研究を進めてほしい」と話しました。最後に、三嶋氏はセンターの取り組みについて、「京都大学が数々の研究成果を社会に出すことができたのは、ダイバーシティ(多様性)の賜物。こころの未来研究センターは京都大学のシンボル的存在。今後も多様性を大切に発展してほしい」と期待感を示し、討論を結んでいただきました。


 また、大会議室ではセンターの連携研究プロジェクトを紹介する研究ポスターが掲示され、ポスターセッションの時間には、報告会に参加したセンター内外の研究者や学生が、それぞれのポスターの前で、研究内容についての活発な意見交換をおこないました。


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[開催ポスター]
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[DATA]
京都大学こころの未来研究センター 研究報告会2013「こころの社会性」
▽日時:2013年12月15日(日)13時~17時30分(開場12時30分、ポスター会場は12時~)
▽場所:京都大学稲盛財団記念館3階 中会議室(ポスター会場:大会議室)
▽ 対象:研究者、学生
▽プログラム
・13:00-13:15 挨拶:吉川左紀子 (こころの未来研究センター長)
・13:15-13:55 「正直さには意志の力が必要か:脳科学からのアプローチ」阿部修士(こころの未来研究センター上廣こころ学研究部門特定准教授・認知神経科学)
・13:55-14:35 「地域コミュニティの幸福感:文化心理学からのアプローチ」内田由紀子(こころの未来研究センター准教授・社会心理学, 文化心理学)
・14:35-14:45 休憩
・14:45-15:25 「発達障害と現代の意識:臨床心理学からのアプローチ」河合俊雄(こころの未来研究センター教授・臨床心理学)、畑中千紘(こころの未来研究センター上廣こころ学研究部門特定助教・臨床心理学)
・15:25-16:00 ポスターセッション
・16:00-16:30 指定討論:三嶋理晃氏(京都大学理事(国際担当)、京都大学医学部附属病院 病院長)、熊野英介氏(アミタホールディングス株式会社代表取締役会長兼社長、公益財団法人信頼資本財団 理事長)
・16:30-17:30 総合討論
▽主催:京都大学こころの未来研究センター
▽参加者数:70名

プログラムとアブストラクトはこちらです(PDFファイル 0.5MB)

岡山操山中学校の生徒さんがセンターを訪問しました

PB146623.JPG 11月14日、岡山県立岡山操山(そうざん)中学校の生徒さんが、こころの未来研究センターを訪問しました。


 同校では「未来航路プロジェクト」と名付けた総合学習プロジェクトをおこなっており、2年生時に京都への研修旅行で様々な機関を訪問し、研究成果発表会と中学の卒論発表に向けた学習を進めています。今回、「コミュニケーション」というテーマで研究を取り組んでいる女子生徒さん3名がセンターを訪れ、内田由紀子准教授が調査に応じ、人間関係の在り方やコミュニケーションに関する質問に対してレクチャーをおこないました。


 1時間弱の訪問時間中、他者理解に関する基礎的な考え方をはじめ、「共感と同情の違い」「ストレスにならない人間関係の築き方」「仲間意識が芽生える環境づくり」などのたくさんのトピックに対して内田准教授は文化心理学・社会心理学的な視点から分かりやすく回答・アドバイスをおこない、生徒さん達は熱心に耳を傾け、ノートを取っていました。


岡山操山(そうざん)中学校「未来航路プロジェクト」

学術広報誌『こころの未来』第10号を公開します。

kokoronomirai10.png学術広報誌『こころの未来』第10号を公開します。こちらから全文をPDF形式でお読みいただけます。
『こころの未来』第10号

目次は以下のとおりです。
P.01 巻頭言 言挙げせず(河瀨直美)
P.02 福島孝徳先生インタビュー すべてを患者さんのために(福島孝徳+吉川左紀子+鎌田東二+阿部修士)
論考 〈 特集 いのちとこころ〉
P.12 舞踊からみた「いのちとこころ」―着る身体(possession)と脱ぐ身体(ecstasy)(木村はるみ)
P.16 いのちとこころ チベット仏教の意識―生命論(永沢 哲)
P.20 創造における言語・身体・記憶への断章―未完の記譜/別様の行為を誘発する装置(高橋 悟)
エッセイ
P.26 いのちとこころ―物語と否定性(河合俊雄)
P.27 付喪神―他者に思いを寄せる心(長岡千賀)
P.28 ダショー・カルマウラ氏インタビュー 国民総幸福(GNH)の思想(ダショー・カルマウラ+内田由紀子+山本真也+福島慎太郎)
P.34 センター研究報告会2012―研究報告と指定討論(船橋新太郎+カール・ベッカー+鎌田東二+加藤忠史)
研究プロジェクト
P.40 研究プロジェクト一覧(平成23 年度)
P.41 負の感情研究―怨霊から嫉妬まで(鎌田東二)
P.42 こころ観の思想史的・比較文化論的基礎研究―人類はこころをどのようにとらえてきたか? (鎌田東二+奥井 遼)
P.43 こころとモノをつなぐワザの研究(鎌田東二+奥井 遼)
P.44 現代における自己意識・他者意識の研究(河合俊雄)
P.45 感情・認知機能に及ぼす他者・モノの影響(吉川左紀子+上田祥行)
P.46 共感的対話の相互作用性:カウンセリング対話の記憶(吉川左紀子+長岡千賀)
P.47 社会的ネットワークの機能と性質:「つなぐ」役割の検証(内田由紀子)
P.48 文化と幸福感:社会的適応からのアプローチ(内田由紀子)
P.49 癒し空間の比較研究(鎌田東二)
P.50 発達障害への心理療法的アプローチ(河合俊雄)
P.51 発達障害と読み書き支援(小川詩乃+吉川左紀子)
P.52 こころ学創生:教育プロジェクト(吉川左紀子)
P.53 東日本大震災関連プロジェクト縲怩アころの再生に向けて縲怐i鎌田東二)
P.54 東日本大震災関連プロジェクト縲怩アころの再生に向けて縲怐i内田由紀子)
P.55 近代技術的環境における心性の変容の図像解釈学的研究(秋丸知貴)
P.56 モノと感覚移入・感情移入に関する基盤研究(大西宏志)
P.57 察するコミュニケーションと表すコミュニケーション(宮本百合)
P.58 こころの研究ニュースの発信:こころ学ブログ(平石 界)
P.59 こころの未来研究センター滞在記(レベッカ・マッケンジー)
P.61 2012 年度仕事一覧
P.69 センターの動向(2012年10月~ 2013年3月)

海外からの研究者が、センターに滞在して研究活動を行なっています



Laura Specker Sullivan | | ハワイ大学哲学部(アメリカ) 修士

滞在期間 :2013.8.26-2015.3.31

研究テーマ:日本の医療におけるインフォームド・コンセント

受入教員:カール・ベッカー教授

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Jason Allen Danely | | ロードアイランド大学(アメリカ) 助教
滞在期間 :2013.9.13-2014.7.12
研究テーマ:在宅ケアに意義を与える:在宅介護者の世界観・やりがい感と燃え尽き
受入教員:カール・ベッカー教授

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福岡県立明善高校の生徒さんがセンターを訪問しました

 2013年8月2日、福岡県久留米市の県立明善高校の生徒さん8名がこころの未来研究センターを訪問し、鎌田東二教授と阿部修士准教授のレクチャーを受け、センター連携MRI研究施設を見学しました。


 文部科学省SSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定され、その活動の一環として関西研修に訪れた同校。まずはじめに鎌田教授がセンター全体の取り組みを紹介しました。宗教学・民俗学を専門とする鎌田教授は、センターの研究者が「それぞれの専門領域を横断しながら学際的な"こころ"の研究を進めている」ことを分かりやすく説明しました。東日本大震災後の取り組みや、自身が携わる癒し空間や負の感情研究などを紹介。歌あり、法螺(ほら)貝吹きありのユーモラスな講義で、和やかな雰囲気に包まれました。


 続いて、一行はセンター連携MRI研究施設に移動し、認知神経科学が専門の阿部准教授がfMRIを用いた心理学実験についてレクチャーしました。その後は、実際にfMRIを用いた簡単な実験を行い、生徒さんたちは隣室から熱心に見学しました。


 3時間ほどの時間でしたが、"こころ"という目に見えないものを様々な角度から研究している当センターの取組みを、宗教学と認知神経科学という異分野の研究者の講義から知っていただきました。センターでは、今後も未来を担う若い人材との交流を積極的に行って参ります。


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内田准教授が「日本グループ・ダイナミックス学会2013年度優秀論文賞」を受賞しました

P8155278.JPG 内田由紀子准教授が「日本グループ・ダイナミックス学会2013年度優秀論文賞」を2013年7月14日付にて受賞しました。


 「日本グループ・ダイナミックス学会2013年度優秀論文賞」は、2012年度に刊行された『実験社会心理学研究』第52巻1号および2号に掲載された原著・資料12編から選考される賞です。内田准教授が受賞した論文は、同誌52巻1号に掲載された「人間関係のスタイルと幸福感:つきあいの数と質からの検討」で、遠藤由美関西大学教授、柴内康文先生東京経済大学教授との共著論文です。


 受賞した内田准教授のコメントです。


 「このように栄誉ある賞を頂き、大変光栄です。共同研究者の先生方や研究を支えてくださった皆さんに感謝しています。幸福感と対人関係にまつわる研究にはやるべきことがたくさんありますので、引き続き研鑽を重ねていきたいと思います」。


【受賞論文】
内田由紀子・遠藤由美・柴内康文 (2012). 人間関係のスタイルと幸福感:つきあいの数と質からの検討. 実験社会心理学研究, 52(1), 63-75.


抄訳:
人間関係への満足は幸福感を予測することが知られている。しかし,人間関係が幅広く,数多くの人とつきあうことが必要なのか,それともストレスが少なくポジティブな感情を感じられるような人間関係を維持することを重視するべきなのかについては明らかではない。本研究は,人間関係のあり方が幸福感とどのように関わるのかを探るため,つきあいの数の多さと,つきあいの質への評価に注目した。研究1ではソシオグラムを利用して身近な人間関係のグループを特定し,各々のグループの構成人数や,そのつきあいで感じる感情経験などを尋ねた。その結果,つきあいの質への評価が幸福感と関連し,どれだけ多くの人とつきあっているかは幸福感や身体の健康とは関わりをもたないことが示唆された。研究2ではより広範で一般的な人間関係を対象とし,関係性希求型の項目を加えて,関係志向性における個人差を検討した。結果,一般的にはつきあいの数が多いことと,つきあいの質への評価の双方が重要であるが,人間関係を広く求める「開放型」の人ではつきあう人の数が多いことが,既存の安定的な人間関係を維持しようとする「維持型」の人ではつきあいの質への評価が,それぞれ人生への満足感とより関連することを示した。また,開放型は維持型に比べてより多くの人と良い関係をもち,人生への満足感も高かった。これらの結果をもとに,人間関係が幸福感に与える影響について検討した。


 論文はこちらでお読みいただけます。本文PDF(280KB)


日本グループ・ダイナミクス学会の受賞発表ページ

特定助教が着任しました

P1020494.JPG2013年8月1日付にて上田祥行研究員が特定助教に着任しました。


上田祥行特定助教 | Yoshiyuki Ueda | 視覚科学・認知科学 プロフィール詳細

清家助教の共同研究が日本認知症ケア学会大会「石﨑賞」を受賞しました

 清家理助教(上廣こころ学研究部門)の認知症に関する共同研究が、日本認知症ケア学会大会の2013年度「石﨑賞」を受賞しました。


 石﨑賞は、日本認知症ケア学会大会において優秀な演題発表をした者に対し贈られる賞です。認知症ケアに関する独創性・有用性・発展性の観点から評価されます。清家助教らの研究「認知症を有する人と家族に対する早期教育的介入の必要性」(筆頭発表者:櫻井孝国立長寿医療研究センターもの忘れセンター外来部長)は、6月1日・2日に開催された「第14回日本認知症ケア学会大会」で発表され、17の受賞演題のひとつに選ばれました。


「認知症を有する人と家族に対する早期教育的介入の必要性 ー認知症疾患医療センターにおける「もの忘れ教室」アクションリサーチからの考察ー」櫻井孝1. 清家理1.2, 住垣千恵子1. 武田章敬1. 遠藤英俊1. 鳥羽研二1(1 国立長寿医療研究センター, 2 京都大学こころの未来研究センター)


【背景と研究目的】
 認知症政策では、「早期診断・早期対応」が重点課題となった。併せて、患者や家族が早期に治療や生活の備えをする視点も重要である。今回、「早期」「キュアとケアの連続性」を重視したくりにかるサービスを「もの忘れ教室」として開始し、この取組みを「早期教育的介入」と設定した。そこで本研究の目的を「認知症の確定診断直後の患者、家族に対する早期教育的介入の必要性の検証、実証」とした。


(発表内容より抜粋)


一般社団法人日本認知症ケア学会「石﨑賞」のページ

阿部准教授が第15回ヒト脳機能マッピング学会で若手奨励賞を受賞しました

P7131126.JPG 阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)が、2013年7月5日・6日に東京大学伊藤国際学術研究センターで開催された「第15回ヒト脳機能マッピング学会」において、「若手奨励賞」を受賞しました。


 若手奨励賞は、同学会で発表された演題の中から35歳以下の筆頭発表者による優秀な抄録に対して贈られる賞です。今回、阿部准教授は「虚記憶の記銘と想起に関わる神経基盤」という演題で、記憶の間違いの背景にある脳活動をfMRIを用いて調べた研究について発表し、同賞に選ばれました。


 阿部准教授は、「このような賞を受賞できて大変光栄です。今後もさらに身を引き締めて研究を続けていこうと思います」と、コメントしています。


第15回日本ヒト脳機能マッピング学会のホームページ
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こころの未来研究センターのFacebookページを開設しました

 こころの未来研究センターのFacebook(フェイスブック)ページを開設しました。


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 これから、ホームページの更新情報をはじめ、センターからのイベント案内、研究者の活動報告など、さまざまな情報で充実させて参ります。ぜひホームページと合わせて、ご覧ください。Facebook利用者の方は、センターのFacebookページを「いいね!」していただくと、センターからの投稿をタイムラインでお読みいただけます(※各自の設定で変更可能です)。


こころの未来研究センター Facebook

海外からの研究者が、センターに滞在して研究活動を行なっています

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Rob Jenkins | ヨーク大学 准教授
滞在期間 :2013.6.1-2013.8.31
研究テーマ:顔画像の多様性に関する比較文化的研究
受入教員:吉川左紀子教授

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Kimberly Bowen | ユタ大学心理学部 大学院生
滞在期間 :2013.5.31-2013.8.21
研究テーマ:ソーシャルサポートが精神健康に与える影響についての日米比較研究
受入教員:内田由紀子准教授

内田准教授と福島研究員が日独社会科学学会に参加しました

 5月21日から23日にかけて、ドイツのBad Homburgで開催された日独社会科学学会に、内田由紀子准教授と福島慎太郎研究員が参加しました。


 21日には内田准教授が"Happiness before and after a severe nation-wide disaster: The case of the Great East Japan Earthquake"という題目で、東日本大震災前後において若者の幸福感がどのように変化したか、に関する口頭発表を行いました。23日には福島研究員が "Collective Well-Being in Japan"という題目で、集団や地域を単位として重層的に幸福を捉えることの重要性に関する口頭発表を行いました。


 さらに学会中に開催された公開セミナーでは、内田准教授がパネルディスカッションに登壇し、"Collective well‐being and a proposal for a sustainable society: A cultural psychological perspective"という題目で、日本に形成されてきた集合的幸福観に基づいて紹介し、文化と幸福感の関係を再検証することの重要性に関して話題提供とディスカッションを行いました。


 会議には社会学者、心理学者、経済学者をはじめとした多様な専門領域をもつ研究者が参加し、3日間全てにわたって幅広い観点から活発な議論が展開され、盛況に終わりました。


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(報告:福島慎太郎研究員・上廣こころ学研究部門)

吉川センター長が京大ーブータン友好プログラム第11次訪問団のメンバーとしてブータンを訪問しました

130509bhutan1.png 吉川左紀子センター長が京大ーブータン友好プログラム第11次訪問団のメンバーとしてブータンを訪問しました。(2013年5月2日-6日)


□京都大学ブータン友好プログラム:第11次訪問団概要
http://www.kyoto-bhutan.org/ja/activities/activities11-201305.html

学術広報誌『こころの未来』第9号を公開します


こちらから、全文をPDFファイルでお読みいただけます。
http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/jp/kokoronomirai/


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目次
P.1 巻頭言 こころと脳、そしてからだは一体(内田伸子)
P.2 早石修先生インタビュー 睡眠の謎に挑む (早石修+吉川左紀子+船橋新太郎+阿部修士)
P.14 論考〈特集・からだと脳:身体知の行方〉 円滑な間主観的インタラクションを可能にする神経機構 (乾 敏郎)
P.18 論考〈特集・からだと脳:身体知の行方〉 身体知の行方―精神科における運動療法を通して (高橋英彦)
P.22 論考〈特集・からだと脳:身体知の行方〉 欲を生む脳・欲を制する脳 (阿部修士)
P.26 論考〈特集・からだと脳:身体知の行方〉 文化脳神経科学というアプローチ―日本人の文脈依存性に注目して (北山 忍)
P.30 論考〈特集・からだと脳:身体知の行方〉 言語の身体化―狩猟採集民グイの身ぶり (菅原和孝)
P.34 論考〈特集・からだと脳:身体知の行方〉 儒教の「宇宙快感」と「宇宙認識」(小倉紀蔵)
P.38 論考〈特集・からだと脳:身体知の行方〉 見えるモノはあるのか?―仏教認識論的視点から (熊谷誠慈)
P.42 論考〈特集・からだと脳:身体知の行方〉 身体知の分節的経験―淡路人形座の稽古の場面から (奥井 遼)
P.46 エッセイ 頭のてっぺんから声を出せ(船橋新太郎)
P.47 エッセイ  最新のトイレにみる現代のこころ―トイレの自立と影の喪失 (畑中千紘)
P.48 研究プロジェクト 研究プロジェクト一覧
P.49 研究プロジェクト 自己感情の制御と他者感情の認知の神経機構 (船橋新太郎)
P.50 研究プロジェクト 甲状腺疾患における「感情のなさ」について (河合俊雄)
P.51 研究プロジェクト ストレス予防研究と教育―「わく・湧く・ワークショップ」を中心に (奧野元子)
P.52 研究プロジェクト メタ認知に関する行動学的および神経科学的研究 (船橋新太郎)
P.53 研究プロジェクト 新人看護師のストレス予防とSOC改善調査 (駒田安紀+近藤 恵+カール・ベッカー)
P.54 研究プロジェクト 進化と文化とこころ:生物的視点と社会的視点からこころを探る (平石 界)
P.55 研究プロジェクト 脳イメージング連携研究システム構築 (吉川左紀子)
P.56 研究プロジェクト 利他主義の進化認知科学的基盤 (小田 亮)
P.57 研究プロジェクト こころと身体をつなぐメディアとしての味覚研究:食の「質」をふまえた食教育の検討 (荒牧麻子)
P.58 研究プロジェクト 顔処理の潜在的側面:学習過程と個人差からの検討 (小川洋和)
P.59 研究プロジェクト 物への依存・人への依存―移行対象研究からの検討 (黒川嘉子)
P.60 研究プロジェクト 日本人2型糖尿病患者における療養指導効果の検討 (藤本新平+池田香織)
P.61 研究プロジェクト 家族機能と社会性の進化行動遺伝学:双生児法による (安藤寿康)
P.62 センターの動向(2012年4月~9月)

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京都府/京都大学こころの未来研究センター共同企画平成24年度報告書を公開します

平成24年度に、京都府と京都大学こころの未来研究センターの共同企画として行った3つの行事についての報告書(編集:鎌田東二教授)を公開します。
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京都府/ 京都大学こころの未来研究センター 共同企画
沖縄久高島と京都の中学生の「地元文化自慢授業」
(2012 年10 月20 日開催)


京都府/ 京都大学こころの未来研究センター 共同企画シンポジウム
ワザとこころ パートⅡ ―祇園祭から読み解く―
(2012 年11 月25 日開催)


京都府/ 京都大学こころの未来研究センター 共同企画
平成24 年度こころを整えるフォーラム 観阿弥生誕六八〇年 世阿弥生誕六五〇年記念―観阿弥と世阿弥の冒険―
(2013 年2 月17 日開催)


編集後記

海外からの研究者がセンターに滞在しています

 アルバータ大学(カナダ)から来日した増田貴彦准教授を紹介します。4月1日よりこころの未来研究センターを拠点に研究活動を行っています。滞在期間は2013年7月31日までです。

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▽研究者名:Takahiko Masuda (増田貴彦), Associate Professor, Department of Psychology,
University of Alberta
▽期間:2013年4月1日~2013年7月31日
▽センターでの研究内容:「状況要因が表情判断に及ぼす影響についての文化・発達的研究」
Cultural and Developmental Research on the Effect of Context in the
Judgment of Facial Expressions

 過去10年間の異文化比較研究を通して、私は、北米人(カナダ人・アメリカ人)と日本人とでは、認知・知覚のパターンに大きな違いがあることを調査してきました。ここで分かったことは、北米人は画像を見た際に、まず中心になる情報に注意を向け、背景情報にはさほど注意を払わないのに対し、日本人は、画像の中心情報のみならず背景情報にも注意を向けがちであるということです。こうした文化の違いは、日本人と北米人の世界観の違いが反映していると推測できます。また同様の認知・知覚のパターンの文化差は、心理学研究の課題のみならず、芸術表現やデザインにも見て取れます。しかしながら、こうした文化特有の認知・知覚のパターンの発達プロセスについては、まだ十分な研究がありません。そこで、こころの未来研究センターに滞在中の研究では、7歳児から10歳児を中心に子どもたちのデータ、および保護者と子供たちのコミュニケーションのデータを集め、「発達の過程のどのような地点で、文化に特有の認知・知覚パターンが見られるのか?」「文化に特有の認知・知覚パターンは、どのような形で保護者から子供へと伝達されるのか?」という問題を明らかにしていく予定です。


 For over a decade now, my cross-cultural research program has focused on cultural variations in perceptual and cognitive processes between North Americans (European Canadians and European Americans) and Japanese. Through this research, we have demonstrated that while North Americans tend to show an analytic pattern of attention, selectively allocating their attention to central pieces of information in visual scenes, Japanese show a more holistic pattern of attention, spreading their attention between central and background visual information. Some findings in this line of research have also indicated that such cultural differences are present in our artistic expression and design. Our research team assumes that the source of these culturally divergent patterns of attention is attributable to culturally unique ways of understanding the world (i.e. our worldviews). While these findings have been well established through our line of research, little research has been done on the developmental trajectories of such culturally unique patterns. During my stay at the Kokoro Research Center, I will investigate 7- to 10-year old children's patterns of conversation with their caregivers, attempting to answer to the following questions: "At which point of life course do children start to show culturally unique response patterns?" and "How are such culturally unique patterns of attention transmitted from caregivers to their children?"


増田准教授の詳しい経歴・研究内容はこちら
http://www.ualberta.ca/~tmasuda/J-page.htm

センタースタッフ人事異動のお知らせ

センタースタッフに人事異動がありました。

○昇任

阿部修士 特定准教授(認知神経科学/上廣こころ学研究部門)

○着任

熊谷誠慈 特定准教授(チベット・ブータン仏教学/上廣こころ学研究部門)
清家理 特定助教(医療倫理学・社会福祉学/上廣こころ学研究部門)
福島慎太郎 非常勤研究員
伊藤文人 学振特別研究員(PD)
柳澤邦昭 学振特別研究員(PD)
小木曽由佳 学振特別研究員(PD)

○離職

長岡千賀 特定助教
山本哲也 特定研究員
京野千穂 非常勤研究員

ブータンからの訪問団をセンターに迎え、交流しました

DSCF1984.jpeg 2013年2月25日、ブータンからの訪問団がこころの未来研究センターを訪れ、吉川左紀子センター長をはじめとするセンター所属の研究員らと交流を行ないました。当日の様子を、こころの未来研究センター熊谷誠慈准教授がレポートします。

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 今回訪れたのは、王立ブータン大学、ブータン教育省、王立ブータン病院からの計7名です。
一行は、京都大学でブータンと関わりのある部局を視察される行程で、こころの未来研究センターも訪問。吉川センター長、内田由紀子准教授をはじめとする研究者ら総勢8名が出迎え、交流の場を持ちました。出迎えにあたり、吉川センター長が訪問者全員にカター(白スカーフ)をお渡しする歓迎の儀を行ないました。ブータンの伝統的な作法にのっとってお迎えしたことから、場は和やかな雰囲気に包まれました。

 冒頭、吉川センター長がセンターの概要を紹介。続いて、研究者らによるセンターでの取り組みの紹介が発表形式で行なわれました。内田准教授による幸福感研究紹介があり、日米の文化比較を中心とする文化心理学的な見地からの最先端の研究成果や動向が紹介されました。発表後には、アメリカ人、日本人、ブータン人の幸福感の相違について参加者全員による議論が白熱しました。続いて、熊谷がブータン研究の紹介を行ないました。世界にさきがけて取り組んでいるブータン仏教思想の総合的研究について説明し、参加者からはブータン人と日本人の仏教観についての意見が数多く出され、議論が盛り上がりました。最後に、一行はセンター連携MRI施設を訪問。実際のfMRI装置を前に、阿部准教授がMRIを用いた研究手法を紹介しました。脳の働きを可視化するために用いるfMRIの具体的な仕組みなどを説明。今後の幸福研究への応用について意見が交わされました。

【交流を終えて】
 幸福立国たるブータンの人々にとって、「こころ」は大変重要です。こころの未来研究センターは、自然科学、社会科学、人文科学の垣根を越えて「こころ」の研究を行っていますが、そのことを今回の交流でより深く知ってくださったブータンからの訪問団は、センターの取り組みを高く評価、今後、さらに研究協力関係を構築していきたい、ということで意見が一致しました。(報告:熊谷誠慈こころの未来研究センター准教授)

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◇こころの未来研究センター ブータン学研究室のページ
http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/jp/Bhutan/index.html