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河合教授、畑中助教、梅村研究員らが日本箱庭療法学会第30回大会で発表しました

 2016年10月15日、16日、帝塚山学院大学(大阪府堺市)で日本箱庭療法学会第30回大会が開催され、河合俊雄教授が公開シンポジウムに登壇し、畑中千紘助教、梅村高太郎研究員らがそれぞれ研究発表を行いました。また、梅村研究員が同大会にて「第17回日本箱庭療法学会河合隼雄賞」を受賞しました(受賞に関する記事はこちら)。


 シンポジウム、各発表の概要は以下の通りです。



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1. 30回記念ケースシンポジウム「事例から見る箱庭療法の30年」


○開催日:2016年10月16日(日)
○シンポジスト:高野祥子(高知心理療法研究所)、前川美行(東洋英和女学院大学)、東山紘久(帝塚山学院大学)、河合俊雄(京都大学こころの未来研究センター)
○司会:森田 慎(帝塚山学院大学)


<概要>
 日本箱庭療法学会が30回の記念大会を迎えたことを記念して企画されたもので、約30年前の事例と最近の事例を比較しながら検討することによって、箱庭療法の歩んだ30年を振り返ると共に、箱庭療法の未来を考えることを主旨としたシンポジウムです。
 高知心理療法研究所の高野祥子先生によって発表された30年前の事例、東洋英和女学院大学の前川美行先生によって発表された最近の事例はそれぞれに興味深いものでしたが、30年の時代の違いという視点から検討してみると、30年前の事例では、必ずしも専門家の対応がなくても、家族や社会の方に個人を受け入れる土壌があったことが感じられることが指摘されました。

(報告:畑中千紘助教・上廣こころ学研究部門 以下2,4,5も同じ>


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2. 研究発表「大学生のSNSコミュニケーション場面にみられる対人不安とアグレッションの分析-PFスタディ風質問紙を用いて-」(畑中千紘)


1610hatanaka_hakoniwa.JPG<概要>
 近年、発達障害に限らず、大学生世代において内省的意識の弱さが指摘されています。学生相談においても、即時的な解決を求める学生と、漠然と不安を訴えるが何が問題か意識することが難しい学生へ2極化していると言われてきました。このように漠然とした不安を抱える学生が多い一方で、ネットでの炎上やLINEいじめなどに象徴されるような攻撃性の暴発現象も目立ってきています。
 本研究は、大学生世代にみられる対人不安とアグレッション(攻撃性や主張性)の関連を調べるため、「LINE」を通したコミュニケーション場面を想定した質問紙調査を行ったものです。友人から不快な感情を引き起こすメッセージがきたとき、どのような返信をし、その背景でどのように感じるのかについて投影法の手法を援用して調べたものです。
 この結果は、論文等を通じて今後発表していく予定です。なお、本研究は上廣こころ学研究部門「大人の発達障害への心理療法的アプローチ」プロジェクトとして進められた研究成果のひとつです。


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3. 研究発表「家屋画・室内画から見た青年期女子心身症患者の心理的特徴-アレキシサイミアとの関連から-」(梅村高太郎)


1610umemura_hakoniwa.JPG<概要>
 これまでアトピー性皮膚炎やバセドウ病などの心身症患者には、自らがどんな感情を抱いているのかを気づきにくいアレキシサイミアという特徴があると指摘されてきました。心身症の患者に対して心理療法を提供していく際には、こうした彼らの心理的特徴に応じた対応が必要になります。
 そこで、本研究では、心身症患者の心理的特徴をより一層詳らかにし、心理療法的アプローチを適用する際の一助となるよう、心身症患者のアレキシサイミア傾向と、家屋画・室内画という投影描画法に示される特徴がどのように関連しているのかということについて、青年期の女性を対象とした調査から検討しました。
その検討から、心身症のなかには,アレキシサイミア傾向が弱く、周囲との密接な情緒的交流のなかで生じる心理的な軋轢や葛藤が症状の発現につながりやすいタイプと、アレキシサイミア傾向が強く、より生理的・実体的に反応して症状が発現するタイプが共に含まれている可能性を指摘しました。
 本研究は今後も継続され、論文として成果を発表する予定です。なお、本研究は上廣こころ学研究部門「身体疾患・症状に関する心理療法の研究」プロジェクトとして進められた研究成果のひとつです。

(報告:梅村高太郎研究員)


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4. 研究発表「発達障害のプレイセラピーにおけるネガティブな事象-発達検査、日常生活の検討を含めて-」


<概要>
 本発表は、上廣こころ学研究部門「子どもの発達障害への心理療法的アプローチ」プロジェクトのメンバーにより、プロジェクトの研究成果として発表されたものです。
 発表では、発達障害の子どもへの心理療法(プレイセラピー)の中で起こってくるネガティブな事象に注目しました。プレイセラピーは、子どもの自発的な動きを大切にしますが、その中では楽しいことばかりではなく、おもちゃが壊れてしまう、作った山が崩れてしまう、子どもが部屋を出たがらない、など、様々に(一見)ネガティブな事象が起こることがあります。
 一般には、このようなことは起こらないほうがよいものとされますが、本研究では、セラピーのプロセスを見なおすことで、一見ネガティブな事象が子どもの発達や変容のプロセスにどのような役割を担っていたのかを分析したものです。子どものこころが変容するときには、思わぬ偶発的な出来事や、うまくいかないこと・出来ないことに直面することが契機となることがあります。しかし、それは危険を伴うものでもあるため、安全な枠組みの中で行われる必要があります。
 心理療法の専門家が、こうしたネガティブな事象のもつ可能性について改めて認識し、子どもと共にそれを体験し、プロセスを歩んでいくことの大切さについて発表を行いました。
(研究メンバー:田附紘平・畑中千紘・梅村高太郎・皆本麻実・松波美里・岡部由茉・粉川尚枝・鈴木優佳・西珠美・大場有希子・松岡利規・望月陽子・河合俊雄・田中康裕)


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5. 研究発表「夢見手の自己感の様相と夢の構造の関連」


<概要>
 この研究では、大学生を対象に、自己感と夢の構造がどのように関連しているかについて検討したものです。
 一般に夢分析というと、「蛇が出てきたらこのような意味がある」といったように、内容を分析するものと考えられる傾向が強いと思われますが、夢を分析する際に、夢の構造に着目することは夢見手のこころの構造を理解する上で有用な視点となります。
 本研究はこのような前提から、夢見手の自己感のタイプにより、夢の構造がどのように異なるのかを小さい頃の夢と最近の夢についてたずねた質問紙調査から分析を行いました。
 研究結果については、改めて論文等で公開予定です。なお本研究は文部科学省科学研究費事業:「夢の構造分析」に関する発達的・比較文化的・心理臨床的研究(研究代表者:田中康裕教育学研究科准教授)の成果です。
(研究メンバー:粉川尚枝・松岡利規・田中康裕・河合俊雄・畑中千紘・梅村高太郎)




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日本箱庭療法学会第30回大会
日本箱庭療法学会 | The Japan Association of Sandplay Therapy

【2016年1月14日開催】鎌田教授が大重潤一郎監督作 『黒神』上映会&トークイベントに登壇します

 鎌田東二教授が、2016年1月14日に京都市左京区の恵文社COTTAGE(コテージ)で開催される大重潤一郎監督作 『黒神』上映会&トークイベントに登壇します。


1512kamata_kurogami.png2015年7月に亡くなられた大重潤一郎監督処女作『黒神』(1970年制作)の上映会を行います。デビュー作である『黒神』から遺作『久高オデッセイ』まで、一貫して自然への恐れと尊敬、現代社会に生きる私たちの営みへの反省、そしてそれでもいのちを肯定し、人間のありのままの姿を映し続けてきました。

混乱する今の時代だからこそ、40年以上の時を経て再び大重映画の原点に立ち戻り、自然と人間がどのように関わっていくのかについて考えてみる機会となればと思います。ゲストスピーカーには『久高オデッセイ』制作副実行委員長の鎌田東二氏をお招きし、『黒神』、『久高オデッセイ』についてのトークイベントも開催いたします。


■日時:2016年1月14日(木)18:30~21:00(開場18:00~)
■料金:一般2000円、学生1500円(※学生の方は学生証のご提示をお願いいたします。)
■定員:先着50名 予約優先制/席がご用意できる場合は当日ご参加も可能です


(恵文社ウェブサイトより)


現在、主催者の恵文社COTTAGE(コテージ)にて参加者を募集中です。詳細・予約は下記リンク先をご覧ください。


『黒神』上映会&トークイベント 2016年1月14日(木) | 恵文社COTTAGE ウェブサイト

船橋教授が第5回日本情動学会で研究発表をおこないました

 船橋新太郎教授が、学習院大学(東京都豊島区)で開催された第5回日本情動学会(主催:日本情動学会/2015年11月29日)で研究発表をおこないました。「情動のイメージ表現」という大会テーマの本学会にて、船橋教授は、一般口演(1)〜(5)の座長を務めたほか、「質感の変化による先行性の変化と前頭葉眼科部の役割」という演題にて発表しました。


[開催ポスター]
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平成27年 第5回日本情動学会 | 日本情動学会ウェブサイト

吉川センター長が第35回近畿作業療法学会で講演しました

 吉川左紀子センター長が、2015年11月22日に京都府民総合交流プラザ京都テルサで開催された第35回近畿作業療法学会(主催:近畿作業療法士連絡協議会)で講演しました。
 近畿地方で作業療法士として活動する会員を対象とした学会で、本年度は「次世代につなぐ、次世代を担う」というテーマのもと、講演、セミナー、口述発表、ポスター発表などがおこなわれました(参加者643名)。
 吉川センター長は『心理学からみた作業療法における熟達』という演題で講演し、新しい研究成果を柔軟に取り入れつつ、クライエントをサポートする力量を向上させることが作業療法の熟達であることを心理学の熟達研究を例にあげながら述べました。続いて、長岡千賀元センター助教(現追手門学院大学准教授)らとともに取り組んできた、心理カウンセラーの熟達研究および作業療法の熟達研究を取り上げ、カウンセリング中に見られるカウンセラーとクライエントの身体の同調や、作業療法における熟達者と非熟達者の発話を比較分析した結果について、ビデオ映像も交えて詳しく紹介しました。


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[開催ポスター] ※クリックすると詳細ページが開きます
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第35回近畿作業療法学会 ~次世代につなぐ、次世代を担う~ | 学会ウェブサイト

鎌田教授の著書『超訳 古事記』原作の舞台が上演されました

 鎌田東二教授の著書『超訳 古事記』(ミシマ社)を原作とする舞台『古事記~天と地といのちの架け橋~』が、東京ノーヴィ・レパートリーシアター(TNRT)によって、2015年11月18日、東京の梅若能楽堂で上演されました。当日の上演前には、特別企画として、鎌田教授と本作の演出家であるレオニード・アニシモフ氏による対談がおこなわれました。
 本作は2015年3月に上演され、今秋、「ロシア文化フェスティバル2015 IN JAPAN公式プログラム」として再演され、盛況となりました。イベント詳細は こちら


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『超訳 古事記』
宗教学、民俗学を専門とする鎌田教授が長年、研究題材として扱ってきた『古事記』を自らの記憶とイメージのみで口語訳し、話題を集めた書。2009年、ミシマ社発行。
出版社の書籍ページ

【11/22開催】鎌田教授が日本未来学会2015年大会で講演します

 2015年11月22日(日)、日本科学未来館(東京都江東区)で開催される「日本未来学会 2015年大会」に、鎌田東二教授が登壇します。大会テーマは「人間に未来はあるか」です。 鎌田教授は、午後におこなわれる「【セッション2】人間はなぜ生きるのか ~ センテナリアン(100歳人)の時代」において発表をおこない、小野直哉未来工学研究所主任研究員、長谷川敏彦元日本医大教授らと共に討論します。


 詳細・参加申し込みは、未来工学研究所のウェブサイトにあるお知らせをご覧ください。


日本未来学会 2015 年大会のお知らせ


■時 期:11 月 22 日(日)10:30-17:00
■会 場:日本科学未来館(7 階会議室、定員 84 名、アクセスは別途記載)
■大会テーマ:「人間に未来はあるか」
■参加費:無料(学会会員以外にも広く公開します)
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【セッション2】人間はなぜ生きるのか? 13:10-14:50
~ センテナリアン(100 歳人)の時代
○問題意識
人間の寿命は延伸し続け、100 歳(センテナリアン)時代到来も視野に入ってきた。こ
のような人類未踏の事態は何をもたらすのか、について進化生態医学、社会システム、
宗教哲学など多角的な視点から検討する。
○進行:小野直哉&林光(未来学会)
○発表者
長谷川敏彦(進化生態医学、研究実験国家、ケアサイクル論、元日本医大教授)
鎌田東二(宗教哲学、「翁童論」、京都大学こころの未来研究センター教授)
○指定討論者
古田隆彦(現代社会研究所)、堀池喜一郎(元気シニア実践者)


2015年度 日本未来学会年次大会開催のお知らせ | 未来工学研究所

河合教授がマカオで開催された「The Seventh International Conference of Analytical Psychology and Chinese Culture 」で講演しました

 河合俊雄教授が、2015年10月21日から23日にマカオ大学(中国・マカオ)で開催された「The Seventh International Conference of Analytical Psychology and Chinese Culture : Confronting Collective Trauma: Archetype, Culture and Healing」で講演しました。


 最終日のシンポジウム「Cultural trauma and Treatment」に登壇した河合教授は、"Deep Pscyhological Confrontation with the Collective Trauma of Japanese Militalism and 2nd World War"(「日本における集合的トラウマ-第二次世界大戦と軍国主義との深い心理学的な対決」)というタイトルにて講演しました。戦争と軍国主義が日本人にもたらした集合的トラウマについて、河合隼雄名誉教授の経験談や関連する著作、研究などから紹介、解説し、作家の村上春樹氏や山極寿一京大総長らの取り組みにもふれ、日本人が世代を超えて抱え、乗り越えていくべき集合的トラウマについて考察をおこないました。


 講演についての詳しい報告は、河合隼雄財団ウェブサイトに掲載されています。下記リンク先にアクセスしてお読みください。


河合俊雄代表理事がマカオでの国際会議で河合隼雄にまつわる講演を行いました | 河合隼雄財団
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河合教授が日本箱庭療法学会第29回大会一般公開シンポジウムに登壇しました

hakoniwa29.png 河合俊雄教授が2015年10月10日・11日に東北福祉大学(宮城県仙台市)でおこなわれた日本箱庭療法学会第29回大会の一般公開シンポジウム「"ゆらぎの物語"を創る」に登壇しました。


 シンポジウムの第一部では「おもかげ復元師」としても知られる笹原留以子さんがご自身のお仕事をもとに講演され、第二部では3名のシンポジスト(河合教授、田中康裕教育学研究科准教授、宮城県石巻高等学校養護教諭・千葉久美子先生)からのコメントをもとに、宇田川一夫東北福祉大大学院教授の司会進行でディスカッションがおこなわれました。


 河合教授は笹原さんの納棺師としての仕事に対して、死を否定するのではなくて、死者の側からの視点があることに皆が感動を覚えるのではないか、また東北という地がもっている「あの世」への親和性がベースにあるのではとコメントしました。またこれまで2ヶ月に一度震災のこころのケアを学会の震災対策ワーキンググループとして石巻・仙台で続けてきた経験から、必ずしも被害の大きさにこころの傷が比例しないこころの不思議さ、時間とともに乗り越えていく心の自然な回復力について指摘しました。


<報告:畑中千紘助教(上廣こころ学研究部門)>


【メディア掲載】
シンポジウムが河北新報(10月9日付)、毎日新聞(10月19日付)などに取り上げられました。


1510kawai_mainichi.png東日本大震災:震災後の心の痛み考える シンポに500人参加 仙台/宮城


 箱庭心理療法の学会が主催し、学生や養護教諭ら約500人が参加した。パネルディスカッションでは、石巻市のスクールカウンセラー、千葉久美子さんが被災した高校生を見守ってきた経験を語り「生徒は、震災後3カ月を過ぎてから喪失感や悲しみを表現し出した。大変な被害にあった生徒ほどつらさを表現できない現実もまだある」と力を込めた。
 同市で援助活動を続けてきた京大こころの未来研究センターの河合俊雄教授は「直接の被害と心の痛みは必ずしも比例しない。被害に遭わなかったからこそ、無力感で苦しんだ人もいる」と話し、京大大学院の田中康裕准教授は「人間が持っている復元力を働かせることが心の専門家の仕事だ」と強調した。


毎日新聞/2015年10月19日付 より)


日本箱庭療法学会第29回大会ウェブサイト
日本箱庭療法学会ウェブサイト

畑中助教が日本箱庭療法学会第29回大会で研究発表をおこないました

1510hatanaka_hakoniwa.png 畑中千紘助教(上廣こころ学研究部門)が、2015年10月10日・11日に東北福祉大学(宮城県仙台市)で開催された日本箱庭療法学会第29回大会において、「身体的違和感を訴える女性の夢の展開-外的な語りとイメージの関連に着目して-」と題する研究発表をおこないました。


 近年、心理療法場面においても内面が語られにくい事例が増えていることが指摘されていますが、本研究発表では、身体的な訴えが繰り返される事例での夢の展開を素材として、他者や薬など、外的なもののせいにされていた違和感が身体によって引き受けられ、やがては夢のイメージとして内在化されていくプロセスについて分析しました。


 現代的な事例の心理療法的展開のひとつのあり方を提示すると共に、心理学的には一見、無意味にも見える身体的な訴えが当人にとっていかに重要な意味をもちうるかについても示した発表となっています。


<報告:畑中千紘助教(上廣こころ学研究部門)>


日本箱庭療法学会第29回大会ウェブサイト

梅村研究員が日本箱庭療法学会第29回大会で研究発表をおこないました

1510umemura_gakkai.png 梅村高太郎研究員が、2015年10月10日・11日に東北福祉大学(宮城県仙台市)でおこなわれた日本箱庭療法学会第29回大会において「青年期女子における心身症と家屋画・室内画との関連――内的世界および外的環境との関わり方に注目して」と題する研究発表をおこないました。


 この発表では、女子大学生を対象とした家屋画・室内画を用いた調査に基づき、心身症疾患を抱えた青年期女子の心理的特徴について検討しました。その検討から、対照群と比べて心身症を抱えた群は、他者や環境との密接なつながりのなかに生きており、分立した個という感覚に乏しいことを明らかにし、そしてそうしたあり方が、身体的次元で問題が現れてしまうことにつながっている可能性を指摘しました。


 本調査を通して得られた知見は、単に心身症がいかなるものかということにとどまらず、こころと体の関係について非常に興味深い示唆を含んでいます。今回の発表は、青年期女子の調査結果に基づくものという限定がありますが、引き続き精査をおこなっていきます。


<報告:梅村高太郎研究員>


日本箱庭療法学会第29回大会ウェブサイト

「発達障害の子どもへの心理療法的アプローチ」の成果を日本箱庭療法学会第29回大会で発表しました

 2015年10月10日・11日に東北福祉大学(宮城県仙台市)でおこなわれた日本箱庭療法学会第29回大会において、上廣こころ学研究部門のプロジェクト「発達障害の子どもへの心理療法的アプローチ」の成果を2つの研究発表として発表しました。


 「発達障害とは見立てられない子どものプレイセラピー(1)」では、これまでプロジェクトで受け容れた事例の見立てと発達検査の結果を総合的に分析し、発達障害と診断を受けていても、そうとは見立てられないという現象がどうして近年起こりやすくなっているのかについて、検討しました。その結果、現在の診断基準は原因論を想定していないために表面的には類似したエピソードがある場合、周囲が心配するためにそう見えてしまう場合など、誤解されやすいいくつかのパターンがあることが明らかになりました。


 そして、「発達障害とは見立てられない子どものプレイセラピー(2)」では、そうしたケースのプレイセラピーではどのような展開がみられるかについて、3事例をとりあげて詳細な検討をおこないました。本プロジェクトでは、自閉症スペクトラム障害の子どもさんに対して心理療法的アプローチを行っていますが、診断の有無とは別に臨床的な見立てを行い、その子に添ったアプローチをすることを重視しています。上記の研究発表では、来談時の見立てと発達検査の結果から適切に見立てをするための理論構築と、その臨床的裏付けを行いました。


 臨床が主体の学会のため、基礎研究は少ない学会であるにもかかわらず、会場にはたくさんの方にお越しいただき、本研究プロジェクトへの関心の高さが感じられました。本研究結果の詳細については、今後、論文にまとめて発表する予定です。


<報告:畑中千紘助教(上廣こころ学研究部門)>


上廣こころ学研究部門「発達障害の子どもへの心理療法的アプローチ」
(プロジェクト概要ページ)
日本箱庭療法学会第29回大会ウェブサイト

【11/2・3開催】鎌田教授が地球システム・倫理学会 第11回学術大会で講演します

 2015年11月2日(月)〜3日(火)、大阪国際会議場(グランキューブ大阪)で開催される「地球システム・倫理学会 第11回学術大会 一般財団法人京都フォーラム25周年+0G(ゼロ世代)産学共働フォーラム」に、鎌田東二教授がパネリストとして登壇します。鎌田教授は、2日におこなわれるシンポジウム「ともに道をひらく」において「道開きと『おひらきまつり』の2つの意味」と題した発表をおこない、服部英二地球システム・倫理学会会長らと共に討論します。


 地球システム・倫理学会は、地球問題群の解決、地球倫理の確立のために総合的かつ学際的な研究・教育等の活動をおこなう組織として2006年に設立され、こころの未来研究センターでは鎌田教授が同学会の常任理事を務め、協賛研究機関として参加しています。


 詳しくは、下記の案内ポスターをご覧ください(画像をクリックすると大きくなります)。


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本学会に関するお問い合わせ先:
地球システム・倫理学会 事務局
(※連絡先は上記ポスター内を参照ください)


 

鎌田教授が日本スピリチュアルケア学会2015年度第8回学術大会で発表しました

1509kamata_spiritualgakkai.png 鎌田東二教授が、2015年9月11日〜13日に高野山大学(和歌山県)でおこなわれた日本スピリチュアルケア学会2015年度第8回学術大会定義構築ワークショップで発表をおこないました。


 「スピリチュアルケアの理解とその定義」というテーマでおこなわれた同学会2日目の定義構築ワークショップにおいて指定発表者として登壇した鎌田教授は、この夏、自身が二人の同志的な友人(逝去映画監督の大重潤一郎氏と大重監督作品の制作実行委員会事務局長を務めた岡野恵美子氏)を亡くした実体験について振り返り、二人の死を通して考えたスピリチュアルケアの本質について、「ものがたる」(祈ること、儀礼をすることも含む) ことと、「そばにいる」(死んでいても、生きていても、離れていても)ことと定義し、日本におけるスピリチュアルケアの在り方として「生態智」にふれ、自然の力動の感受と深く結びついている、と考察しました。


2015年度学術大会 | 日本スピリチュアルケア学会ウェブサイト


□関連情報
『講座スピリチュアル学 第1巻 スピリチュアルケア』(企画・編/鎌田東二、執筆/カール・ベッカー、鎌田東二ほか)が出版されました(2014.9.11)

鎌田教授が「京都大学・筑波大学共催特別シンポジウム:日本文化を根もとから考える ー心、言葉、ワザ、身体、形ー」で講演します

 2015年10月14日に筑波大学で開催される「京都大学・筑波大学共催特別シンポジウム:日本文化を根もとから考える ー心、言葉、ワザ、身体、形ー」に鎌田東二教授が登壇します。シンポジウムは、鎌田教授が研究代表者を務める「身心変容技法研究会」の分担研究者である津城寛文筑波大教授が企画したものです。鎌田教授は、共催者代表としての挨拶と共に、「日本文明の創造力――こころとからだ、ことばとかたち、わざとちから」というタイトルにて講演をおこないます。そのほか、松岡心平東京大学教授、實川幹朗姫路獨協大学教授らが日本文化にまつわるテーマで発表をおこないます。


 詳しくは、下記の案内ポスターをご覧ください(画像をクリックすると大きくなります)。


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本シンポジウムに関するお問い合わせ先:
筑波大学人文社会系 人文社会国際比較研究機構 (ICR)
office@icrhs.tsukuba.ac.jp

鎌田教授が製作を務めた『久高オデッセイ第三部風章』上映&トークイベント【第2回】が恵文社一乗寺店で開催されます

151001kudaka.png 鎌田東二教授が製作を務めた大重潤一郎監督作品『久高オデッセイ第三部風章』上映&トークイベント【第2回】が、2015年10月1日、京都市左京区の恵文社一乗寺店で開催されます。8月の第1回に定員を大きく上回る申込があったため、ご要望にお応えしての第2回開催です。前回、参加できなかった方は、ぜひこの機会に早めに主催者までお申し込みください。


□イベントについて
 『久高オデッセイ第三部風章』は、2015年7月22日に69歳で亡くなった大重監督の遺作となりました。恵文社一乗寺店での上映&トークイベントでは、映画完成から旅立ちまで大重監督に寄り添った鎌田教授が登壇し、神の島と呼ばれる久高島で懸命に生き抜く人々のすがたを追った大重監督にかわって、映画にこめられた想いやみどころについてお話しする予定です。詳しくは、恵文社一乗寺店のイベント案内ページをご覧ください。


【第2回】『久高オデッセイ第三部風章』上映&トークイベント | 恵文社ウェブサイト


『久高オデッセイ第三部風章』オフィシャルウェブサイト

10月12日、河合教授が第3回河合隼雄物語賞・学芸賞記念講演会で谷川俊太郎さんと対談します

 河合俊雄教授が、2015年10月12日に河合隼雄財団の主催する「第3回河合隼雄物語賞・学芸賞記念講演会」で谷川俊太郎さんと対談します。会場は、こころの未来研究センターのある稲盛財団記念館3階大会議室です。


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 当日は、詩人・谷川俊太郎さんが詩の朗読とトークをおこない、司会進行と聞き手を財団の代表理事でもある河合教授が務めます。河合隼雄京都大学名誉教授と日本を代表する詩人の谷川俊太郎さんは、共著や講演会などさまざまな仕事を共にし、親交を深めていたそうです。そのあたりのお話は、河合隼雄財団のウェブサイトに詳しく紹介されていますので、あわせてお読みください。


 現在、河合隼雄財団にて参加申込を受付中です。詳細は下記リンク先もしくは上のポスター画像をクリックしてご覧ください。


詩人・谷川俊太郎さんのイベントを開催します! | 河合隼雄財団ウェブサイト


 なお、第3回河合隼雄賞は、2015年5月、物語賞が中島京子さんの「かたづの!」(集英社)に、学芸賞が大澤真幸さちさんの「自由という牢獄」(岩波書店)に決定し、7月に授賞式がおこなわれました。関連情報は下記のページをご覧ください。


河合隼雄物語賞・学芸賞 | 河合隼雄財団ウェブサイト

鎌田教授が製作を務めた『久高オデッセイ第三部風章』上映&トークイベントが恵文社一乗寺店で開催されます

1508keibunsha.png 鎌田東二教授が製作を務めた大重潤一郎監督作品『久高オデッセイ第三部風章』上映&トークイベントが、2015年8月27日、京都市左京区の恵文社一乗寺店で開催されます。


 『久高オデッセイ第三部風章』は、2015年7月22日に69歳で亡くなった大重監督の遺作となりました。恵文社一乗寺店での上映&トークイベントでは、映画完成から旅立ちまで大重監督に寄り添った鎌田教授が登壇し、神の島と呼ばれる久高島で懸命に生き抜く人々のすがたを追った大重監督にかわって、映画にこめられた想いやみどころについてお話しする予定です。詳しくは、恵文社一乗寺店のイベント案内ページをご覧ください。


『久高オデッセイ第三部風章』上映&トークイベント | 恵文社ウェブサイト
※まもなく定員に達する見込みです。お早めにお申し込みください。


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《参考情報》
『久高オデッセイ第三部風章』に関する新聞記事


今回の作品は、久高オデッセイの結章(06年)、生章(09年)に続く3部作の完結編。これまでは年中行事やイザイホーによって神女になった女性たちの退任式などをとらえ、風章では、島で誕生した赤ちゃんや若い女性の成長ぶり、島民のライフスタイルに視点を置いた。同作品の製作を担当した、京都大学こころの未来研究センター教授の鎌田東二さんは「島の生活や自然が叙事詩のように表現されている」と語る。


(「水と緑の地球環境:離島の生活に根付く祭祀 大重潤一郎監督の記録映画『久高オデッセイ』第三部風章、完成」7月20日付・毎日新聞・ウェブ版より 全文はこちら


遺作となった『久高オデッセイ第三部風章』は多くの人に支えられ、プロデューサーの鎌田東二(宗教学者)と助監督の比嘉真人の尽力によって、6月21日に久高島で誕生した。この作品を手に1ケ月後、半身不随でガンと生きてきた大重はニライカナイへと向かおうとしている。


(「大重潤一郎氏を悼む」須藤義人/7月21日付・琉球新聞・第14面より)


『久高オデッセイ第三部風章』オフィシャルウェブサイト

吉川センター長が作業療法神経科学研究会第一回学術集会で講演しました

 吉川左紀子センター長が、2015年7月25日に北海道大学で開催された作業療法神経科学研究会第一回学術集会において、「基礎科学の知と実践知をつなぐ:作業療法への期待」というテーマで基調講演をおこないました。当日は、作業療法学の研究者、臨床作業療法士など約50人が集まり、研究成果の共有と意見交換および交流がおこなわれました。


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 以下に、石岡俊之大会長(埼玉県立大学保健医療福祉学部)による大会の報告文の一部をご紹介します。



 特別講演「基礎科学の知と実践知をつなぐ:作業療法への期待」として京都大学こころの未来研究センターの吉川左紀子先生に講演をしていただきました.先生は,講演の中で作業療法という職業に関して,「学び続ける職業」であり,「人間観が必要とされる職業」,「熟達による技術向上が必要とされる職業」であると定義しておりました.その中の「熟達による技術向上」に関して行動分析学の手法を用いて熟達者の作業療法士と経験年数の少ない作業療法士とのクライエントとの質的な関わり違いを明確に提示していただきました.経験則で熟達するため,当事者では気付きにくい技術を他の学問を活用することで明らかにすることができることを解りやすく提示していただけたと思っております.また,臨床と基礎科学の関連性を発達科学を例に講演していただき,作業療法学においても同様に活用できることを示していただきました.本公演を通して臨床家と研究者が,互いに門戸を開いて歩み寄る姿勢が重要であることを再確認させていただきました. 全文はこちら


(「御礼 -第1回作業療法神経科学学術集会を終えて- 大会長 石岡俊之」より)


作業療法神経科学研究会ウェブサイト

熊谷准教授が TEDxKyotoUniversity に登壇しました【動画をご覧いただけます】

 2015年6月7日、京都大学芝蘭会館(山内ホール)にて開催されたプレゼンテーションイベント TEDxKyotoUniversity で、熊谷誠慈准教授(上廣こころ学研究部門)がスピーカーとして登壇しました。


 TEDxKyotoUniversity には、山極寿一京大総長をはじめ、学術、エンターテイメント、アートなど様々な分野で活躍するスピーカーが参加し、プレゼンテーションをおこないました。熊谷准教授は、「Achieving Happiness through Wisdom(智慧を通じた幸福の実現)」というテーマで英語による講演をおこない、ブータン王国の国民総幸福政策を例として取り上げ、同政策の根底に存在する仏教哲学思想を紹介し、古き伝統知の応用可能性について論じました。さらに、国民総幸福(Gross National Happiness)の次なる概念として、地球総幸福(Gross Global Happiness)の重要性を訴えました。


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同講演の動画は下記のリンク先で視聴可能です。
https://www.youtube.com/watch?v=AhQFz5cYk9Q

河合教授と畑中助教が "4th Joint Conference of the IAAP and the IAJS" で講演・発表をおこないました

 2015年7月9日〜12日、アメリカ・コネチカット州のイェール大学で開催された "4th Joint Conference of the IAAP and the IAJS" で河合俊雄教授が全体会で講演、畑中千紘助教が分科会で発表しました。


 同カンファレンスは、ユング派分析家の学会・組織である国際分析心理学会(International Association for Analytical Psychology)と、ユング心理学に関する研究学会である国際ユング研究学会(International Association for Jungian Studies)が3年に1度合同で開催する大会です。今回の全体テーマは、"Psyche, Spirit and Science: Negotiating Contemporary Social and Cultural Concerns" でした。


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 河合教授は、"Loss and recovery of transcendence in Jungian psychology and Hua Yen (華厳) School of Buddhism" という演題で講演しました。ユングは赤の書のなかで、神話の喪失と神の再生を体験し、身体的なイメージを通して超越を体験することを経て、神がファンタジーとして内面化されていきます。このような超越と喪失の統合のような体験は、対立するものを含みこむPleromaという概念で捉えられます。こうした考え方は、仏教の宗派のひとつである華厳の考え方に通じます。後半ではこのことを、個別具体的な事物が相互に関係し合い、無限に重なり合っていること四法界という4つの実相に対する見方、真理そのものが働きを起こす「性起」などの概念と関連づけながら考察しました。


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 畑中助教の発表は、"Transformation of Jungian psychotherapy in the age of the loss of individual boundary and self-reproduction"というもので、現代における物語の意味を問い直すものです。この10年の間に(一見)想像力や意味を構成する力が弱まっているというこれまでの研究プロジェクトの成果を踏まえ、現在高い人気を獲得しているSNSや小説を題材に現代を生きる人にとって自分の物語がどのような形でつくられているのかを分析し、またその展開の可能性について議論しました。


4th Joint Conference of the IAAP and the IAJS / IAAP Website
Conference Program (PDF)


(報告:畑中千紘助教)

吉川センター長が作業療法神経科学研究会第一回学術集会で講演します

150725poster.png 吉川左紀子センター長が、2015年7月25日に北海道大学で開催される作業療法神経科学研究会第一回学術集会で基調講演をおこないます。


 作業療法神経科学研究会は、臨床作業療法士と作業療法学を礎とした基礎研究者による研究会で、関連分野の研究者による研究成果の共有と意見交換の場として開催されます。吉川センター長は、こころの未来研究センターで取り組んできた研究事例を紹介し、基礎研究の知見と作業療法の実践とを有効につなぐための道筋についてお話する予定です。


基調講演の要旨(研究会ウェブサイトより)


講演タイトル:「基礎科学の知と実践知をつなぐ:作業療法への期待」


1990年代以後、人間の高次認知機能を含む脳科学(認知神経科学)の基礎研究が急速に進んできました。「脳と身体」を対象とした基礎研究の知見は、作業療法や心理療法の実践に携わる人にとってもいろいろな面で役にたつ、豊富な情報を提供しています。その一方で、基礎研究者が実践の現場で必要とされる知識や技法を十分に理解することや、実践家が直接、基礎研究に取り組むことは、実際上容易なことではありません。本講演では、こころの未来研究センターで行ってきたいくつかの例を紹介しながら、基礎研究の知見と作業療法の実践とを有効につなぐための道筋についてお話したいと思います。


現在、研究会では参加者を募集中です。詳細は下記リンク先をご覧ください。


作業療法神経科学研究会 第1回学術集会「作業療法における実践的援助(わざ)を科学する」

河合教授が日本ユング心理学会第4回大会で司会・シンポジストを務め、畑中助教が研究発表をおこないました。

1507kawai.png 2015年6月6日・7日、京都文教大学で開かれた日本ユング心理学会第4回大会において、河合俊雄教授が「東アジアのユング派心理療法」という国際シンポを企画し、台湾の心理療法家による箱庭事例のシンポジウムの司会・シンポジストを務めました。


 台湾の事例は、性的非行の少女のものでしたが、箱庭療法の有効性を示すものでした。また中国、韓国のコメンターの発言は象徴解釈が多く、日本におけるイメージそのものを大切にするあり方との違いも感じられました。


 また、同学会にて畑中千紘助教が、「大学生の室内画にみる現代の意識」という題目にて基礎研究発表(指定討論者:北口雄一氏)をおこないました。自己と友人関係についての質問紙と描画テストの関連を分析することから、現代の大学生の自分の捉え方はオープンなものになってきていることを指摘しました。


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日本ユング心理学会第4回大会 ー 日本ユング心理学会(JAJP)ウェブサイト

Vinai Norasakkunkit 特別招へい教員が集中講義をおこないます(京都大学の学生対象)

 センターに滞在中の Vinai Norasakkunkit 特別招へい教員による集中講義(「英語で学ぶ全学共通科目」/京都大学国際高等教育院)が、2015年8月3日〜12日の日程でおこなわれます。"Culture and Mental Health"というテーマで、対象学生は京都大学の学生(全回生)です。


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Culture and Mental Health
Vinai Norasakkunkit


This seminar is an attempt to survey an emerging field called cultural-clinical psychology, in which culture, mind, and brain constitute one another as a multi-level dynamic system. How we experience mental suffering is largely informed by the ideas and meaning systems that are accessible to us within the cultural context in which we live and participate. Cultural ideas can also change due to globalization and impact how mental illness is understood and experienced.


2015年8月3日(月)〜8月12日(水)
対象学生:全学向
対象学年:全回生
教室:吉田南総合館 共東 42 講義室


Aug 3rd - Aug 12th, 2015
Eligible students: All majors
Grade allotted: All students
Classroom: 42, East Wing, Yoshida-South Campus Academic Center Bldg.


詳しい時間割や申込方法は、右上の画像(PDF)をクリックして参照してください。


ベッカー教授が連続講演会「東京で学ぶ 京大の知」(2015年7月23日・ 京都大学東京オフィス)に登壇します

 京都大学東京オフィス(東京都港区)は、2015年7月9日、16日、23日、30日の4日間、連続講演会「東京で学ぶ 京大の知」シリーズ18を開催します。その第3回目にあたる7月23日にカール・ベッカー教授が登壇します。


 今回の連続講演会は「生命・いのち -誕生から死まで-」というテーマでおこなわれます。ベッカー教授は、「『生老病死』に活きる日本人の経験智」 というテーマで、長年に渡る日本人の死生観に関する研究の知見を紹介します。倫理学、宗教学の視点から「生き」「老い」「病」を経て死ぬ過程について考えます。


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 連続講演会への参加申込は、京都大学のウェブサイトよりおこなえます。下記のリンク先をご覧のうえお申し込みください(無料・各回定員100名)。


京都大学東京オフィス「東京で学ぶ 京大の知」シリーズ18 生命・いのち -誕生から死まで-

鎌田教授が「久高オデッセイ第三部 風章」完成上映会&シンポジウム(2015年7月5日)に登壇します

 鎌田東二教授が製作を務めた大重潤一郎監督作品「久高オデッセイ第三部風(ふう)章」がクランクアップし、2015年7月5日に東京両国のシアターX(カイ)にてNPO法人東京自由大学主催による完成上映会がおこなわれます。当日は、「神の島」と呼ばれる久高島の人々の暮らしや自然、神との共存を記録した映画の三部作全編を上映し、鎌田教授が司会を務めるシンポジウムもおこなわれます。


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 現在、予約受付中(要予約/有料)。興味のある方は、下記リンク先をご覧いただきお申し込みください。


「久高オデッセイ第三部 風章」完成上映会&シンポジウム

鎌田教授のワンマントーク&ライブが5月21日恵文社で開催されます

 2015年5月21日、鎌田東二教授のワンマントーク&ライブが京都市左京区の書店、恵文社一乗寺店で開催されます。


 恵文社一乗寺店は、アートイベントや展覧会など様々な催しがおこなわれている人気の書店です。当日は、鎌田教授によるトークに加えて、神道ソングライターとしての演奏もあるそうです。詳細ならびにお申し込み方法は、下記リンク先をご覧ください。



kamata03.pngあるときは宗教学者、あるときは大学の先生、またあるときは神道ソングライターやフリーランス神主として活躍する鎌田東二さんによる一夜限りのワンマントーク&ライブイベント。恵文社のある一乗寺は比叡山の麓に暮らしながら、東山の山々を自らの足で通い修行を続けている鎌田先生に、自らが体感した「聖地感覚」やそこから生ずる「生態智」についてお話頂きます。また、国内外問わず各地で行っているフィールドワークの一環として、東日本大震災での被災地の様子や、鎮魂アートについてのお話なんかも。


鎌田東二ワンマントーク&ライブ
『森の声を聴く~アートと修行~東山修験道と歌による異種間コミュニケーションの可能性を探る』
2015年5月21日(木)
■開演:19時(開場:18時半)
■料金:1500円


鎌田東二ワンマントーク&ライブ『森の声を聴く~アートと修行~』 | 恵文社COTTAGE(コテージ)


鎌田教授が韓国・国立順天大学校で講義をおこないました

 鎌田東二教授が2015年4月22日、韓国の全羅南道順天市にある国立順天大学校で講義をおこないました。鎌田教授は、同大学校の人文芸術大学日本語日本文化学科の招へいにて、約70名の学生に向け「アジア共同体論-アジア的思惟方式から考えるアジア共同体の未来」(通訳:韓正美氏・檀国大学日本研究所学術研究教授)という演題にてレクチャーをおこない、日本文化研究者や学生らと討論・交流しました。


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 今回の韓国訪問と講義についての詳細および韓国内における日本研究の実情について、鎌田教授が詳しいレポートを身心変容技法研究会・研究問答のページで綴っています。下記のリンク先にアクセスしてお読みください。


鎌田東二:韓国報告(身心変容技法研究会 研究問答)
韓国報告(第二報)~韓国内における日本研究の実情( 同上 )


鎌田教授が展覧会「スサノヲの到来」で講演し、同展が「美連協大賞」を受賞しました

1504kamata_susanowo.png 2015年4月11日より北海道函館市の道立函館美術館にて展覧会「スサノヲの到来-いのち、いかり、いのり」(主催:足利市立美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会)が始まりました。鎌田東二教授は、昨年11月の足利市立美術館での講演に引き続き、本展覧会においても「スサノヲの時代」というタイトルにて開催初日の4月11日に講演をおこないました。また、本展覧会の展図録に解説記事「スサノヲという爆発ー放浪する翁童神のメッセージ」を寄稿しています。


 「スサノヲの到来-いのち、いかり、いのり」展は、美術館連絡協議会が優れた企画を顕彰する「美連協大賞」において、2014年の大賞を受賞すると共に、展図録に寄稿された江尻潔氏による論文「スサノヲの到来」が、同賞の「美連協カタログ論文賞」に選ばれました。


 函館美術館での展覧会は、5月24日までです。その後、6月には山形県の山寺芭蕉記念館で、8月には渋谷区立松濤美術館で開催されます。詳しくは下記のリンク先をご覧ください。


「神話のスサノオ題材 多彩な芸術 道立函館美術館で特別展」


 日本の神話に登場するスサノオに関する芸術作品を集めた特別展「スサノヲの到来―いのち、いかり、いのり―」が11日、函館市五稜郭町の道立函館美術館で開幕した。

 同美術館など主催で、神話の中で八岐大蛇(やまたのおろち)を退治したとされるスサノオの姿を描いた絵画や、疫病を遠ざける神としてかたどられた彫刻など約220点を展示。民俗学者の研究史料、現代美術家の作品も紹介し、スサノオの持つ多面性を表現している。この日は「スサノヲの時代」と題した講演会も開かれ、京大こころの未来研究センターの鎌田東二教授(民俗学)が講演した。


北海道新聞 2014年4月14日付記事より)


展覧会の案内ページ→ 特別展 Special Exhibitions | 北海道立函館美術館
2015年までの開催地→ 展覧会紹介 | 美術館連絡協議会

河合教授が第23回内分泌糖尿病心理行動研究会で講演しました

1504kawai_naibunpitsu.png 河合俊雄教授が、第23回内分泌糖尿病心理行動研究会(2015年4月5日/於:グランフロント大阪)で講演をおこないました。


 内分泌糖尿病心理行動研究会は、内分泌代謝領域全般における心理行動科学的アプローチに取り組む医療従事者の学際的交流の場として2004年に創設され、年2回の研究会を定期開催しています。23回目を迎えた研究会の全体テーマは「医療学」でした。


 「医療学」とは、今回、特別講演をおこなった石井均奈良県立医科大学教授との対談で河合隼雄京都大学名誉教授が提唱したもので、病気を科学的に分析し処置をしようという近代医学とは異なり、個々の患者さんにどう関わっていくかに焦点を当てるもので、そのために個々の事例を大切にします。※参考:『病を引き受けられない人々のケア』(著:石井均/医学書院/2015年2月)。河合教授は、シンポジウム「医療学事始―糖尿病・甲状腺疾患より―」にて「身体疾患の治療とその個別的ケア」という演題で講演。主に甲状腺疾患の患者さんのカウンセリング経験と研究データから、身体疾患の患者さんのカウンセリングで身体疾患自体があまり焦点にならず、個々の患者さんの問題や関心がテーマになっていくこと、さらには関係のないような話をカウンセリングで深めていくことが、結果的に身体疾患の改善につながることが多いことを話しました。研究会は過去最高の参加者を記録し、テーマへの関心の高さ、新たな領域へのニーズをうかがわせるものでした。


第23回内分泌糖尿病心理行動研究会 | 内分泌糖尿病心理行動研究会ウェブサイト

畑中助教が金沢大学附属高等学校「同窓生による特別授業」で講演しました

1503hatanaka_kanazawa2.jpg 畑中千紘助教(上廣こころ学研究部門)が、2015年3月14日、母校の金沢大学附属高等学校でおこなわれた「同窓生による特別授業」で講演しました。


 講演は、SGH(スーパーグローバルハイスクール)事業の一環で開催されたもので、「北陸から世界を変えるグローバル・リーダーの育成」を目的に、異なる領域から4つの講演がおこなわれました。畑中助教は「こころを知り、こころとつきあう仕事とは」というタイトルで講演し、京都大学について、研究者の仕事について、心理学という研究領域、こころの未来研究センターでの研究成果について話をしました。文理や性別、学年を問わず80名ほどの生徒さんが参加され、熱心に耳を傾けてくれました。


■「同窓生による特別授業」
・日時:2015年3月14日(土)10:45-12:35
・場所:金沢大学人間社会学域学校教育学類附属高等学校 有朋館


<報告:畑中千紘助教(上廣こころ学研究部門)>

内田准教授がたちばな賞授賞式で研究発表をおこないました

 第7回京都大学たちばな賞の研究者部門を受賞した内田由紀子准教授が、3月3日に京都大学楽友会館でおこなわれた授賞式に参列し、自身の取り組みを紹介する研究発表をおこないました。内田准教授は、学生部門を受賞した理学研究科の志達めぐみさんと共に山極壽一京都大学総長らから表彰を受け、「文化と幸福:日本における関係志向的幸福についての文化心理学的実証研究」という演題にて発表しました。


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 受賞した喜びと今後の抱負について、内田准教授は次のように話しています。
「こころの未来研究センターで研究をはじめてから丸7年、センター内外の多くの方々にご協力をいただき、文化と幸福、社会関係資本についての研究を進めてくることができました。このような素晴らしい賞を頂いたことを、これまでの歩みの中で得られた一つの成果とし、新たなるこころの科学を切り拓いていけるよう努力していきたいと思います。様々な形でご支援くださった皆様に心より感謝いたします」。


 授賞式の詳細なレポートは、京都大学の公式ウェブサイトに掲載されています。下記リンクよりぜひご覧ください。


第7回京都大学たちばな賞(優秀女性研究者賞)表彰式を開催しました。(2015年3月3日)| 京都大学

 

鎌田教授が品川セミナーで講演します(3月6日開催)

 京都大学附置研究所・センターでは、毎月1回、第1金曜日の夕方に、京都大学東京オフィス(JR品川駅前のインターシティー品川27階)で「品川セミナー」を開催しています。学問の最先端のようすを広く一般の方々にお届けするとともに、その声を直接お聴きするのが目的です。


 2015年3月6日(金)、鎌田東二教授が品川セミナーで講演します。「神道と仏教から見た心のワザ学と日本文化」というテーマで、日本文化の「心のワザ学」を『古事記』や『日本書紀』や『古今和歌集』や空海著『秘蔵宝鑰』『秘密曼荼羅十住心論』などを紐解きます。こころの未来研究センターの研究者による関東での数少ない講演の機会です。鎌田教授が長年取り組んできた研究の知見をぜひ、品川キャンパスで学んでいただければ、と思います。


PC153113.jpg第58回品川セミナー
平成27年3月6日(金)17:30より
鎌田 東二 (こころの未来研究センター・教授)


神道と仏教から見た心のワザ学と日本文化
 
東日本大震災の時、神社の境内に駆け上がって助かり、お寺のお堂で避難所生活をした方々が大勢いました。神社と寺院は、突発的な自然災害時には緊急避難地や避難所となってきました。いわば、日本列島の地域的かつ精神的安全弁としての役割を果たしてきたといえます。「八百万の神」と言われる神道の「神」の多くは自然神格です。それに対して、仏とは悟りの智慧を身に付けた人間人格です。あえて図式的に言えば、自然の中に「カミ」を見、人間の中に「ホトケ」を見てきた日本人の「心」は、自然と人間生活の調和を図るためのさまざまな仕掛けやワザを開発してきました。今回の講演では、そのような日本文化の「心のワザ学」を『古事記』や『日本書紀』や『古今和歌集』や空海著『秘蔵宝鑰』『秘密曼荼羅十住心論』などを紐解きながら考えてみたいと思います。


(イベントページより)


 セミナーはどなたでも聴講できますが、事前申し込みが必要です。下記リンクよりお申し込みください。


社会連携 東京オフィス「第58回品川セミナー」 | 京都大学ウェブサイト
第58回品川セミナー 申込フォーム | 京都大学附置研究所・センター

内田准教授が「たちばな賞」を受賞しました。3月3日に表彰式・研究者発表がおこなわれます

1502uchida_tachibana_photo.png 内田由紀子准教授が、第7回京都大学たちばな賞(優秀女性研究者賞)を受賞しました。


 京都大学では、若手の女性研究者の優れた成果を讃える制度として、平成20年度より「京都大学たちばな賞(優秀女性研究者賞)」が創設され、毎年表彰しています。この度、内田准教授は京都大学のすべての分野の女性研究者から1名のみに授与される「研究者部門」を受賞。2015年3月3日に楽友会館でおこなわれる表彰式で山極総長から表彰を受け、「文化と幸福:日本における関係志向的幸福についての文化心理学的実証研究」という演題にて研究発表をおこないます。


 表彰式、研究発表の模様は、追って写真と共にご報告します。表彰式の詳細は下記リンク先をご覧ください。


第7回 京都大学「たちばな賞」(優秀女性研究者賞)表彰式 | 京都大学男女共同参画推進センター


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鎌田教授の監修による「悲とアニマ」展が北野天満宮で開催されます

 鎌田東二教授が研究代表者を務める「モノ学・感覚価値研究会」が主催する「悲とアニマ ー モノ学・感覚価値研究会アート分科会展」が、2015年3月7日から14日まで京都市上京区の北野天満宮で開催されます。同展は、現代アートの総合イベント「現代京都藝苑2015」のひとつに位置付けられています。


 東日本大震災における「悲」をアニマ(霊魂・霊性)に触れることにより生きる力に変えようとの願いが企画意図に込められており、期間中は、北野天満宮の社務所、神楽殿、茶室、駐車場など境内の敷地内一帯にて様々なイベント、展示がおこなわれます。東日本大震災から4年目にあたる3月11日には、鎮魂茶会や移動舞台車上での鎮魂能舞などが上演され、能舞には鎌田教授みずからが出演します。


写真 (89).jpg天神信仰と「悲とアニマ」展 開催に寄せて ー 京都大学こころの未来研究センター教授 鎌田東二


 昨今、東日本大震災、近畿大水害、各所の台風被害、御嶽山噴火など、国内外で天災も人災も多発している。このような現状の中で、一つの芸術芸能による鎮魂供養の試みとして、一宗一派も宗教の違いも超える、「悲とアニマ」という広大無辺の大悲・大慈への普遍的な祈りと鎮魂を実現し、死者への供養と生の活力としたい。
 「悲とアニマ」展における「3.11」開催の「鎮魂茶会」と「鎮魂能舞」は、豊臣秀吉が一五八七年に催した「北野大茶湯」や出雲の阿国が初めて歌舞伎踊を演じたという来歴を念頭に置いたもので、平安京・京都の地から伝統に基づく新たな表現を社会発信しようとするものである。企画趣旨をご理解いただき、ご参会いただきたい。


(『北野天満宮社報』新年号 VOL.5 より)


 イベントについて詳しくは下記リンク先「現代京都藝苑2015」のウェブサイトをご覧ください。
 

悲とアニマ――モノ学・感覚価値研究会展 | 現代京都藝苑2015
北野天満宮オフィシャルサイト

 

内田准教授が男女共同参画推進センターの「Women and Wishフォーラム 1」に登壇。山極総長らと討論しました

150126uchida_forum.png 2015年1月26日、男女共同参画推進センターの企画による「Women and Wishフォーラム 1」が芝蘭会館別館国際交流会館で開催され、内田由紀子准教授が話題提供者として参加しました。


 男女共同参画社会の実現のための研究者支援のあり方や、現行の制度について考える同フォーラムでは、山極壽一総長が、新体制となった京都大学の「WINDOW構想」と男女共同参画推進活動への意気込みを話し、その後、内田准教授、楯谷智子京大白眉センター助教、小山真紀京大大学院工学研究科・医学研究科准教授らが支援制度の利用者として話題提供をおこない、活発なディスカッションが繰り広げられました。内田准教授は、妊娠・出産時に男女共同参画推進センターの研究・実験補助者雇用制度を利用できたことにより研究への気持ちを切らさずに復職できたこと、男性も含めて働き方を変えていく仕組みを、京都大学が率先して作り出していくことの必要性について提言しました。


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(写真提供:男女共同参画推進センター)


□当日の詳しい様子はこちら↓
イベント記録「男女共同参画推進センターのサービスを利用して」"Women and Wish"フォーラム1 | 男女共同参画推進センター


□メディア掲載情報
毎日新聞(2015年1月25日付)に掲載されました。
「男女共同参画の学内状況を報告 京大で女性研究者支援考える」 | 毎日.jp

鎌田教授が大会会長を務めた「人体科学会 第24回大会」が開催されました

2014jinntaikagaku-in-kyoto 2.jpg 「人体科学会 第24回大会」(主催/人体科学会、後援/こころの未来研究センター、協力/身心変容技法研究会)が、2014年11月29日と30日の2日間、稲盛財団記念館3階大会議室で開催されました。大会会長を務めた鎌田東二教授は、初日の一般シンポジウム「身心変容と脳科学〜瞑想・太極拳・整体を事例として」の第一部「身心変容のフィールド学」と、2日目の一般公開若手パネル「湯浅泰雄の問いかけたもの」において司会進行を務めました。また、カール・ベッカー教授が初日のシンポジウムのコメンテーターとして、奥井遼研究員が2日目にパネリストとして登壇しました。


 湯浅泰雄の重要な仕事の一つに「身心問題・身体論」と「修行論」がある。それは、瞑想や気の練成や身体操作による変性意識状態、ここでいう「身心変容」の問題に直結する。
 本シンポジウムは、人体科学会が最初期から問題にしてきた中心的な課題を「身心変容」と捉え、それを瞑想と太極拳と整体についての事例的なフィールド研究と脳科学の両面から挟み撃ちにしつつ明らかにするという意図を持って企画された。道半ばではあっても、それはこのほぼ四半世紀に及ぶ人体科学会の課題の核心に正面から取り組む企画であると自負している。


(シンポジウム「身心変容と脳科学〜瞑想・太極拳・整体を事例として」企画趣意・鎌田東二 より)


(写真提供/村上和雄 心と遺伝子研究会


[開催ポスター]
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[DATA]
「人体科学会 第24回大会」身心変容と人体科学
▽日時:2014年11月29日(土)ー30日(日)
▽会場:京都大学稲盛財団記念館3階会議室
▽後援:京都大学こころの未来研究センター
▽協力:身心変容技法研究会
▽大会日程
○11月29日(土)
午前 一般演題(1)
昼休み・理事会
午後 公開シンポジウム「身心変容と脳科学~瞑想・太極拳・整体を事例として」
第一部「身心変容のフィールド学」 司会:鎌田東二(宗教哲学)、永澤哲(宗教学)/倉島哲(社会学)/藤守創(統合医療)/コメンテーター:カール・ベッカー(倫理学)
第二部「身心変容の脳科学」 司会:松田和郎(神経科学)、河野貴美子(脳科学)/齋木潤(認知科学)/コメンテーター:鮎澤聡(脳科学)
○11月30日(日)
午前 一般演題(2)
会員総会・湯浅賞授賞式
昼休み  
午後 一般演題(3)
公開若手パネル「湯浅泰雄の問いかけたもの」 司会:鎌田東二(宗教哲学)、桑野萌(哲学的人間学)・杉本耕一(日本思想)・奥井遼(教育学)/コメンテーター:西平直(教育人間学)

鎌田教授が展図録『スサノヲの到来-いのち、いかり、いのり』に解説を寄稿し、講演をおこないました

1412kamata_susanow.png 2014年10月18日より足利市立美術館にて展覧会「スサノヲの到来-いのち、いかり、いのり」(主催:足利市立美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会)が始まりました。足利では12月23日まで開催され、その後、2015年秋まで各地の美術館で開催されます。鎌田東二教授は、本展覧会の展図録に解説記事「スサノヲという爆発ー放浪する翁童神のメッセージ」を寄稿し、11月9日には、展覧会の開催地である足利市立美術館にて同タイトルの講演会で講師を務めました。


「スサノヲという爆発ー放浪する翁童神のメッセージ」鎌田東二


 スサノヲは爆発である。泣き虫の爆発であり、きかん気の爆発であり、暴れん坊の爆発である。
 また、スサノヲはスキャンダルである。アウトローであり、バガボンドであり、ヒッピーであり、ヒーローである。八頭八尾の八俣大蛇を退治することのできたスサノヲ自身が八頭八尾の怪物体である。異相の怪物神スサノヲ。
 この多面多層体のスサノヲ神話は、確かに、折口信夫の言う貴種流離譚のプロトタイプである。
 振り返ってわが人生を通観してみると、そのスサノヲとの遭遇の繰り返しであったと総括できる。まず、「オニ(鬼・大人)」を見ることから始まったわが人生で、初めて大きな社会発信をしたのが、一九七〇年五月、十九歳の時に、大阪の心斎橋で一ヶ月間『ロックンロール神話考』なるアングラ劇を作・演出したことにあった。(中略)
 研究面だけではなく、私生活の方でもスサノヲに遭遇し続けた。


(解説より)


講演会の様子はこちら→ 鎌田東二さんによる講演会行われました | 足利市立美術館ブログ
展覧会の案内ページ→ スサノヲの到来 -いのち、いかり、いのり | 足利市立美術館
2015年までの開催地→ 展覧会紹介 | 美術館連絡協議会

【京大学部生・院生むけ】京都大学付属図書館のレクチャーシリーズ第4回(11月27日)で熊谷准教授が講演します

 2014年11月27日に京都大学付属図書館1階ラーニング・コモンズで開催されるレクチャーシリーズ第4回 で熊谷誠慈准教授(上廣こころ学研究部門)が講師を務めます。


 テーマは「チベット・ブータンの宗教文化研究の紹介 〜文献研究およびフィールド研究の両側面から〜」です。仏教がインドから他国へとどのように伝播し、受容され展開していったかを、熊谷准教授がおこなってきた文献学やフィールド研究などに基づきながら解説します。


 セミナーの対象は、京都大学の学部学生、大学院生です(無料・自由参加)。該当者で興味のある方は、下記ページに詳細が載っていますので、ご覧ください。

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京都大学付属図書館レクチャーシリーズ<第4回>熊谷誠慈准教授(京都大学こころの未来研究センター上廣こころ学研究部門)

内田准教授がウィーン大学日本学研究所とEAJS学会(スロベニア)で講演しました

内田由紀子准教授が、ウィーン大学での招待講演ならびに第14回 International Conference of European Association for Japanese Studies学会(スロベニア・リュブリャナ)での基調講演をおこないました。


ウィーン大学では日本学研究所にて、「How do we construct happiness and social capital? Evidence from community research in Japan」というタイトルで講演をおこない(2014年8月25日)、こころの未来研究センターの取り組み並びに農村・漁村地域のソーシャル・キャピタルに関する最新の知見について述べました。その後、社会学・経済学の立場から日本について研究する研究者や大学院生とのディスカッションをおこないました。


EAJS学会では、社会学・人類学のセクションにおける1時間半にわたる基調講演「Cultural construal of "interdependent happiness" in Japan: Cultural psychological theories and empirical evidence」をおこないました(2014年8月28日)。日本の幸福感についての様々なデータを呈示しながら、幸福と文化の関連についての理論的な枠組みを呈示しました。


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ベッカー教授が「京都大学公開講座 秋季講義 生命と老化を考える」(9月27日開催)で講演します

1409shunju.png カール・ベッカー教授が、9月27日に京都大学百周年時計台記念館百周年記念ホールで開催される「京都大学公開講座 春秋講義 生命と老化を考える」で講演をおこないます。


 春秋講義は、京都大学における知的資源を広く学内外の人々に伝えるために、一般の方に無料開講しています。今回、ベッカー教授の講演テーマは「安心して終焉を迎える日本的な看取り:その準備、受容、意味」です。長年、日本人の死生観や死別の受容のプロセスについて研究を重ねてきたベッカー教授。講演では、現代人が死とどう向き合っているのか、古き日本の死生観からどのように変化してきたのか、超高齢化社会で死への不安にいかに対処し備えるべきなのか、これまでの研究をもとに参加者の皆さんと考えて参ります。同日の講義には、石川冬木生命科学研究科教授も登壇し、「老化からみた人の一生」という演題で講演します。


 参加費、事前申込は不要です。京都大学を代表する時計台の大ホールで、第一線の研究者の知見にふれていただければ、と思います。


□詳しくはこちら
京都大学 お知らせ - 京都大学春秋講義(平成26年度 秋季講義)

京都大学東京オフィス連続講演会「東京で学ぶ 京大の知」シリーズで河合教授が講演しました

 京都大学東京オフィス連続講演会「東京で学ぶ 京大の知」シリーズ15 こころの未来 -私たちのこころは何を求めているのか-」が、東京港区の京都大学東京オフィスでおこなわれました。第4回目は、2014年6月25日、河合俊雄教授が「主体性は超えられるのか? -心理療法における揺らぎと超越」という演題で講演しました。当日は、内田由紀子准教授が司会進行とディスカッサントを務め、講演についての説明やセンターの活動等を紹介するとともに、講演後に河合教授とディスカッションを行いました。


 全4回に渡って開催された、こころの未来研究センターの研究者らによる「東京で学ぶ 京大の知」シリーズは、どの回も沢山の参加者にお越しいただき盛況のまま終了しました。普段なかなかお目にかかれない関東の皆さんに、こころの未来研究センターの取り組みや研究内容を知っていただくことができ、大変有意義な機会となりました。


 京大のウェブサイトでもレポートが掲載されました。
「東京で学ぶ 京大の知」シリーズ15 こころの未来 -私たちのこころは何を求めているのか- 第4回を開催しました。(2014年6月25日) - 京都大学


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[開催ポスター]
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[DATA]
「主体性は超えられるのか? -心理療法における揺らぎと超越」
第3回「求めるべき幸福とは -ブータンの国民総幸福政策とその根底に横たわる精神性」
▽日時:2014年6月25日(水) 18時30分~20時00分
▽場所:京都大学東京オフィス(港区)
▽講師:河合俊雄(こころの未来研究センター教授)
▽内容:「 近心理療法で問題になるのは、気力がなくなり学校に行けなくなる、重い病気や災害に遭うなど、主体性の揺らぎです。その際に主体性を回復することと同時に、主体性を超えた次元との関係が大切であることを論じたいと思います。」
▽参加者数:143名

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京都大学東京オフィス連続講演会「東京で学ぶ 京大の知」シリーズで熊谷准教授が講演しました

 京都大学東京オフィス連続講演会「東京で学ぶ 京大の知」シリーズ15 こころの未来 -私たちのこころは何を求めているのか-」が、全4回に渡って港区の京都大学東京オフィスでおこなわれています。第3回目は、2014年6月11日、熊谷誠慈准教授(上廣こころ学研究部)が「求めるべき幸福とは -ブータンの国民総幸福政策とその根底に横たわる精神性」という演題で講演しました。当日は、吉川左紀子センター長が司会進行とディスカッサントを務め、講演についての説明やセンターの活動等を紹介するとともに、講演後に熊谷准教授とディスカッションを行いました。


 なお、第4回目は6月25日、河合俊雄教授による講演がおこなわれます(申し込み受付終了)。後日、ホームページにてご報告します。


 京大のウェブサイトでもレポートが掲載されました。
「東京で学ぶ 京大の知」シリーズ15 こころの未来 -私たちのこころは何を求めているのか- 第3回を開催しました。(2014年6月11日) - 京都大学


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[開催ポスター]
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[DATA]
「東京で学ぶ 京大の知」シリーズ15 こころの未来 -私たちのこころは何を求めているのか-」
第3回「求めるべき幸福とは -ブータンの国民総幸福政策とその根底に横たわる精神性」
▽日時:2014年6月11日(水) 18時30分~20時00分
▽場所:京都大学東京オフィス(港区)
▽講師:熊谷誠慈(こころの未来研究センター上廣こころ学研究部門特定准教授)
▽内容:「 近年、ブータンの「国民総幸福」(GNH)は大きな注目を集めていますが、そもそもブータンの人々はどのような精神性を持ち、いかなる幸福を求めているのでしょうか。宗教学の視点から考えていきたいと思います。」
▽参加者数:103名

京都大学東京オフィス連続講演会「東京で学ぶ 京大の知」シリーズで阿部准教授が講演しました

 京都大学東京オフィス連続講演会「東京で学ぶ 京大の知」シリーズ15 こころの未来 -私たちのこころは何を求めているのか-」が、全4回に渡って港区の京都大学東京オフィスでおこなわれています。第2回目は、2014年6月4日、阿部修士准教授(上廣こころ学研究部)が「自分の意思で決めるとはどういうことか? -心理学と脳科学の視点から」という演題で講演しました。当日は、河合俊雄教授が司会進行とディスカッサントを務め、講演についての説明やセンターの活動等を紹介するとともに、講演後に阿部准教授とディスカッションを行いました。


 なお、第3回目は6月11日、熊谷誠慈准教授による講演がおこなわれました。第4回は6月18日に開催されます(申し込み受付終了)。後日、ホームページにてご報告します。


 京大のウェブサイトでもレポートが掲載されました。
「東京で学ぶ 京大の知」シリーズ15 こころの未来-私たちのこころは何を求めているのか- 第2回を開催しました。(2014年6月4日)- 京都大学


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[開催ポスター]
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[DATA]
「東京で学ぶ 京大の知」シリーズ15 こころの未来 -私たちのこころは何を求めているのか-」
第2回「自分の意思で決めるとはどういうことか? -心理学と脳科学の視点から」
▽日時:2014年6月4日(水) 18時30分~20時00分
▽場所:京都大学東京オフィス(港区)
▽講師:阿部修士(こころの未来研究センター上廣こころ学研究部門特定准教授)
▽内容:「現代の社会で私たちは驚くほどたくさんの決断を迫られます。感情の赴くままに決めることもあれば、自分の気持ちを抑えて決めることもあるでしょう。心理学と脳科学の観点から、私たちがどのように迷い、決めているのか、そのメカニズムを考えていきたいと思います。」
▽参加者数:141名

第35回こころの未来セミナー「介護する家族と死別する遺族のこころを探る」を開催しました

 第35回こころの未来セミナー「介護する家族と死別する遺族のこころを探る」を2014年6月3日、稲盛財団記念館3階大会議室で開催しました。


 講師は現在、こころの未来研究センターの共同研究者として、京都の高齢者介護に努める家族についての研究に取り組んでいるジェイソン・デーンリ先生(Jason Danely)と、米国より来日した臨床心理士のジョン・ジョーダン先生(John Jordan)が務めました。ジョーダン先生は、自死や突然死に基づく遺族の悲嘆研究の第一人者です。講演は、デーンリ先生の受け入れ教員であるカール・ベッカー教授の企画・進行により、デーンリ先生からは、高齢者介護に努める家族の語りに見られる悲嘆をはじめ、介護者の精神的な発達についての検討からの考察について、実際の事例を通して見える介護者のこころについてお話がありました。ジョーダン先生からは、トラウマ的な突然死による『トラウマ的悲嘆』について、9.11や3.11で見られたような突然死からの悲嘆をどのように理解し対応できるのか、ということについてお話しいただきました。


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[開催ポスター]
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[DATA]
第35回こころの未来セミナー「介護する家族と死別する遺族のこころを探る」
▽日時:2014年6月3日(火)15:00~17:30
▽場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室
▽講師:Jason Danely, Ph.D
Assistant Professor, Rhode Island College (Anthropology):Visiting Researcher, Kokoro Research Center
John R. Jordan, Ph.D:Clinical Psychologist, Pawtucket, RI and Wellesley, MA, USA
▽参加者数:45名

第4回ブータン文化講座を開催しました

 第4回ブータン文化講座が2月24日、稲盛財団記念館大会議室で開催されました。今回は関西大学社会学部教授の草郷孝好先生をお迎えし、熊谷誠慈准教授(上廣こころ学研究部門)の司会進行で「ブータンの魅力とGNHの現在 ~世界はGNH社会を求めるのか~」というテーマで講演いただきました。

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 今や「GNH」(国民総幸福)という言葉は、ブータンという国の代名詞となっている感があります。第4回ブータン文化講座では、開発学がご専門の草郷孝好先生に、GNHについて、「ブータンの魅力」、「ブータンのGNH」、「GNHに対する世界の目」、「GNHと日本の取り組み」という4つの観点からお話をいただきました。


 ブータンは1960年代からようやく開国を始めた小国として、いわば「最後尾からの近代化」という困難な事業に取り組まねばなりませんでした。その際、先進国の近代化をただ真似るのではなく、自ら「望ましい社会のあり方」を決め、その方向に沿って、適切な近代化の方策を自己決定する、その羅針盤として、GNHを掲げるに至ったのです。GNHは「公正な社会経済の発展」、「文化保存」、「よい政治」、「環境の保全」という4本柱からなっていますが、これらが現代の国際社会が目指す方向と合致していることは、GNHをテーマとする国際会議の開催や、国際幸福デーの制定からはっきりと知ることができます。また我が国とGNHとの関わりとしては、「量」から「質」への大胆なモデルチェンジが必要な時代が到来していること、それを受けて、兵庫県に代表される幾つかの自治体が「良質な」社会発展を目指し、長期的な見通しに立って、実際に政策の形成と導入を進めつつあることが指摘されます。


 講演では、豊富な統計データに加え、ブータンの人々との交流など先生ご自身の体験や取り組みも交えて、分かりやすくお話しいただきました。会場からは、GNHが指標として独り歩きしてはいないのか、ブータンの実社会ではGNHがどのように認知されているのか、といった踏み込んだ質問が多数なされました。


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<報告:安田章紀研究員(上廣こころ学研究部門)>


[開催ポスター]
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[DATA]
第4回ブータン文化講座「ブータンの魅力とGNHの現在 ~世界はGNH社会を求めるのか~」
▽日時:2014年2月24日(月)17:00 ~ 19:00 (16:30開場)
▽場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室
▽講演者:草郷孝好(関西大学社会学部・教授)
司会進行:熊谷誠慈(こころの未来研究センター・上廣こころ学研究部門准教授)
▽参加者数:101名