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2018年

新潟青陵大学で開催された日本箱庭療法学会第32回大会にて、粉川尚枝特定研究員が河合俊雄教授・畑中千紘講師らと口頭発表を行いました

 2018年10月20、21日、新潟青陵大学で開催された日本箱庭療法学会第32回大会にて、粉川尚枝特定研究員が河合俊雄教授・畑中千紘講師らと口頭発表を行いました。
 この発表は、「発達障害の子どものプレイセラピーと発達検査の比較検討」という題で、当センターの平成29年度教員提案型連携研究プロジェクトである「子どもの発達障害へのプレイセラピー」プロジェクトにより行われたものです。 発表した研究では、プレイセラピーのプロセスと発達検査の結果を比較するという、数量的な視点を含めた方法で、客観的にセラピーの有効性を検討することを試みました。
 今後もプロジェクトでは、発達上の問題で来談する子どものプレイセラピーについて、実証研究・治療機序の検討を積み重ねていくことを目指しています。 また、今回発表した研究の成果は、論文等の形で発表していきたいと考えています。
 なお、この研究成果は上廣こころ学研究部門(2012-2016年度)、上廣倫理財団寄付研究部門の成果を元にしたものです。


粉川尚枝・畑中千紘・梅村高太郎・皆本麻実・田附紘平・鈴木優佳・西珠美・山﨑基嗣・大場有希子・松岡利規・豊原響子・文山知紗・長谷雄太・水野鮎子・河合俊雄・田中康裕(2018)発達障害の子どものプレイセラピーと発達検査の比較検討(日本箱庭療法学会第32回大会. 2018.10.20-21.新潟青陵大学)


日本箱庭療法学会第32回大会ウェブサイト

18.10.29

新潟青陵大学で開催された日本箱庭療法学会第32回大会にて畑中千紘特定講師が河合俊雄教授らと口頭発表を行いました

 2018年10月20、21日、新潟青陵大学で開催された日本箱庭療法学会第32回大会にて畑中千紘特定講師が河合俊雄教授らと口頭発表を行いました。

 この発表は「心理療法におけるこころの変容とその波及―心理療法事例のメタ的分析からー」と題され、心理療法の中で「こころが変わる」際に起こってくる動き、抵抗などについて100事例のメタ的分析を通して分析した結果について発表を行いました。

 心理療法についての研究は情報保護等の問題からなかなか数量的に扱われることが少ないのですが本研究では抽象レベルから評定するという方法論の工夫によって臨床的な本質をわかりやすい形でとりだすことを目指しています。成果については論文等の形で今後、発表していく予定です。


畑中千紘・河合俊雄・田中康裕(2018)心理療法におけるこころの変容とその波及 -心理療法事例のメタ的分析から-(日本箱庭療法学会第32回大会.2018.10.20-21.新潟青陵大学)


日本箱庭療法学会第32回大会ウェブサイト


18.10.29

広井良典教授が岩手県議会において幸福度指標に関する講演を行いました

 2018年9月4日、岩手県盛岡市で広井良典教授が岩手県議会の次期総合計画特別委員会において幸福度指標に関する講演を行いました。


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 同特別委員会は、岩手県議会の全議員45名を構成員とし、今年度に岩手県が策定予定の次期総合計画(2019~2028年度の10年間)に関する調査等を行うことを任務とするものです。
 岩手県においては、一昨年(2016年)から昨年にかけて行われた『「岩手の幸福に関する指標」研究会』(広井教授は研究会のアドバイザー)の検討結果を受けて、幸福度指標の理念や考え方を県の総合計画や政策に反映させていく方向での検討を進めており、今回の議会講演はそうした流れの中で行われたものです。
 広井教授の講演は「幸せはローカルから――幸福度指標をめぐる課題と展望」と題し、幸福度指標への関心が高まっている背景や国際的動向、幸福度指標の策定をめぐる具体的な論点や課題、幸福度指標と人口減少社会・地方創生に関する政策課題等、幅広い内容のもので、これについて各議員との間で活発な質疑応答や意見交換がなされました。

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18.09.12

畑中千紘特定講師が栄養教職員を対象とした研修会で講演を行いました

 2018年9月1日(土)に大阪市にて開催された 近畿圏内の学校に勤める栄養教職員を対象とした研修会において 畑中千紘特定講師が講演を行いました。
 子どもの食や栄養に関する教育を行う栄養教職員は、 食の課題を通して子どものこころの問題に直面することが多くあります。 そこで講演は「子どもの食とこころの発達:発達障害と現代のこころの課題」と題され、これまでの上廣倫理財団寄付研究部門におけるプロジェクトの成果から、 現代の子どものこころの問題について、発達障害の理解とアプローチの視点を中心にお話しし、100名をこえる参加者が熱心に聴講しました。

18.09.04

熊谷誠慈特定准教授が字幕監修を務めた映画『ゲンボとタシの夢見るブータン』が京都新聞をはじめ複数のメディアに紹介されました

 熊谷誠慈特定准教授(上廣倫理財団寄付研究部門)が字幕監修を務めた映画『ゲンボとタシの夢見るブータン』が、京都新聞(2018年8月23日付)をはじめ複数のメディアに紹介されました。(協力:京都大学ブータン友好プログラム)
 この度、京都新聞社より転載許可を頂きましたので、記事を当ページに掲載します。画像をクリックするとより大きくPDFページが開きます。

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「2018年8月23日 京都新聞掲載」



*ウェブニュースには一部有料記事がございます

朝日新聞:https://www.asahi.com/articles/ASL8R3VKNL8RPTFC005.html

毎日新聞:https://mainichi.jp/articles/20180730/dde/018/200/043000c

産経ニュース:https://www.sankei.com/entertainments/news/180817/ent1808170011-n1.html

福井新聞:http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/677183

ヤフーニュース:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180708-00000015-nataliee-movi


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▽上映スケジュール
・東京:8月18日(土)よりポレポレ東中野にて上映開始  
・大阪:8月25日(土)より第七藝術劇場にて上映開始 
・京都:9月1日(土)より出町座にて上映開始 
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18.08.30

熊谷誠慈特定准教授が字幕監修を務めた映画『ゲンボとタシの夢見るブータン』が公開されました(京都公開記念特別講演会)

 熊谷誠慈特定准教授(上廣倫理財団寄付研究部門)が字幕監修を務めた映画『ゲンボとタシの夢見るブータン』が公開されました。協力:京都大学ブータン友好プログラム

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・東京:8月18日(土)~ ポレポレ東中野にて上映開始 https://www.mmjp.or.jp/pole2/
・大阪:8月25日(土)~ 第七藝術劇場にて上映開始 http://www.nanagei.com/movie/data/1261.html
・京都:9月 1日(土)~ 出町座にて上映開始 https://demachiza.com/movies/1817


 2018年9月1日、出町座にて、初回(12時30分~)の上映後(13時50分)、映画『ゲンボとタシの夢見るブータン』の京都公開記念特別講演会が開催され、熊谷特定准教授が「ブータンの伝統と現代」と題した特別講演を行います。
(*12時30分の上映回の鑑賞者が優先となります)https://demachiza.com/event/2064

▽日時
・映画:初回上映は2018年9月1日(水)12時30分~13時50分。9月7日までは1日2回上映。
・講演会:2018年9月1日(水)13時50分~(*映画鑑賞者限定となります)


▽場所:出町座
〒602-0823京都市上京区今出川通出町西入上ル三芳町133(出町桝形商店街内)


▽会場地図:https://demachiza.com/access


▽映画鑑賞料金:https://demachiza.com/price


▽会場TEL: 075-203-9862、FAX: 075-320-2526、E-mail: info@demachiza.com


▽会場HP:https://demachiza.com/

18.08.21

畑中千紘特定講師がフランクフルトにて開催されたIAAPとIAJSのジョイントカンファレンスで口頭発表を行いました

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 20018年8月2日~5日にドイツ・フランクフルトにて開催されたIAAP(国際分析心理学会)とIAJS(国際ユング研究学会)のジョイントカンファレンスで畑中千紘特定講師が口頭発表を行いました。


 "The Empirical Research of the Paradoxical Transformation in Psychotherapy"と題されたこの発表は 心理療法においてこころが変わっていくプロセスにみられる逆説性について、実証的に検討を行ったものです。 一般に心理療法は、マイナスの状態からプラスの状態へ変える(変わる)ための ものと考えられています。 しかし実際のところ、そのプロセスではいったん症状が悪くなるように見えることがあることが経験的に知られています。 心理療法は、自分の問題に向き合っていくプロセスであることから それは当然のことでもあるのですが、 一般には、症状が改善する際には一度悪くなることを想定している人はあまりいないでしょう。 しかし、何かを学んだり上達するためには楽しい思いばかりでなく ハードな練習や苦労が必要なように、こころが変わるためにも 単に右上がりのプロセスをたどることが難しいことがあります。 この研究はそうしたことを、数量的にも検討をしたものです。
本発表の成果は、今後論文等で公表する予定です。

18.08.20

畑中千紘特定講師が佐賀市を訪問し講演を行いました

 2018年3月26日、27日、畑中千紘特定講師(訪問時は特定助教)が佐賀市を訪問し、講演を行いました。


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 佐賀市では発達障害のトータルライフ支援の取り組みをはじめられており、センターでの発達障害関連プロジェクトの成果を共有すべく「発達障害への理解とアプローチ:心理療法の立場からみた現状」と題して講演を行いました。講演には約100名の職員の方が参加し、熱心に聴講されました。
 その後、佐賀市内の発達障害支援施設の視察および各部署の職員の方々との活発な意見交換を行いました。


 上廣倫理財団寄付研究部門では、広井良典教授が顧問を務める荒川区自治総合研究所―幸せリーグを通じて各自治体との交流を深めています。
 2018年の5月には、佐賀市職員の方々がセンターを訪問され、センターの施設を視察されると共に、意見交換を行いました。


18.08.17

第21回ブータン研究国際レクチャー(Bhutan's Modern Society )

第21回ブータン研究会国際レクチャー(Bhutan's Modern Society)

こころの未来研究センター上廣倫理財団寄付研究部門ブータン学研究室では、公開型研究会「京都大学ブータン研究会」を定期開催しています。今回は、同寄付部門の熊谷誠慈特定准教授が「Bhutan's Modern Society」と題した集中講義を行います。ブータンの国民総幸福政策、政治・経済、国際問題などを扱う予定です。
(*使用言語は英語のみとなります)

▽日時:2018年9月19日(水)13:00~18:00
▽場所:京都大学稲盛財団記念館1階京都賞ライブラリーセミナー室
   会場が変更になりました
  →京都大学稲盛財団記念館3階 小会議室1
   
    京都市左京区吉田下阿達町46(川端近衛南東角)
▽講師:熊谷誠慈(こころの未来研究センター 上廣倫理財団寄付研究部門 特定准教授 )
▽参加費:無料
▽対象:どなたでも参加いただけます。
▽使用言語:英語(*日本語通訳はありません)
▽定員:30名
   申込みによる先着順とし、定員になり次第、締め切らせていただきます。
主催:京都大学こころの未来研究センター 上廣倫理財団寄付研究部門 ブータン学研究室

申込方法 
参加ご希望の方は、E-mailにてお申込みください。
件名に「ブータンの現代社会・国際レクチャー(9/19)申込み」と明記し、必要事項を記入の上、ご送付ください。
定員に達し、ご参加頂けない場合のみご連絡をさし上げます。
必要事項:①お名前(ふりがな)、②ご所属、③返信用ご連絡先(メールアドレス)

連絡先/申込先:京都大学こころの未来研究センター・リエゾンオフィス(平日9時~16時)
E-mail: kokoro-bh*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください)
URL:http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/index.html

18.08.17

第13回ブータン文化講座 「ブータンにおける近代化と伝統との衝突」

第13回ブータン文化講座
「ブータンにおける近代化と伝統との衝突」

ドキュメンタリー映画『ゲンボとタシの夢見るブータン』アルム・バッタライ監督 ドロッチャ・ズルボー監督 来日記念講演


 こころの未来研究センター上廣倫理財団寄付研究部門ブータン学研究室では、アウトリーチ活動の一環として「ブータン文化講座」を定期開催しています。
 今回は、京都大学ブータン友好プログラムとの共催で、第13回ブータン文化講座記念講演を開催します。ゲストスピーカーとして、映画ドキュメンタリー『ゲンボとタシの夢見るブータン』を共同製作したアルム・バッタライ監督およびドロッチャ・ズルボー監督をお迎えし、「ブータンにおける近代化と伝統との衝突」と題した基調講演をいただきます。8月18日(土)の映画公開に先駆けて、本講演中には同映画の一部を先行上映する予定です。


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▽日時:2018年7月13日(金) 17:00~18:30(16:30開場)

▽場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室(京都市左京区吉田下阿達町46)

▽講演者:アルム・バッタライ監督・ドロッチャ・ズルボー監督(映画ドキュメンタリー『ゲンボとタシの夢見るブータン』監督)

▽講演題目:「ブータンにおける近代化と伝統との衝突」 ※映画ドキュメンタリー『ゲンボとタシの夢見るブータン』の一部分を上映予定

▽講演プロフィール
アルム・バッタライ監督 
1985年生まれ。ブータン出身。ブータン放送公社で若者をテーマにしたドキュメンタリー番組の制作に5年間携わる。ドキュメンタリー修士課程コースの第1回ドック・ノマッズに参加し、好成績を残し、欧州連合による高品質な教育と世界との学術交流を目的とする、エラスムス・ムンドゥスの奨学金を勝ち取る。その後、ドロッチャ・ズルボー監督(ハンガリー)と、アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭に併設された、ドキュメンタリーの国際共同製作を目的とする、Doc ForumやTokyo Docsなど、世界7か国で開催されたピッチング・イベントで企画提案する。国をまたがる6つの財団から製作資金を集めることに成功し、初長編ドキュメンタリー作品『ゲンボとタシの夢見るブータン』(邦題)を完成させる。現在、自身のドキュメンタリー・プロダクション「Sound Pictures」を設立し、長編2作目となる『Kelden』を製作中。ブータンで数少ないドキュメンタリー作家の一人として、クリエイティブなドキュメンタリー製作を続けている。

ドロッチャ・ズルボー監督
1988年生まれ。ハンガリー出身。ブダペストのエトヴェシュ・ロラーンド大学の映画史映画理論を首席で卒業する。在学中、初監督した短編作品は、アストラ国際ドキュメンタリー映画祭(ルーマニア)でベスト・スチューデント・ドキュメンタリー賞を受賞する。その後、ドキュメンタリー修士課程コースの第1回ドック・ノマッズに参加し、アルム・バッタライ(ブータン)と出会い、共に欧州連合によるエラスムス・ムンドゥス奨学金を勝ち取る。その後、世界各国で開催されているピッチング・イベントに参加し、国際共同製作のための資金を集め、長編デビュー作品となる『ゲンボとタシの夢見るブータン』(英題:The Next Guardian)を完成させる。現在はブダペスト演劇映画アカデミーで講師を務めるかたわら、映画理論の博士号取得研究を続けている。また、新進気鋭の映画作家をサポートする、ハンガリー・国立フィルム・ファンド・インキュベーター・プログラムで、長編2作目『Lessons in Hungarian』を製作中。


▽映画概要
子供たちはどのような未来を描くのだろうか。ブータンの小さな村に暮らす長男ゲンボ(16歳)は、家族が代々受け継いできた寺院を引き継ぐために学校を辞め、戒律の厳しい僧院学校に行くことについて思い悩む。自らを男の子だと思い、ブータン初のサッカー代表チームに入ることを夢見る妹のタシ(15歳)は、自分の唯一の理解者である兄に、遠く離れた僧院学校に行かないでほしいと願う。父は、子供たちが将来苦労することなく暮らせることを願い、ゲンボには出家し仏教の教えを守ることの大切さを説き、タシには女の子らしく生きる努力をすることを諭す。思春期の子供たちは自分らしい生き方を模索するが、それが何かはまだわからない。急速な近代化の波が押し寄せるブータンで、子供たちの想いと、親の願いは交差し、静かに衝突する---------- 世界で初めて劇場公開される、ブータン人監督による"ブータン・ドキュメンタリー"

〇養老孟司氏(解剖学者/東京大学名誉教授)紹介コメント
ネットを典型として変わりゆく社会、その中での父と子、性同一性、個人の選択、こうした人生の普遍的な問題を、ブータンの風土を背景に上手に描いています。強いて結論を出さない、とても気持ちのいい映画です。日本人が百年以上前に、良かれ悪しかれ通過した時代を、アジアの国々がいま通っているという気がします。ではわれわれは真摯に過去に向き合ってきたか。それをあらためて考えさせる作品でもあります。

▽総合司会:熊谷誠慈(京都大学こころの未来研究センター 上廣倫理財団寄付研究部門長 特定准教授)

▽参加費:無料

▽対象:どなたでもご参加いただけます

▽定員:100名(申込みによる先着順)

▽共催
京都大学こころの未来研究センター上廣倫理財団寄付研究部門ブータン学研究室
京都大学ブータン友好プログラム


[『ゲンボとタシの夢見るブータン』公式ホームページ]


▽申込方法 
定員は100名(申込先着順)となっております。参加ご希望の方は、E-mailにてお申込みください。
件名に「第13回ブータン文化講座申込み」と明記し、必要事項を記入の上、ご送付ください。
定員に達し、ご参加頂けない場合のみご連絡をさし上げます。
必要事項:①お名前(ふりがな)、②ご所属、③返信用ご連絡先(メールアドレス)
※返信用メールアドレスは明確にお願いします。

▽連絡先/申込先:京都大学こころの未来研究センター・リエゾンオフィス(平日9時~16時)
E-mail: kokoro-bh*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください)

18.06.13

広井良典教授が2018年上廣・カーネギー・オックスフォード会議に参加し報告を行いました

 広井良典教授がニューヨークのカーネギー・カウンシルにて2018年5月17日・18日に行われた2018年上廣・カーネギー・オックスフォード会議に参加し報告を行いました。


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 同会議は上廣倫理財団、米国Carnegie Council for Ethics in International Affairsおよび英国オックスフォード大学Oxford Uehiro Centre for Practical Ethicsの共催で毎年開催されている会議で、今年の会議テーマは「倫理と人工知能の未来(Ethics and the Future of Artificial Intelligence)」でした。
 会議はSession I: Moral Machines、Session II: AI, Robotics, and the Future of Work and Life、Session III: Living with Robots、Session IV: Drones and Killer Robots という4つのセッションにそくして行われ、米国、イギリス、オーストラリア、日本からの研究者や企業、政府関係者が報告を行うとともにワークショップ形式でディスカッションがなされました。日本からは5名が参加し、広井教授はセッション3において"AI, Public Policy and Aging Society"と題する報告を行いました。




[関連サイト]
Carnegie Council for Ethics in International Affairs
Oxford Uehiro Centre for Practical Ethics


18.05.28

『アジア文化塾』 日本仏教をゼロから学ぶセミナー

『アジア文化塾』
日本仏教をゼロから学ぶセミナー

 ※定員になりましたので募集を締め切りました(2018/3/22 13:30) 

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 わが国では古来より、神道や仏教などを中心として精神性や道徳、倫理観が構築されてきました。日本発祥の神道に対して、仏教はインド起源であり、インドから日本に伝わる間に、時代的、地域的な変容が起こりました。では、日本に伝わった仏教とは如何なるものなのでしょうか。
 本セミナーでは、鎌倉時代の東大寺僧、凝然 (1240~1321)の著した仏教概説書『八宗綱要』を教科書として使用し、日本仏教の土台である、奈良、平安、鎌倉の仏教の基礎を学びます。
2017年度には序章(インド・中国・日本仏教概説)を全て読破しました。2018年度前期は「俱舎宗」の章を読み進めてまいります。
 毎回、セミナーの前半は『八宗綱要』を漢文/現代語訳で読んで内容の解説を行い、後半はグループに分かれて内容に関するディスカッションを行います。仏教の基礎知識が少なく、漢文が苦手な方を対象とした日本仏教概論セミナーですが、専門家の方でもご参加頂けます


▽ 日程:2018年 前期 水曜日不定期(①4/25、②5/9、③5/16、④5/30、⑤6/6、⑥6/20、⑦6/27、⑧7/11、⑨7/18、⑩8/1)

▽ 時間:18:00-19:30(開場17:30~)
※会場の都合上、18時までにご来場ください。遅れる場合は、事前にご連絡いただくようお願いいたします。

▽ 場所:京都大学稲盛財団記念館1階 京都賞ライブラリーセミナー室 アクセス
     京都市左京区吉田下阿達町46(川端近衛南東角)

▽ 受講資格:中学生以上の一般(*研究者も参加可) ※本セミナーでは単位はでません。

▽ 定員:30名 (定員になり次第、締め切らせていただきます)

▽ 参加費:無料

▽ コーディネーター:熊谷誠慈(京都大学こころの未来研究センター 上廣倫理財団寄付研究部門長 特定准教授)・安田章紀(こころの未来研究センター 研究員)


主催:京都大学こころの未来研究センター 上廣倫理財団寄付研究部門

 ※定員になりましたので募集を締め切りました(2018/3/22 13:30) 

E-mailにてお申込みください。件名に「日本仏教セミナー」と明記し、必要事項を記入の上、ご送付ください。
必要事項:①氏名(ふりがな) ②ご所属 ③参加頻度(何回程度参加可能か) ④返信用メールアドレス 
定員に達し、ご参加いただけない場合のみご連絡差し上げます。
連絡先/申込先: 京都大学こころの未来研究センター リエゾンオフィス
kokoro-culture*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(お手数ですが、*を@に変えてください)
URL: http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/index.html

18.03.19

広井良典教授が東京自由大学でのゼミナール「人口減少社会のデザイン」で講義します

 広井良典教授がNPO法人・東京自由大学(鎌田東二初代理事長、島薗進学長)でのゼミナール「人口減少社会のデザイン」で講義します。日時は2018年3月10日・17日の全2回(いずれも13時~17時)で、人口減少社会をめぐる諸課題について、以下のような趣旨のもと幅広い視点から議論を進める予定です。なお本講義は、上廣倫理財団寄付研究部門における社会還元事業の一環としても位置づけられています。


 (東京自由大学ホームページより)
 「日本は2011年から本格的な人口減少社会となり、すべてが「拡大・成長」の下で展開してきた明治以降の百数十年とは全く異なるベクトルの時代に入った。資本主義/ポスト資本主義あるいは人類史的な視座も踏まえつつ、日本が世界の"フロントランナー"として歩んでいく人口減少社会のデザインを、具体的な政策・制度(社会保障、コミュニティ、地域再生など)や思想・理念(含死生観)とともに考えたい。」


[こちらをクリックするとお申込みフォームに移ります](東京自由大学のウェブサイト)


18.03.05

上廣倫理財団寄付研究部門 2017年度研究報告会「幸せに生きる知恵」を開催しました

 上廣倫理財団寄付研究部門 2017年度研究報告会「幸せに生きる知恵」を2018年1月21日、稲盛財団記念館3階大会議室にて開催しました。


 2012年春に創設した本研究部門では、公共政策、医療福祉、臨床心理学、伝統知、哲学など多様な専門領域の研究者が多種多様なアプローチで「こころと倫理」に関わる学術研究を行っています。今年度の研究報告会では、「幸せに生きる知恵」をテーマに、若手研究者による研究報告、「幸せはローカルから:GNHと日本」を主題にした研究者と実践家による討議を行いました。


 はじめに、吉川左紀子センター長による主催者挨拶、髙口吾郎上廣倫理財団常務理事からの来賓挨拶があり、広井良典教授が本研究部門の取り組みを紹介しました。研究報告では、まず医療・保健・福祉領域より清家理助教が「超高齢社会における現代日本の医療・保健・福祉にかかる倫理-今まで・現在・今後-」と題し、認知症の家族介護者に対する自律支援をめざした介入研究の成果と今後の展望について話しました。続いて、臨床心理学領域より畑中千紘助教が「ポスト成長時代のこころの問題と変容」と題し、2017年度の研究成果から現代大学生のアグレッション研究を取り上げ報告しました。三つ目の研究報告は、伝統知・倫理思想領域より熊谷誠慈准教授が「アジアと日本の精神性、幸福感、倫理観」と題し、本年度のテーマであった仏教の存在論の概要や国際的な活動の成果を紹介しました。


 休憩をはさんで後半は、「幸せはローカルから:GNHと日本」をテーマとしたパネルディスカッションが行われました。パネリストは広井教授、荒川区自治総合研究所の猪狩廣美所長、関西大学の草郷孝好教授の3人がつとめ、指定討論者としてレジリエント・シティ京都市統括監(CRO)の藤田裕之氏に登壇いただき、拡大・成長のグローバリズムの時代からローカルへと視点を転じ、幸福な未来の可能性をローカルに見出すための提言と議論が活発に行われました。


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[開催案内]
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[DATA]
▽日時:2018年1月21日(日) 14:00-17:00 (13:30~受付開始)
▽場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室
▽参加費:無料
▽定員:100名(申込みによる先着順)。定員になり次第、締め切らせていただきます。
▽プログラム
14:00-14:05 センター長挨拶 吉川左紀子(京都大学こころの未来研究センター 教授・センター長)
14:05-14:10 来賓ご挨拶
14:10-14:20 上廣倫理財団寄付研究部門の取組紹介 広井良典(京都大学こころの未来研究センター 教授/上廣倫理財団寄付研究部門兼任)
14:20-14:40 研究報告① 医療・保健・福祉領域 清家 理(上廣倫理財団寄付研究部門 特定助教)
14:40-15:00 研究報告② 臨床心理学領域 畑中千紘(上廣倫理財団寄付研究部門 特定助教)
15:00-15:20 研究報告③ 伝統知・倫理思想領域 熊谷誠慈(上廣倫理財団寄付研究部門長 特定准教授)
15:20-15:30 休憩
15:30-17:00 パネルディスカッション「幸せはローカルから:GNHと日本」パネリスト 広井良典、猪狩廣美(公益財団法人荒川区自治総合研究所・所長)、草郷孝好(関西大学社会学部・教授) 、指定討論者 藤田裕之(レジリエント・シティ京都市統括監(CRO))
17:00 閉会
▽参加者数: 130名(関係者含む)

18.02.20

第12回ブータン文化講座(ブータンと国民総幸福(GNH))

第12回ブータン文化講座
ブータンと国民総幸福(GNH)

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こころの未来研究センター上廣倫理財団寄付研究部門ブータン学研究室では、アウトリーチ活動の一環として「ブータン文化講座」を定期開催しています。第12回ブータン文化講座では、ゲストスピーカーとして、王立ブータン研究所のカルマ・ウラ所長にご登壇いただき、「ブータンと国民総幸福(GNH)」と題した講演をいただきます。

▽講演者:カルマ・ウラ(王立ブータン研究所/所長)

プロフィール
王立ブータン研究所所長として、ブータンの歴史や文化、国民総幸福の研究を進めてきた。著書に、The Lozey of Pemi Tshewang Tashi (1994)、The Hero with a Thousand Eyes (1995)、Leadership of the Wise (2010) など多数。

▽講演題目:ブータンと国民総幸福
(*適宜、逐次通訳(英・日)が入ります。)
▽総合司会:熊谷誠慈(京都大学こころの未来研究センター 上廣倫理財団寄付研究部門長 特定准教授

▽日時:2018年2月21日(水) 16:00~18:00(15:30開場)
▽場所:京都大学稲盛財団記念館3階中会議室(京都市左京区吉田下阿達町46)
地図 http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/jp/about/access.html
▽参加費:無料
▽対象:どなたでもご参加いただけます。
▽定員:40名(申込みによる先着順。)

主催:京都大学こころの未来研究センター 上廣倫理財団寄付研究部門ブータン学研究室

参加ご希望の方は、E-mailにてお申込みください。
件名に「第12回ブータン文化講座申込み」と明記し、必要事項を記入の上、ご送付ください。
定員に達し、ご参加頂けない場合のみご連絡をさし上げます。
必要事項:①お名前(ふりがな)、②ご所属、③返信用ご連絡先(メールアドレス)
※返信用メールアドレスは明確にお願いします。

連絡先/申込先:京都大学こころの未来研究センター・リエゾンオフィス(平日9時~17時)
Tel: 075-753-9681
E-mail: kokoro-bh*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください)
URL:http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/index.html

18.02.13

広井教授が「いわて 総合計画 県民フォーラム」で基調講演を行いました

 広井良典教授が2018年1月28日に行われた「いわて 総合計画 県民フォーラム――みんなで、幸福を守り育てるために」(岩手県盛岡市)で基調講演を行いました。

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(写真:つくろう!いわて総合計画 Facebookページより)


 同フォーラムは、岩手県が次の総合計画を策定するにあたり、同県において一昨年から昨年にかけて行われた『「岩手の幸福に関する指標」研究会』(広井教授は研究会のアドバイザー)の検討結果を受けて、幸福度指標の理念や考え方を県の総合計画に反映させていくことを趣旨の一つとして開催されたものです。


 フォーラムでは、達増拓也・岩手県知事の主催者挨拶、岩手県政策地域部の趣旨説明を受けて、広井教授が「幸せはローカルから――幸福度指標をめぐる課題と展望」と題する基調講演を行い、さらに達増知事ら4名のパネリストによる「これからの岩手、岩手の幸福」をテーマとするパネルディスカッションがなされ、広井教授がコメンテーターを務めました。


[開催案内]
1802hiroi_iwateforum.png1802hiroi_iwateforum2.png
※クリックするとPDFが開きます


つくろう!いわての総合計画(岩手県)ウェブサイト
http://www.iwate-nextplan.jp/index.html

18.02.06

第19回ブータン研究会

GNHの歴史的考察―「実に驚き」なのか?「とっさの語呂合わせ」だったのか?


▽日時:2018年1月23日(火)17:00~19:00(開場16:45)

▽場所:京都大学こころの未来研究センター1階セミナー室
    京都市左京区吉田下阿達町46(川端近衛南東角) アクセス
▽講演者:真崎克彦氏(甲南大学マネジメント創造学部・教授)
▽講演題目:GNHの歴史的考察―「実に驚き」なのか?「とっさの語呂合わせ」だったのか?
▽参加費:無料
▽対象:どなたでも参加いただけます。
▽定員:30名
   申込みによる先着順とし、定員になり次第、締め切らせていただきます。


主催:京都大学こころの未来研究センター 上廣倫理財団寄付研究部門 ブータン学研究室

申込方法 
参加ご希望の方は、E-mailにてお申込みください。
件名に「第19回ブータン研究会申込み」と明記し、必要事項を記入の上、ご送付ください。
定員に達し、ご参加頂けない場合のみご連絡をさし上げます。
必要事項:①お名前(ふりがな)、②ご所属、③返信用ご連絡先(メールアドレス)

連絡先/申込先:京都大学こころの未来研究センター・リエゾンオフィス(平日9時~17時)
Tel: 075-753-9681
E-mail: kokoro-bh*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください)
URL:http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/index.html

18.01.10

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2017年

畑中助教に大阪府学校給食会より感謝状が授与されました

 畑中千紘助教(上廣倫理財団寄付研究部門)が、2017年12月25日に大阪市中央公会堂で開催された公益財団法人大阪府学校給食会設立60周年記念事業食育講演会において同会より感謝状を受け取りました。

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 栄養教諭、学校栄養職員に向けて、心理療法に基づいた心理学の専門知識を食育の現場において活用すること、発達障害への理解とアプローチや子どもの食とこころについてなどの研修を行ったことに対し、大阪府内の学校給食の充実および、学校給食会の事業に貢献したとして評価されたものです。


 今後も研究成果を広く社会に還元するため、こうした活動を行って参ります。


◇参考記事
畑中助教が平成29年度栄養教諭支援セミナー(主催:大阪府学校給食会)で講師を務めました

17.12.28

河合教授が日本心理臨床学会第36回大会一般公開シンポジウムでシンポジストとして登壇しました

171109kawai_2.jpeg 河合俊雄教授が2017年11月19に横浜パシフィコで開催された日本心理臨床学会第36回大会の一般公開シンポジウム「発達障がいの子どものプレイセラピーと子育て支援」でシンポジストを務めました。


【一般公開】子育て支援合同委員会企画シンポジウム
「発達障がいの子どものプレイセラピーと子育て支援」


シンポジスト:河合俊雄(京都大学)
平井正三(御池心理療法センター)
指定討論者:青木 紀久代(お茶の水女子大学)、吉田弘道(専修大学)
司会者:平野 直己(北海道教育大学)、吉川眞理(学習院大学)


 シンポジウムは、発達障害の子どもへのプレイセラピーの有効性と子育て支援との関連をテーマにしたもので、300人の定員を超える多くの参加がありました。


 河合教授はユング派心理療法の立場と、またこころの未来研究センターにおける発達障害へのプレイセラピーのアプローチの成果から話しました。従来の心理療法が主体を前提にするのに対して、どのようにして発達障害の子どものプレイセラピーにおいて主体が生まれてくるか、また発達障害の増加に関する時代性という背景、さらには通常の親子関係でカバーしきれないものなどについての子育て支援の必要性について話しました。ディスカッションでは、子育て支援、発達臨床の立場の指定討論者と、様々な接点を探りつつ、意義のある意見の交換がなされました。


◇日本心理臨床学会第36回大会 一般公開プログラム(PDF)
https://www.ajcp.info/pdf/36_autumn_ippankoukai.pdf

17.11.24

畑中助教が平成29年度栄養教諭支援セミナー(主催:大阪府学校給食会)で講師を務めました

hatanaka002.JPG 畑中千紘助教(上廣倫理財団寄付研究部門)が、2017年9月29日、10月27日の両日、公益財団法人大阪府学校給食会が開催した「平成29年度栄養教諭支援セミナー」で講師を務めました。


平成29年度栄養教諭支援セミナー
第1回:2017年9月29日/第2回:10月27日
会場:大阪府学校給食会会議室
テーマ:「児童・生徒に対する指導等における心理療法の有効的な活用方法についての研修」
講師:畑中千紘(京都大学こころの未来研究センター特定助教)


 本研修会では、大阪府内の栄養教諭、学校栄養職員に対して、児童・生徒との関わり方、発達障害の子どもの理解とアプローチ、食とこころのつながり等について本研究部門の成果をもとに2回にわたって講義と演習を行いました。
 受講生の方々はとても熱心に参加されており、それぞれの勤務校でその成果を活かした実践が行われることが期待されました。


(報告:畑中千紘助教・上廣倫理財団寄付研究部門)

17.11.24

京都大学こころの未来研究センター 上廣倫理財団寄付研究部門 2017年度研究報告会 「幸せに生きる知恵」

京都大学こころの未来研究センター
上廣倫理財団寄付研究部門 2017年度研究報告会

「幸せに生きる知恵」

 こころの未来研究センターでは、公益財団法人上廣倫理財団の御支援により、上廣倫理財団寄付研究部門を開設しています。
本研究部門では、公共政策、医療福祉、臨床心理学、伝統知、哲学など多様な専門領域の研究者が多種多様なアプローチで「こころと倫理」に関わる学術研究を行っています。
 今年度の研究報告会では、「幸せに生きる知恵」をテーマに、研究者による研究の報告、「幸せはローカルから:GNHと日本」を主題にした研究者と実践家の討議を行います。

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▽ 日時:2018年1月21日(日) 14:00-17:00 (13:30~受付開始)

▽ 場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室 アクセス
    (京都市左京区吉田下阿達町46(川端近衛南東角))

▽ 参加費:無料

▽ 定員:100名(申込みによる先着順)。定員になり次第、締め切らせていただきます。

▽ プログラム
14:00-14:05 センター長挨拶 吉川左紀子(京都大学こころの未来研究センター 教授・センター長)
14:05-14:10 来賓ご挨拶
14:10-14:20 上廣倫理財団寄付研究部門の取組紹介 広井良典(京都大学こころの未来研究センター 教授/上廣倫理財団寄付研究部門兼任)
14:20-14:40 研究報告① 医療・保健・福祉領域 清家 理(上廣倫理財団寄付研究部門 特定助教)
14:40-15:00 研究報告② 臨床心理学領域 畑中千紘(上廣倫理財団寄付研究部門 特定助教)
15:00-15:20 研究報告③ 伝統知・倫理思想領域 熊谷誠慈(上廣倫理財団寄付研究部門長 特定准教授)
15:20-15:30 休憩
15:30-17:00 パネルディスカッション「幸せはローカルから:GNHと日本」
         ・パネリスト 広井良典、猪狩廣美(公益財団法人荒川区自治総合研究所・所長)、草郷孝好(関西大学社会学部・教授)
         ・指定討論者 藤田裕之(レジリエント・シティ京都市統括監(CRO))
17:00    閉会

申込方法  
E-mailまたはFAXにてお申込みください。件名に「上廣報告会 申込み」と明記し、必要事項を記入の上、ご送付ください。
必要事項:①氏名(ふりがな)②所属・職名 ③返信用ご連絡先(メールアドレスまたはFAX番号)
※定員に達し、ご参加頂けない場合のみ、ご連絡を差し上げます。

連絡先/申込先:京都大学こころの未来研究センター・リエゾンオフィス
(平日9時~17時)
E-mail: kokoro-uh*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください)
FAX:075-753-9680
URL: http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/index.html

17.11.17

清家助教が第7回日本認知症予防学会学術集会で「浦上賞」を受賞しました

 清家理助教(上廣倫理財団寄付研究部門)が、2017年9月22日から9月24日に岡山コンベンションセンターで開催された「第7回日本認知症予防学会学術集会」において一般演題発表を行い、「浦上賞」を受賞しました。


 浦上賞は、同学術集会で行われた発表のうち、学術の向上に貢献すると認められる優秀なものに授与される賞です。清家助教の発表題目は、「認知症にやさしい街づくりのリーダー養成プログラムの効果検証 -互助・自助強化プログラム開発プロジェクト『くらしの学び庵』中級コースより-」で、平成26年度よりセンターで取り組んでいる研究の成果が評価され、昨年に続いて2年連続での受賞となりました。


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第7回日本認知症予防学会学術集会


◇清家理助教の業績・プロフィールページ
http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/jp/staff/2013/04/Seike.html

17.11.07

河合教授、畑中助教、梅村研究員らが日本箱庭療法学会第31回大会で研究発表を行いました

1710hakoniwa.png 河合俊雄教授、畑中千紘助教、梅村高太郎研究員らが日本箱庭療法学会第31回大会(2017年10月7日・8日/上智大学四谷キャンパス・東京都千代田区)において、口頭発表を行いました。


1. 研究チームによる共同発表


発表タイトル:発達障害の子どものプレイセラピーにおけるセラピストの積極的働きかけについて
発表者:鈴木優佳・畑中千紘・梅村高太郎・皆本麻実・田附紘平・松波美里・粉川尚枝・西珠美・大場有希子・松岡利規・望月陽子・豊原響子・文山知紗・河合俊雄・田中康裕


 本研究は、「上廣こころ学研究部門」において継続的に行ってきたものを、第二期「上廣倫理財団寄付研究部門」においても引き続き取り組んでいるもののひとつです。今回の発表では、受身的・受容的態度を基本とするのがオーソドックスなプレイセラピーにおいて、発達障害の子どもの場合にはより積極的な関わりが有効である場合があること、また、そうした働きかけに対して子どもはどのように反応し、それはプロセスの中でどのように作用していくのかということを実証的に検討しようとしたものです。


 心理療法の本質に関わる研究を実証的方法を用いて明らかにしようとしている点で学問的な意義があると同時に、当日の発表においては継続的に行ってきている本研究の成果が研究者や臨床家に認知されてきていることも感じられ、有意義な発表となりました。


2. 畑中助教による発表


発表タイトル:現代大学生の不安とアグレッション-不安尺度・怒り尺度とPFスタディの分析-
発表者:畑中千紘


 日本社会では対人的に繊細な人が多く、対人不安やそれに伴う症状や不適応は大きな問題となっています。本研究はそうした不安と他者に対する主張や怒り、攻撃性がどのように関連しているかについて、複数の心理尺度と心理検査の分析を通して検討を行いました。
 怒りを表現してしかるべき場面においてもそれを感じにくくなっている人が増えており、現代社会において攻撃や主張を抑制する傾向が強まっていることがうかがえました。


 これらの研究は、本研究部門の年次報告会(2018年1月開催)にて詳しく報告いたします。


(報告:畑中千紘助教・上廣倫理財団寄付研究部門)


◇一般社団法人日本箱庭療法学会年次大会
http://www.sandplay.jp/conference.html

17.11.07

河合教授らの編著書『発達の非定型化と心理療法』の書評が『心理臨床学研究』に掲載されました

 河合俊雄教授と教育学研究科の田中康裕准教授が編者を務め、畑中千紘助教(上廣寄付研究部門)らと執筆し、2016年10月に刊行された『発達の非定型化と心理療法』(創元)の書評が、日本心理臨床学会の発行する『心理臨床学研究』第35巻第3号に掲載されました。


 書評は武庫川女子大学の西井克泰教授によるもので、2頁に渡って紹介されています。「発達の非定型化」という視点から数々の事例を検討しながら時代的・社会的要因を探り、「主体」を明らかにあるいは確立するための心理療法の大切さと有効性を提示する本書について、「時代精神に応じたセラピーのあり方を問い」「セラピーの本質を問う試みの書」と評しています。


 なお本書は、「子どもの発達障害への心理療法的アプローチ」および「大人の発達障害への心理療法的アプローチ」プロジェクト(2016年まで上廣こころ学研究部門、現・上廣寄付研究部門)での研究成果等をまとめたものです。


書評:発達の非定型化と心理療法 河合俊雄/田中康裕 編
評者 西井克泰 武庫川女子大学


 本書は, 「こころの未来選書」として創元社から発刊されているシリーズの第4弾である。これまでの3冊は, 『発達障害への心理療法的アプローチ』(2010年), 『話の聴き方からみた軽度発達障害』(2011年), そして『大人の発達障害の見立てと心理療法』(2013年)と, 発達障害者への心理療法的アプローチを扱ったものである。それが本書に至り, 発達の非定型化に注目した心理療法のあり方へとシフトしている。発達の非定型化の特徴が本書には理論編, 事例編において各所に指摘されており, 筆者が児童養護施設児へのプレイセラピーにおいて長年疑問を抱いてきたことが, それらの指摘によって氷解したことが, 本書の書評を認めるきっかけとなっている。
 本書によると, 編者らは京都大学こころの未来研究センターにおいて, 「発達障害への心理療法的アプローチ」というプロジェクトを2008年から実施している。....


1710hattatsu.png
『発達の非定型化と心理療法』(創元社/2016年10月)


河合教授が編集し、畑中助教らと執筆した『発達の非定型化と心理療法(こころの未来選書)』が出版されました

17.10.31

畑中助教が東大阪市立男女共同参画センターで講演しました

 畑中千紘助教(上廣倫理財団寄付研究部門)が、2017年9月9日、東大阪市立男女共同参画センター・イコーラムで開催された公開学習講座で講演を行いました。

170909hatanaka_osaka.png


 東大阪市立男女共同参画センターが主催する講座「正しく知ろう!大人の発達障害~家庭、職場、社会でサポート~」の講師として登壇した畑中助教は、上廣部門の研究プロジェクトでの成果をもとに、大人の発達障害についての基本的な知識と理解、アプローチについてお話ししました。当日は、東大阪市内に在住・在勤・在学する一般の方が集まり、熱心に聴講されていました。

(報告:畑中助教)


◇講座の概要(東大阪市立男女共同参画センター・イコーラムのサイト)
http://www.ikoramu.com/html/event.php?mode=show&seq=187

17.10.25

河合教授の第39回日本精神病理学会大会での講演録が『臨床精神病理』に掲載されました

 河合俊雄教授が教育講演を行った第39回日本精神病理学会大会(2016年10月7・8日/静岡県浜松市)での講演録が、日本精神病理学会の発行する『臨床精神病理』第38巻第2号に掲載されました。


1710kawai_hamamatsu.png河合俊雄(2017) 自閉症スペクトラム障害への心理療法の試みと時代性. 臨床精神病理vol.38(2). 166-174.


[構成]
Ⅰ. 自閉症スペクトラム障害(ASD)の診断史
Ⅱ. ASDと「主体」
Ⅲ. ASDと心理療法
Ⅳ. ASDという診断・見立ての増加
Ⅴ. ASD的臨床像の増加と社会構造
Ⅵ. ASDとは見立てられない非定型化の例
Ⅶ. 発達の非定型化と心理療法
Ⅷ. セラピストの個性・偶然の作用


 講演では、自閉症スペクトラム障害の増加について時代背景から読み解くと共に、社会構造の変化と発達の「非定型化」について指摘しました。また、自閉症スペクトラム障害あるいはそれに近い状態の子どもに対する心理療法的アプローチについて、「子どもの発達障害への心理療法的アプローチ」(2016年度まで上廣こころ学研究部門、現在も上廣寄付研究部門で実施)プロジェクトの成果から論じました。


 教育講演の模様は、下記リンク先の報告記事をご覧ください。


第39回日本精神病理学会大会で河合教授が講演しました(2016.10.16)

17.10.24

広井教授の論文が掲載された共著書『科学知と人文知の接点――iPS細胞研究の倫理的課題を考える』が刊行されました

hiroi_ips.PNG 広井良典教授の論文が掲載された、iPS細胞研究の倫理的課題に関する共著書『科学知と人文知の接点――iPS細胞研究の倫理的課題を考える』が弘文堂より刊行されました。


 本書は京都大学iPS細胞研究所・山中伸弥所長監修、同研究所上廣倫理研究部門編によるもので、iPS細胞研究に関する倫理的課題を、自然科学および人文社会科学の双方の知見を踏まえて幅広く考究する内容となっており、上廣倫理財団設立30周年記念論集としての性格も持ち合わせています。


 全体の構成は、「特別対談 幹細胞研究の倫理的課題(山中伸弥所長、島薗進東京大学名誉教授)」に始まり、「第1部 幹細胞研究の現場から」、「第2部 iPS細胞研究所上廣倫理研究部門から」、「第3部 オックスフォード大学の応用倫理学者から」、「第4部 国内の人文学者から」、「第5部 政府・国際的視点から」となっており、広井教授の論文「iPS細胞が高齢化社会に及ぼす影響――公共政策の観点から」は第4部に収められています。


□書籍情報
『科学知と人文知の接点――iPS細胞研究の倫理的課題を考える』
山中 伸弥 監修・ 京都大学iPS細胞研究所上廣倫理研究部門 編
出版社:弘文堂
判型・ページ数:A5 上製 368ページ
定価:本体3,500円+税
発行日:2017年10月刊
ISBN-10:433575017X
ISBN-13:978-4335750175


出版社の書籍ページ(詳しい目次が載っています)
Amazon.co.jp の書籍ページ

17.10.17

畑中助教の論考が『心理療法の広場』に掲載されました

 日本心理臨床学会が発行している広報誌『心理療法の広場』第10巻第1号通巻19号(2017年8月発行)に畑中千紘助教(上廣倫理財団寄付研究部門)の論考が掲載されました。


 本誌は臨床心理士の活動や心理臨床の仕事を一般の方たちに広く知ってもらうための雑誌で、全国の公立図書館、大学・高校の図書館などでも読むことができます。畑中助教は、「現代社会と心理臨床」という特集の中で「発達障害と現代的意識」と題し、次のような論考を寄稿しました。

. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
○論考について
 近年、発達障害がとても注目され、自分が発達障害ではないかと不安になったり、周りの人が発達障害なのではないかと思えてきたりしている人がとても多くいます。
 しかし、こころや精神は時代の影響を受けているもので、発達障害という概念もそのような流れの中で見てみると、少し見え方が変わってくるかもしれません。
 臨床心理士の仕事は、個々の人たちに関わりサポートすることが基本にありますが、発達障害への理解の仕方を発信することで社会が発達障害というものとどのように関わっていけばよいかについての視点を示していくことも重要な仕事だと思っています。(解説:畑中)


1710hatanaka_hiroba.png発達障害と現代的意識
京都大学こころの未来研究センター/上廣倫理財団寄付研究部門 畑中千紘


 こころには、どんな時代にも変わらないところと、時代に応じて少しずつ変わっていくところがあります。源氏物語を読んで、平安時代の人の恋心に共感できるのは時代を経ても変化しないこころの働きがあるからということができるでしょう。しかし一方で私たちは、三〇年前の服装を見るとどこか古くさく感じます。このような感じ方の変化は、こころが変わっていく部分をもっているからです。そのような変化は私たちが特に意識していなくても起こっています。私は流行には流されない、見た目なんかどうでもいいと思っている人でも、一世代前の服装が古く見えることには変わりがないでしょう。時代の変化に敏感な人もそうでない人も、多かれ少なかれ時代の影響を受けているものなのです。
 こころのもっているこのような仕組みは、こころの問題や症状にも表れてきます。この五〇年ほどの歴史を振り返ると、精神的・心理的な症状の流行はどんどん変わってきていると言われています。そうした流れの中で二〇〇〇年以降に注目されるようになったのが発達障害です。....


(論考より)


広報誌「心理臨床の広場」 | 一般社団法人日本心理臨床学会

17.10.10

第11回ブータン文化講座 国際ワークショップ(ブータン仏教美術の保存と修復)

第11回ブータン文化講座 国際ワークショップ
ブータン仏教美術の保存と修復

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こころの未来研究センター上廣倫理財団寄付研究部門ブータン学研究室では、アウトリーチ活動の一環として「ブータン文化講座」を定期開催しています。今回は、京都大学ブータン友好プログラムとの共催で、第11回ブータン文化講座国際ワークショップを開催します。ゲストスピーカーとして、ケサン・チョデン・タシ殿下(タンカ保存修復センター/理事長)にご登壇いただき、「ブータン仏教美術の保存と修復」と題した基調講演をいただきます。

講演者:ケサン・チョデン・タシ殿下(タンカ保存修復センター/理事長)
《プロフィール》
ブータン王国タンカ保存修復センター理事長として、ブータン国内の仏教古美術の修復を進める。
ブータン王国ジクミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王とは従姉妹にあたる。

講演題目:ブータン仏教美術の保存と修復
指定討論者:吉岡洋(京都大学こころの未来研究センター・特定教授)
      東伏見光普(青蓮院門跡・執事長)
総合司会:熊谷誠慈(京都大学こころの未来研究センター 上廣倫理財団寄付研究部門長 特定准教授)

※適宜、逐次通訳(英・日)が入ります。

▽ 日時:2017年11月7日(火) 16:30~18:00(16:00開場)
▽ 場所:京都大学稲盛財団記念館3階 大会議室 アクセス
     京都市左京区吉田下阿達町46(川端近衛南東角)
▽ 参加費:無料 
▽ 対象:どなたでもご参加いただけます。
▽ 定員:100名
申込みによる先着順とし、定員になり次第、締め切らせていただきます。

共催:京都大学こころの未来研究センター上廣倫理財団寄付研究部門ブータン学研究室
   京都大学ブータン友好プログラム

参加ご希望の方は、E-mailにてお申込みください。
件名に「第11回ブータン文化講座申込み」と明記し、必要事項を記入の上、ご送付ください。
定員に達し、ご参加頂けない場合のみご連絡をさし上げます。
必要事項:①お名前(ふりがな)、②ご所属、③返信用ご連絡先(メールアドレス)
※返信用メールアドレスは明確にお願いします。

連絡先/申込先:京都大学こころの未来研究センター・リエゾンオフィス(平日9時~17時)
Tel: 075-753-9681
E-mail: kokoro-bh*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください)
URL:http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/index.html

17.10.06

熊谷准教授の編著書『ブータン 国民の幸せをめざす王国』の書評が毎日新聞、中外日報に掲載されました

 熊谷誠慈准教授(上廣倫理財団寄付研究部門)が編著者の『ブータン 国民の幸せをめざす王国』(創元社/2017年7月)の書評が、2017年9月10日付の毎日新聞、9月1日付の中外日報に掲載されました。


■毎日新聞(2017.9.10付)
京都・読書之森『ブータン 国民の幸せをめざす王国』
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書評より
「ヒマラヤの王国・ブータンといえば「幸福の国」のイメージが強い。しかし人口14億人の中国と、12億人のインドという大国に挟まれた70万人の小国が独立を維持していく苦労は誰もが想像できるだろう。最近でも3国国境が接する地域に中国軍が一方的に軍用道路の建設を始めたのをきっかけに、インドが国境付近に軍を展開、1960年代の中印紛争以来とされる緊張が走った。リアルなブータンは私たちがイメージしがちな「おとぎの国」では決してない。それでも「国民総幸福(GNH)」を掲げて国づくりを進める姿から学ぶべきことも多い。その実像を知るには打って付けの本である。....」


毎日新聞のウェブサイトで閲覧可能です(無料会員登録が必要)
https://mainichi.jp/articles/20170910/ddl/k26/070/306000c


■中外日報(2017.9.1付)
70万人の仏教国 その姿明らかに『ブータン 国民の幸せをめざす王国』
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書評より
「ヒマラヤ山脈の南麓の王国、ブータン。秘境と呼ばれた人口約70万人の仏教国は、国王主唱のもとに「国民総幸福」を基本理念として国会の近代化を求めてきた。
 本格的なブータン研究は、2012年1月に京都大こころの未来研究センターが王立ブータン研究所と研究協定を結び、「ブータン学研究室」を立ち上げてからスタートした。本書は同センターによる一般向けの「ブータン文化講座」で講演した研究者の論考を、ブータンの歴史、文化、社会、自然・環境の4部構成でまとめたものだ。....」



 書籍の概要、目次などは、下記の記事に詳しくご紹介しています。

1709kumagai_book.png
熊谷教授が編著者の『ブータン:国民の幸せをめざす王国』が刊行されました

17.09.26

梅村研究員、畑中助教の共著論文が『箱庭療法学研究』に掲載されました

 梅村高太郎研究員、畑中千紘助教の共著論文が、『箱庭療法学研究』第30巻第1号(発行:日本箱庭療法学会)に掲載されました。
 これは、2016年度までに行われた上廣こころ学研究部門のプロジェクト「子どもの発達障害への心理療法的アプローチ」の成果です。数年にわたるプロセスを追うことで子どものこころがどのように変わっていくのかを示したもので、研究部門での継続的な取り組みが形になったものといえます。このプロジェクトは上廣寄付研究部門でも引き続き実施されています。


梅村高太郎・畑中千紘(2017), プレイセラピーが発達障害にもたらす効果の事例的・実証的検討―融合・分離の契機と破壊・対立を生み出す悪の意義―, 箱庭療法学研究, 30(1), 3-16.


○論文について
 これは、発達障害へのプレイセラピー(子どもの心理療法)の有効性と意義を示すため、プレイセラピーのプロセスと、6ヶ月ごとに実施した発達検査の変化を検討したものです。
 セラピーの中で、「悪」のイメージが出てくることは一般にはよくないと思われがちですが、ネガティブな心の働きが起こってくることはこころの発達に大きな意味をもつこと、そして、発達指数は全体として伸びていく中で、一度停滞し、崩れるプロセスがあることがその後のさらなる発達につながっていくことを示しています。

(解説:畑中千紘助教・上廣倫理財団寄付研究部門)


17.09.25

アジア文化塾

『日本仏教をゼロから学ぶセミナー:八宗綱要』
※定員に達したため締め切りました(2017/9/11)

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わが国では古来より、神道や仏教などを中心として精神性や道徳、倫理観が構築されてきました。日本発祥である神道に対して、仏教はインド起源であり、インドから日本に伝わる間に、時代的、地域的な変容が起こりました。では、日本に伝わった仏教とは如何なるものなのでしょうか。
本セミナーでは、鎌倉時代の東大寺僧、凝然 (1240~1321)の著した仏教概説書『八宗綱要』を教科書として使用し、日本仏教の土台である、奈良、平安、鎌倉の仏教の基礎を学びます。
毎回、セミナーの前半には『八宗綱要』を漢文/現代語訳で読んで内容の解説を行い、後半にはグループに分かれて内容に関するディスカッションを行います。仏教の基礎知識が少なく、漢文が苦手な方を対象とした日本仏教概論セミナーですが、専門家の方でもご参加頂けます。

▽日程:2017年 後期 水曜日不定期(①10/11、②10/18、③11/1、④11/8、⑤11/22、⑥11/29、⑦12/13、⑧12/20)
▽時間:18:00~19:30 (開場17:30~)
    ※会場の都合上、18時までにご入館ください。
▽場所:京都大学稲盛財団記念館1階 セミナー室  
     (京都市左京区吉田下阿達町46(川端近衛南東角))
      (http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/jp/about/access.html)

▽受講資格:中学生以上の一般(*研究者も参加可)
※本セミナーでは単位はでません。
▽定員:30名。
▽参加費:無料
▽コーディネーター:熊谷誠慈(京都大学こころの未来研究センター 上廣倫理財団寄付研究部門長 特定准教授)、安田章紀(京都大学こころの未来研究センター 研究員)

主催:京都大学こころの未来研究センター 上廣倫理財団寄付研究部門 ブータン学研究室

E-mailにてお申込みください。
件名に「日本仏教セミナー」と明記し、必要事項を記入の上、ご送付ください。
定員に達し、ご参加いただけない場合のみご連絡を差し上げます。

必要事項:①氏名(ふりがな) ②ご所属 ③参加頻度(何回程度参加可能か) ④返信用メールアドレス
連絡先/申込先: 京都大学こころの未来研究センター リエゾンオフィス
kokoro-culture*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(お手数ですが、*を@に変えてください)
URL: http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/index.html

17.09.05

2017年度第1回こころの古層と現代の意識研究会を開催しました

 「2017年度第1回こころの古層と現代の意識研究会」を開催しました(2017年4月19日/稲盛財団記念館3F大会議室)。
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 精神病理学者で現代の若者のこころの構造などのご研究で著名な広沢正孝先生(順天堂大学教授)をお迎えし、2つの現代的な事例を素材として検討を行いました。
 多くの臨床の専門家が参加し、発達障害と定型発達の境界について、中間的な事例の理解について議論を深める場となりました。

(報告:畑中千紘助教・上廣倫理財団寄付研究部門)

17.07.31

畑中助教が日本ユング心理学会第6回大会で研究発表を行いました

17JAJP6th.png 2017年6月18日に鳥取県米子市にて開催された日本ユング心理学会第6回大会において、畑中千紘助教が発表を行いました。
 「分離を後にすること:モノとの分離が難しい女性との心理療法」と題した発表で、発達障害的ともいえるこだわりをもちながらもイメージの変化を軸として変化していった事例を素材に検討が行われました(指定討論者は川嵜克哲学習院大学教授) 。
 発達障害の心理療法において分離の契機は特に重要とされますが、意識的に分離しているだけでは不十分であり、分離という契機自体から分離していくことが必要であることが論じられました。

(報告:畑中千紘助教・上廣倫理財団寄付研究部門)


日本ユング心理学会(JAJP)第6回大会 in 米子
http://psy-shimane.org/jajp2017/index.php/186

17.07.30

広井教授と熊谷准教授が「幸せリーグ」実務者会議に参加し、講演および意見交換を行いました

 2017年7月19日、東京都荒川区ホテルラングウッドにて、「幸せリーグ」第12回実務者会議(平成29年度第1回実務者会議)が開催され、広井良典教授(上廣倫理財団寄付研究部門・兼任)と熊谷誠慈准教授(上廣倫理財団寄付研究部門)が参加しました。


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 会議の冒頭、幸せリーグの西川太一郎会長(東京都荒川区長・特別区長会会長)の挨拶に続き、幸せリーグ顧問として広井教授が挨拶を行いました。その後、熊谷准教授が「ブータンのGNH(国民総幸福)政策とその思想的背景」と題して基調講演を行いました。


 続けて、以下の6つのグループに分かれ、住民の幸福実感の向上に向けた全国自治体実務者によるグループ討議が行われ、広井教授と熊谷准教授が議論に加わり、全国自治体の実務者と活発な意見交換を行いました。


      1. 幸福度調査結果の政策反映
      2. 幸福度指標の活用、行政評価
      3. 人口減少・少子高齢化・雇用問題
      4. 子育て支援
      5. 町おこし・観光振興
      6. 地方創生・公共施設の総合的管理


(報告:熊谷誠慈准教授/上廣倫理財団寄付研究部門)


幸せリーグ ~住民の幸福実感向上を目指す基礎自治体連合~
http://rilac.or.jp/shiawase/

17.07.26

熊谷教授が編著者の『ブータン:国民の幸せをめざす王国』が刊行されました

 熊谷誠慈准教授(上廣倫理財団寄付研究部門)が編著者の『ブータン:国民の幸せをめざす王国』が2017年7月、創元社より刊行されました。


 日本では2011年にブータン国王ご夫妻が来日されブータンブームが起こり、2017年には、秋篠宮眞子さまがブータンを訪問され、ニュースとなっています。
 ブータンは物質的繁栄とともに国民の幸福を追求する国として知られ、同国の国民総幸福(GNH)政策は国連も注目、日本では東京都荒川区を中心に、全国100近くの自治体が参加して「幸せリーグ」が設立されるなど、地方行政にも大きな影響を与えています。
 しかし、ブータンの国民は本当に幸福度が高いのか、仏教王国だが紛争はないのか、近代化との兼ね合いはどうなっているかなど、これまでほとんど伝えられなかったブータンの実像を様々なエピソードを交えながら紹介し、経済と幸福との関係、指導者のあり方など、日本の進路を考える上でも示唆に富む内容となっています。


 全体は以下の4部、計10章から構成され、上廣倫理財団寄付研究部門の熊谷准教授が第1章を、また、今枝由郎特任教授が第3章、4章を執筆しています。


1707kumagai_book.jpg<目次>
第1部 ブータンの歴史

  第1章 ブータンの歩みをたどる(熊谷誠慈)

  第2章 日本とブータンの交流史―京都大学を中心に(栗田靖之)

第2部 ブータンの文化

  第3章 仏教と戦争-第四代国王の場合(今枝由郎)

  第4章 ブータンの仏教と祭り-ニマルン寺のツェチュ祭(今枝由郎)

  第5章 イエズス会宣教師の見たブータン-仏教とキリスト教(ツェリン・タシ)

  第6章 ブータンの工芸品(ラムケサン・チューペル)

第3部 ブータンの社会
  第7章 輪廻のコスモロジーとブータンの新しい世代(西平直)

  第8章 ブータンの魅力とGNHの現在-世界はGNH社会を求めるのか(草郷孝好)

  第9章 「関係性」から読み解くGNH(国民総幸福)(上田晶子)

第4部 ブータンの自然・環境

  第10章 東ブータンの自然と農耕文化(安藤和雄)


<書籍情報>
『ブータン:国民の幸せをめざす王国』
編著:熊谷誠慈
出版社:創元社 (2017/7/13)
価格:1,800円+税
単行本:240ページ
ISBN-10: 4422360027
ISBN-13: 978-4422360027


出版社 書籍ページ (より詳しい目次が掲載されています)
Amazon.co.jp 書籍ページ

17.07.19

第14回ヒマラヤ宗教研究会

ニンマ派北蔵に伝わる長寿成就法「チャッ・キ・ドンポ(lcagskyi sdong po)」について

こころの未来研究センター上廣倫理財団寄付研究部門ブータン学研究室では、公開型研究会「京都大学ヒマラヤ宗教研究会」を定期開催しています。今回は、『ニンマ派北蔵に伝わる長寿成就法「チャッ・キ・ドンポ(lcags kyi sdong po)」について』という題目にて、信賀加奈子氏(国際仏教学大学院大学(ICPBS)博士課程)、チベット仏教ニンマ派の長寿成就法についてご発表頂きます。

▽日時:2017年7月20日(木)17:00~18:30
▽場所:京都大学こころの未来研究センター会議室(稲盛財団記念館2階225号室)
 京都市左京区吉田下阿達町46(川端近衛南東角)
▽講演者:信賀加奈子氏(国際仏教学大学院大学(ICPBS)博士課程)
▽講演題目:ニンマ派北蔵に伝わる長寿成就法「チャッ・キ・ドンポ(lcags kyi sdong po)」について
▽参加費:無料
▽対象:どなたでも参加いただけます。
▽定員:20名
   申込みによる先着順とし、定員になり次第、締め切らせていただきます。

主催:京都大学こころの未来研究センター 上廣倫理財団寄付研究部門 ブータン学研究室

申込方法 
定員は20名(申込先着順)となっております。参加ご希望の方は、E-mailにてお申込みください。
件名に「第14回ヒマラヤ宗教研究会申込み」と明記し、必要事項を記入の上、ご送付ください。
定員に達し、ご参加頂けない場合のみご連絡をさし上げます。
必要事項:①お名前(ふりがな)、②ご所属、③返信用ご連絡先(メールアドレス)

連絡先/申込先:京都大学こころの未来研究センター・リエゾンオフィス(平日9時~17時)
Tel: 075-753-9681
E-mail: kokoro-bh*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください)
URL:http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/index.html

17.06.27

広井教授が顧問を務める「幸せリーグ(住民の幸福実感向上を目指す基礎自治体連合)」総会が開催されました

1706arakawafb.png 広井良典教授が顧問を務める「幸せリーグ(住民の幸福実感向上を目指す基礎自治体連合)」第5回総会が2017年6月7日、東京都荒川区で開催されました。


 「幸せリーグ」とは、幸福度に関する指標づくりや政策展開を進めようとしている全国の市町村が集まり、互いに情報交換や連携を行うネットワークで、荒川区自治総合研究所(RILAC)が事務局を務めています。2013年に52の自治体が参加して発足し、現在では94自治体に広がっています。


 今回の総会では、参加自治体がテーマにそくして6つのグループに分かれ(①幸福度等意識調査の政策への反映グループ、②各自治体が実施した幸福度調査結果の比較分析グループ、③行政評価や総合計画等への幸福度指標の反映グループ、④地方創生に関する総合戦略の策定における幸福指標の活用と計画策定後の実践グループ、⑤地域間連携の在り方や実践グループ、⑥少子高齢化対策、雇用対策等グループ)、これまで検討されてきた内容の成果報告が行われるとともに、幸せリーグ顧問の広井教授、坂田一郎東京大学教授、神野直彦東京大学名誉教授から総括的な講評がなされました。またセンターから河合俊雄教授、熊谷誠慈准教授、清家理助教、畑中千紘助教、松葉ひろ美連携研究員が出席するとともに、幸福度指標に関する展開に今後様々な形で連携していくことが確認されました。


 当日の模様は、下記リンク先にある荒川区のウェブサイトにも掲載されています。また、RILAC Newsでは、広井教授による実務者会議での講演録が発表資料と共に掲載されています。


「住民の幸福実感度向上に向けて(6月7日、幸せリーグ第5回総会、サンパール荒川)」 | 荒川区ウェブサイト
http://www.city.arakawa.tokyo.jp/kusei/koho/hodohappyo/20170607.html


RILAC News No.17(発行:荒川区自治総合研究所)
http://rilac.or.jp/wordpress/wp-content/uploads/2017/04/rilacnews17_thumbnail.pdf

17.06.13

第18回ブータン研究会・第13回ヒマラヤ宗教研究会合同研究会

ブータンにおける寺院修復プロジェクト:パジョディン寺とドゥンツェ寺


こころの未来研究センター上廣倫理財団寄付研究部門ブータン学研究室では、公開型研究会「京都大学ブータン研究会」を定期開催しています。今回は、「ブータンにおける寺院修復プロジェクト:パジョディン寺とドゥンツェ寺」という題目にて、Epraim Jose氏(Druk Foundation for Art Preservation・創立者)に、ブータンでの宗教画保存プロジェクトについてご紹介頂きます。

▽日時:2017年4月13日(木)14:00~15:00
▽場所:京都大学こころの未来研究センター会議室(稲盛財団記念館2階225号室)
    京都市左京区吉田下阿達町46(川端近衛南東角)
▽講演者:Epraim Jose氏(Druk Foundation for Art Preservation・創立者)
▽講演題目:ブータンにおける寺院修復プロジェクト:パジョディン寺とドゥンツェ寺
▽参加費:無料
▽対象:どなたでも参加いただけます。
▽定員:20名
   申込みによる先着順とし、定員になり次第、締め切らせていただきます。
▽使用言語:発表は英語(質疑は日本語可能)

主催:京都大学こころの未来研究センター 上廣倫理財団寄付研究部門 ブータン学研究室

申込方法 
定員は20名(申込先着順)となっております。参加ご希望の方は、E-mailにてお申込みください。
件名に「第18回ブータン研究会申込み」と明記し、必要事項を記入の上、ご送付ください。
定員に達し、ご参加頂けない場合のみご連絡をさし上げます。
必要事項:①お名前(ふりがな)、②ご所属、③返信用ご連絡先(メールアドレス)

連絡先/申込先:京都大学こころの未来研究センター・リエゾンオフィス(平日9時~17時)
Tel: 075-753-9681
E-mail: kokoro-bh*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください)
URL:http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/index.html

17.04.10