平成25年度開講科目

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全学共通科目・学部提供科目

こころの科学I:社会・文化心理学

担当者 内田由紀子・高田明・竹村幸祐 提供部局 全学共通科目 対象 全学学生 開講 前期 木曜2限

内容 こころを科学的に研究するとはどのようなことなのか。こころの科学は何をめざしているのか。この講義では、社会・文化心理学を軸に、近接領域である人類学・進化心理学・認知科学など様々な行動科学的方法による心へのアプローチとの関わりを紹介する。まずそれぞれの立場の理論的枠組みを概説したのち、「感情」「社会的認知」「社会化・発達」「言語・コミュニケーション」の4テーマを取り上げて講義をする。
毎回、60分間の講義の後、複数名の教員によるディスカッションを行い、こころを探求する科学の多様性とその面白さを伝えたいと考えている。

備考 特になし

こころの科学II:臨床心理学

担当者 河合俊雄・鎌田東二・畑中千紘 提供部局 全学共通科目 対象 全学学生 開講 後期 木曜2限

内容「こころ」を「科学する」ことにはいろいろな方法論やアプローチがあり、また知のあり方がある。この授業では主に臨床心理学の立場から、心理療法の実践を通して見えてくる「こころ」に迫っていく。従ってその方法論は、主に個別の事例研究から見えてくる普遍性であり、実践知である。また心理療法の歴史的な背景についても理解を深めるためには宗教や民俗事象における癒しの「わざ」についての理解が必要である。そのために臨床心理学だけではなくて、宗教哲学・民俗学の立場からもさまざまな「わざ」(技芸・芸術・芸能・武道・身体技法など)を手がかりにして「こころ」に迫っていく。さらには現代における心理療法の課題についても説明したい。

備考 特になし

こころの科学III:認知・感情心理学

担当者 吉川左紀子・船橋新太郎・乾敏郎・阿部修士 提供部局 全学共通科目 対象 全学学生 開講 後期 月曜4限

内容この講義では、認知心理学・感情心理学の領域におけるこころの研究に焦点をあて、今年度は「認知と身体化」「他者理解」「社会性と感情」「認知・感情機能と神経機構」の4つのテーマを取り上げて講義する。各講義では、認知・感情に関わる脳科学・行動科学の最新の研究から明らかになった知見にもふれる。各回の講義の最後に担当教員によるディスカッションを行い、講義内容についての理解を深める。

備考 特になし

心理学IB

担当者 吉川左紀子・内田由紀子 他 提供部局 全学共通科目 対象 全学学生 開講 後期 火曜1限

内容現代心理学の全体像を知るための、包括的な概論講義である。本授業は、前期に開講されている心理学IAと対になる講義であり、社会、発達、人格、感情、臨床の諸分野について、知識や認識を深めることを目的とする。

脳科学入門

担当者 船橋新太郎 提供部局 全学共通科目 対象 主として1・2回生 開講 前期 月曜4限

内容脳の働きに興味のある人の脳や神経系に関する理解や学習を助けることを目的に、神経系の仕組みや働き関する基礎的な事項を解説する。最初に、神経系で行われている情報処理の基礎である膜電位、活動電位の生じるしくみ、神経細胞間で情報が授受されるしくみを解説する。次に、脳内に形成されている神経回路網で行われている情報処理の様子を、ものの見えるしくみ(視覚系)を例にとって解説する。そしてこれらをもとに、高次脳機能と呼ばれる、脳の働きの中で最も重要な、記憶や学習に関わる脳内メカニズム、前頭葉の働きを解説する。

英語IIA E2PI01

担当者 カール・ベッカー 提供部局 全学共通科目 対象 2回生 開講 前期 木曜2限

内容Academic debate is a process of reasoning, attempting to persuade listeners to do or to believe something. This process becomes very useful in law, business, sales, and medicine, as well as in academic speaking and writing. This course teaches students the basic practices of academic debate. It requires that students prepare and speak in every class session. It is recommended for students who like to speak and who desire to work or study abroad, as well as for those who want to improve their skills in logical thinking and organization of ideas.

英語IIB E2PI51

担当者 カール・ベッカー 提供部局 全学共通科目 対象 2回生 開講 後期 木曜2限

内容This class is a continuation of the same Spring Class on Academic Debate.
Academic debate is a process of persuading listeners to do or to believe something. This process becomes very useful in law, business, sales, and medicine, as well as academia. This course teaches students the basic practices of academic debate. It requires that students prepare and speak in every class session. It is recommended for students who like to speak and desire to work or study abroad, as well as for those who want to improve their skills in logical thinking and organization of ideas.

宇宙総合学

担当者 鎌田東二 他 提供部局 全学共通科目 対象 主として1・2回生 開講 前期 火曜4限

内容授業のテーマは、2008年に発足した京大学内の分野横断的組織である宇宙総合学研究ユニットで開拓されつつある新しい学問「宇宙総合学」。

「宇宙総合学」とは、天文学、宇宙物理学、地球物理学などの理学から、宇宙航空工学、宇宙放射線科学、宇宙エネルギー学などの工学、宇宙医学、宇宙生物学などの生命医療科学、さらには宇宙法学、宇宙社会学などの文系の学問まで含む宇宙に関係するあらゆる学問を総合する学問のことを言う。京大にはこれら幅広い分野で宇宙に関係する教員がそろっているので、宇宙総合学研究ユニットはそれらの教員を束ね、共同研究を推進し、新しい宇宙総合学を開拓することを目的としている。本講義では、その成果の一つとして、新しく生まれつつある宇宙総合学を学生に教授する。

[ポケット・ゼミ] 沖縄・久高島研究

担当者 鎌田東二 提供部局 全学共通科目 対象 1回生 開講 前期 水曜5限

内容 久高島は、古来、「神の島」と呼ばれた信仰の篤い土地である。琉球の創世神アマミキヨが天から降り立って国作りを始めたという、人口200人ほどの小さなこの島には、12年に1度「神女(カミンチュ)」になるための就任儀礼である「イザイホー」の儀式が行われてきたが、後継者がおらず、1978年を最後に行われていない。
 このポケットゼミでは、主に宗教学や民俗学や歴史学の観点から、沖縄と久高島にアプローチしていく。
 その際、久高島の祭祀の写真を撮り続けた写真家・比嘉康雄氏の著作『日本人の魂の原郷 沖縄久高島』(集英社新書)を手がかりにしつつ、比嘉康雄の遺志を受けて12年間にわたり久高島に生きる人々の暮らしと信仰をドキュメントしている映画監督の大重潤一郎氏の記録映画『久高島オデッセイ 第一部 結章』や『久高島オデッセイ 第二部 生章』を観賞し、同映画の助監督も務め、『久高オデッセイ--遥かなる旅の記録』(晃洋書房、2011年3月刊)を上梓した沖縄大学准教授で同大学地域研究所副所長の須藤義人氏(映像民俗学専攻)の著作なども参考にする。
 このポケットゼミでは、沖縄および久高島の歴史と文化に焦点を当てながら、宗教と社会、自然と文明と人間との関係を考えていきたい。
 またこの久高島には、全国各地から留学センターに集まっている子供たち(久高小学校・久高中学校の児童・生徒)がいるので、その子供たちや小中学校の先生たちや島の方々とも、「久高島大運動会」などの年中行事に参加するなどして交流をしていく予定である。

認知機能論

担当者 船橋新太郎 提供部局 総合人間学部 対象 2-4回生 開講 前期 月曜2限

内容視覚認知に関わる脳の仕組みを中心に、記憶や学習、思考、推論、判断、意思決定などに関わる脳の仕組みを考究する。このような働きに関わる大脳皮質の役割と同時に、大脳皮質の中でも特に連合野の働きを中心に理解を深める。

認知機能論演習

担当者 船橋新太郎 提供部局 総合人間学部 対象 2-4回生 開講 前期 火曜1限

内容L.R. Squire and E.R. Kandel “Memory: From Mind to Molecules” (2008) を読み進めることにより、記憶に関する基本的な事項、そのシステム・レベル、細胞レベル、分子レベルのメカニズムを理解する。

認知機能論ゼミA,B

担当者 船橋新太郎 提供部局 総合人間学部 対象 3,4回生 開講 前・後期 火曜5限

内容前頭連合野の働きを中心に、それを構成する神経細胞の機能的特徴、神経回路網の構成やその特徴、大脳皮質の他の部位や皮質下の構造との間の解剖学的・機能的関係、損傷や破壊による認知機能上および行動上に見られる変化、そして、動物を用いた神経生理学的な知見などに関する知見を、最新の論文を紹介・解説することにより獲得することを目的とする。
大学院生による、研究目的に関連した研究論文の紹介・解説を中心に実施する。自己の研究目的に関連する研究の方法、知見を理解すると同時に、自己の実験・研究を含めて、批判的な見方を養い、自己の研究を改善できる能力を養う。

認知・行動科学入門

担当者 船橋新太郎 他 提供部局 総合人間学部 対象 1,2回生 開講 後期 火曜1限

内容我々は、様々な環境に適応して行動をしている。すなわち、さまざまな刺激を認知し、それに応じて行動する。そうすると、環境がまたかわるから認知し直し、そしてまた行動する。このように認知と行動は我々の生活に常にリンクしている。この認知と行動についてさまざま視点から理解することを目的とする。

人間科学入門

担当者 カール・ベッカー 他 提供部局 総合人間学部 対象 1,2回生 開講 前期 火曜1限

内容本講義では、人間科学系を構成する6関係分野から、教員を選出し、それぞれの専門を踏まえながら論究していく。

宗教学研究方法論演習A

担当者 カール・ベッカー 提供部局 総合人間学部 対象 3,4回生 開講 前期 水曜2限

内容宗教を研究する為には、倫理学、人類学、社会学、心理学、哲学、文学批評、化学史、政治等の学問体系を股がらざるを得ない。本演習2では、夫々の学問領域の成立と方法論を参考に、情報の検索・収集・分析から、論理構造や目次作りまで、学生の発表を含め、高度な論文の書き方を目指して指導する。

生命倫理学

担当者 カール・ベッカー 提供部局 総合人間学部 対象 2-4回生 開講 後期 水曜2限

内容高齢少子化社会の倫理道徳的行動基盤、生と死に関する究極的な価値基準、生き方と死に方の理想像、そして自然界・宇宙の中の人間の理想像や位置付けを考える。特に、医療から発生する様々な倫理的困難を事例検討の対象とする。例えば、インフォームド・コンセント(治療選択・自己決定権)、Truth-Telling (告知)、医療情報の公開・透明性・所有権、を出発点として、公共資源分配と医療保険制度の問題点を提起し、また医療倫理学の思考法の問題点も検討する。

心理学(実習II)

担当者 森崎礼子 提供部局 文学部 対象 2回生以上 開講 通年 金曜3限

内容心理・教育学系学部学生を想定した統計教育を講義形式で行う。
記述統計法の理解に加えて、統計的推論の考え方を習得する。
分散分析の基本的な理解、標本の大きさに関わる問題、可能ならば更に発展させた話題にまで言及することを目標とする。

研究科(大学院)提供科目

認知過程論演習I,Ⅱ

担当者 吉川左紀子 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 前・後期 金曜1限

内容広い意味での対人コミュニケーションや、対人相互作用、社会的状況が個人の認知・感情過程に及ぼす影響等に関心をもつ大学院生を対象とし、修士課程の大学院生は修士論文執筆に向けて、博士後期課程の大学院生は博士論文作成またはその基礎となる論文作成に向けて、各自の研究報告とディスカッションを中心とした演習を行う。健常者の認知・感情過程だけでなく、非定形発達や高齢者等を含む、認知や感情過程の個人差や個人内の変動にも着目して、各自の研究テーマを深める演習を行いたい。

教育認知心理学研究I,Ⅱ

担当者 吉川左紀子 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 前・後期 金曜2限

内容教員,院生が行っている最新の研究成果や関連領域の文献を発表し,相互に議論することを通じて各自の研究内容を深め,多様な専門領域についての幅広い知識の習得をめざす。
自分の研究テーマを時間軸(過去から現在への研究の流れ)と空間軸(近隣する他の研究領域との関わり)上に位置づけ,再吟味することによって,新たな研究の方向性を見出すことが期待される。
各自の研究テーマについて,より高い水準に到達すべく考えを深めること,さまざまな専門分野の最新の研究動向を理解すること,および自分の研究内容を興味深く,分かりやすく報告するスキルと建設的なディスカッションを行う態度を身に付けることが本授業の目的である。

心理システムデザイン演習Ⅰ,Ⅱ

担当者 吉川左紀子 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 前・後期 金曜2限

内容教員,院生が行っている心理学に関わる最新の研究成果や関連領域の文献を発表し,相互に議論することを通じて各自の研究内容を深め,多様な専門領域についての幅広い知識の習得をめざす。
自分の研究テーマを時間軸(過去から現在への研究の流れ)と空間軸(近隣する他の研究領域との関わり)上に位置づけ,再吟味することによって,新たな研究の方向性を見出すことが期待される。
各自の研究テーマについて,より高い水準に到達すべく考えを深めること,さまざまな専門分野の最新の研究動向を理解すること,および自分の研究内容を興味深く,分かりやすく報告するスキルと建設的なディスカッションを行う態度を身に付けることが本授業の目的である。

教育認知心理学演習Ⅰ,Ⅱ

担当者 吉川左紀子 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生(学部と共用) 開講 前・後期 金曜3限

内容院生と学部生の相互交流を軸として、学習と研究活動を行う課題演習である。博士課程の院生や研究員が班長となり、6,7班の研究班を構成して、各班ごとに研究テーマを設定する(平成24年度の研究テーマは、空間表象、動機づけ、展望記憶、心の理論、文化、音韻知識、作業療法、運動学習)。各研究テーマに関心をもつ院生、学部生が班員となって研究グループを作り、班ごとに研究を進める。I(前期)、II(後期)で1つの研究を完結させる授業であり、後期の終わりに研究報告会を行う。院生は学部生を指導し研究を推進することで研究者としての資質を高める。学部生は、認知心理学系・臨床心理学系を問わず、実証研究の流れを一通り経験することによって、研究に必要な知識やスキルを身につけることを目的とする。

心理臨床学研究

担当者 河合俊雄 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 通年 月曜2限

内容心理臨床の実践に基づき,事例研究および調査研究などの手法を用いて,各自の研究課題を探究していく。またそのために必要な知識・態度を習得する。ここで学んだ事柄は,修士課程の学生では修士論文に,博士後期課程の学生では博士論文に結実していくことが期待される。

心理教育相談室相談実習

担当者 河合俊雄 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 通年 月曜3,4限

内容本研究科附属心理教育相談室において相談申込のあった事例を実際に担当し、臨床心理面接など、規定(相談室規定)に定められた面接を行う。本実習授業における臨床体験によって、心理臨床家としての実践活動に必要な体験知を涵養することが目的である。
また、本実習授業は、臨床心理士資格取得のために必須のものである。

臨床実践指導学実習

担当者 河合俊雄 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 通年 月曜5,6限

内容1.心理臨床面接をおこなううえで必要な考え方、具体的な知識、姿勢などについて、これまでの各自の実践と関連させて実習をおこなう。また、それをもとに臨床実践指導のあり方について考察する。
2.臨床心理学の初学者に実習的な事項を実践指導する上での必要な考え方、具体的な知識や姿勢について学ぶ。

インテークカンファレンス

担当者 河合俊雄 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 通年 水曜2限

内容本研究科附属心理教育相談室において新規に受理した相談申込事例、および終了した事例についての検討をおこなう。修士課程院生スタッフには、臨床心理士資格取得のための訓練が目的となり、すでに資格取得した者にとっては各々の臨床実践感覚を養うことが目的となる。

臨床研究開発コロキアム

担当者 河合俊雄 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 通年 金曜5限

内容心理臨床学における多様な領域について,領域別に課題を設定し,その課題をめぐって実践・研究を行うことを通して,心理臨床を多面的にみる目と臨床実践感覚を養成する。
領域とは,「小児科における心理臨床」「描画法の心理臨床」「箱庭療法」「遺伝カウンセリング」「学校臨床」「夢の心理臨床」「心身症」「老人の心理臨床」といったものである。

心理臨床学コロキアムⅠ

担当者 河合俊雄・内田由紀子 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 前期 水曜3限

内容心理臨床における研究とはどのようなものであるか,また「臨床の知」とはなにかを探求する。各自の修士論文および博士論文へ至る研究を、相互に検討しあう。

心理臨床学コロキアムⅡ

担当者 河合俊雄・内田由紀子 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 後期 水曜3限

内容心理臨床の研究とはどのようものであるか、具体的にそのアイデアを成果として示すとともに、「臨床の知」とはなにかということについても総括的な議論をおこなう。また、これを外部へと発信すべく、学会発表、論文投稿をすすめる。さらに、こうした議論を心理臨床実践の場へと活かしていく方途を探る。

心理臨床ケースカンファレンスⅢ

担当者 河合俊雄・大山泰宏 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 前期 水曜4,5限

内容本研究科附属心理教育相談室における来談事例を通して、臨床実践のための理論と方法の問題を具体的に取り上げる。心理臨床における関係性の問題や事例の展開も考えてゆきたい。

心理臨床ケースカンファレンスⅣ

担当者 河合俊雄・田中康裕 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 後期 水曜4,5限

内容本研究科附属心理教育相談室における来談事例を通して、臨床実践のための理論と方法の問題を具体的に取り上げる。心理臨床における関係性の問題や事例の展開も考えてゆきたい。

ケーススーパーヴィジョンⅡ

担当者 河合俊雄 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 前期 金曜3,4限

内容「ケーススーパーヴィジョンⅠ」に引き続いて、本研究科附属心理教育相談室において担当する事例について、個別の臨床実践指導(スーパーヴィジョン)により、個別指導を行う。これを通して、見立て、ケースマネージメント、臨床心理面接に関するさまざまな位相の知(技法を含む)を、さらに深く体得していくことが目的である。

臨床教育学研究I,Ⅱ

担当者 鎌田東二 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 前・後期 火曜1限

内容臨床教育学と教育人間学の基本文献を読み、論文指導を行う。

 また博士論文に向けた指導を行う。

臨床教育学演習Ⅱ

担当者 鎌田東二 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生(学部と共用) 開講 前期 水曜3限

内容「臨床教育学」の方法論とテキスト解読・解釈、思想研究について、考察・議論する。文献研究、臨床研究、実験研究、フィールド研究の4つの研究方法の特質・長所・短所についても考察・議論していく。思想(思索)と場所について考える。

臨床教育人間学演習Ⅰ

担当者 鎌田東二 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生(学部と共用) 開講 前期 水曜4,5限隔週

内容【過剰な思考(Exceeding thought):レヴィナスとカベルの思想の対話】
 本授業の目的は、アメリカ哲学を特徴づける自己超越・自己信頼との肯定思想(エマソンからニーチェへと継承される思想の系譜)とレヴィナスやデリダのポスト構造主義に特徴的な他性を軸にしたネガティビティの思想の連関と分岐を、「過剰な思考」(Exceeding thought)という観点から明らかにすることである。アメリカの哲学者ヒラリー・パトナムは、レヴィナスの哲学とカベルのエマソンの道徳主義の共通性を論じている(Putnam 2008)。アメリカ哲学における自己超越の思想とポスト構造主義における他性の思想は、補完し合うと同時に、決して完全に重なることのないずれを背負い続けるものでもある。アメリカ哲学とポスト構造主義の関係から、自己超越と他性の問題を再考することは、自律的主体という哲学のサブジェクトを超えて、哲学というサブジェクト(the subject of philosophy)を問い直す試みでもある。同時に、二つの思想の系譜を哲学として論ずる際に、研究の手法と思考の形態、および研究者自身の言語を「比較」から「対話」へと転換することをも意味する。この主題に基づき授業ではカベルの自己超越とレヴィナスの他性の思想の関係性を考察するための英語関連文献を講読する。

臨床教育人間学演習Ⅱ

担当者 鎌田東二 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生(学部と共用) 開講 後期 火曜4限

内容20世紀は言語が中心主題の時代だったが、この言語を主題とする哲学の流れとは別に、力を本源的と見なし万物をそこからの生成と捉えるバロック的ライプニッツらの生命哲学の流れがあり、そこでは意識や言語ではなく身体や風土が問いの対象となってきた。バロック悲劇を考察の対象としたベンヤミンはもとより、ベルクソンからドゥルーズ=ガタリにいたる流れも、さらには西田幾多郎の生命哲学もまたこのバロック的哲学の展開として読むことができる。このような問題意識から西田の哲学を捉え直してみるとき、生命哲学に立ってメディアによる学習が生起する場所としての身体を探究するための豊かな手掛かりが、隠されていると思われる。昨年は「論理と生命」を中心に読んだが、今年はそれ以降の西田の論考を中心に読解する。また西田哲学の理解を深めると共に、その教育バージョンの一つである木村素衞のテクストにも触れる。なおこの授業は修士論文、博士論文の構想発表の時間ともなる。

脳神経科学特論

担当者 阿部修士 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生(学部と共用) 開講 前期 水曜4限

内容本講義では前頭葉機能、記憶、情動、社会的認知を中心として、脳と認知機能の関係について最新の知見を解説する。エッセンスをできるだけ平易に講義することで、認知神経科学の基礎を身につけ、受講者がそれぞれの研究に活かせるようにすることを目的とする。なお一部の講義では、海外の著名な研究者による講演を教材としてディスカッションを行うことで、発展的・建設的な思考能力の習得を目指す。

認知機能デザイン論

担当者 阿部修士 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 前期 水曜4限

内容本講義では前頭葉機能、記憶、情動、社会的認知を中心として、脳と認知機能の関係について最新の知見を解説する。エッセンスをできるだけ平易に講義することで、認知神経科学の基礎を身につけ、受講者がそれぞれの研究に活かせるようにすることを目的とする。なお一部の講義では、海外の著名な研究者による講演を教材としてディスカッションを行うことで、発展的・建設的な思考能力の習得を目指す。

認知科学英語演習

担当者 内田由紀子・竹村幸祐 提供部局 大学院教育学研究科、人間・環境学研究科 対象 教育学研究科院生、人間・環境学研究科院生 開講 前期 木曜3限

内容プレゼンテーション、学会発表アブストラクト作成、論文作成、英語でのディスカッションなど、心理学・認知科学分野における英語での研究発表スキルの向上を目指す。授業は演習形式で行い、プレゼンテーションおよび論文作成の一部を実際に行ってもらう。英語のノンネイティブスピーカーが、英語で心理・認知科学系の研究発表を行う能力を高めるための演習とする。

共生人間学研究Ⅰ

担当者 船橋新太郎 提供部局 大学院人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 通年 その他

内容「人間相互の共生」という視点に立って、その可能性を追求するとともに、自然・社会との相関関係において人間の根源を探究する共生人間学の各研究分野の趣旨をふまえ、院生の研究テーマに関連した学識をその基本から体系的に教授するとともに、実習を行って応用力を養う。

共生人間学研究Ⅱ

担当者 船橋新太郎 提供部局 大学院人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 通年 その他

内容「人間相互の共生」という視点に立って、その可能性を追求するとともに、自然・社会との相関関係において人間の根源を探究する共生人間学の各研究分野の趣旨をふまえ、院生のテーマに関連した最新の研究論文を参照・読解させつつ、その手法・結果について討論を行い、広い視野に立つ最新の研究方法を習熟させるとともに、研究の評価・批判の方法を修得させる。

認知機能論

担当者 船橋新太郎 提供部局 大学院人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 前期 月曜2限

内容視覚認知に関わる脳の仕組みを中心に、記憶や学習、思考、推論、判断、意思決定などに関わる脳の仕組みを考究する。このような働きに関わる大脳皮質の役割と同時に、大脳皮質の中でも特に連合野の働きを中心に理解を深める。

認知科学演習2

担当者 船橋新太郎 提供部局 大学院人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 後期 火曜5限

内容前頭連合野の働きを中心に、それを構成する神経細胞の機能的特徴、神経回路網の構成やその特徴、大脳皮質の他の部位や皮質下の構造との解剖学的・機能的関係、損傷や破壊による認知機能あるいは行動面に見られる変化、そして、動物を用いた神経生理学的知見などを、最新の論文の紹介をとおして獲得することを目的とする。

認知・行動科学総合演習2

担当者 船橋新太郎・内田由紀子 他 提供部局 大学院人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 前期集中 その他

内容 シラバス参照

認知・行動科学総合演習1

担当者 船橋新太郎・内田由紀子 他 提供部局 大学院人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 後期集中 その他

内容 シラバス参照

共生人間学研究Ⅰ

担当者 ベッカー・カール 提供部局 大学院人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 通年 その他

内容「人間相互の共生」という視点に立って、その可能性を追求するとともに、自然・社会との相関関係において人間の根源を探究する共生人間学の各研究分野の趣旨をふまえ、院生のテーマに関連した最新の研究論文を参照・読解させつつ、その手法・結果について討論を行い、広い視野に立つ最新の研究方法を習熟させるとともに、研究の評価・批判の方法を修得させる。

共生人間学研究Ⅱ

担当者 ベッカー・カール 提供部局 大学院人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 通年 その他

内容「人間相互の共生」という視点に立って、その可能性を追求するとともに、自然・社会との相関関係において人間の根源を探究する共生人間学の各研究分野の趣旨をふまえ、院生のテーマに関連した最新の研究論文を参照・読解させつつ、その手法・結果について討論を行い、広い視野に立つ最新の研究方法を習熟させるとともに、研究の評価・批判の方法を修得させる。

社会行動論演習2

担当者 ベッカー・カール 提供部局 大学院人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 前期 水曜2限

内容社会行動を研究する為には、倫理学、人類学、社会学、心理学、哲学、文学批評、化学史、政治等の学問体系をまたがらざるを得ない。本演習2では、夫々の学問領域の成立と方法論を参考に、情報の検索・収集・分析から、論理構造や目次作りまで、学生の発表を含め、高度な論文の書き方を目指して指導する。

宗教社会・心理学講義1

担当者 ベッカー・カール 提供部局 大学院人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 後期 水曜2限

内容広義の「宗教」とは、社会の倫理道徳的行動基盤、生と死に関する究極的な価値基準、生き方と死に方の理想像、そして自然界・宇宙の中の人間の理想像や位置付けを描く世界観である。 本講義では、高齢少子化社会の問題等を中心に、宗教・社会・倫理学の立場から死生観を国際的・比較文化論的に探究する。例えば、インフォームド・コンセント(治療選択・自己決定権)、Truth-Telling(告知)、医療情報の公開・透明性・所有権、を出発点として、公共資源分配と医療保険制度の問題点を提起し、また医療倫理学の思考法の問題点も検討する。

共生人間学研究Ⅰ

担当者 内田由紀子 提供部局 大学院人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 通年 その他

内容「人間相互の共生」という視点に立って、その可能性を追求するとともに、自然・社会との相関関係において人間の根源を探究する共生人間学の各研究分野の趣旨をふまえ、院生のテーマに関連した最新の研究論文を参照・読解させつつ、その手法・結果について討論を行い、広い視野に立つ最新の研究方法を習熟させるとともに、研究の評価・批判の方法を修得させる。

共生人間学研究Ⅱ

担当者 内田由紀子 提供部局 大学院人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 通年 その他

内容「人間相互の共生」という視点に立って、その可能性を追求するとともに、自然・社会との相関関係において人間の根源を探究する共生人間学の各研究分野の趣旨をふまえ、院生のテーマに関連した最新の研究論文を参照・読解させつつ、その手法・結果について討論を行い、広い視野に立つ最新の研究方法を習熟させるとともに、研究の評価・批判の方法を修得させる。

比較認知文化論

担当者 内田由紀子 提供部局 大学院人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 前期 水曜4限

内容文化が私たちのこころの働きとどのようにかかわっているのかを研究する文化心理学の実証研究を取り上げ、比較文化の研究手法やその理論について学べるような内容とする。授業は講義やディスカッションにより進める。

認知科学演習4

担当者 内田由紀子 提供部局 大学院人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 後期 月曜4限

内容社会心理学・文化心理学、または近接領域の最新の知見や取り組みについて学び、具体的な研究事例に基づいたディスカッションを行うことを目的とする。授業は個別の「研究発表」(受講生による研究発表を含む)と、「英語論文講読+ディスカッション」を隔週で行う。

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