平成27年度開講科目

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全学共通科目・学部提供科目

心理学IB

担当者 吉川左紀子・内田由紀子 他 提供部局 全学共通科目 対象 全学学生 開講 後期 火曜1限

内容 現代心理学の全体像を知るための、包括的な概論講義である。本授業は、前期に開講されている心理学IAと対になる講義であり、社会、発達、人格、感情、臨床の諸分野について、知識や認識を深めることを目的とする。

備考 特になし

脳科学入門

担当者 船橋新太郎 提供部局 全学共通科目 対象 主として1・2回生 開講 前期 月曜4限

内容 脳の働きに興味のある人の脳や神経系に関する理解や学習を助けることを目的に、神経系の仕組みや働き関する基礎的な事項を解説する。最初に、神経系で行われている情報処理の基礎である膜電位、活動電位の生じるしくみ、神経細胞間で情報が授受されるしくみを解説する。次に、脳内に形成されている神経回路網で行われている情報処理の様子を、ものの見えるしくみ(視覚系)を例にとって解説する。そしてこれらをもとに、高次脳機能と呼ばれる、脳の働きの中で最も重要な、記憶や学習に関わる脳内メカニズム、前頭葉の働きを解説する。

備考 特になし

認知機能論

担当者 船橋新太郎 提供部局 総合人間学部 対象 2-4回生 開講 前期 月曜2限

内容 視覚認知に関わる脳の仕組みを中心に、記憶や学習、思考、推論、判断、意思決定などに関わる脳の仕組みを考究する。このような働きに関わる大脳皮質の役割と同時に、大脳皮質の中でも特に連合野の働きを中心に理解を深める。

備考 特になし

認知機能論演習

担当者 船橋新太郎 提供部局 総合人間学部 対象 2-4回生 開講 前期 火曜1限

内容 L.R. Squire and E.R. Kandel “Memory: From Mind to Molecules” (2008) を読み進めることにより、記憶に関する基本的な事項、そのシステム・レベル、細胞レベル、分子レベルのメカニズムを理解する。

備考 特になし

認知機能論ゼミA,B

担当者 船橋新太郎 提供部局 総合人間学部 対象 3,4回生 開講 前・後期 火曜5限

内容 前頭連合野の働きを中心に、それを構成する神経細胞の機能的特徴、神経回路網の構成やその特徴、大脳皮質の他の部位や皮質下の構造との間の解剖学的・機能的関係、損傷や破壊による認知機能上および行動上に見られる変化、そして、動物を用いた神経生理学的な知見などに関する知見を、最新の論文を紹介・解説することにより獲得することを目的とする。
大学院生による、研究目的に関連した研究論文の紹介・解説を中心に実施する。自己の研究目的に関連する研究の方法、知見を理解すると同時に、自己の実験・研究を含めて、批判的な見方を養い、自己の研究を改善できる能力を養う。

備考 特になし

認知・行動科学入門

担当者 船橋新太郎 他 提供部局 総合人間学部 対象 1,2回生 開講 後期 火曜1限

内容 我々は、様々な環境に適応して行動をしている。すなわち、さまざまな刺激を認知し、それに応じて行動する。そうすると、環境がまたかわるから認知し直し、そしてまた行動する。このように認知と行動は我々の生活に常にリンクしている。この認知と行動についてさまざま視点から理解することを目的とする。

備考 特になし

こころの科学

担当者 船橋新太郎, 河合俊雄, 内田由紀子 提供部局 全学共通科目 対象 全学学生 開講 後期 木曜2限

内容 「こころ」を科学的に研究するとはどのようなことなのか。「こころ」の科学は何をめざしているのか。この講義ではこれらの問いに答えるべく、(1) 生理学・神経科学の立場から、脳の働きをとおして見る「こころ」へのアプローチ、(2) 社会・文化心理学を軸に、様々な行動科学的方法による「こころ」へのアプローチ、(3) 臨床心理学の立場から、心理療法の実践を通して見えてくる「こころ」を、それぞれの領域を専門とする講師が紹介する。各講義の最後に行う参加者との討論や質疑応答を通して、講義内容についての理解を深める。

備考 特になし

英語IIA E2PI03

担当者 カール・ベッカー 提供部局 全学共通科目 対象 2回生 開講 前期 木曜2限

内容 Seminar: Participation Strategies
How can you participate better in English classes and interactions?
This requires not only English, but consideration of purpose, of content, of style, and of your listeners. These points are essential in law, business, sales, and medicine, as well as in academic speaking and writing. This course teaches students the basic practices of speaking English in academic situations. It is recommended for students who like to speak and who desire to work or study abroad, as well as for those who want to improve their skills in logical thinking and organization of ideas.

備考 特になし

英語IIBE2PI53

担当者 カール・ベッカー 提供部局 全学共通科目 対象 2回生 開講 後期 木曜2限

内容 Seminar in Debate and Academic Argumentation
This class advances the strategies learned in Spring term, focusing on developing academic presentations in English. Presentations require not only English, but consideration of purpose, of content, of style, and of your listeners. These points are essential in law, business, sales, and medicine, as well as in academic speaking and writing. This course teaches students the basic practices of making English presentations. It is recommended for students who like to speak and who desire to work or study abroad, as well as for those who want to improve their skills in logical thinking and organization of ideas.

備考 特になし

人間科学入門

担当者 カール・ベッカー 他 提供部局 総合人間学部 対象 1,2回生 開講 前期 火曜1限

内容 本講義では、人間科学系を構成する6関係分野から、教員を選出し、それぞれの専門を踏まえながら論究していく。

備考 特になし

人文科学研究方法論演習A

担当者 カール・ベッカー 提供部局 総合人間学部 対象 3,4回生 開講 前期 水曜2限

内容 大学から大学院まで人文科学などを研究するためには、科学史、社会学、心理学、政治経済、文学批評、哲学思想、などの学問体系を股がらざるを得ない。本演習 A では、それぞれの学問領域の研究方法論を土台に、情報の検索・収集・分析から、論理構造や政策作りまで、学会発表を含め、高度な論文の研究法と書き方を目指して指導する。本演習によって、学生は信憑性と注目度の高い情報を直ぐに探せ、それらを自分の研究論文の先行研究として位置付けられるようになる。そして論文の論理的構成と標準的形式を理解して、卒業論文や出版論文の基礎知識を身に付ける。

備考 特になし

宗教現象学

担当者 カール・ベッカー 提供部局 総合人間学部 対象 2-4回生 開講 後期 水曜2限

内容 広義の「宗教」とは、社会の倫理道徳的行動基盤、生と死に関する究極的な価値基準、生き方と死に方の理想像、そして自然界・宇宙の中の人間の理想像や位置付けを描く世界観である。 宗教現象学は、宗教的現象自体を取り上げて研究する学問である。 例えば、宗教的治癒、瞑想、予知夢、シャマンのヴィジョン、体外離脱等、現象の在り方や意味を吟味する。他の学問の中には、物質を調査する科学もあれば、精神を探求する心理学もあるが、宗教現象学ではその相互作用を研究対象とする。即ち、物質的環境が人間の精神に対して及ぼす影響と、精神が人体や物質に対して及ぼす影響等を課題とする。 また、この研究は人間の心・精神と切っても切れない関係にあるので、20世紀から始まる宗教心理学の歴史的流れを学んでゆくことによって、自分の思想をも反省する。 宗教的精神のパターンを学問的に解明した学派に関して考察する講義でもある。神話学、民俗学、解釈学、現象学、実存主義、精神分析や原型心理学等の分野から、宗教的体験の裏に潜む意識や世界観の構造、各学派の貢献や問題点を取り上げて考察する。

備考 特になし

大学図書館の活用と情報探索

担当者 カール・ベッカー 他 提供部局 図書館機構 対象 全学学生 開講 後期 火曜4限

内容 本授業では、理系・文系双方にわたる専門分野の異なる教員陣によって、各分野における情報の組織化と活用方法の歴史や現在について講義を行う。その上で、図書館職員のサポートのもと、図書館やデータベースなどの文献検索ツールの演習を行い、レポート作成や発表などのアウトプットにつなげる。
・効果的な文献探索手法を身につける。
・得られた情報を整理して、レポートの作成や発表を行うスキルを身につける。

備考 特になし

超高齢社会の生活論

担当者 吉川左紀子・カール・ベッカー・清家理・松林公蔵 提供部局 こころの未来研究センター 対象 全学学生 開講 前期 火曜4限

内容 超高齢社会を迎え、増加の一途を辿る高齢者に対し、支援される対象から社会に貢献する対象への転換が求められている。しかし実際は、地域での居場所がない、他者とのコミュニケーション機会が少ない高齢者が多く、閉じこもりに伴う鬱病や認知症、虚弱に陥るハイリスク群である。これらを防ぎ、地域での居場所を作る「仕掛け」が「生涯学習の場や機会の創出」である。本講義では、健やかに老いていくための知恵や方法の習得を「生涯学習」とし、生涯学習の企画、立案、運営に必要な知識やスキルの習得をめざす。超高齢社会における高齢者の生活課題を理解し、高齢者を対象にした生涯学習の企画立案ができ、他者に企画意図や内容を的確に伝えられるようになる。

備考 特になし

宇宙総合学

担当者 鎌田東二 他 提供部局 全学共通科目 対象 主として1・2回生 開講 前期 火曜4限

内容 授業のテーマは、2008年に発足した京大学内の分野横断的組織である宇宙総合学研究ユニットで開拓されつつある新しい学問「宇宙総合学」。
「宇宙総合学」とは、天文学、宇宙物理学、地球物理学などの理学から、宇宙航空工学、宇宙放射線科学、宇宙エネルギー学などの工学、宇宙医学、宇宙生物学などの生命医療科学、さらには宇宙法学、宇宙社会学などの文系の学問まで含む宇宙に関係するあらゆる学問を総合する学問のことを言う。京大にはこれら幅広い分野で宇宙に関係する教員がそろっているので、宇宙総合学研究ユニットはそれらの教員を束ね、共同研究を推進し、新しい宇宙総合学を開拓することを目的としている。本講義では、その成果の一つとして、新しく生まれつつある宇宙総合学を学生に教授する。

備考 特になし

[ポケット・ゼミ] 沖縄・久高島研究

担当者 鎌田東二 提供部局 全学共通科目 対象 1回生 開講 前期 水曜5限

内容 久高島は、古来、「神の島」と呼ばれた信仰の篤い土地である。琉球の創世神アマミキヨが天から降り立って国作りを始めたという、人口200人ほどの小さなこの島には、12年に1度「神女(カミンチュ)」になるための就任儀礼である「イザイホー」の儀式が行われてきたが、後継者がおらず、1978年を最後に行われていない。
 このポケットゼミでは、主に宗教学や民俗学や歴史学の観点から、沖縄と久高島にアプローチしていく。その際、久高島の祭祀の写真を撮り続けた写真家・比嘉康雄氏の著作『日本人の魂の原郷 沖縄久高島』(集英社新書)を手がかりにしつつ、比嘉康雄の遺志を受けて12年間にわたり久高島に生きる人々の暮らしと信仰をドキュメントしている映画監督の大重潤一郎氏の記録映画『久高島オデッセイ 第一部 結章』や『久高島オデッセイ 第二部 生章』を観賞し、同映画の助監督も務め、『久高オデッセイ--遥かなる旅の記録』(晃洋書房、2011年3月刊)を上梓した沖縄大学准教授で同大学地域研究所副所長の須藤義人氏(映像民俗学専攻)の著作なども参考にする。このポケットゼミでは、沖縄および久高島の歴史と文化に焦点を当てながら、宗教と社会、自然と文明と人間との関係を考えていきたい。またこの久高島には、全国各地から留学センターに集まっている子供たち(久高小学校・久高中学校の児童・生徒)がいるので、その子供たちや小中学校の先生たちや島の方々とも、「久高島大運動会」などの年中行事に参加するなどして交流をしていく予定である。

備考 特になし

心理学研究法I

担当者 齋木潤 月浦崇 山本洋紀 藤田和生 阿部修士 上田祥行 提供部局 全学共通科目 対象 全学学生 開講 前期 火曜5限

内容1回生向けの心理学の研究法に関する最初期の入門科目。統計、実験、質問紙、観察、面接など心 理学で用いられる方法についてデモンストレーションなども交えながら概説する。1コマの講義形 式の授業。2週間で一つのトピックをカバーする。

備考 特になし

心理学研究法Ⅱ

担当者 大倉得史 内田由紀子 永田素彦 板倉昭二 畑中千紘 上田祥行 提供部局 全学共通科目 対象 全学学生 開講 後期 火曜5限

内容 心理学を専門とすることを希望する1回生向けの研究法に関する最初期の入門科目。統計、実験、質問紙、観察、面接など心理学で用いられる方法についてデモンストレーションなども交えながら概説する。1コマの講義形式の授業。2週間で一つのトピックをカバーする。

備考 特になし

生命倫理学 

担当者  清家 理 提供部局  総合人間科学部 対象  2-4回生 開講  前期 月曜3限

内容 日本は世界に先駆け、少子高齢化社会が進行している。医療、介護領域の課題(以下、医療福祉的課題)が山積している中で、倫理行動的規範や価値判断を用いた「課題の解決策」の習得をめざす。具体的には、以下2点の授業目標を設定する。
(1)現代社会で発生している医療福祉的課題を多角的に分析できる手法の獲得
(2)現代社会で発生している医療福祉的課題を解決するための解決策を提案していく
 プロセスの理解、アクションプランの試行的提示
テーマとしては、認知症(認知症を持つ人と生活障害、自己決定権の侵害、介護者の負担とストレス)、末期がん(患者さんと生きる場所の選択、告知問題)、終末期医療(最善の決定と葛藤、多職種協働とACP)を主に取り扱う。

備考 高齢化社会に伴う課題の体感も重要であるため、「くらしの学び庵」への参画を 推奨する。

人文科学研究方法論  

担当者  清家 理 提供部局 総合人間科学部 対象  3-4回生 開講  後期 月曜3限

内容 研究を遂行する上で、文献研究のみならず、フィールド調査法、統計学を用いた分析も重要な研究手法である。研究を実施する上で重要な過程である、①研究計画作成、②データ収集や調査方法の吟味と実施(特にフィールド調査法)、③得られたデータ(質的・数量的)の分析、④研究結果のまとめ、⑤プレゼンテーション、⑥ディスカッション、以上の手法を学び、国内外の学会発表、論文作成に活用できる研究の基礎力習得をめざす。また、座学のみならず、実際に「聞き取り調査演習」(データを収集し、入力まで実施する実習)を行うことで、より座学で得た知識を体得できるようにしていく。

備考 特になし

研究科(大学院)提供科目

認知過程論演習I,Ⅱ

担当者 吉川左紀子 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 前・後期 金曜1限

内容 広い意味での対人コミュニケーションや、対人相互作用、社会的状況が個人の認知・感情過程に及ぼす影響等に関心をもつ大学院生を対象とし、修士課程の大学院生は修士論文執筆に向けて、博士後期課程の大学院生は博士論文作成またはその基礎となる論文作成に向けて、各自の研究報告とディスカッションを中心とした演習を行う。健常者の認知・感情過程だけでなく、非定形発達や高齢者等を含む、認知や感情過程の個人差や個人内の変動にも着目して、各自の研究テーマを深める演習を行いたい。

備考 特になし

教育認知心理学研究I,Ⅱ

担当者 吉川左紀子 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 前・後期 金曜2限

内容 教員,院生が行っている最新の研究成果や関連領域の文献を発表し,相互に議論することを通じて各自の研究内容を深め,多様な専門領域についての幅広い知識の習得をめざす。
自分の研究テーマを時間軸(過去から現在への研究の流れ)と空間軸(近隣する他の研究領域との関わり)上に位置づけ,再吟味することによって,新たな研究の方向性を見出すことが期待される。
各自の研究テーマについて,より高い水準に到達すべく考えを深めること,さまざまな専門分野の最新の研究動向を理解すること,および自分の研究内容を興味深く,分かりやすく報告するスキルと建設的なディスカッションを行う態度を身に付けることが本授業の目的である。

備考 特になし

心理システムデザイン演習Ⅰ,Ⅱ

担当者 吉川左紀子 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 前・後期 金曜2限

内容 教員,院生が行っている心理学に関わる最新の研究成果や関連領域の文献を発表し,相互に議論することを通じて各自の研究内容を深め,多様な専門領域についての幅広い知識の習得をめざす。
自分の研究テーマを時間軸(過去から現在への研究の流れ)と空間軸(近隣する他の研究領域との関わり)上に位置づけ,再吟味することによって,新たな研究の方向性を見出すことが期待される。
各自の研究テーマについて,より高い水準に到達すべく考えを深めること,さまざまな専門分野の最新の研究動向を理解すること,および自分の研究内容を興味深く,分かりやすく報告するスキルと建設的なディスカッションを行う態度を身に付けることが本授業の目的である。

備考 特になし

教育認知心理学演習Ⅰ,Ⅱ

担当者 吉川左紀子 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生(学部と共用) 開講 前・後期 金曜3限

内容 院生と学部生の相互交流を軸として、学習と研究活動を行う課題演習である。博士課程の院生や研究員が班長となり、6,7班の研究班を構成して、各班ごとに研究テーマを設定する(平成24年度の研究テーマは、空間表象、動機づけ、展望記憶、心の理論、文化、音韻知識、作業療法、運動学習)。各研究テーマに関心をもつ院生、学部生が班員となって研究グループを作り、班ごとに研究を進める。I(前期)、II(後期)で1つの研究を完結させる授業であり、後期の終わりに研究報告会を行う。院生は学部生を指導し研究を推進することで研究者としての資質を高める。学部生は、認知心理学系・臨床心理学系を問わず、実証研究の流れを一通り経験することによって、研究に必要な知識やスキルを身につけることを目的とする。

備考 特になし

心理臨床学研究

担当者 河合俊雄 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 通年 月曜2限

内容 心理臨床の実践に基づき,事例研究および調査研究などの手法を用いて,各自の研究課題を探究していく。またそのために必要な知識・態度を習得する。ここで学んだ事柄は,修士課程の学生では修士論文に,博士後期課程の学生では博士論文に結実していくことが期待される。

備考 特になし

臨床心理実習

担当者 河合俊雄 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 通年 月曜3,4限

内容 本研究科附属心理教育相談室において相談申込のあった事例を実際に担当し、臨床心理面接など、規定(相談室規定)に定められた面接を行う。本実習授業における臨床体験によって、心理臨床家としての実践活動に必要な体験知を涵養することが目的である。
また、本実習授業は、臨床心理士資格取得のために必須のものである。

備考 特になし

臨床実践指導学実習

担当者 河合俊雄 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 通年 月曜5,6限

内容 1.心理臨床面接をおこなううえで必要な考え方、具体的な知識、姿勢などについて、これまでの各自の実践と関連させて実習をおこなう。また、それをもとに臨床実践指導のあり方について考察する。
2.臨床心理学の初学者に実習的な事項を実践指導する上での必要な考え方、具体的な知識や姿勢について学ぶ。

備考 特になし

インテークカンファレンス

担当者 河合俊雄 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 通年 水曜2限

内容 本研究科附属心理教育相談室において新規に受理した相談申込事例、および終了した事例についての検討をおこなう。修士課程院生スタッフには、臨床心理士資格取得のための訓練が目的となり、すでに資格取得した者にとっては各々の臨床実践感覚を養うことが目的となる。

備考 特になし

臨床研究開発コロキアム

担当者 河合俊雄 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 通年 金曜5限

内容 心理臨床学における多様な領域について,領域別に課題を設定し,その課題をめぐって実践・研究を行うことを通して,心理臨床を多面的にみる目と臨床実践感覚を養成する。
領域とは,「小児科における心理臨床」「描画法の心理臨床」「箱庭療法」「遺伝カウンセリング」「学校臨床」「夢の心理臨床」「心身症」「老人の心理臨床」といったものである。

備考 特になし

心理臨床ケースカンファレンスⅡ

担当者 河合俊雄・松下姫歌 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 前期 水曜4,5限

内容 本研究科附属心理教育相談室における来談事例を通して、臨床実践のための理論と方法の問題を具体的に取り上げる。心理臨床における関係性の問題や事例の展開も考えてゆきたい。

備考 特になし

ケーススーパーヴィジョンⅠ

担当者 河合俊雄 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 前期 金曜3,4限

内容 本研究科附属心理教育相談室において担当する事例について、個別の臨床実践指導(スーパーヴィジョン)により、個別指導を行う。これを通して、見立て、ケースマネージメント、臨床心理面接に関するさまざまな位相の知(技法を含む)を、さらに深く体得していくことが目的である。

備考 特になし

ケーススーパーヴィジョンⅡ

担当者 河合俊雄 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 前期 金曜3,4限

内容 「ケーススーパーヴィジョンⅠ」に引き続いて、本研究科附属心理教育相談室において担当する事例について、個別の臨床実践指導(スーパーヴィジョン)により、個別指導を行う。これを通して、見立て、ケースマネージメント、臨床心理面接に関するさまざまな位相の知(技法を含む)を、さらに深く体得していくことが目的である。

備考 特になし

共生人間学研究Ⅰ

担当者 船橋新太郎 提供部局 大学院人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 通年 その他

内容 「人間相互の共生」という視点に立って、その可能性を追求するとともに、自然・社会との相関関係において人間の根源を探究する共生人間学の各研究分野の趣旨をふまえ、院生の研究テーマに関連した学識をその基本から体系的に教授するとともに、実習を行って応用力を養う。

備考 特になし

共生人間学研究Ⅱ

担当者 船橋新太郎 提供部局 大学院人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 通年 その他

内容 「人間相互の共生」という視点に立って、その可能性を追求するとともに、自然・社会との相関関係において人間の根源を探究する共生人間学の各研究分野の趣旨をふまえ、院生のテーマに関連した最新の研究論文を参照・読解させつつ、その手法・結果について討論を行い、広い視野に立つ最新の研究方法を習熟させるとともに、研究の評価・批判の方法を修得させる。

備考 特になし

認知機能論

担当者 船橋新太郎 提供部局 大学院人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 前期 月曜2限

内容 視覚認知に関わる脳の仕組みを中心に、記憶や学習、思考、推論、判断、意思決定などに関わる脳の仕組みを考究する。このような働きに関わる大脳皮質の役割と同時に、大脳皮質の中でも特に連合野の働きを中心に理解を深める。

備考 特になし

認知科学演習2

担当者 船橋新太郎 提供部局 大学院人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 後期 火曜5限

内容 前頭連合野の働きを中心に、それを構成する神経細胞の機能的特徴、神経回路網の構成やその特徴、大脳皮質の他の部位や皮質下の構造との解剖学的・機能的関係、損傷や破壊による認知機能あるいは行動面に見られる変化、そして、動物を用いた神経生理学的知見などを、最新の論文の紹介をとおして獲得することを目的とする。

備考 特になし

共生人間学研究Ⅱ

担当者 カール・ベッカー 提供部局 大学院人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 通年 その他

内容「人間相互の共生」という視点に立って、その可能性を追求するとともに、自然・社会との相関関係において人間の根源を探究する共生人間学の各研究分野の趣旨をふまえ、院生のテーマに関連した最新の研究論文を参照・読解させつつ、その手法・結果について討論を行い、広い視野に立つ最新の研究方法を習熟させるとともに、研究の評価・批判の方法を修得させる。

備考 特になし

社会行動論演習2

担当者 カール・ベッカー 提供部局 大学院人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 前期 水曜2限

内容 社会行動を研究する為には、倫理学、人類学、社会学、心理学、哲学、文学批評、化学史、政治等の学問体系をまたがらざるを得ない。本演習2では、夫々の学問領域の成立と方法論を参考に、情報の検索・収集・分析から、論理構造や目次作りまで、学生の発表を含め、高度な論文の書き方を目指して指導する。

備考 特になし

宗教社会・心理学講義1

担当者 カール・ベッカー 提供部局 大学院人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 後期 水曜2限

内容 広義の「宗教」とは、社会の倫理道徳的行動基盤、生と死に関する究極的な価値基準、生き方と死に方の理想像、そして自然界・宇宙の中の人間の理想像や位置付けを描く世界観である。 本講義では、高齢少子化社会の問題等を中心に、宗教・社会・倫理学の立場から死生観を国際的・比較文化論的に探究する。例えば、インフォームド・コンセント(治療選択・自己決定権)、Truth-Telling(告知)、医療情報の公開・透明性・所有権、を出発点として、公共資源分配と医療保険制度の問題点を提起し、また医療倫理学の思考法の問題点も検討する。

備考 特になし

共生人間学研究I, II

担当者 カール・ベッカー 提供部局 大学院人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 通年 水曜3時限

内容 院生のテーマに関連した最新の研究論文を参照・読解させつつ、その手法・結果について討論を行い、広い視野に立つ最新の研究方法を習熟させるとともに、研究の評価・批判の方法を修得させる。その他、修士論文に向けた指導を行う。

備考 特になし

社会行動論特別演習1, 2

担当者 カール・ベッカー 提供部局 大学院人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 通年 水曜4時限

内容 院生のテーマに関連した最新の研究論文を参照・読解させつつ、その手法・結果について討論を行い、広い視野に立つ最新の研究方法を習熟させるとともに、研究の評価・批判の方法を修得させる。その他、博士論文に向けた指導を行う。

備考 特になし

共生人間学特別研究I, II

担当者 カール・ベッカー 提供部局 大学院人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 通年 水曜5時限

内容 院生の研究テーマに関連した学識をその基本から体系的に教授するとともに、実習を行って応用力を養う。その他、博士論文に向けた指導を行う。

備考 特になし

人間社会論特別セミナー 

担当者 カール・ベッカー船橋新太郎 提供部局 大学院人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 通年 水曜5時限

内容 院生の研究テーマに関連した学識をその基本から体系的に教授するとともに、実習を行って応用力を養う。その他、博士論文に向けた指導を行う。

備考 特になし

臨床教育学研究I,Ⅱ 

担当者 鎌田東二 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 前・後期 火曜1限

内容 臨床教育学と教育人間学の基本文献を読み、論文指導を行う。また博士論文に向けた指導を行う。

備考 特になし

臨床教育学演習Ⅱ

担当者 鎌田東二 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生(学部と共用) 開講 前期 水曜3限

内容 「臨床教育学」の方法論とテキスト解読・解釈、思想研究について、考察・議論する。文献研究、臨床研究、実験研究、フィールド研究の4つの研究方法の特質・長所・短所についても考察・議論していく。思想(思索)と場所について考える。

備考 特になし

臨床教育人間学演習Ⅰ

担当者 鎌田東二 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生(学部と共用) 開講 前期 水曜4,5限隔週

内容【過剰な思考(Exceeding thought):レヴィナスとカベルの思想の対話】
 本授業の目的は、アメリカ哲学を特徴づける自己超越・自己信頼との肯定思想(エマソンからニーチェへと継承される思想の系譜)とレヴィナスやデリダのポスト構造主義に特徴的な他性を軸にしたネガティビティの思想の連関と分岐を、「過剰な思考」(Exceeding thought)という観点から明らかにすることである。アメリカの哲学者ヒラリー・パトナムは、レヴィナスの哲学とカベルのエマソンの道徳主義の共通性を論じている(Putnam 2008)。アメリカ哲学における自己超越の思想とポスト構造主義における他性の思想は、補完し合うと同時に、決して完全に重なることのないずれを背負い続けるものでもある。アメリカ哲学とポスト構造主義の関係から、自己超越と他性の問題を再考することは、自律的主体という哲学のサブジェクトを超えて、哲学というサブジェクト(the subject of philosophy)を問い直す試みでもある。同時に、二つの思想の系譜を哲学として論ずる際に、研究の手法と思考の形態、および研究者自身の言語を「比較」から「対話」へと転換することをも意味する。この主題に基づき授業ではカベルの自己超越とレヴィナスの他性の思想の関係性を考察するための英語関連文献を講読する。

備考 特になし

臨床教育人間学演習Ⅱ

担当者 鎌田東二 他 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生(学部と共用) 開講 後期 火曜4限

内容 20世紀は言語が中心主題の時代だったが、この言語を主題とする哲学の流れとは別に、力を本源的と見なし万物をそこからの生成と捉えるバロック的ライプニッツらの生命哲学の流れがあり、そこでは意識や言語ではなく身体や風土が問いの対象となってきた。バロック悲劇を考察の対象としたベンヤミンはもとより、ベルクソンからドゥルーズ=ガタリにいたる流れも、さらには西田幾多郎の生命哲学もまたこのバロック的哲学の展開として読むことができる。このような問題意識から西田の哲学を捉え直してみるとき、生命哲学に立ってメディアによる学習が生起する場所としての身体を探究するための豊かな手掛かりが、隠されていると思われる。昨年は「論理と生命」を中心に読んだが、今年はそれ以降の西田の論考を中心に読解する。また西田哲学の理解を深めると共に、その教育バージョンの一つである木村素衞のテクストにも触れる。なおこの授業は修士論文、博士論文の構想発表の時間ともなる。

備考 特になし

認知科学英語演習

担当者 内田由紀子 提供部局 大学院教育学研究科、人間・環境学研究科 対象 教育学研究科院生、人間・環境学研究科院生 開講 前期 木曜3限

内容 プレゼンテーション、学会発表アブストラクト作成、論文作成、英語でのディスカッションなど、 心理学・認知科学分野における英語での研究発表スキルの向上を目指す。授業は演習形式で行い、プレゼンテーションおよび論文作成の一部を実際に行ってもらう。英語のノンネイティブスピーカーが、英語で心理・認知科学系の研究発表を行う能力を高めるための演習とする。

備考 特になし

共生人間学研究Ⅰ

担当者 内田由紀子 提供部局 大学院人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 通年 その他

内容 「人間相互の共生」という視点に立って、その可能性を追求するとともに、自然・社会との相関関係において人間の根源を探究する共生人間学の各研究分野の趣旨をふまえ、院生のテーマに関連した最新の研究論文を参照・読解させつつ、その手法・結果について討論を行い、広い視野に立つ最新の研究方法を習熟させるとともに、研究の評価・批判の方法を修得させる。

備考 特になし

共生人間学研究Ⅱ

担当者 内田由紀子 提供部局 大学院人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 通年 その他

内容「人間相互の共生」という視点に立って、その可能性を追求するとともに、自然・社会との相関関係において人間の根源を探究する共生人間学の各研究分野の趣旨をふまえ、院生のテーマに関連した最新の研究論文を参照・読解させつつ、その手法・結果について討論を行い、広い視野に立つ最新の研究方法を習熟させるとともに、研究の評価・批判の方法を修得させる。

備考 特になし

比較認知文化論

担当者 内田由紀子 提供部局 大学院人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 前期 水曜4限

内容 文化が私たちのこころの働きとどのようにかかわっているのかを研究する文化心理学の実証研究を取り上げ、比較文化の研究手法やその理論について学べるような内容とする。授業は講義やディスカッションにより進める。

備考 特になし

認知科学演習4

担当者 内田由紀子 提供部局 大学院人間・環境学研究科 対象 人間・環境学研究科院生 開講 後期 月曜4限

内容 社会心理学・文化心理学、または近接領域の最新の知見や取り組みについて学び、具体的な研究事例に基づいたディスカッションを行うことを目的とする。授業は個別の「研究発表」(受講生による研究発表を含む)と、「英語論文講読+ディスカッション」で行う。

備考 特になし

仏教学演習(ボン教のこころ観1)

担当者 熊谷誠慈 提供部局 文学部/大学院文学研究科 対象 文学部生/大学院文学研究科生 開講 前期 水曜5限

内容 本授業ではボン教という宗教が、仏教という他宗教の思想をどのように受容してきたのか、またそこにいかなる類似性と相違性が存在するのか、チベット古典宗教哲学文献を実際に精読・分析することにより、他宗教の思想受容の過程とその意義について理解を深める。数多ある思想のうち本授業ではボン教の「こころ観」をとりあげる。すでに、昨年度、ボン教の学説綱要書であるBon sgo gsal byed(14世紀)を精読し、同文献に記述されるボン教のアビダルマ思想を概観した。今年度は、ボン教の倶舎論に相当するSrid pa’i mdzod phug(11世紀に発見)の第10章(五蘊説)を、ニャンメー・シェーラギェルツェン注(14世紀)と合わせて精読し、より広範な視座から比較研究を進める。同著作に大きな影響を与えた可能性の高い、仏教徒ヴァスバンドゥ著Pañcaskandhakaも合わせて精読する予定である。

備考 特になし

仏教学演習(ボン教のこころ観2)

担当者 熊谷誠慈 提供部局 文学部/大学院文学研究科 対象 文学部生/大学院文学研究科生 開講 後期 水曜5限

内容 本授業ではボン教という宗教が、仏教という他宗教の思想をどのように受容してきたのか、またそこにいかなる類似性と相違性が存在するのか、チベット古典宗教哲学文献を実際に精読・分析することにより、他宗教の思想受容の過程とその意義について理解を深める。数多ある思想のうち本授業ではボン教の「こころ観」をとりあげる。前期の授業に引き続き、ボン教の倶舎論に相当するSrid pa’i mdzod phugの第12章(十八界)を精読する。その後、Srid pa’i mdzod phugの10章(五蘊)、11章(十二処)、12章(十八界)の思想を再整理し、より広範な視座からボン教の「こころ観」の特徴を探り出す。

備考 特になし

脳神経科学特論

担当者 阿部修士 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生(学部と共用) 開講 前期 水曜4限

内容 本講義では前頭葉機能、記憶、情動、社会的認知を中心として、脳と認知機能の関係について最新の知見を解説する。エッセンスをできるだけ平易に講義することで、認知神経科学の基礎を身につけ、受講者がそれぞれの研究に活かせるようにすることを目的とする。なお一部の講義では、海外の著名な研究者による講演を教材としてディスカッションを行うことで、発展的・建設的な思考能力の習得を目指す。

備考 特になし

認知機能デザイン論

担当者 阿部修士 提供部局 大学院教育学研究科 対象 教育学研究科院生 開講 前期 水曜4限

内容 本講義では前頭葉機能、記憶、情動、社会的認知を中心として、脳と認知機能の関係について最新の知見を解説する。エッセンスをできるだけ平易に講義することで、認知神経科学の基礎を身につけ、受講者がそれぞれの研究に活かせるようにすることを目的とする。なお一部の講義では、海外の著名な研究者による講演を教材としてディスカッションを行うことで、発展的・建設的な思考能力の習得を目指す。

備考 特になし

心理学(特殊講義)

担当者 阿部修士 提供部局 大学院文学研究科 対象 文学研究科院生(学部と共用) 開講 前期 水曜4限

内容 本講義では前頭葉機能、記憶、情動、社会的認知を中心として、脳と認知機能の関係について最新の知見を解説する。エッセンスをできるだけ平易に講義することで、認知神経科学の基礎を身につけ、受講者がそれぞれの研究に活かせるようにすることを目的とする。なお一部の講義では、海外の著名な研究者による講演を教材としてディスカッションを行うことで、発展的・建設的な思考能力の習得を目指す。

備考 特になし

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