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モノ学・感覚価値研究会国際シンポジウム

一般参加 学生参加 研究者参加
科研「モノ学の構築」モノ学・感覚価値研究会国際シンポジウム International Symposium
(こころの未来研究センター後援)
日時:
芸術部会: 2010年1月16日(土) 13時~18時
宗教部会: 2010年1月23日(土) 13時~18時
科学部会: 2010年1月30日(土) 13時~18時
場所: 京都大学稲盛財団記念館 (Inamori Centre, Kyoto University)
sympoomote.jpgポスター表  sympoura.jpgポスター裏
◎芸術部会  Session1: mono and Art
企画責任者: 近藤高弘(造形美術)・大西宏志(京都造形芸術大学准教授)
Organizer: Mr. Takahiro KONDO (Artist) and Prof. Hiroshi OONISHI (Kyoto
University of Art and Design)
日時: 2010年1月16日(土) 13時~18時
場所: 京都大学稲盛財団記念館 3階大会議室
テーマ: 「もの派とモノ学 ものからモノへ」
“MONO-HA in 1960-70’s Japanese modern Art and the Study of Things: from
material to spiritual”
企画趣旨:
 アートの重要な役割は、直接見たり触れたりすることができないもの を感覚的に
捉えて価値付けを行い、作品として提示する点にある。それ は、物を単なる物質と
してみるのではなく、物の背後に潜む気配をも含 めて捉える見方(感覚価値)と言
えるだろう。しかし、情報化が進み、 言語的・視覚的刺激が身体的経験を超えてし
まった今日、世界とのアク チュアルな関係がますます希薄になる中で、アーティス
トの感覚価値は 衰えつつあるように思われる。我々は、真のアーティストで在り続
ける ことができるのだろうか。現代のアーティストは、物の気配を捉えるこ とがで
きるのだろうか。
 大量生産・大量消費の物質文化が加速し物が情報化しはじめた 1960年代の終わり
に、もの派と呼ばれる美術の動向が興った。日常的な 物を非日常的な状態で提示す
ることで、私たちの物に対する既成概念を ゆさぶり、物に対する新たな認識を開こ
うとしたのだと言う。このもの 派と呼ばれる動向が触れようとした感覚価値は何で
あったのか。今回のシンポジウムでは、モノ学・感覚価値研究会が研究対象としてき
た「モ ノ」という概念を使い、もの派が触れようとした世界を新たな角度から 検証
してみたいと思う。それは、近代から現代にかけてアーティストが捨て去った野生の
力を再び呼び戻し、新たな感覚価値として提示する試み となるだろう。
キーワード: 素材(物質)、身体性、近代的モダニズム、気配、地球美術的価値
Key Words: materiality; body; modernism; atmosphere
プログラム
基調講演: 建畠晢(国立国際美術館館長、美術批評)
パネルディスカッション: 
関根伸夫(環境美術研究所所長、現代美術)
小清水漸(京都市立芸術大学教授、現代美術)
山本豊津(東京画廊代表、アートディレクション)
イーデン・コーキル(ジャパンタイムス編集局学芸部記者)
鎌田東二(京都大学こころの未来研究センター教授、宗教哲学)
近藤高弘(造形美術)
大西宏志(京都造形芸術大学准教授、映像)
モデレータ: 稲賀繁美(国際日本文化研究センター・総合研究大学院大学教授、比較文学比較文化・文化交流史)
総合討論: 
司会: 鎌田東二
◎宗教部会  Sesseion2: mono and religion
企画責任者: 鎌田東二(京都大学こころの未来研究センター教授)
Organizer: Prof. Toji KAMATA (Kokoro Research Centre, Kyoto University)
日時: 2010年1月23日(土) 13時~18時
場所: 京都大学稲盛財団記念館 3階大会議室
テーマ: 「モノと琴とシャーマニズム~モノ学の宗教的次元の一事例として~」
“Spiritual Elements in the Study of Things: relationship between the koto,
harp and shamanism in East Asia and Western Europe.”
企画趣旨:
 日本語の「もの」も「こと」もともにたいへん多義的な意味内容を包含している。
「もの」は単なる「物」ではなく、その対極とも思える「霊(モノ)」でもあり、
「者」でもある。ものづくり、もののけ、ものぐるい、ものいみ、ものがたりetc….
…。
 そのような「物」と「霊(モノ)」と「者」が、「こと」や「わざ」と不可分につ
ながる回路を具体的に考察する切り口ないし事例として、「琴」を取り上げることと
した。「琴」はどのような力を持ち、「言」や「事」と関係するのか? 古代日本で
「琴」のことを特別に「神琴(みこと)」と呼んだのはなぜか? 「琴」がトランス
や超越を引き出す呪具であり楽器であることは何を意味しているのか? 「琴」は
シャーマニズムにどのように関係するのか?
 「琴」は、日本でもヘブライでもギリシャでもアイルランドでも、神託=神の
「言」葉を請う楽器として使用されてきた。日本で最初に短歌を詠んだスサノヲノミ
コトや大国主神は「天詔琴(あめののりこと)」を所有していたし、イスラエルのダ
ビデやギリシャのオルフェウスやアイルランド・ケルトのダグダやルグもみな竪琴の
名手であった。
 そのような、「琴」の神聖「言」性や、不思議な現象を引き起こす「事」性を、今
回は特に日本とアイルランドの神話と儀礼、そして近代の神道系新宗教の大本で用い
られる独自の「琴」すなわち「八雲琴」に焦点を当てながら、シャーマニズム的な現
象を通して現れる「もの」と「こと」の関係と諸相を、イギリス、フランス、韓国か
らのゲスト・スピーカーを招いて共にじっくりと探ってみたい。
 そして、ゲスト・スピーカーのチャールズ・ロウ氏自らの演奏による「八雲琴」の
音色に耳を傾けてみたい。
キーワード: 琴、言葉、モノ、ワザ、神話、大本、シャーマニズム
Key Words: koto; harp; language; mono; waza; myth; Oomoto; shamanism
プログラム
基調報告1:
「日本神話における琴と言霊とシャーマニズム」
鎌田東二(京都大学こころの未来研究センター教授、宗教哲学)
基調報告2:
「大本と八雲琴(やくもごと)について」
チャールズ・ロウ(ロンドン大学PhD、民族音楽学)
基調報告3:
「大本教の宗教実践におけるシャーマニズムと芸術――変革していく世直し思想」
ジャン・ピエール・ベルトン(フランス国立科学研究センター研究員、社会人類学)
基調報告4:
「アイルランド神話における竪琴とシャーマニズム」
辺見葉子(慶應義塾大学准教授、ケルト神話学)
指定討論者1:
「韓国における琴とシャーマニズム」
金時徳(韓国国立博物館学芸員)
指定討論者2:
「ケルトの詩と日本の詩――シャーマニズムのなごり」
スティーヴン・ギル(BBCラジオ放送作家・俳句・生け石)
指定討論者3:
「大本教とモノとシャーマニズム」
島薗進(東京大学教授・宗教学)
総合討論:
司会: 鎌田東二
◎科学部会  Session3: mono and Science
企画責任者: 渡邊淳司(日本学術振興会・NTTコミュニケーション科学基礎研究
所)
Organizer: Dr. Junji WATANABE (JSPS/ NTT Communication Science Laboratories)
日時: 2010年1月30日(土) 13時~18時
場所: 京都大学稲盛財団記念館 3階中会議室
テーマ: 「多層的な感覚価値モデル」
“A multi-layered interpretation of the relationship between sensations and values”
企画趣旨:
 感覚価値研究とは、心に絶え間なく生じる感覚から社会の中で流通する価値まで
を、様々な視座から多層的に捉えなおすとともに、そこから新たな人間観を提案する
学際・編集的研究領域である。本シンポジウムでは、自己認識がどのように生まれ、
進化してきたかという視点から明和政子先生に、コミュニケーションの生成原理と、
ロボット技術を介したその再構成という視点から岡田美智男先生に、情報が流通する
なかでどのように価値が生じるのか、美術芸術学の視点から吉岡洋先生に、それぞれ
の視点から感覚価値についてご講演いただき、その相違点を明らかにするとともに、
新しい視座を見出すことを目指す。
キーワード: 自己認識、社会性、コミュニケーション、情報と価値
Key Words: self congnition; sociality; communication; infomation and value
プログラム 13時開始
○開催趣旨説明:(10分)
鎌田東二(京都大学こころの未来研究センター 教授、宗教哲学)
○研究報告: 「感覚価値研究に向けた一考察」(15分)
渡邊淳司(日本学術振興会/NTTコミュニケーション科学基礎研究所、認知科学)
○基調講演1: 「自己認識の進化と感覚価値」(50分)
明和政子(京都大学大学院教育学研究科 准教授、比較認知発達科学)
○基調講演2: 「コミュニケーションと感覚価値」(50分)
岡田美智男(豊橋技術科学大学知識情報工学系 教授、社会的ロボティクス)
休憩 15時30分より再開
○基調講演3: 「情報文化と感覚価値」(50分)
吉岡洋(京都大学大学院文学研究科 教授、美学芸術学)
○パネルディスカッション(60分)
パネリスト: 明和政子、岡田美智男、吉岡洋
モデレータ・司会: 原田憲一(京都造形芸術大学芸術学部教授、地球科学)
指定討論者: 吉川左紀子(京都大学こころの未来研究センター教授、認知心理学)
18時まで自由討論。その後、近くの会場にて懇親会を予定。
*シンポジウムの議論の素材として、感覚価値について、登壇者がそれぞれの分野か
ら以下の形式で定義した。
・・・・・・・・
「人間の○○を××する感覚が価値を生み出す」
「それは、□□であるため
**である。」
・・・・・・・
鎌田東二(http://homepage2.nifty.com/moon21/)
人間の「モノを見立てる感覚」が価値を生み出す。
それは、「異質なモノを結びつける力」であるため
「モノとモノとの間に異常接近や超越などの変異を起こす」のである。
渡邊淳司(http://www.junji.org/)
人間の「物語」を定位・所有する感覚」が価値を生み出す。
それは、「物語は質感とともに存在」するため
「物質の質感は知覚的想像力の根拠」となる。
明和政子(http://www.educ.kyoto-u.ac.jp/~myowalab/index.html)
人間の「自己をメタ的に理解する感覚」が価値を生み出す。
それは、「自己の認識が他者の認識を生み出す」ため
「自己の内部状態を他者との関係において自己調整することが可能」となる。
岡田美智男(http://www.icd.tutkie.tut.ac.jp/index.html)
人間の「身体とモノとの切り結ぶ感覚」が価値を生み出す。
それは「私たちの身体は不定さを伴う」ため
いつも「環境との間に新たな意味や価値を求める」のである。
吉岡洋(http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/~yoshioka/)
人間の、「情報を圧縮する感覚」が価値を生み出す。
それは、「身体的文脈を利用して行われる」ため
「直感的(aesthetic)」である。

2009/12/10

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