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内田准教授の共著書『農をつなぐ仕事』の紹介記事が『タキイ最前線』秋号と『月刊NOSAI』5月号に掲載されました

130729takii.png 内田由紀子准教授と竹村幸祐京都大学経営管理大学院助教(こころの未来研究センター連携研究員)の共著書「農をつなぐ仕事 ~普及指導員とコミュニティへの社会心理学的アプローチ~」(発行:創森社)の紹介記事が、園芸情報誌『タキイ最前線』秋号(発行:タキイ種苗)と農業情報誌『月刊NOSAI』(発行:全国農業共済協会)に掲載されました。
 二誌とも著者による執筆で、普及指導員との出会いから「農業の研究」を行うに至った経緯、調査結果で分かったことを丁寧に紹介すると共に、「つながり」から見えてくる社会と農業の課題について考察しています。

「<研究紹介>農の成り立ちを心理学から考える~指導員の活動を通して見る「つなぐ」ということ~」
 農村社会のつながりはどのようにして作られるのだろう?2008年から京都大学こころの未来研究センターの調査チームでは、農村社会において、人と人とのつながりについての研究を行ってきました。中でも特に、普及指導員の役割に注目し、調査を実施しました。
 「農業の研究」をなぜ心理学者の私たちが行うことになったのか、その経緯も実は一つの「つながり」から生まれました。ある時近畿農政局におられた職員の方が「農業社会をつないでいる普及指導員という仕事があります。心理学からみたらどう思われますか」と、こころの未来研究センターを訪ねてこられました。恥ずかしながら我々は普及事業については何も知らず、つまりまったくのゼロから研究をスタートしました。農業者の方や普及指導員さん、行政やJAの職員さんなどさまざまな方にお会いし、普及について勉強を重ね、ついには普及指導員を対象とする大規模な調査の実施に至ったのです。
(『タキイ最前線』記事より抜粋)
「自著自薦 『農をつなぐ仕事』普及指導員とコミュニティへの社会心理学的アプローチ」
 4千名をこえる普及指導員からの回答を得た調査からわかったことは、人と人を「つなぐ」普及活動の重要性である。農村の住民同士の連携を育み、外部の関連機関との連携調整を図る、そうした無形の財産ーつながりーを生み出す普及指導員の仕事が、農村コミュニティにおける生活を助けていることが示された。
 日本の社会では、家族や地域・自然との「関係性」が幸福の源になっている。特に農耕では人と人との共同作業が欠かせない。これは一方で「縛り」をもたらす関係でもあるため、人々は農地を捨てて都会に出て行った。しかし「農」には、日本社会の中で育まれた「心の有り様」に働きかける要素が詰まっている。一方で、「農」が見直されるためには、経済活動としての「業」の運営についても今日的話題が数多くある。「農」と「業」のインターフェースをつくり、そこに様々な人々を巻き込んでつながりをつくっていく、その鍵は「農をつなぐ仕事」にあるのかもしれない。
(『月刊NOSAI』記事より抜粋)

130729no.png 『農をつなぐ仕事』は、こころの未来研究センターでの「きずな形成」プロジェクトの一環として、2009年より「農業者をつなぐ」普及指導員という職業にスポットをあて、心理学の視点と方法で「普及指導員が農村社会で構築するきずな」を調査・検証した結果をまとめた書です。全国で活動する数多くの普及指導員を対象にした大規模な調査を通してその役割を浮き彫りにすると共に、農村社会における社会的な「つながり」がどのように形成されているのかを明らかにし、地域社会や組織の根幹をなす「人と人をつなぐ」行為の重要性と”ワザ”について分析しています。
 書籍について、さらに詳しくは下記リンク先の記事をご覧ください。
「内田准教授の共著書『農をつなぐ仕事 ~普及指導員とコミュニティへの社会心理学的アプローチ~』が出版されました」

2013/07/29

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