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【令和元年度 研究プロジェクト】現代社会における〈毒〉の重要性

研究課題  現代社会における〈毒〉の重要性

研究代表者 吉岡 洋  京都大学こころの未来研究センター 特任教授

連携研究員 大久保美紀  パリ第8大学 講師
      小澤京子   和洋女子大学 准教授
      加藤有希子  埼玉大学 准教授

〈毒〉という主題を手掛かりにして、現代社会においてしばしば支配的となっている単純な二元的思考の実態を批判的に検討し、持続可能性と創造性とを共に備えた知と文化のあり方を探究すること、また美学、芸術学、美術史、メディア論、表象文化論を主軸として、関連する現代の研究動向を調査し、本研究主題をより広い文脈に位置付けることを目的とする。加えて、毒と薬とを共に意味する〈ファルマコン〉という伝統的概念に注目し、それを主題とする美術企画シリーズを通して本研究主題をアートとしても展開することを通じて、本主題がより多くの人により直感的に理解されるようになることを目指す。
 一般的には、美術展におけるアート体験を通して、より多くの人が硬直した二元的思考から多元的でより柔軟な人生観・世界観を持つようになること、また人文学分野においては、縦割りの領域的研究に陥りがちな現代の芸術研究・文化研究を、〈毒〉や〈ファルマコン〉の概念を共有することよって横断的に結びつけ、人文学に知的な活性を回復するという効果が期待される。

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