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【教員提案型連携研究プロジェクト】こころの古層と現代の意識 (『こころ観』領域)

研究代表者
河合俊雄 京都大学こころの未来研究センター 教授
連携研究員
猪股剛   群馬大学教育学部・教授  臨床心理学・博士
岩宮恵子  島根大学教育学部・教授 臨床心理学
中沢新一  明治大学 野生の科学研究所・教授
橋本尚子  京都学園大学人間文化学部・准教授
田中康裕  京都大学大学院教育学研究科・准教授
                                    (教員提案型)
本研究では、明治以降に西洋との出会いによって、急速にプレモダンな存在様式から近代意識の確立を迫られた日本人の意識において、大きな変化が起こっていると同時に、まだプレモダンなこころの古層が生きているのではないかということを、心理療法の事例、文学・芸術作品の検討、さらには思想的なアプローチを含めて研究していきたい。
日本で心理療法を行っていると、箱庭療法が盛んであるように、物に魂を認めるようなこころの古層の存在が感じられる。そこで現在における意識のあり方を探る前に、まずこころの古層というのはどういうものであるのかを、日本古代の存在様式を探る人類学、さらにはそれを精緻化したと考えられる仏教思想、後の文学作品から検討してみたい。
これによって、心理療法におけるミクロ的な対応のみならず、こころ観がどのような歴史的背景を持ち、またどのような方向に変化してきているかという、まさにこころの未来のビジョンを提供していけると思われる。

2012/06/04

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